【24卒向け】ES通過後の鬼門!GDを勝ち抜こう!

グループディスカッション 2021.06.30

【24卒向け】ES通過後の鬼門!GDを勝ち抜こう!

24卒のみなさん! 就活は進んでいますか?そろそろ夏インターン選考も始まりだし、徐々に「就活」の全体像がわかってきたのではないでしょうか。 企業研究や自己分析、ESに面接対策などたくさんやることがありますよね。その中でも「グループディスカッション(GD)」に悩んでいる学生が多いのではないでしょうか。 多くの人は就活で初めて経験することだと思いますし、自分だけでなく他のメンバーの影響も受けるため一人で対策をすることができません。不安に感じている人もいるかも知れませんが、GDにはある程度パターンがあります。GDのテーマも同じようなものが多いですし、進め方や振る舞い方を知ることで「GDで落とされない」ようになることはできます。 GDは多くの企業で選考の初期に課されることが多いです。GDを通過することができれば面接に進むことができたり、インターン参加が決まったりすることもあります。そこでこの記事では今23卒が取り組むべきGDについて解説しています。 ## GDで企業は学生の何を見ているのか 落とすためのGDと優秀な人を選抜するGD 企業がGDを課す目的は大きく分けて2つあります。 1つ目が**「企業に向いていない人を落とすためのGD」**そしてもう一つが**「優秀な人を選抜するためのGD」**です。 前者は、コミュニケーション能力が低かったり、自分の意見を押し通したりするなど、チームで働く企業にあっていない人物を見極め落とすためのものです。 したがって、「できていない人」が落とされるのであり、基本的なことができていれば通過できます。 一方後者は、大量の就活生の中から企業が求める優秀な人材を「選抜」するために行われています。 つまり、「高い論理的思考力」や「柔軟なアイデア」などが求められているため、通過難易度は高くなります。 しかし、このような選抜するためのGDは、一部の外資コンサルや投資銀行、総合商社など最難関とよばれる企業で取り入れられることが多いです。そのため、23卒の皆さんは前者のGDを通過できるようになりましょう。 ## GDの基本ステップ GDの基本ステップを確認してみましょう。このステップを理解できているだけで、「落とされること」はほとんどなくなるでしょう。 GDは多くの場合「飲食店の売上をあげるには?」などのお題が課され、4〜6人のグループで制限時間内に議論し結論を出すことが求められます。基本ステップは次のとおりです。 ### 時間配分 GDでは「時間内に」意見をまとめる必要があります。 どれだけ論理的に議論を進められていても、時間に間に合わなければ評価が大きく下がってしまいます。そのためGDが始まったらまず、どのステップにどれくらい時間を書けるのかをグループ全員で確認しておきましょう。時間配分はテーマや人数によって異なりますが、共通しているのは**「課題特定」と「施策出し」に時間を多く割くこと**です。 ### 役割分担 GDでは役割が決められていることもあります。よくあるのは「ファシリテーター」や「書記」「タイムキーパー」などの役割です。**役割がそのまま直接評価に結びつくわけではありません。**あくまでチームの中でのあなたの振る舞いや貢献度合いが見られているため、必要以上に役割に神経質になる必要はありません。本番の選考では自分が意図しない役割をやらざるを得ない場合もあるので、どの役割でもこなせるよう練習をしておきましょう。 ### 前提確認 GDを進めていく上で**最初の関門が前提確認**です。 ここがしっかりしていないと議論が進んでからグループ内が混乱することがあります。 というのも、GDのお題は抽象的なことが多いからです。 例えば、お題が「映画館の売上を上げるためには?」だったとします。 グループで映画館の売上が上がらない理由を考えていくことになりますが、それぞれのメンバーがイメージしている「映画館」は全く別のものになっている可能性があります。 ある人は「ショッピングセンターに入っている映画館」をイメージしているかもしれませんし、別の人は「田舎にある大きな映画館」をイメージしているかもしれません。 どのような映画館を考えるかによって、問題の所在はまったく別のものになってしまいます。 映画館がショッピングセンターにあれば、お客さんが来ない原因は駐車料金にあるかもしれませんし、田舎にあるのだとすればそもそも映画館周辺に人がいない、つまり映画館の立地が問題かもしれません。 このようにグループ内でイメージが共有できていないまま議論をすすめると、議論が宙吊りになり意見がまとまれなくなってしまいます。したがって、議論をする上で必要となる「前提」を揃えることが重要です。 GDをはじめたばかりだと、前提確認で何を確認すればいいのかが難しいと思います。 そこでおすすめするのは、**「お題の単語を分解していくこと」**です。 さきほどの「映画館の売上を上げるためには?」だとすると「映画館」「売上」についてまずはイメージを揃えましょう。もしメンバー全員が「梅田のTOHOシネマズ」を知っているのなら、「映画館=梅田のTOHOシネマズ」にすればよいのです。あくまで目的は**「イメージをそろえること」**なので全員が同じものを頭に思い浮かべられたら次のステップに進んでしまいましょう。 ### 課題特定 ここから議論に入っていきます。覚えておいてほしいことは**「Where Why How」**の順番で考えることです。 GDに慣れていないと、「レジの混雑を減らすためには?」というお題があるとすると、すぐに「レジを増やそう!」「電子マネー決済を導入しよう!」など「How(施策)」を考えてしまいがちです。 しかしこれでは、本質的な問題を捉えられておらず、グループの中で意見はたくさん出るかもしれませんが、まとまりのない議論になるでしょう。 というのも、「レジが混雑している」という問題の原因をどこに置くかによって施策は変わってくるからです。 例えば、レジが混雑している原因が「スタッフのレジ打ちが遅い」ことにあるならば「スタッフの教育」をすることが施策になりますし、もし「レジの台数が客数に対して少ない」ことが原因であれば「レジの台数を増やす」ことが施策になります。 つまり、順番に考えるとこのようになります。まず**「Where」**、「レジの混雑が起きている原因はどこにあるのか」、そして**「Why」**、「原因として特定した問題はなぜ起こっているのか」、そして最後に**「How」**、「それをどのように解消できるのか」。この順番で考えることで問題の本質までたどり着くことができます。 注意してほしいのは、「レジの混雑が起きているのはレジのスピードが遅いからだ」と深掘ることができたとしても、そのまますぐ「How」に移っては行けないということです。 というのも、「レジのスピードが遅い」原因は複数考えられるから。「単純にスタッフの技量不足」かもしれませんし「機械が古いこと」が原音かもしれません。 安易に問題を決めつけずにその問題を引き起こしている「真の原因」までグループで話し合ってください。そうすることで、より良い施策を考えることができます。 最初はこの流れを実践することは難しいと思いますが、「それが本当の原因かな?」と常に問い続けることを習慣にしてみて下さい!必ずこのステップで頭を使うことができるようになります。 ### 施策出し ここからはメンバー全員でアイデアをたくさん出していくことになります。「課題特定」のステップで原因として特定されたことに対して、それをなくすための施策を考えてみましょう。 例えば、「レジスタッフの技量不足」が原因と特定されたとすると、「スタッフが練習する機会を設ける」や「マニュアルの整備」などが施策として考えられます。 このステップではとにかく**たくさんの施策を出すことを意識してください。** 一つ一つの施策に対して、このステップで「それは意味ないよ」などと評価をつけてはいけません。 まずは施策をたくさん出して、そのあと「評価」のステップで絞っていきます。 ### 評価 ここからはグループ内で出た多くの施策のなかから重要なものを絞っていきます。絞り方はたくさんあります。 例えば、「実現可能性が高いかどうか」という基準で絞ってもいいですし、「コストがかからないか」という基準でもいいかもしれません。 重要なのはグループの中でまず「絞るための基準」について合意することです。その後基準に基づいてそれぞれの施策を評価していきましょう。 ### まとめ ここまで出来ていればもう少しです。最後にこれまでの議論を振り返りましょう。 前提としてどのようなことを設定したのか。真の原因は何でそれに対してどのような施策を考えたのか、これをメンバー全員で振り返りましょう。 GDでは最後に結論の発表が求められることもあります。発表者でない人も積極的に議論の振り返りに参加してください。 以上が、GDの基本的なステップです。慣れていないとこのステップを意識しながら議論を進めることは非常に難しいと思います。ですが、練習すれば誰でも必ず身につけることができます。ですから、就活支援団体のGD練習会に参加したり、友達と練習したりするなどして積極的にGDの経験を積んでください! ## 基本ステップができているのに落ちる人の特徴 * 協調性がない人 GDの基本ステップを理解し実践できているのに落ちてしまう人がいます。 その人は**「協調性」**について意識してみましょう。 たしかにGDでは過程が重要であることに変わりはありませんが、「チームワーク」も重要な指標の一つです。自分の意見をメンバーに押し付けたり、強引に議論のステップを進めるような個人プレーは絶対に評価されません。 優先順位としては、「チームワーク(協調性)」→「議論の質(基本ステップ)」と考えるといいと思います。GDはネガティブチェックの要素もあります。 まずはこれから社会人になる者として基本的な振る舞いを身につけることも重要だと思います。 ## 最後に ここまで、GDで落とされないようにするために意識してほしいことを紹介してきました。 GDはそれほど難しいものではありません。 **基本に忠実に「チームで勝つ」ことを意識して臨んでいきましょう。**練習あるのみです!頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
りょーま
国立大学に通う文系大学生です。
コーヒー大好き。
EC・外資消費財メーカーに興味を持っています。

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