【学部別・男女別】理系の人気職業ランキング!~理系の就活のポイントとは?~

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【学部別・男女別】理系の人気職業ランキング!~理系の就活のポイントとは?~

「理系にはどんな職業、仕事があるのだろう?」
「先輩たちは何になっている人が多いんだろう?」

就活についてそろそろ考え始める時期、理系学生にとって職業選びは重要です。

そもそも理系にはどんな職業があるのか気になりますよね。

学部によって職種は異なりますが、理系学生だからこそ就ける職業や就職先があります。
また、専門的に学んだことを活かして、就活を有利にすすめることも可能ですよ。

この記事を読めば、理系の学生が職業選びをするうえでのポイントや就活を有利にすすめるコツがわかり、就活に一歩リードできます!

学部別、男女別での理系の人気職業ランキングも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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理系の職業選びのポイント

就活を始めたばかりの段階で、まだ「自分が何になりたいのかわからない」という方が大半でしょう。

職業選択によって、今後の就活の方向性が大きく変わる可能性があるので、できれば自分に合ったものを選び、失敗したくないですよね。

ここで紹介する3つのポイントを参考に、職業選びをしてみてください。

  • 専門分野を活かせるか
  • 適性があるか
  • 業界ではなく職種から調べる

それぞれ詳しく解説していきます。

専門分野を活かせるか

理系学生はこれまで何か1つの分野に特化して勉強、研究してきた人が多いでしょう。
そのため、学んできた専門分野の知識や技術を活かせるかが、1つの基準になります。

加えて、専門分野での実績があれば面接でアピールすると合格率も上がります。
なぜなら企業側も、専門的な知識や技術をもって即戦力になり得るような人材を求めているから。

たとえば、理系学生の就職先で多い業界は、IT業界、電力・ガス・エネルギー業界、建築業界など。
これらの業界は、専門性が活かしやすく、理系出身者が多くみられます。

また、1つの専門分野を学んできたということは、論理的思考力や課題解決力、分析力なども評価されることが多いです。
そのため、これらのスキルが求められる金融やコンサルティング業界も、理系の就職先にとしてみられるのが特徴です。

社会に出てからも、学生時代に学んできたことが活用できるのは働くうえで大きなアドバンテージになりますし、モチベーションにも繋がりますよね。

自分の専門分野が活かせるか?を1つの軸に職業選びをしていきましょう。

適性があるかどうか

職業選びをするうえで、適性があるかも重要なポイント。
いくら自分の専門分野とはいっても、適性がないと仕事にするのは難しいでしょう。

適性があるかどうかは、その職業で求められるスキルが自分にはあるかどうかで判断できます。

たとえば、理系の職業で求められるスキルには以下のようなものがあります。

  • 物事の論理を組み立て説明できる論理的思考力
  • 1つの問題に対する粘り強い課題解決能力
  • データや数字を見て分析する能力
  • あらゆる物事に対する知的好奇心
  • 1つの物事に対する深い探究心
  • リサーチから実用化までの推進力

特に、学生のうちは研究だけで終わっていたものが、会社ではそれを実用化することも求められます。
研究の段階からゴールである実用化をイメージし、それに向かって計画を推し進める能力が重要になってくるでしょう。

理系の職業では職種によって求められるスキルも異なるので、適性があって活躍できそうか?という点でも職業選びをしていきましょう。

適性があるかを知るためには自己分析をしてみましょう。
自己分析のやり方はこちらの記事で紹介しています。
簡単にできる自己分析のやり方!就活で役立つ効率的な自己分析方法を紹介!

