失敗しないOB訪問の基本マナー!連絡の取り方から服装まで徹底解説

OB訪問

失敗しないOB訪問の基本マナー!連絡の取り方から服装まで徹底解説

就活の情報収集をする上で欠かせないのがOB訪問。就活が本格化する前に、気になる企業の情報収集をしておきたいという学生も多いでしょう。

最近では、コロナ規制も緩和され、オフラインでのOB訪問もできるようになってきました。ただ、OB訪問する時に気になるのが、マナーや服装について。面接ではありませんが、社会人の先輩と会う場面で、どのようなことに気をつければいいか、困っている方も多いでしょう。

「OB訪問をしたいけど、社会人のマナーが分からなくて不安」
「OB訪問に何を着ていくべきか分からない」

そんな悩みはありませんか。

この記事では、OB訪問についての基本マナーや服装チェック、質問についてまるっと解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

具体的には以下の順番にご紹介していきます。

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OB訪問する際の基本マナー

OB訪問には社会人としての基本マナーが欠かせません。
OB訪問が選考の結果を左右する場合もあるため、失礼のない訪問にするよう心がけます。

ここでは、

  • 前日までにやっておくべきこと
  • 当日の服装・挨拶・マナー等
  • 終わった後にやるべきこと

に関して詳しくご紹介します。

OB訪問の前日までにやっておくべきこと

OB訪問は学校のキャリアセンターや先輩などからの紹介が主ですが、OB訪問アプリを使う場合もあるでしょう。

どの経路からOBを見つけたとしても、アポイントの交渉は他人に頼まず、自分でメールや電話をして直接連絡を取ります。

OB訪問メールの連絡例

メールの場合の文例を下記に紹介します。
```

件名:OB訪問のお願い 〇〇大学 氏名
本文:
株式会社〇〇
〇〇部
〇〇様

突然ご連絡を差し上げ、失礼いたします。
〇〇大学の氏名と申します。
キャリアセンターにて〇〇様のご連絡先を知り、ぜひ〇〇様にOB訪問をお願いいたしたく、ご連絡させていただきました。

私は現在、就職活動において、〇〇業界を研究しております。
御社の〇〇に関心を持ち、ぜひ御社で働くことに関してお話をお伺いできればと思います。〇〇様のお時間をいただくことはできませんでしょうか。

下記の日程を検討しております。

・〇月〇日(〇)〇時~〇時
・〇月〇日(〇)〇時~〇時
・〇月〇日(〇)〇時~〇時

いずれの日程でもご都合が合わないようでしたら再調整させていただきますので、ぜひご検討いただけませんでしょうか。

お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い致します。

氏名
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
Email:
Tel:

```

OB訪問電話の連絡例

電話の場合、聞くべきことは以下の3つです。

  1. OB訪問できるかどうか
  2. OB訪問の都合のよい日程
  3. OB訪問するのに都合のよい場所
  4. 当日の連絡先

以下の会話例を参考にしてみてください。

```
企業:お電話ありがとうございます。株式会社〇〇です。

就活生:「突然のご連絡失礼いたします。私は〇〇大学の氏名と申します。OB訪問のお願いを致したく、〇〇部の〇〇様とお話をさせていただけませんでしょうか。」

企業:承知いたしました。お繋ぎ致します。

OB:はい、株式会社〇〇、〇〇部の〇〇です。

就活生:「突然のお電話、失礼いたします。〇〇大学の氏名と申します。キャリアセンターで〇〇様のお名前を拝見し、OB訪問をお願いいたしたくご連絡させていただきました。お話をお伺いさせていただきたいのですが、〇〇様のお時間をいただけませんでしょうか。」

OB:はい、大丈夫です。

就活生:「ありがとうございます。このまま日程や会場についてご相談させていただいてもよろしいでしょうか。」
就活生:「来週、〇月〇日の〇時以降でご都合の良いお時間はございますでしょうか。」

就活生:「まずは御社にお伺いさせていただければよろしいでしょうか」

企業:はい。1階のロビーに来てください。

就活生:「本日は御社の代表電話にご連絡させていただきましたが、当日のご連絡先も同じ番号でよろしいでしょうか」

企業:当日はこちらの番号にお願いします。〜〜〜〜

就活生:「承知いたしました。では〇月〇日〇時に〇〇へお伺いいたします。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。当日はよろしくお願いいたします。失礼いたします。」

