【企業分析のやり方とは?】企業研究や比較項目のポイントをご紹介!

業界・企業分析

【企業分析のやり方とは?】企業研究や比較項目のポイントをご紹介!

「企業分析がしたいけれどやり方がわからない」
「企業分析を進めるために、何を調べればいいかわからない」
という風にお悩みではありませんか?

そこで、この記事では企業分析の方法がわからないというお悩みを、
就活サイトであるチアキャリアが専門的な観点から解決します。

具体的には以下の順番にご紹介していきます。

就職活動には企業分析が付き物です。
うまく調査と分析が進められるように、就活生の皆さんはぜひ参考にしてみてください。

https://www.tiktok.com/@cheercareerceo/video/7258060212895059202

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就職活動における企業分析の目的は?

企業分析を始める前に、その意義を正しく理解しておきましょう。
選考を受ける企業を分析する目的は大きく以下の2つです。

  1. 企業の特徴を理解するため
  2. 自分との企業の相性を見極めるため

各目的について、以下で詳しく説明していきます。

企業分析の目的①:企業の特徴を理解するため

企業分析は、まずは企業の特徴を理解するために重要です。
なぜなら、企業の考え方やスタンス、さらには事業内容・企業規模・社風・勤務条件などは、同じ業界でも企業によって異なるからです。

例えば、安定志向の企業もありますし、リスクを覚悟で新しいビジネスに着手する企業もあります。
もちろん、事業に対する向き合い方は、同業界の企業で合っても大きく異なります。

比較検討するためにも、業界全体の特徴を理解したうえでそれぞれの企業の特徴を知る必要があります。
そして情報収集を行い、複数の側面から企業を分析していくことがポイントとなります。

▼企業の特徴を知るために就活サイトを有効に活用することをおすすめします。
以下の記事が参考になりますので是非読んでみてくださいね。
【25卒・26卒最新】人気就活サイトおすすめ9選比較!サイト毎の特徴やメリットをご紹介。

企業分析の目的②:自分との企業の相性を見極めるため

企業や業界の特徴を理解した上で、自分とマッチする業界・企業はどこにあたるのかを見極める必要があります。

例えば入社当初からスピード感を持って自分のスキルアップがしたいと考えている方が、安定志向の企業に入ってしまうと目的が叶えられません。

逆に安定してゆっくり成長していきたいと考えている方が、リスクを取りながらも新しいことにどんどんチャレンジしていく企業に入ってしまうと、心身ともに疲弊してしまいます。

自己分析で自分の考え方を分析して、企業分析で企業の考え方を分析します。
そして、企業の考え方と自分の考え方がマッチする企業を見極めて、志望企業をリストアップしましょう。

自己分析についてはこちら
就活記事

企業分析の流れ4ステップ

企業分析の具体的な進め方は以下の4ステップです。

  1. 研究対象の企業が属する市場を知る
  2. 研究対象の企業の市場での立ち位置を調べる
  3. 研究対象の企業の事業戦略や社風を知る
  4. 競合企業との差異を比較する

どのように進めるのか、各ステップについて解説していきます。

企業分析STEP1. 研究対象の企業が属する市場を知る

まずは、企業がどの市場に属しているか、その市場はどんな市場なのかを知ることが必要です。
なぜなら、企業の持つ商品やサービス、経営戦略を理解する中で、市場感を知っておく必要があるからです。

例えば、商品を売るためには、需要と供給のバランスは必ず確認しなくてはなりません。
企業の提供している商品やサービスが、需要が供給よりも多い市場に属しているのか、供給が需要よりも多い市場に属しているのかで、経営の進め方は大きく異なります。

また、溢れた需要に合わせるのか、少ない需要にアプローチをかけるのかで、商品やサービス自体の特徴も変えざるをえません。

これらを理解することで、企業や商品、サービスの抱える問題点や解決策まで自分の力で考えられるようになります。

属している市場を知ると、入社後、企業自体をどのようにしていきたいか、世の中をどのようにしていきたいかなど、自分自身の意見が生まれます。

市場感を知るということはそれほどまでに重要です。
知っておくべき市場感として以下の2つがあります。

市場規模や成長率など全体感を把握する

市場規模や成長率などの全体感を把握しましょう。
なぜなら、市場そのものの持つ方向性や成長規模が、分析対象企業の目指す方向性とマッチしているか判断する目安となるからです。

分析対象の企業が市場の成長と合わせて成長しているかどうか。
市場自体が立ち上がり段階・成長段階・成熟段階・衰退段階のどこにいるのか。

この立ち位置によって、経営戦略は異なります。

例えば、市場の成長率が高く、同じように企業も成長しているのであれば、市場と企業の目指す方向性はマッチしています。
逆に、市場の成長率が高いのにもかかわらず、企業の成長が鈍化している場合は、市場に取り残されていると判断することが可能です。