業界ではなく職種から調べる

就活初期の段階で志望業界を絞ってしまう学生が多いですが、安易に業界を絞ってしまうと選択肢を狭めてしまうので良くありません。

業界は違っても職種が同じであれば、あなたの専門性を活かしたり、やりたいことを実現したりすることは可能です。

たとえば、あなたがデータサイエンティスト(データの整理、分析、解析などをおこない事業に活用しやすいようにレポートにまとめる仕事)を志望していたとしましょう。
そこで、IT業界と絞ってしまうと、他の選択肢が失われてしまいます。

データサイエンティストは取引先の企業のデータ解析をおこなうこともあれば、自社を対象にする場合もあります。
そのため、IT業界の他にも、製造業やサービス業界など幅広い業界で活躍できる職種です。

自分のやりたいことがその業界でしかできないのか?に考慮して、まずは職種から調べていきましょう。

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理系が就職しやすい職種

職業選びの際には、業界ではなく職種から見ていくことが重要とお伝えしました。

そこでここでは、理系が就職しやすい7つの職種を紹介していきます。

  • 研究開発職
  • IT業界技術者
  • データサイエンティスト
  • 建築設計者
  • 生産技術/製造技術者
  • 品質管理者
  • 技術営業職

それぞれの仕事内容、求められるスキル、向いている人の特徴、主な就職先をそれぞれ解説していきます。

研究開発職

研究開発職
仕事内容 研究テーマに沿って実験、解析、データ収集、分析、検証、応用、開発などをおこなう
求められるスキル/知識 コミュニケーション能力主体性・発想力
向いている人 探究心が深い人・向上心が強い人・失敗しても根気よく粘り強い人・柔軟な思考力人
主な就職先 民間企業の研究部署・大学の研究室・公的機関
平均収入 約528万円 ※求人ボックス

一口に研究開発職と言っても、種類はさまざま。
大学で基礎研究をする人もいれば、民間企業で商品の開発をおこなう人もいます。

どちらも、専門分野に関する深い知識が必要で、企業では大学院の修士課程修了を応募条件にしているところが多いです。

たとえば、食品メーカーの研究職となると、自社製品のリサーチや研究をもとに新しい商品開発をおこないます。
また、食品にとって重要となる、安全性や効率性などの生産技術を高め、生産体制を構築する役割もあります。

大きな結果に繋がれば社会に大きな価値をもたらすことができ、やりがいの大きい仕事です。
そして、チームで仕事をすることが多いため、コミュニケーション能力も非常に重要です。

理系学生から人気の高い研究開発職。
興味がある人は、早いうちから大学院進学も視野に入れて準備していきましょう。

IT業界技術者

IT業界技術者
仕事内容 プログラミングを活用して、コンピューターシステムの設計などをおこなう(業種によって大きく異なる)
求められるスキル/知識 ・プログラミングスキル・論理的思考力・ITに関する専門知識・英語力
向いている人 変化に柔軟に対応できる人・新しいことを学ぶことが好きな人・IT技術に興味がある人
主な就職先 IT企業・医療業界・自動車関係・コンサルティング会社・保険・金融
平均収入 600万円前後

IT業界の技術者とは、IT業界で活躍する特別なスキルをもったエンジニアのことを言います。

具体的には、プログラマー、システムエンジニア、フロントエンジニア、サーバーサイドエンジニア、セキュリティエンジニア、インフラエンジニア、ネットワークエンジニアなどがあります。

どの職種でも需要は高く、IT技術者の求人は非常に多いです。
また、企業によっては働き方は柔軟に選べるなどのメリットがあります。

平均年収も高く、スキルを高めていけばキャリアアップもしやすい職業です。

ほかにも、他の就活生と差別化を図るのに、英語スキルをアピールできると尚良いでしょう。
IT業界技術者を求める企業の中には、外資系企業も多く存在するからです。

新卒採用の場合、未経験でも雇ってもらえる可能性はありますが、プログラミングスキルや資格を持っていたほうが就職に有利になります。

将来的にフリーランスや独立を考えている人にもおすすめの職種です。

データサイエンティスト

データサイエンティスト
仕事内容 ビジネス上での課題を見つけその解決策を導くために、ビッグデータの収集、加工、分析、レポーティングをおこなう
求められるスキル/知識 基礎的な数学・データ分析手法・プログラミング・データベース・基本的なビジネススキル
向いている人 情報収集や分析することが得意な人・論理的思考ができる人・数字やデータを見ることが好きな人・探究心がある人
主な就職先 シンクタンク・リサーチ会社・経営コンサルタント・IT企業・銀行証券会社・保険会社・大手総合メーカー・自動車メーカー
平均収入 約715万円 ※出典:求人ボックス

