<中途採用・転職向け>コロナショックにおける雇用動向

市況分析 2020.05.13

<中途採用・転職向け>コロナショックにおける雇用動向

こんにちは!! リモートワークとは言え、休校中の娘たちの世話に、三食のご飯に、家事に…と、最近では「寝る時間が唯一の幸せ!!」と感じるたむねぇです。 さて、先日緊急事態宣言が全国へ拡大されました。 私たちの生活にも大きく影響が出ていますが、このコロナショックは、*中途採用市場(転職)にどのような影響をもたらすのか。* 少し考えてみたいと思います。 # 【コロナショック前の雇用動向】 (2020年2月) 厚生労働省は、毎月 公共職業安定所(ハローワーク)における、求人・求職、就職などのデータをまとめ、『求人倍率』などの指標を作成し、一般職業紹介状況として世間一般に公表しています。 最新のデータとなる3月31日発表の『2月』の有効求人倍率は1.45倍。 (仕事を探す人1人に対して、企業から1.45件の求人があるということ) 前月比で0.04ポイントのダウンとなり、2年11か月ぶりの低い水準となりました。 1月・2月ともに、下げ幅が0.1ポイントを超えていますので、リーマンショック以来のこととなりますね… しかしながら、これは厚生労働省が『2月』のデータを集計したものなので、この数字にはまだコロナの影響は出ていません。 参照元:[https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212893_00032.html](https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212893_00032.html) # 【コロナショックで採用はどうなるのか】 会社として、売上が立たなければ存続の危機となります。 会社の売上が下がる(もしくはそのような懸念が出てくる)と、自社の営利活動や対応に追われます。 会社を経営していく上で、売上がなくても必ず発生する固定費として、代表的なものに「人件費」が挙げられます。 会社としては、会社を守るため・自社の既存社員を守るため、新規に採用(募集)をストップする会社も出て来るのです。 ※この場合の「採用」とは新卒・中途どちらも # 【コロナショックで影響が出ている業界】 まず影響が出ているのは、小売業界。(食料品や生活必需品除く) 自粛モードの中、客足が遠のき、売上低下に直結している企業が出てきています。 一部の企業では、来店数の大幅減少から、民事再生まで追い込まれた企業も。 リアル店舗を持つ企業に関しては、固定費で人件費のほか、テナント料の支払いも変わらず毎月発生しますので、とても苦しい状況となります。 また、旅行業界(観光業界含む)、ホテル業界、イベント業界、そこから派生する、航空業界、バスや鉄道なども、利用客が減少。 売上云々もそうですが、キャンセル対応などに追われている現状のため、どんなに即戦力がほしくても中途採用どころではない企業が多々。 ほかには、製造業なども挙げられます。 中国などの海外に工場のある企業は、拠点を移すなどの対策をしているものの、それでも事業へ深刻な影響を与えていることは確かです。 (航空業界も停滞していることから、海外で製造したものを日本国内への搬入にしたくても、明確な時期が解らない⇒「納期未定」などの影響まで) # 【中途採用が活発な会社はナイの?】 これだけ様々な業界が影響を受けているとなると、逆に「中途採用をしている企業はないの?」と思ってしまいますよね。 先日、エン・ジャパンが発表した調査では、 >積極的に採用活動をしている企業のタイプとして上位に挙がったのが、 ### ■ベンチャー企業 (36%) ### ■中堅中小企業 (33%) ### ■外資系企業 (30%) という結果に。 >また職種としては、 ### ■技術系(IT・web・通信) (27%) ### ■営業系 (26%) 以上のことから、大手企業の採用ストップが相次いでいる中ではありますが、この機会に優秀な人材を確保しようと**中途採用を引き続き行っている会社は、実際には「ある」**ということです。 (新卒採用も同様ですね) 中でも、IT系企業に関しては、 自粛ムードになったことで、世間でのテレワーク化が一気に進んだことも相まり、自社サービスの売上が好調となる企業も増えています。 また、ECサイトを事業とする企業に関しても、 自粛ムードからネット販売の動きが活発となり、業績を伸ばしている企業もあります。 この業績好調の中、**「今のうちに優秀な人材を確保したい!」と考える企業も多い**ようです。 # 【今の転職はチャンスなのか?】 転職希望者としても、今のこの状況下で、 転職活動を積極的に行うべきなのか、「悩んでいる」「慎重になっている(ならざるを得ない)」という方が増えて来ています。 では、このコロナショックはいつ落ち着くのか(終息するのか)、その時には中途採用の求人は増えるのか、ということですが、正直「誰にも解りません」 東洋経済では今回のコロナショックを、 「リーマンショック級」とも、「東日本大震災級」とも表現をしています。 日経ビジネスにおいては、 「リーマンショック」と「東日本大震災」が「相次ぎ襲ってきた」と表されています。 (間髪入れずに次々に襲ってきた!というようなニュアンスが比較的多く見受けられます) 今後どうなるかは誰にも解らないので、今のこの時期の転職がチャンスなのか否かは明確には解りません。 ただし一つ言えることは、経済活動への影響は、今後ますます広がっていくことは容易に想定されます。 もしアナタがすでに退職後だったり(離職中)、会社の業績不安から離職を余儀なくされたというような状況下であれば、今のうちに早く動き始めた方が、まだ(選べる)求人数はあるでしょう。 逆に、転職をするかしないかも漠然としていて 「キャリアアップしたいなぁ」「転職しようかなぁ」という状況であれば、ゆるく転職活動をスタートしながらも、同時に資格取得や自己分析も始めてみても良いかと思います。 (とは言え、現時点での転職活動となりますので、業界は限定されてしまうかもしれない…ということをお忘れず) # さいごに 少し余談ではありますが、 東日本大震災の直後に、政府や関連機関を通じて借り入れを行った事業者は、融資の返済も重荷になってきています。 政府による震災後の「集中復興期間」も2016年には終了し、震災から9年が経過していますが、 「思うように事業が好転せず、借金に苦しむ事業者も出てきている」状況なのです。 ちなみに、震災直後の2011年3月~2020年2月末まで(コロナショック前まで)の9年間で、「東日本大震災関連倒産」は累計2021件にも上っています。 詳細はコチラ [https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p200302.html](https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p200302.html) その最中での、今回のコロナショック。 今後、このあたりの被害もますます拡大していくことが予想されます。 いかがでしたでしょうか。 採用活動を続けるということは企業の業績・経営次第、ということなのですが、この状況下でも裏では業績好調の企業も存在しています。 (*この状況下に募集している=ブラックな企業、ではありません*よ!!!) この先、 ### *自分がどういう業界で ### *どういう職種に就きたいのか ### *将来どうなりたいのか それにより、*『今できること』『今やるべきこと』は違ってきます*ので、ぜひしっかり考えてみてくださいね!
この記事を監修した人
平塚
代表取締役 平塚ひかる
2013年、立教大学在学時からアイ・パッションに参画し、すぐにトップセールスに。
入社4ヶ月目の22歳で最年少執行役員に就任。

会社の成長や就活のあり方を変えるというビジョンへの想いは、人1倍強く、
入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞するなど、常にトップを走り続けるスーパービジネスウーマン。
現在はCheerの代表取締役としてマーケティングや開発・広報・人事なども担当。

学生時代は名だたる有名企業や大手から引っ張りだこで
今でも一緒に働こうとアプローチを受け続けるほど(笑)
就活生への入社支援実績はCheerCareer1です。

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