市場の成長率が低いのにもかかわらず、成長を続けている企業であれば、その市場のオンリーワン企業であると言えるでしょう。

データに基づいて現状を割り出せば、正しく客観的な視点で企業への理解を深められます。

マーケットにいる消費者のインサイトを探る

マーケット内の消費者のインサイトを調査することも大切です。
消費者が企業のサービスに対する見方や、どのように購買しているかを把握することによって、より深く分析対象の企業について知ることができます。

消費者のインサイトとは、消費者自身が意識していない購買行動の本音を指します。
消費者は、購買行動に裏付けられた本当の欲求や、自身の行動の理由を自覚できていないことが多いです。

また、価格や品質を比較して商品を購入していた時代から変化し、消費者が商品を購入する理由が変わってきています。

そのため、気づいていない欲求や行動の理由を紐解いていくことで、新たなニーズを掘り起こすことが可能です。

例えば、SNSの投稿から、栄養ドリンクの顧客層を調査したところ、妊婦の方が元気な子供を産めるようにと、おまじないのような感覚で飲んでいたことがわかり、新たな顧客層へのアプローチを考えるきっかけとなった事例もあります。

企業分析STEP2. 研究対象の企業の市場での立ち位置を調べる

市場の中での企業の立ち位置を調べることが重要です。
市場には競合企業や同様のサービスを展開している企業が存在し、その中で分析対象の企業がどのような立ち位置にいるのかを理解することで、主観やイメージのみに頼らない、データから見た強みや状況を把握できます。

例えば、売上高や市場シェアなどの数値を理解することで、数値的にどのような立ち位置にいえ、
これからどう動いていくのかがわかります。
また、商品・サービスの強みを理解することで、商品・サービス自体の優位性の理解も深まります。

企業の立ち位置を正しく理解し、相対的な分析を行いましょう。

売上高やマーケットシェアなどの数値を見る

売上高や市場シェア(マーケットシェア)を把握することで、企業にとって必要な施策の提案が可能です。
それは、客観的なデータから判断した市場の魅力や、分析対象の企業のポジショニングを理解できるためです。

成長性分析という手法を取ると、売上高や総資産の規模から、どれくらいの成長を見せているかが判断可能です。

また、市場シェアを確認すると、市場の中での重要度や影響力がわかるため、企業ごとのポジションや市場動向が把握でき、これからを予測できます。

企業は、市場がさらに拡大できる段階であれば、より顧客が獲得できるように動き、市場シェアを上げられるように施策を考えます。
もう市場が成熟している場合は拡大ではなく、顧客に対して安定して価値を提供するための施策を考えるように動くでしょう。

こういった具体的な動向を考えることで、企業分析により深い考えを織り込むことができます。

商品やサービスの強みを探る

商品やサービスの強みを調査することで、企業の強みを理解しましょう。
企業には必ず、属している市場へ何をどのように提供しているのか、その仕組みや戦略を持っています。

同じ市場でも、それぞれの企業がさまざまな商品・サービスでアプローチを行います。
その中で強みとなる部分、例えばシェア率や品質、価格など、優位性を保てるポイントを理解することで、企業の持つ商品・サービスの強みが見えてきます。

どのような商品・サービスで売上・営業利益を作っているのか、新しく展開している事業は何かという細かな内訳まで探ることで、企業の強みまで理解可能です。

企業分析STEP3. 研究対象の企業の事業戦略や社風を知る

分析対象企業の事業戦略や、社風を理解しておきましょう。
企業がどのようなマインドや戦略を持って成長してきたかを理解することで、自分自身と企業がマッチしているか判断できます。

企業の今までの成長の歴史や、経営理念が、これからの方向性も作っていきます。
入社後の働き方をイメージするためにも重要です。

企業の方向性や目標が、自分の考えと合っているかどうかを確認するためにも、事業戦略や社風を調べてみましょう。

過去にどのようにして事業拡大をしてきたか把握する

過去の事業拡大の歴史を把握することで、企業の考え方を理解できます。
なぜなら、それぞれの企業の事業拡大の軌跡には、その企業ごとの思惑や戦略が背景にあるからです。

例えば、スピード感を持って事業拡大を行っている企業であれば、リスクを取りながらもチャレンジしていくマインドがあると言えます。
逆に、慎重に事業拡大を行っていく企業であれば、安定志向で保守的なマインドで経済活動を行っていると判断できます。

以上のように、今までの事業拡大の流れを知ることで、企業の考え方とそれに基づく方向性の理解を深められます。

経営理念・マインドと事業の関係性を調べる

経営理念と事業の関係性を調べることで、将来の展望がわかります。
それは、経営理念は企業の理想像を表しているためです。

企業にはそれぞれ経営理念があり、基本的な考え方や、マインドが記されています。
利益率の高さや成長性などを見て、事業の拡大や方向性を設定することが多いですが、中にはそういった指標よりも、経営理念を優先して考えることがあります。