データサイエンティストとは、データ分析や統計学、プログラミングなどを活用して、企業の課題解決や売上に貢献するためのデータ分析を行う仕事です。

IT業界のイメージが大きいですが、実は金融業、製造業、小売業など幅広い業界で必要とされています。

2000年以降にできた比較的新しい職種ですが、今後も需要が高まると言われている仕事です。
平均年収も他の職種と比べて高い傾向にあり、その代わり新卒でも高いスキルが求められます。

データサイエンティストとして就職を視野に入れるのであれば、統計学や数学、AI、機械学習などの知識を高めていきましょう。

実践的にデータサイエンティストに必要な知識や技術を学びたいのであれば、企業の主催するインターンに参加することがおすすめです。

「データを扱うことが好き」「データ分析から何かを導き出すことに興味がある」という方は、向いている職業と言えます。

業界は絞らず、まずは幅広く情報収集をおこなっていきましょう。

設計者

設計者
仕事内容 あらゆる分野で設計・製図を行う(建築・電子機器・自動車・精密機械など)
求められるスキル/知識 発想力・コミュニケーションスキル・機械設計技術
向いている人 モノづくりが好きな人・学び続けることが好きな人・粘り強く根気よくやり遂げられる人・細かい作業が好きな人・責任感がある人
主な就職先 設計事務所・ゼネコン・メーカー※業種によって異なる
平均収入 約449万円(機械設計の場合)

設計者とは、簡単に言うと製品や建築物の設計をおこなう人のことです。

設計する対象物によって、求められるスキルや収入に違いがありますが、主には建築物、電子機器、自動車、精密機械などがあります。

共通して言えることは、アイディアを具現化して、製品を企画から販売まで形にするための設計図を描きます。

たとえば、建築設計の仕事がイメージしやすいでしょう。
ビルやマンション、商業施設などの完成イメージをクライアントからヒアリングして、設計図におこします。

建築設計の場合は、一級建築士などの資格が必要になることが多く、より専門的な知識や技術が必要とされる職種です。

大変な分、自分が設計したものが形になって社会の役にたつことができると実感できるので、やりがいは大きいでしょう。

生産技術/製造技術者

生産技術/製造技術者
仕事内容 工場などの生産現場において、生産ラインの設計や管理、製造課程の最適化をおこなう
求められるスキル/知識 分析力・マルチタスク能力・コミュニケーション能力・客観的に物事を捉える力
向いている人 コツコツ作業ができる人・課題解決にやりがいを感じられる人・柔軟な発想力がある人・ものづくりが好きな人
主な就職先 メーカー企業の企画職や研究・開発職
平均収入 約459万円 ※求人ボックス

生産技術職とは、工場での生産ラインを設計したり、全体管理をおこなったりする職種です。
それに対し、製造技術者はより品質の高い製品を効率よく生産できるように、各工程を改善していきます。

生産技術者が工場全体を管理しているイメージで、製造技術者が各製造課程に着目して細かいところの改善を行っているイメージです。

企業によっては、同じ部署の扱いとして募集がかけられることもあります。

どちらの職種にも、物事を客観的視点から捉えて分析し、問題解決のためには何が必要か考える柔軟な発想力が必要とされます。

問題を分析するために、工場の現場スタッフにヒアリングしたり、チームで情報を共有したりする必要があるため、コミュニケーションスキルも大切です。

生産ラインを構築、改善していくことで売上UPに貢献し、社会の役にたつことができます。ものづくりが好きな人には向いている職種と言えるでしょう。

品質管理者

品質管理者
仕事内容 製品の品質を担保するために、製造から販売までの一連の流れを管理する
求められるスキル/知識 観察力・分析力・リスクマネジメント能力
向いている人 常に冷静な判断ができる人・細かいことも見逃さず気づける人・責任感が高い人
主な就職先 メーカー企業(食品、アパレル、化粧品など)
平均収入 約498万円 ※求人ボックス

