DXが進んだのは働き方だけじゃない!コロナ禍以降変化した就活・採用のトレンド

市況分析

DXが進んだのは働き方だけじゃない!コロナ禍以降変化した就活・採用のトレンド

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を目にしたことはありますか?
企業の経営施策に関わることなので、たびたび新聞などで出てくるこのワード。

このDXの波は就活とも無縁ではありません。
今回はDXの視点から見る就活・採用のトレンドについてです。

そもそもDX(デジタルトランスフォーメーション)とは?

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、日々進化をし続けるIT技術に対して、企業の業務やビジネスを変革させていく動きのことを表す用語です。

具体的には業務効率化のために書類を電子化したり、データの管理を一つのデータベースへ統合したりといった施策が多いでしょうか。
電話ベースだったものを今やほぼ必需品となっているスマホのアプリをベースとしたビジネスに転換する、というのも含まれます。

この目的としては、

  • 業務効率化による生産性向上
  • 消費者動向の変化に柔軟な対応ができる体制の整備
  • BCP(事業継続計画)の強化

などがあります。

BCP(事業継続計画)は、経済産業省の中小企業庁が下記のように定める災害対策計画のことで、
現況のコロナ禍では特に重要なものです。

 BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。

( 参考:中小企業庁「中小企業BCP策定運用指針」https://www.chusho.meti.go.jp/bcp/contents/level_c/bcpgl_01_1.html )

簡単にいうと、「コロナ禍をITで乗り切る計画」がDXを組み込んだBCPです。

例えば、皆さんもフードデリバリーサービスや衣服のネット通販など、コロナ禍で利用が増えたのではないのでしょうか。
昨今のコロナ禍という大規模災害下では、店舗への来客数が激減する中で
早急にEC(ネット販売)や宅配サービスに切り替えて減収を防ぎ売り上げを上げた企業は成功事例でしょう。

就活・採用におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)

さて、就活の中でも”オンライン”の対策を取らないといけない状況もあり、
スケジュール以外のやりかた も例年と大きく異なっています。

むしろ、過去のやり方を変えなければならず、新しい施策に企業の方があたふたしていることも。
そんな就活・採用のDXですが、どのようにトレンドは変わっているのでしょうか。

聞いてみると、「ああ、あれがDXか」と納得するかもしれません。

オンライン説明会が一般化

説明会をマスク・アルコール消毒完備で行う企業ももちろんありますが、
現在の主流はオンライン説明会へと移っています

元々は地方に住む学生でも参加できることや、大量の応募者でも参加できることをメリットとして
大手企業が独自システムを構築して開催する、というのが主だった印象ですが、
最近ではそれらのメリットはそのままにZOOMやSkypeなどの無料/安価なツールで開催している企業が増加しました。

副次的に、遠隔地の学生と企業の出会いが増加したメリットが大きくあらわれています。
逆に、少なくとも就活では関東圏に住んでいるという地理的メリットは薄くなっている とも言えるかもしれません。

トップのグラフはCheerCareer上の説明会についてのものですが、
オンライン説明会への参加傾向は首都圏よりもそれ以外の地域の方が割合が高くなっています。

リアルデータをまとめた記事はこちら
【最新】コロナ禍での企業の採用活動と就活生のリアルデータ公開

履歴書やESのやりとりも電子化。採用メディアの登録情報でそのまま管理する企業も

企業がリモートワーク・社内文書の電子化を薦めた結果、応募者との書類のやりとりもFAXや郵送から、
メール添付などのデータ通信で行うようになりました。

手書きの履歴書をスキャンして送ってもらう、という企業もありますが、
スキャン時に写真や文字が見辛くなることから
PCやwebの履歴書作成サービスなどを用いて作成したものを推奨する企業も多くあります。

特に、CheerCareerのように採用サービスで応募者が登録した情報を履歴書として出力できる場合、
そちらをもって履歴書の提出を短縮するケースも増えてきています。

リモート面接で、直接合わないまま内定まで進める企業も

説明会同様、面接もリモート開催が増加しています。
説明会と異なるところは、基本的に双方向の会話が発生するところ。
そのため、学生側も静かな環境やカメラ・マイクの準備を説明会参加以上に整える必要があります。

スマホである程度できるとはいえ、今後入社後の社内外連絡でもリモートで話す機会は増えると見込まれるので、
個々人でも早めに準備をしておきましょう。

面接の環境づくりでお悩みの方はこちらも参考に
オンライン面接の環境対策~ガジェットマニアが教えるWeb就活3つのポイント~

また、最終選考〜内定までフルリモートという企業も増えつつありますが、
一度は対面であって為人をお互い確認したいというニーズから、最終面接だけは対面で行う企業は多いようです。

まとめ

企業とのやりとりがオンラインになった、イベントも会場にいくのではなくweb会議ツールやwebページにアクセスする、
と変わったことが、全てDX(デジタルトランスフォーメーション)です。

選考企業との書類連絡や説明会開催状況、面接から、その企業のDXへの力の入れ方が見えてくるかもしれません。
変化しつつあるテクノロジーをうまく使いこなしつつ、就活を薦めていきましょう。

CheerCareerで開催されているオンライン説明会はこちら

この記事を書いた人
Showgo

アプリもwebもインフラもサーバーもミドルもフロントもデザインも配線も企画もマネジメントも設計もコーディングもやる元営業のフルスタックエンジニアです。最近アプリからwebに戻ってきました。ここ一週間で8000行以上書いているようです。

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