今までどのように事業を進めてきたかが分かるため、市場での現在の立ち位置に至るまでの考えを理解することが可能です。

経営理念と事業は深く関わりあっており、これからの企業の方針、展望を読み取れます。

企業分析STEP4. 競合企業との差異を比較する

競合企業と比較することで、企業の持つオリジナリティを発見し、企業への志望理由を明確にさせられます。

また、面接時に同業他社と比較した際にどのようなところが優れているかを尋ねられることもあります。
考えを固めるためにも競合他社との差異を比較することは重要です。

売上・シェアだけでなくサービスや商品の差異を見つける

多角的に競合他社と比較し、差異を見つけられれば、具体的な魅力を発見できます。
それは、売上など単純な数値による差異以外で判断できるからです。

例えば、売上やシェアというデータのみでは、市場での立場が低い企業があります。
数字的には魅力を感じないかもしれませんが、その企業が持つ商品やサービスがどのような優位性を持っているのかを理解すると、将来性や今後のシェアの安定性を見出すことができます。

多角的に分析することで、本当に自分にとって魅力的な企業を探しましょう。

ビジネスモデルやマネタイズの違いも分析できると良い

企業ごとのビジネスモデル・マネタイズの違いを分析するといいでしょう。
違いを分析することで、自分の求めている仕事と、就職してから携わる仕事がマッチしているのかを確認できます。

同業界でも、企業ごとのビジネスモデル・マネタイズがあり、どんな顧客に向けたサービスをどのように展開しているのか、どこで利益が生まれているのかが分かります。

もし、ビジネスモデルやマネタイズを知らないと、いざ自分で働いてみると、過酷な営業活動があったり、対企業ではなく一般顧客に対してアプローチをかける仕事であったりと抱いていたイメージと異なる可能性があります。

実際に働いてからのミスマッチをなくすためにも、ビジネスモデルやマネタイズの違いを分析し、それぞれの企業の経済活動の形について把握することで、自分が企業に求めているものは提供されるのか判断するといいでしょう。

企業分析に役立つ3つのツールと調べ方

企業分析の進め方について説明しましたが、それでは何を使って分析を進めればいいの?
そんなお悩みを抱えているあなたに、3つのツールをご紹介します。

定番の『四季報』や『業界地図』などを参考すると、企業と業界の規模を調べられます。

さらに世の中のニュースやリリース情報からの分析や、企業そのものの情報を閲覧することで、気になる企業の深掘りした情報を得られます。

企業分析ツール①:市場の統計情報サイトを使う

市場の統計情報サイトを利用すると、自分の目指している業界の動向を探れます
こういったサイトには、市場や消費者に関する情報・データが掲載しているからです。

例えば、広告についての意識調査や、美容についてのアンケートから、テレワークにおける問題点の調査など、多数の業界の情報がさまざまな視点で上げられています。

今後の業界の動向を理解することで、志望度がより強くなるかもしれませんし、逆に別の業界への興味が高まるかもしれません。

自分の志望業界を固めるためにも、分析してみてはいかがでしょうか。

以下が、市場の統計情報を確認するのにおすすめのサイトです。

e-Stat 政府統計の総合窓口
市場調査メディア ホノテ
調査のチカラ

企業分析ツール②:企業サイトやIR資料を閲覧する

各企業の企業サイトや、株式公開している企業ならIRや決算発表資料を閲覧すると、エントリーシート・面接の対策が行えます。
このIR情報は企業が投資家に向けて発信している情報であるため、閲覧すれば企業の実態を客観的に理解できます

IR情報には、複数の内容が含まれていて、例えば企業の純資産や、経営成績、事業別売上高、有価証券報告書などがあり、企業の安定性や成長性、企業の強み・弱み、社員の平均年収まで把握できます。

IRと合わせて掲示される決算発表資料も確認すると、四半期ごとの企業の動向やサービスの展開について理解が深まります。

企業分析ツール③:OB・OG訪問をする

OB・OG訪問をすることで、本当に自分とマッチする職場かどうかが読み取れます。
IR情報や企業のサイトを検索しただけでは得られない、働いている人の生の声が聞けるからです。

例えば、入社後のリアルな仕事内容、社員同士の関係性、キャリアプラン、産後休暇・育児休暇は取らせてもらえるのかなどを聞けます。

企業サイトやIR情報だけでは解消されなかった疑問点を解消し、納得した上で企業を志望できます。

OB・OG訪問について詳しくはこちらの記事で解説しています。
☞【OB訪問でライバルに差をつける】面接等の本選考に生かせる質問集
就活記事

適性診断で「向いている職種」を理解する

企業分析で大体の方向性が掴めたら、適性診断を受けてみて「向いている職種」を参考に職種を探してみましょう

職種を決める上で、「いくつか興味のある職種ができたけど、自分がこの職種に向いているか不安だ」と決める勇気を持てない人が多いです。

適性診断も、自己分析ツールと同じくネットにたくさん紹介されています。
迷う場合はいくつか受けてみて、「向いている職種」の項目にある職種から考えていくと、まずおかしな選択にはなりません。

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また、企業分析以外にも業界研究のやり方やESの書き方なども合わせてチェックしておくと、選考通過率がぐんと上がります。
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