ものづくりを行う企業にとって欠かせない要素の一つが、品質管理です。
品質管理者は、先ほど紹介した生産技術者や製造技術者と連携しながら、生産ラインをコントロールします

具体的な仕事内容は、出来上がった製品のクオリティチェック、問題が起きた時の再発防止策の考案、品質工場に向けた改善策の提案などです。

普段私たちは安全が保証された商品を当たり前のように手にしていますが、その裏では品質管理者の方々の細かいチェックや念入りな確認が行われています。

自分の仕事が直接お客様の生活に関わると考えると、大きな責任を伴いますが、その分やりがいの大きい仕事です。

技術営業職

技術営業職
仕事内容 営業職の補佐的な立場でクライアントとの商談の場に同席し、製品やサービスに関する専門知識を活かして、説明、提案する。
求められるスキル/知識 設計、製造に関する専門知識・コミュニケーション能力・リーダーシップ能力
向いている人 人と話すことが好きな人・新しいことを学ぶことが好きな人・相手の立場になって考えられる人
主な就職先 メーカー企業(自動車、IT、精密機械など)
平均収入 約536万円 ※求人ボックス

営業職と聞くと文系のイメージを抱きがちですが、理系の専門知識を活かして技術的な観点から顧客に提案したりセールスをするのが技術営業職です。
別名、セールスエンジニアとも呼ばれています。

技術営業職は、社内の営業担当と商談の場に同席し、ヒアリングから解決方法の提案、製品・サービスの紹介、導入のサポートなどをおこないます。

特に、製品・サービスの紹介は、専門知識が必要となるため、営業担当だけでは足りない部分を技術営業職が補完します。
自社製品の魅力を誰にでもわかりやすく魅力的に伝えるスキルが求められるでしょう。

他の理系の職業とは異なり、顧客の立場になって考えたり、より高いコミュニケーション能力が必要な技術営業職。

顧客とエンジニアの板挟みになって大変に感じることもあるかもしれませんが、顧客と直接関われる分、やりがいも大きいです。

理系の人気職業ランキング

これまでお伝えしてきたように、理系の職業選びは始めから業界を絞るのではなく、自分のやりたいことと職種を照らし合わせて、どのような仕事があるのか知ることが重要でした。

そのうえで、理系学生が就職しやすい職種を紹介しましたが、興味がありそうなものはみつかりましたか?

もちろん、この7つ以外にも職種がたくさんあります。

【学部別】理系の人気職業ランキング

ここでは、学部ごとの人気職業ランキングを紹介します。「自分の学部の先輩たちはどんな仕事に就いている人が多いのか?」知ることができます。

ぜひ1つの参考にしてみてくださいね。

理学部

1位: メーカーの研究開発職
2位: ITエンジニア
3位: 保険・金融
4位: 教育関係

理学部の中で圧倒的に人気のある職業がメーカーの研究開発職です。

理学部と言っても専攻によって異なりますが、化学科であれば「化学メーカー」、物理学科であれば「電機メーカー」や「半導体メーカー」、生物学科であれば「食品メーカー」や「製薬メーカー」などに就職する人が多いです。

その次に人気なのが、近年需要が高まっているIT業界。

特に数学科や物理学科の学生はプログラミングスキルやデータ解析スキルを活かして、エンジニアとして就職する人が増えてきました。

工学部

1位: メーカーの製造業
2位: メーカーの開発、設計、品質管理職
3位: 建設業
4位: IT関連企業のエンジニア

工学部の中でもダントツ人気なのが、自動車や輸送機器メーカーの製造業です。
ものづくりを専門に学ぶ工学部の学生にとって、製造業はこれまでの経験や知識を活かすことができます。

