スタートアップとは?ベンチャーとの違いや就職するメリット・デメリットを解説!
「スタートアップって何?」
「ベンチャー企業と何が違うの?」
就職活動において、大手企業だけでなくベンチャー企業に興味を持つ方もいるかと思います。
ベンチャー企業の中にはスタートアップという、別形態のベンチャー企業が存在するのをご存じですか?
自分にあった企業に就職するためにも、ベンチャーとスタートアップの違いを理解する必要があります。
この記事を読めば、スタートアップとベンチャーの違いがわかります!
スタートアップに向いている人の特徴も紹介するので、ぜひ自分に合った企業選びの参考にしてくださいね。
1スタートアップとは?
ベンチャー企業の1つの在り方として、スタートアップが挙げられますがスタートアップとはどのような企業なのか。
まずはスタートアップの定義や、ベンチャー企業との違いについてお伝えします。
スタートアップの定義
スタートアップとは、社会にイノベーションをもたらすことで、起業から短期間での成長を目指す企業のこと。
IT企業が数多く集まる、アメリカのシリコンバレーからそのまま日本に入ってきた言葉です。
スタートアップは、ベンチャー企業の1つに分類されます。
このスタートアップは、企業の急激な成長のためにハイリスクを厭わないビジネスを展開しています。
企業の急激な成長のためには「技術革新」が必要になるため、ベンチャー企業の中でも技術系のビジネスに多いのが特徴です。
ベンチャーとの違い
では、ベンチャー企業の1つに分類されるスタートアップは、ベンチャーとどのような違いがあるのでしょうか。
スタートアップとベンチャーの違いには、以下の3つが挙げられます。
- イノベーションの有無
- 企業の成長スピード
- 出口戦略の有無
まず、スタートアップと一般的なベンチャーの違いはイノベーション(革新性)があるかどうかです。
一般的なベンチャー企業は既存のビジネスモデルを軸に、変化やビジネスの範囲を徐々に広げながらサービスを拡大しています。
そのため、企業の成長スピードはスタートアップに比べて遅く、「スモールビジネス」と位置付けられるのがベンチャーです。
一方のスタートアップは、革新的なアイデアをもとに新しいビジネスモデルを構築します。
今までの常識では考えられないアイデアを創造するため、起業当初は手探り状態。
企業が掲げたビジネスモデルの実現に向けて、短期間での成長を目指しているのがスタートアップです。
またベンチャーとスタートアップには、EXIT(イグジット)と呼ばれる出口戦略の有無にも違いがあります。
EXITとは、「投資家が企業に出資した投資資金を回収する方法」のこと。
EXITには、以下2つの手段があります。
- M&A(企業の合併・買収):他の企業や投資家に企業を売却することで、出資者が利益を上げる方法
- IPO(株式上場):株式を上場させて一部の株式を売却することで、出資者が利益を上げる方法
まずベンチャー企業は、既存のビジネスモデルを軸にして徐々に事業を拡大していくため、EXITに辿り着くまでに時間がかかります。
ただこれまで積み上げてきたビジネスモデルがあるため、ゆっくりではありますが着実に利益を積み上げられるのが特徴です。
一方のスタートアップは、新しいビジネスモデルを構築するため最初は認知度が低く、赤字スタートの企業がほとんどです。
この赤字期を乗り越えて成功した企業は、短期間で急激な成長を達成することで利益も急速に上がる特徴があります。
スタートアップの成長を見込んで出資する人たちは、企業が成功すれば回収できる金額も大きくなりますが、失敗すれば出資金を回収できない可能性もあるため、ハイリスクハイリターンの投資になるといえます。
2スタートアップに就職するメリット
次に、スタートアップに就職するメリットをお伝えします。
- 裁量権が大きい
- 成長スピードがはやい
- 年齢や経歴に関係なく実力で評価される
裁量権が大きい
スタートアップに就職すると、裁量権が大きいというメリットがあります。
少数精鋭で人員が少ないスタートアップは、入社当初から幅広い仕事を任せることも多く、裁量権も大きくなる傾向にあります。
そのため、自分の頑張りや成果が会社の成長に反映されやすいのが特徴です。
自分の努力が会社の成長に貢献していることを肌で感じられるので、一般的な企業に比べ仕事に対するやりがいも大きいです。
成長スピードがはやい
スタートアップは、成長スピードがはやいこともメリットの1つです。
スタートアップの目的は、短期間での急速な企業の成長。
そして、少数精鋭で事業を回していることから、意思決定までがスピーディーに進みます。
また入社当初から幅広い仕事を任されることも多く、若いうちからさまざまな経験が積めます。
そのため、企業と一緒に社員1人ひとりの成長スピードも早くなります。
