自分を「行動させる」ためのテクニック3選【問いかけ編】

ビジネススキル

自分を「行動させる」ためのテクニック3選【問いかけ編】

「就活を進めなきゃ」
「読書の習慣を身に着けたい」
「資格の勉強をしたいけど、気持ちが進まない……」

こんな風に「やりたい気持ち」と「実際の行動」がなかなか結びつかない…!なんてこと、ありませんか?

実は「こうしたい!!」という強い想いがあっても、実行に移すための体力・精神力や、行動に起こさせるための仕組みがなければ、行動に移れないものなんです。

だからこそ簡単にできる「自分を行動させるためのテクニック」をご紹介していきたいと思います!

今回はテクニックの中でも【問いかけ編】。
自分自身に問いかけて、思考を深堀り、行動に繋げていくテクニックをお伝えします。

何か行動する時に、自分自身に問いかける

これはとても簡単なことなんですが、
やるべきことではあるけど、取り組みたいたくない……という時は
「できるかな?」「始められそう?」と優しく問いかけてみてください。

これはイブラヒム・シネイたちの心理実験の話です。
とある被験者たちに、ちょっとした問題に取り掛かる直前の1分間、チームごとに以下のようなことをしてもらいました。

Aチーム
 「私はやる」と自分に言い聞かせる。
Bチーム
 「私はやるのかな…?」と自分に問いかける。

その結果、Bチームの人はAチームの人より、平均して50%近く多くの課題を解いたそうです。

人間は命令されることが苦手なため、
もし何かを頼みたい時は自己決定感を持たせるといいと言われています。
「断ることも可能だけど、自分自身で決めた」といった感覚ですね。

これは対人において非常に重要とされていますが、他の人が関わらない場合でも行動するときに大事な考え方である、ということがこの実験によって明らかになりました。

もし「何かに取り組みたい!」と思った際に身体が動かなかったら、「大変だったら無理してやらなくてもいいけど、やってみる?」と優しく問いかけてみてあげてください。

「自分にどう役立つのか」と問いかける

「◯◯が大事なのは分かるし、やった方が良いのも分かる。 でもどうしても面白さが感じられない」

そんな気持ちに陥った時はありませんか?
その際はぜひ「そう考えることは自分にどう役立つのか」と考えてみましょう。

もし自己分析をするなら、この場合は「なぜ自分がそういう風に考えるのか」と過去の経験を振り返ると思います。

ですが「なぜ」という言葉には、過去に意識を向けさせる効果があります。
そして過去に意識を向ければ向けるほど、「自分は正しい」という確信を強めることに繋がります。

今回は「なにかの行為に取り組む」=未来について考えなければいけないので、
理由を尋ねると逆効果になってしまうことが多いのです。

たとえば上記の例では、

Q:なぜ面白さが感じられないのか
A:面白くないから、興味がないから

となりますが、

Q:面白くないと考えることは自分にどう役立つのか
A:何も役立たない

という結論に至ることができるのです。
その上で、「じゃあどうすれば面白いと考えられるのか…?」と、
その事柄へ新しい問いかけを投げるきっかけが生まれるかもしれません。

また別の例で考えてみましょう。
大掃除をする時に、さまざまな理由で購入したものに対し、それを捨てるかどうかで悩むことがあるかと思います。

「旅行先で一目惚れして買ったけど、今の私物と合わない」
「昔大事にしていたけど、今はもう使っていない」

そういった物の購入した理由を考えると、愛着を感じて手放しにくくなりますが、
「今後自分にどう役立つのか?」と考えた時に、
ただ部屋のスペースを埋めているものであることに気付けるかもしれません。

未来について考える時に効果的なのは、目的を尋ねること、
つまり「これは自分にとってどういうメリットがあるのか」と考えることです。

ぜひその効果に着目をして、自分への質問を変えてみてください。

「自分が行動したい環境は何か?」を確認する

「◯◯に取り組みたいけど、どうしても集中できない」
「◯◯に挑戦したいけど、うまく頑張れない」

そんな風に思ったことはありませんか?

もしその事柄が、今すぐ終わらせなければいけない!といった類ではなく、むしろ「これからも続けていきたい」というものであれば、ぜひ自分自身の置かれた環境や過ごし方を確認してみましょう。

これはロイ・バウマイスターらの心理実験の話です。
お腹を減らした被験者をチョコレートとラディッシュが置かれた部屋に招きます。
そして以下のことをしてから、難しいパズルに挑戦してもらうことになりました。

Aチーム:チョコレートを3個食べるように伝える
Bチーム:ラディッシュを3個食べるように伝える

その結果Bチームの大半が、
Aチームより早くパズルを解くことを諦め、かつ強い疲労感を覚えた
そうです。

このように、「目の前のチョコレートを食べることができない」という強いストレスによって、
「我慢をする」ということが困難な状況へと追い詰められることが明らかになりました。

もちろん成長を遂げる際には一定のストレス・負荷も必要になります。
ただ、「今挑戦したい!」と思うことはどうでしょう。

一気に終わらせたいことですか?
それとも持続的に取り組みたいことでしょうか?

もし持続的に、習慣付けて取り組みたいことであれば、ストレスはなるべくなくした方が良いのです。

「頑張ろう!」と思うのは、今「頑張れていない」証拠です。
そして最初の話でもしたように「頑張らなければいけない」というニュアンスが入っていると、
決意とは真逆に、「やりたくない」という感情が強まってしまいます。

そういった時は、「どんな状況だったら、どんな環境だったらできそうかな?」と自分自身に問いかけてみてください。

作業であれば、自宅よりもカフェや図書館の方が集中できる、という可能性もあるでしょう。
考え事だったら、散歩したり、風呂の中で考えた方が良いアイディアが出てくるかもしれません。

どんな状況だったら自分はストレスなく集中できるのか、それを考え続けることで、最高のパフォーマンスを生み出すことが出来ます。
ぜひ試してみて下さい!

 * * *

いかがだったでしょうか。
いずれの問いかけもそうですが、自分自身を動かす時は

★無駄なストレスをかけない
★未来にとってどうか、という視点を持つ

のが非常に重要になってきます。
ぜひそこに着目をしながら、取り組みたい!と思うことに挑戦してみてください!

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この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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