```
アポイントを取ってから重要なポイントは3点です。

OB訪問当日までに3日以上日数が開く場合には、リマインドのメールを送付する

その際にはリマインドという言葉は使わずに、アポイントを取ってから更に調べたことや、具体的に聞きたいと考えていることなどの詳細を盛り込むと良い印象です。

リマインドメールは前日の午前中に送付する

アポイントが月曜日になる場合は週末をはさむので、金曜日の午前中に送りましょう。

OB訪問がオンラインの場合は、使用する機器の設定と接続環境を確認すること。

オンラインMTGのツールは様々なので、事前に一度接続を試みましょう。

また、質問内容に関しても前日までに検討しておくことが重要です。会社のホームページを読み込み、会社説明会で得た情報をまとめておきましょう。

OB訪問当日の挨拶・マナー等

OB訪問で遅刻は禁物ですが、不測の事態で遅れそうな場合は当日でも連絡をします。

OBと会う場所によってはオフィスの電話が使えないことや、直通の外線番号がオフィスにある場合も考えられるので、当日の連絡先は事前に確認したほうが良いです。

待ち合わせ場所でOBを見つけたら可能な限り自分から声をかけます。改めて名乗り、時間を作ってもらったことのお礼を伝えます。

オンラインの場合も、約束の時間より早めに入室し、待機しておきます。待機中もカメラをONにしておくほうが印象は良いですが、相手に見られている可能性がありますので、注意が必要です。背景に生活感の出るものが映らないよう、注意しましょう。

OBとの別れ際には改めてお礼を伝えましょう。当日のお礼は簡潔に済ませます。時間をいただいたことに感謝し、お伺いしたお話が参考になったということが伝われば十分です。

リアルで会う場合も、オンラインで会う場合も、メモは手書きで取ることをお勧めします。スマホやパソコンに打ち込むことはスマートで効率的ですが、OBとの会話に集中していることが示しづらいです。まとめた要件や気になったキーワードなどを手のひらサイズのメモに書き留めます。

OB訪問が終わった後にやるべきこと

OB訪問が終わったらお礼メールを送ります。時間を空けず、即日送るほうが良いでしょう。

OB訪問をしたのが休日やオフィスの営業時間外であってもメールを送ることに問題はありませんが、送信する時間には注意が必要です。

深夜や早朝などのあまりにも常識外れな時間に送ることは避けましょう。OB訪問を終えた時間が夕食以降の時間になるようであれば、翌日の午前中までに送ることが重要です。

お礼メールを送るときのポイントは、「感謝の気持ち」「学んだ内容」「今後の意気込み」を簡潔にまとめた文面がお勧めです。下記に例を示します。

```件名:本日はありがとうございました
〇〇株式会社
〇〇部
〇〇様

お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇です。
本日はお忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございました。

御社のホームページや会社説明会だけでは分からなかったことをお伺いでき、御社について理解が深まりました。

特に、〇〇のお話はとても印象深く感じ、私もぜひ〇〇様のように活躍していきたいと強く思いました。

これから更に企業研究を進め、自身が最も活躍できる企業を見つけたいと思います。
その中で、また機会がございました際は、〇〇様にご相談させていただいてもよろしいでしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。

取り急ぎ御礼申し上げます。

氏名
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
Email:
TEL:
```

こんな時はどうする?OB訪問にまつわるQ&A

OB訪問には決まった形はなく、OBや会社によって様々です。

ここでは、就活生からよくある質問にお答えします!

  • Q1.「私服可」「服装自由」と言われたら?
  • Q2.休日や私服指定されてもスーツが無難?
  • Q3.OBが大学に訪問してくれる場合に気を付けることは?
  • Q4.OB訪問のお礼は何かしたほうがいいの?
  • Q5.相手から名刺を受け取った時の反応は?

Q1.OB訪問で「私服可」「服装自由」と言われたら?

服装に指定が無い場合はスーツがお勧めです。

就活では清潔感が重要です。私服やスーツの小物で自分らしさを演出することもできますが、服のサイズ感や髪・肌にも気を付け、清潔で明るい印象を持ってもらうように心がけましょう。

スーツは清潔感が出しやすい服装ですが、自分に合っているサイズ感の物を着用し、だらしなさが出ないようにします。

また、ジャケットのしわやシャツに汚れがないかも注意したいところです。

オンラインの場合も、スーツでの参加がおすすめです。オンラインでもスーツで参加したことにより誠意が伝わります。

スーツを着ることで清潔感や誠実さが伝わり、相手と会うために準備をしたことが分かるので好印象です。

Q2.休日や私服指定されてもスーツを着用すべき?