年齢や経歴に関係なく実力で評価される
スタートアップは年齢や経歴に関係なく、実力で評価されることもメリットです。
一般的な企業では年功序列の風潮があり、自分の努力や成果が評価されない傾向にあります。
比べてスタートアップでは、裁量権が大きく1人ひとりの頑張りが会社の利益に直結します。
そのため年齢や経歴に関係なく、実力で評価されるのがスタートアップです。
実力で評価される風潮は、社員がスタートアップで仕事をするやりがい<にもなります。
関連記事:ベンチャー企業とは?特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説
スタートアップに就職するデメリット
次に、スタートアップに就職するデメリットをお伝えします。
- 仕事量が多くハードワークになりやすい
- 一人一人の責任が大きい
- 福利厚生や給与面がよくない場合がある
仕事量が多くハードワークになりやすい
スタートアップに就職すると、仕事が多くハードワークになりやすくなります。
少数精鋭で仕事を回すスタートアップでは、1人ひとりに任される仕事量が多くなりがちです。
仕事の内容もハードなものが多く、仕事量が多いため残業は当たり前になります。
そのため、ライフワークバランスは期待できないと考えた方がいいでしょう。
一人一人の責任が大きい
スタートアップに就職すると、1人ひとりの責任が大きくなります。
社員は少人数で経営者との距離も近いため、1人ひとりの裁量権が大きくなるのが特徴です。
自分が会社を動かしているというやりがいにもなりますが、逆を言えば責任が大きくなるということです。
失敗するとその分、会社に迷惑をかけるリスクもあります。
そのため責任を背負うことを好まない方には、スタートアップはおすすめできません。
福利厚生や給与面がよくない場合がある
スタートアップに就職すると、福利厚生や給与面がよくない場合があります。
起業して間もないスタートアップは、財政面で乏しいためです。
また事業が軌道に乗るのかや、ビジネスとして成立するかもまだわからない未知数の状態である企業がほとんど。
なかには経営が軌道に乗らず、廃業してしまうリスクもあります。
そのため、福利厚生や給与面の安定性を重視している方には、スタートアップは向いていないでしょう。
関連記事:新卒スタートアップの平均年収は⁉年収事情&企業の探し方を解説!
3スタートアップに向いている人の特徴
ベンチャー企業の中でも、世界にイノベーションをもたらし企業の急速な成長を目指すスタートアップ。スタートアップならではの特徴があるため、当然人の向き不向きがあります。
以下に当てはまる人は、スタートアップに向いているといえるでしょう。
- 将来的に起業や独立を考えている人
- 若いうちに様々な経験を積みたい人
- 経営者の近くで働いて学びたい人
- 年齢や経歴に関係なく評価されたい人
- 挑戦的で積極性のある人
- 安定よりも変化ややりがいを求める人
- 世の中に革新的な影響を及ぼしたい人
- 新しいビジネスに関わり最先端をいきたい人
まず将来的に起業や独立を考えている人は、スタートアップに向いています。
少数精鋭で働くスタートアップは、経営者との距離が近いのが特徴。
経営者の近くで働きながら、起業するうえでの考え方や知識に触れられます。
スタートアップでの経験は、自分が起業する時に役立つでしょう。
年齢や経歴に関係なく評価されたい人も、スタートアップに向いています。
人数の多い大手企業では年功序列の風潮があり、いくら仕事を頑張っても評価されにくいです。
スタートアップであれば自分の裁量で仕事をし、成果を出せばそれだけの評価を受けられます。
仕事での成果が報酬額にも影響するので、やりがいを感じられる人も多いでしょう。
そして、世の中に革新的な影響を及ぼしたい人も、スタートアップに向いています。
社会に革新的な影響を与えられ、最先端の技術に関われるやりがいも、スタートアップならではの特徴。
安定よりも変化ややりがいを求めて、世の中に革新的な影響を及ぼしたいという熱い想いがある人こそ、スタートアップに向いているといえます。
自分がスタートアップに向いているのか、ぜひ参考にしてくださいね。
4スタートアップ企業の成功例
次に、スタートアップ企業の成功例を紹介します。
- 株式会社PR TIMES
- 株式会社Voicy
- 株式会社メルカリ
- 株式会社スマートニュース
株式会社PR TIMES
株式会社PR TIMESは2005年に創業し、2016年に上場したスタートアップ企業です。
株式会社PR TIMESでは「プレスリリース」と呼ばれる、企業や団体向けにニュースや新商品の情報を知らせる文書を発信しています。
プレスリリースはもともと紙媒体が主流で、企業や団体にはFAXや手紙を送っていました。