中でも、トヨタやホンダなどの大手自動車メーカーが人気です。
他にも飛行機や電子機器、精密機器、鉄鋼なども就職先として挙げられます。

また、工学部の中でも土木・建築系学部の学生の多くは、建築業界に進みます。工学部もまた、学科や専攻によって就職先が大きく異なります。

農学部

1位: メーカーの研究・品質管理職
2位: 製薬会社
3位: 国家公務員
4位: サービス業

農学部の就職先として多いのは、食品や化粧品、園芸系メーカーでの研究職や品質管理職です。
新しい製品を作り出すための研究や、品質向上、品質チェックなどをおこないます。

また、医薬品を取り扱う製薬会社も人気です。製品の開発、生産、販売などをおこないます。

他にも、国家公務員として国土交通省や農林水産省などの国の機関に就職する傾向もあります。
農林水産省では、農業全体のサポートや整備をおこなったり、国土交通省では河川や公園などの整備をおこなったりします。

国の機関であるため、安定した働き方ができて人気の高い職業です。

建築学部


1位: 総合建設業
2位: 設計事務所
3位: 住宅メーカー
4位: 不動産、インテリア業界

建築学部の学生は、大学で学んだ専門知識や資格を活かして、建築・土木関係の仕事に就く人がほとんどです。

中でも人気な就職先が、「ゼネコン」と呼ばれる総合建設業。
総合建設業とは、ビルやマンション、商業施設などの大型建築物の設計から施工までをおこなう会社のこと。

部署によって仕事内容は異なりますが、どの部署でも建築学部で身につけた知識を活かすことができるでしょう。

他にも、設計事務所や住宅メーカーなども人気です。

会社の規模感もさまざまですが、大きな企業だと着実に技術を身につけていけますし、逆に小さな事務所では、より実践的で若いうちから経験を積むことが可能です。

医学部・薬学部


1位: 医療業界(医師、歯科医師、薬剤師)
2位: 医療行政(研究機関や保健所など)
3位: 製薬会社

医学部、薬学部の学生の多くは、医療従事者として働きます。
所属する学科や専攻によって、医師、看護師、薬剤師、歯科医師、放射線技師などさまざまです。

特に医師になる場合は、医学部で6年間勉強し国家試験に合格した後、専門とする診療科で約2年間臨床研修医として働きます。

また、専門性を活かし、国家公務員として医療行政に就職する傾向もあります。多いのは、厚生労働省や保健所などです。

人の命に関わる責任の大きな仕事が多いので、他の学部と比較すると本格的に働き始めるまで長い期間かかります。
就職条件に大学院の修了課程があるところが多いことも特徴です。

【男女別】理系の人気職業ランキング

続いて、男女別での人気職業ランキングを紹介します。
理系学生でも男女によって就職先が異なる傾向があります。

男子

1位:ITエンジニア
2位:研究・開発職
3位:電子機器・化学系メーカー
4位:航空・交通整備士
5位:機械設計士

理系男子の人気職業は、これまで紹介してきた職業にも当てはまりますが、特にモノづくりに関わる仕事や研究職が多いようです。

近年中でも人気なのが、プログラマーやシステムエンジニアをはじめとするITエンジニアです。
需要が高く就職先も多いため、プログラミング知識を活かしてIT企業に就職する学生が増えてきました。

また、自動車や飛行機に関わる仕事も人気です。こどもの頃から憧れを持っていたり、大学で学んだことが現場で活かしやすかったりする点が人気の理由でしょう。

女子

1位:食品メーカー
2位:化粧品メーカー
3位:金融・保険会社
4位:IT関連
5位:コンサルタント

理系女子に人気なのが、食品・化粧品メーカーです。
中でも、味の素や資生堂、明治グループなど大手企業が人気。
大学で学んだ専門知識を活かして、製品の開発や販売に携わることができます。