休日に会う場合や、私服と指定があった場合はビジネスカジュアルが良いでしょう。

休日でも明らかに会社の中で会う場合や、OBにとっては休日では無い場合はスーツを選ぶと良いです。

私服指定の場合は、堅苦しさを避けることなどの意図があることも多いので、スーツはおすすめしません。また私服指定は、普段着を見ることで就活生のことをもっと知りたいという意図もあります。

私服は普段着と勘違いしがちですが、ジーンズやスウェットのようなカジュアルな服装ではなく、ビジネスにふさわしい服装を心がけます。

女性の場合は、ブラウスとスカートや襟付きのシャツとスラックスなど、きれいめな服装を選びます。

鞄にも注意をしたほうが良いでしょう。ブランド物や小さなバッグは不向きです。A4サイズの資料をいただく可能性も想定し、A4を折り曲げなくても入るような鞄を選びましょう。

Q3.OBが大学に訪問してくれる場合に気を付けることは?

個別にアポイントを取っていなくても、OBが大学を訪問してくれることもあります。

OBが大学訪問中に、自分だけの為に時間をいただけるのか、あるいは集団に向けての座談会形式なのかは事前にキャリアセンターに確認すると良いでしょう。

OBに直接確認を取ってよい場合はアポイントを取るメールや電話連絡をします。

OBが大学を訪問してくれる場合も、服装には気を使いましょう。服装に指定が無い場合はビジネスカジュアルのようなきれい目な服装が良いですが、迷ったらリクルートスーツを選ぶと無難です。

採用担当がOBと一緒にくる場合は、スカウトできる学生を探している可能性もありますので、志望度の高い企業であれば履歴書を持っておくこともおすすめです。

Q4.OB訪問のお礼は何かしたほうかいいの?

*OB訪問のお礼は基本的にお礼メールだけで良いですが、当日に手土産を持参することもおすすめです。

手土産の有無は重視されませんが、ビジネスシーンでは手土産を持たずにお願い事をするのは失礼にあたりますので、学生であっても何か持参できると良い印象です。

OB訪問の場所やシーンによって適切な手土産は異なります。

オフィスに伺う場合は、OB以外の社員とも顔を合わせることになります。場合によっては採用担当者が挨拶に来てくれる場合もあるでしょう。

オフィスに伺う場合は10名程度の人で分けられる様な菓子折りがお勧めです。

社外でOBとだけ会う場合は大学を思い出せるようなアイテムでも喜ばれるでしょう。

Q5.相手から名刺を受け取った時の反応は?

OBが名刺をくれることもあります。

名刺は必ず両手で受け取り、「頂戴いたします」と言葉を添えます。

本来はここで自分の名刺も出して自己紹介をしますが、自分の名刺が無い場合は、「〇〇大学〇〇学部の氏名です」と自己紹介をしましょう。

受け取った名刺は直ぐにしまわず、基本的には終始出したままです。テーブルに向かって左側、名刺入れの上に置くのが基本マナーですが、テーブルが無い場合や食事で汚れてしまう可能性がある場合などはしまうほうが良いでしょう。

名刺は相手の大切に扱うべきものです。汚さないように、また紛失しないように注意しましょう。

OB訪問する前の服装チェックリスト

OB訪問をする前に服装のチェックをしましょう。

ここでは、スーツの場合の具体例と合わせてビジネスカジュアルの例も男女別にご紹介します。

男性編

スーツの場合

良い例 NG例
スーツ(リクルートスーツ、黒紺無地、薄いストライプ) 派手なスーツ(白、赤などの色物)
白のシャツ 柄物のシャツ
長い靴下(黒や紺などスーツの色に合わせる) くるぶし丈の靴下
ネクタイ(グレー、紺、青、水色、えんじ色など一般的なもの) ループタイやキャラクターもののネクタイ
黒や茶のベルト デザインベルト(バックルが大きい、スタッズがついているなど)
革靴(黒、茶など) スニーカー、ブーツ、サンダル

ビジネスカジュアルの場合

良い例 NG例
ポロシャツ、襟付きのシャツ Tシャツのみ
ジャケット パーカー
くるぶしまであるチノパン 短パン、デニム
革靴、ドライビングシューズ、デッキシューズ、ビジネスシューズ、ローファー スニーカー、ブーツ、サンダル