そこで株式会社PR TIMESは、インターネット上でプレスリリースを発信できるサービスを打ち出します。
SNSが普及した時代に、プレスリリースのデジタル化は画期的なアイデアでした。
スマートフォンで簡単に情報を見られるようになり、企業やメディアだけでなく一般消費者にもプレスリリースが届くようになりました。
これまでの常識を覆すことで、スタートアップとしての成功を納めた株式会社PR TIMES。現在も数多くの利用者に、日々情報を発信しています。
株式会社Voicy
株式会社Voicyも、スタートアップに成功した企業の1つです。
「Voicy」とは日本発の音声配信サービスで、音をデジタルで届けることに特化したサービス。
人とのコミュニケーションの要である「声」と「デジタル」を掛け合わせることで、音声業界に技術革新をもたらしました。
傾聴できるチャンネルは、メディアが取り扱うニュースから著名な起業家のチャンネル、インフルエンサーなどの個人にまで及びます。
リスナーは、スマートフォン1つで音声を楽しめる手軽さも特徴です。
最近では、企業の広告手段としても利用されています。
音とデジタルの融合で、世界に革新をもたらしたVoicy。
立ち上げからわずか3年で、利用者数は累計320万人を突破するまでに至りました。
株式会社メルカリ
株式会社メルカリも、スタートアップ企業の1つです。
スマートフォンで簡単に商品の売買ができる、フリマアプリとして有名ですよね。
実はメルカリが登場する前にも、Web上で商品の取引ができるサービスはありました。
しかし、メルカリが成功した理由は、スマートフォン1つで完結する利便性の高さや、売れるまでのプロセスが簡単明瞭なポイントにあります。
当初メルカリは販売手数料を無料にしていましたが、その後販売手数料を10%へ引き上げています。
しかし、メルカリの利便性の高さは、販売手数料に関係なくファンを定着させるにまでに至りました。
結果、東証マザーズに上場し創業からIPOまで、1株あたりの株価は6000倍にもなったスタートアップ企業です。
株式会社スマートニュース
株式会社スマートニュースも、スタートアップに成功した企業です。
スマートニュースは経済や国際政治、天気やエンタメなどの情報をリアルタイムに発信するサービスを展開しています。
スマートニュースが創業した2012年当初は、まだスマートフォンも普及しておらず、日々のニュースはテレビや新聞からの入手が当たり前でした。そこでスマートニュースは「ニュースをスマートフォンで伝える」ことに着眼し、世の中に革新をもたらしたことで成功しました。
いつでもどこでも簡単に最新の情報が見られる利便性の高さで、たちまち注目を集めたスマートニュース。
スマートニュースのダウンロード数は、累計で5,000万ダウンロードを突破し、多くの人に愛用されるサービスへと発展しました。
5ベンチャー・スタートアップに就職したい人におすすめの就活サービス
就活サービスといっても、就活サイトや就活エージェントなどさまざまです。
特に、規模の小さいベンチャー企業やスタートアップは、大手企業のように年に何回も説明会やインターンを実施しているとは限りません。
つまり、ベンチャー・スタートアップに就職したい方は、早い段階から主体的に情報収集をして選考に進んでいかなけらばなりません。
そこでおすすめなのが、逆求人スカウトサービスです。
逆求人スカウトサービスとは、プロフィールを登録しておくだけで、企業からオファーがくる就活サービス。
特に「チアキャリア」は、ベンチャー・スタートアップ企業に特化しています。
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ベンチャー企業やスタートアップは社員数が少ないので、社風を重視する方も多いでしょう。
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6まとめ
この記事では、スタートアップの特徴やベンチャーとの違いについて紹介しました。
スタートアップとベンチャー企業の違いは、以下の3つでした。
- イノベーションの有無
- 企業の成長スピード
- 出口戦略の有無
最先端の技術とアイデアで社会に革新をもたらし、急速な成長を目指すスタートアップ企業。
少数精鋭だからこその裁量権の大きさや、自分の頑張りが評価されやすいメリットがあります。
ただ裏を返すと、責任の大きさやハードワークな仕事内容がデメリットになることもあります。
そのため、スタートアップの意味を理解し、自分の向き不向きを判断して決めましょう。
今回紹介した内容を、スタートアップへの就職の参考にしてくださいね。
関連記事:スタートアップの離職率が高いって本当?就職するメリット・デメリットを解説!」
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