また、理系出身の女子、いわゆるリケジョには理系男子にはない女性特有のビジネススキルを活かして就活を有利にすすめることができます。
コミュニケーション能力や細部までの気遣いなどが必要な業界、業種であれば積極的にアピールしていきましょう。

それに加え、理系女子が職業選択する上で注意しておくべき点は、女性管理職の比率です。

仕事の成果がきちんと評価され、女性でも働きやすい環境が整っているのか、男女の昇進スピードに違いがないのかなどはチェックしておきましょう。

理系学生は文系より年収が高いって本当⁉

巷でよく聞く「理系学生のほうが文系学生よりも年収が高い」というのは本当なのか気になる方も多いでしょう。

結論からお伝えすると、「理系の職業のほうが年収が高い傾向にある」ことは事実です。
より専門性の高い知識やスキルを必要とするので、収入も高くなる傾向にあります。

ここでは、理系と文系の平均年収の違いと、年収別の職業ランキングを紹介します。

理系と文系の平均収入の違い

経済産業研究所が2011年に発表しているデータによると、

文系出身者の平均年収は、559.02 万円(平均年齢 46 歳)
理系出身者の平均年収は、600.99 万円(平均年齢 46 歳)

このように、理系出身者のほうが46歳時点で年間40万円近く多く稼いでいることがわかります。
(※調査データが2011年のものと少し古いため、現在は変わっている可能性があります。)

理系の人気職業年収ランキング

「理系出身のほうが文系よりも、将来的に多く稼げる傾向がある」ことがわかりました。

それでは、理系の職業の中でも特に年収が高い職業は一体なにになるのでしょうか?
年収も職業選びの1つの大きな基準になってくると思うので、紹介します。

平均年収.jpによると、

1位…アクチュアリー (平均:1250万円)
2位…医師 (平均:1169万円)
3位…大学教授 (平均:1101万円)
4位…高等学校教師 (平均:709万円)
5位…一級建築士 (平均:703万円)
6位…製薬会社 (平均:685万円)
7位…技術士 (平均:667万円)



1位は、アクチュアリーです。
保険金や年金などの金融分野で、保険金額などの査定をはじめとする数理業務をおこないます。
高度な数学能力を必要とし、難関資格も必要となるため、年収も高くなります。

2位は、医師になります。
医師になるには大学の医学部に合格する必要があり、研修期間も長くなるため、難易度も高いです。

3位、4位には、大学教授、高等学校教師があがっています。
教員となると文系のイメージが強いですが、理系の場合、大学で専門に学んでいた分野でそのまま研究職に就くことが多いです。
専門家としての知識が必要とされるため、年収も高くなります。

5位、6位、7位には一級建築士、製薬会社、技術士と続きますが、いずれの職業も難易度の高い資格や技術、知識が必要になります。

職業選びを収入だけで判断するのはおすすめしませんが、1つの判断軸として参考にしてみてください。

理系学生が有利に就職をすすめるためには?

ここまで理系の職業をさまざまな観点からランキング形式で紹介してきましたが、気になったものは見つかりましたか?

最後に、理系学生が有利に就職をすすめるための4つのポイントを紹介します。

理系特有の就活の進め方も紹介するので、ポイントをおさえて効率的に就活をすすめていきましょう。

学校推薦をつかう

理系学生は、学校推薦制度を使うことができます。
これは、文系学生にはない、理系学生だから使える特権です。

学校推薦とは、大学側に推薦状を書いてもらい、企業にエントリーする方法です。エントリー先の企業や採用枠は大学によって異なり、枠の中から選んで応募します。

学校推薦を受けるには、当然ですが大学での成績や教授からの評価が高くなければいけません。
学校の成績以外にもスポーツ成績や、課外活動の実績などもアピールできます。

学校推薦のメリットは、面接や筆記試験などの審査をいくつかスキップできることです。また、学校推薦では一般応募では難しいような倍率が高い人気企業からでも内定を獲得しやすくなります。