男性はスーツの小物やビジネスカジュアルのコーディネートで自分らしさを表現することができます。

スーツの場合も、ビジネスカジュアルの場合も、洋服のしわや汚れに注意し、清潔感が伝わる服装を心がけましょう。

女性編

スーツの場合

良い例 NG例
スーツ(リクルートスーツ、黒紺無地、薄いストライプ) 派手なスーツ(白、赤などの色物、レースやラメがついている物)
シャツ、ブラウス 柄物のシャツ、襟元が大きく開いている物
ストッキング カバーソックスや素足
パンプス(黒、ネイビー、ベージュなどの無地の物で、ヒールは5cmまでの物) デザイン性のあるパンプス(ヒール部分がシースルーな物や大きな装飾がついている物)

ビジネスカジュアルの場合

良い例 NG例
シャツ、ブラウス Tシャツのみ
ジャケットやカーディガン パーカー
膝丈のスカートやキレイ目パンツ 短パン、デニム、マキシスカート
パンプス、バレリーナシューズ スニーカー、ブーツ、サンダル、ミュール

女性はパンツやスカートなど選択肢が様々ですが、華美ではなく、ビジネスに相応しい服装を心がけます。

スーツでもビジネスカジュアルでも肌の露出には気を付け、必ずストッキングを着用するようにしましょう。

OB訪問で大切なのは質問力

ここまでOB訪問のマナーに関することや注意点をお伝えしてきました。しかし、OB訪問の最大の目的は、就活に役立てるための情報収集です。

OB訪問の前に、しっかりと相手の企業やプロフィールについて下調べしており、質問を用意しておきましょう。ここでは、質問についての注意点をお伝えします。

大事なことは主に2点です。

  • OB訪問する前にしっかりと業界研究をすること
  • OB訪問だからこそ聞ける質問を事前に準備すること

OB訪問する前にしっかりと業界研究をすること

OB訪問する前にはしっかりと、相手の企業先の業界研究をしておきましょう。業界や業種については、企業のホームページから調べることができます。業界の特徴や、仕事内容、専門的な用語についてもインプットしておくと良いでしょう。

たとえば、営業職といっても、「インサイドセールス」「フィールドセールス」「テレアポ」「ルート営業」などさまざまな方法やポジションがあります。その業界・業種ならではの知識やよく使われる言葉などは理解しておくと、OBとの会話がスムーズにすすみます。

また、新聞やニュースなどもチェックしておき、その業界についてのホットな話題にもついていけるようにアンテナをはっておきましょう。普段新聞やテレビを見ないという方は、SNSやネットニュースをチェックしておくのもおすすめです。

業界の全体像から知りたいという方は、本がおすすめです。「○○業界の〜」「業界地図」といったタイトルのついた“業界本”は、各業界の特色や仕事内容がまとめてあります。

業界研究については、実際にどのような企業があるのか、会社について知ることから始めたほうがイメージがつきやすいです。まずは、気になる企業を調べて、どの業界に属しているのか知っていくのも良いでしょう。

OB訪問だからこそ聞ける質問を事前に準備すること

「それってネットで調べたら出てくるよね?」という質問を投げかけても意味がありません。OBにも「事前準備ができていないな」と悪い印象を与えてしまいます。

ネットで調べた上で、本当に気になったことを投げかけるようにしましょう。

参考までに質問例は以下の通りです。

  • この企業で働く1番の理由は何ですか?
  • 入社の決め手を教えてください
  • 入社してからのギャップはありましたか?
  • 自分の企業ならではの文化や特徴だと思うことは何ですか?
  • 今就活生に戻るなら、今の時期はどのような事をしますか?  など

実際に働いている社員の方にしか分からないようなことを聞くと、会社や業界について深く知ることができます。

まとめ

OB訪問は企業研究の一環としておすすめです。

この記事では、OB訪問をする際に知っておきたい基本マナーを解説しました。
OB訪問は内定につながることもあるので、前日までにすることや当日の注意点など、しっかりと事前準備をしてから行うようにしましょう。

服装のポイントなども詳細に解説していますが、大切なのはOB訪問をただ形上で済ませるのではなく、しっかりと自分の就活に役立てることです。

OBを訪問することで、企業へのより深い理解につながることはもちろん、興味を持っていなかった業界を知るきっかけになるかもしれません。

就職活動では気に入った企業の考え方にあなたが合わせる活動ではありません。あなたが共感できると思える価値観を持った企業を探すことです。OB訪問をして、ぜひ自分に合う企業を探してください。

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この記事を書いた人
旅するライター女子なつぽん

24歳|フリーランスWebライター|広島出身
22年間広島で育ち、就活で上京。都内ITベンチャー企業で1年半ライターとして勤務。新卒2年目で独立し、現在は旅をしながらフリーのWebライターとして活動中。親に就職先を大反対され、内定承諾書を破られた経験があります笑


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