学校や年によってエントリーできる企業や人数制限も異なるので、自分の大学の推薦枠を事前に調べておくとよいでしょう。

逆求人サイトを活用する

逆求人サイトとは、学生がサイトにプロフィールや経験、ガクチカを載せることで、企業側が直接オファーを送ることができるサイトです。

年々導入数が増えてきており、「CheerCareer(チアキャリア)」「OfferBox

」「キミスカ」「dodaキャンパス

」などが代表的なサービスです。

逆求人サイトを使うことで、効率的に就活をすることができます。
なぜなら、逆求人サイトに登録しておくと、自分からエントリーする必要がなく、大量の企業の中から1つずつ見てエントリーする手間が省けるからです。

また、自分とマッチしやすい企業を見つけやすいのもメリットでしょう。

自分から企業を探すと、視野が狭まってしまいがちですが、逆求人サイトを使うことで、今まで知らなかった企業と出会うこともできます。
特に、専門知識や特定のスキルをもつ学生を求めている企業は、スカウトサービスを使用している傾向が強いです。自分の専門性を活かせる企業が見つけやすいのも大きなメリットですね。

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日々の研究や資格取得に向けて忙しい理系学生は、ぜひ登録して、活用してみましょう。

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研究内容を説明できるようにしておく

就活では、相手に自分のことをわかりやすく伝えたり、自己アピールしたりすることがとても重要です。
理系学生の場合は、自分のおこなっている研究のことを面接官に説明する機会も多くあるでしょう。

その際に、研究内容を理解してもらわなければ、せっかく行っている研究が素晴らしいものでも適切に評価されない可能性があります。

専門用語は他の言葉に置き換えて、初めて聞く人でも理解できるかつ、魅力を感じられるように、研究内容を整理しておきましょう。

仕事に役立つ資格を取得しておく

理系の職業には、専門的知識やスキルが必要なため、資格があることで就職に有利に働きます。

たとえ応募条件にない資格だとしても、資格取得をアピールすることで、面接官の印象に残りやすいです。

アピールに繋がる資格には以下のようなものがあります。

  • ITパスポート試験
  • 基本情報技術試験
  • 品質管理検定
  • 宅地建物取引士
  • 建築士
  • TOEI・TOEFUL

希望の職種に関連性のある資格を持っておくことで、就活が有利に働くだけでなく、就職後の昇進や希望の部署にも入りやすいというメリットがあります。

資格の勉強はガクチカにも使えるので、ぜひ挑戦してみましょう。

資格について詳しくはこちらの記事をご覧ください
☞結局、就職に有利な"資格"って?
就活記事

まとめ

この記事では、理系学生に人気な職業を紹介してきました。

理系学生が職業選びをするうえで重要なポイントは、以下の3つでした。

  • 専門分野を活かせるか
  • 適性があるかどうか
  • 業界ではなく職種から調べる

また、有利に就活をすすめるためのコツ

  • 学校推薦をつかう
  • 逆求人サイトを活用する
  • 研究内容を説明できるようにしておく
  • 仕事に役立つ資格を取得しておく

でした。

理系学生は、文系学生と比べると就活にさける時間が短く、研究や資格の勉強に追われている学生も多いでしょう。
就活を効率よくすすめるためにも、まずは理系にはどんな職種があるのかを知り、自分にあった職業は何かを見極めていきましょう。

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この記事を書いた人
旅するライター女子なつぽん

24歳|フリーランスWebライター|広島出身
22年間広島で育ち、就活で上京。都内ITベンチャー企業で1年半ライターとして勤務。新卒2年目で独立し、現在は旅をしながらフリーのWebライターとして活動中。親に就職先を大反対され、内定承諾書を破られた経験があります笑


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