ベンチャー企業とは?特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説
「どんな企業がベンチャーと呼ばれるの?」
「自分はベンチャー企業で働けるのかな?」
といった疑問を抱えていませんか?
そこで、この記事では就活サイトである「CheerCareer(チアキャリア)」が専門的な観点からベンチャー企業について解説します。
具体的には
- ベンチャー企業とは?
- ベンチャー企業に向いている人
- ベンチャー企業で働くメリット
- ベンチャー企業で働くデメリット
- ベンチャー企業へ就職する前に確認しておくこと
の順番にご紹介していきます。
この記事を読めば、ベンチャー企業について理解が深まり就活に役立つ情報が手に入りますので、ぜひご活用ください。
ベンチャー企業とは?
まずは、就活生ならば誰もが耳にすることのあるベンチャー企業について詳しく見ていきましょう。
ベンチャーは新規事業を展開する企業のこと
ベンチャーとは、「アドベンチャー(adventure)」からの造語で、新規事業を展開する企業を指した言葉です。
しかしベンチャーには、今のところ資本金や創業年数なども条件がなく、明確な定義がなされていません。
そのため同じ規模の企業であってもベンチャー企業と呼ばれるものと、そうでないものがあります。
一般的には、次のような特長を持つ企業は、ベンチャーと呼ばれる傾向にあります。
- 設立から日が浅い
- 新しいビジネスに着手している
- 成長過程にある
- 大企業が着手しにくい事業を立ち上げている
- 社員数が少ないなど
成長ステージは4段階
ベンチャーには、「成長ステージ」と呼ばれる次の4段階があります。
ステージ | 説明 |
---|---|
シードステージ | 起業前の段階。 事業計画を準備している、もしくは計画を立てている状態で資金繰りを行っている。 |
アーリーステージ (スタートアップ期) |
起業後の段階。 市場に適した商品やサービスを提供できる状態を整え、設備投資のための資金が必要となる。 |
エクスパンションステージ (ミドルステージ) |
実際に商品やサービスがユーザーに認知されつつある段階。 売上が固定費を上回っていき、利益が出始めるころであり、さらなる設備投資や人材確保が必要となる。 |
レイターステージ | 経営が軌道に乗り、安定する段階。 新事業にも目を向けて、必要に応じて融資を受ける必要が出てくる。 |
就活では、経営が安定するレイターステージに入ったベンチャー企業の求人に応募することがほとんどです。
これらの段階を知っておけば、ベンチャー企業が進めている事業や特長についても理解が深まるでしょう。
ベンチャー・スタートアップ・中小企業の違い
スタートアップ企業との違い
スタートアップとベンチャー企業は、厳密に違いがあります。
ベンチャー企業は、先に触れたとおり既にあるビジネスから収益性を高めるために工夫する企業のことです。
一方スタートアップ企業とは、既存の商品やサービスではなく新しいアイデアからビジネスを始める(イノベーション)組織を指します。
関連記事:スタートアップとは?ベンチャーとの違いや就職するメリット・デメリットを解説!
中小企業との違い
ベンチャー企業と創業間もない中小企業は同じイメージを持たれることがあります。
中小企業とは企業の規模を表す分類の仕方で、ベンチャー企業はユニークなアイデアをもとに新しいビジネスを展開する企業を指します。
またリスクを取って高い成長を目指すのがベンチャーであり、リスクを回避して安定的な成長を目指すのが中小企業の特長です。
定義のないベンチャーと違い、中小企業は「中小企業基本法」により資本金額と従業数が定義されている点でも違いがあります。
社内ベンチャーとは?
社内ベンチャーとは、企業内でベンチャー的な要素を持つ部署や事業部を指した言葉です。
つまりベンチャー企業そのものではなく、一般的な大企業・中小企業の内部で発足することの多いものと言えるでしょう。
社内ベンチャーはユーザーから革新的なアイデアやビジネスが求められる昨今、多くの企業で採用されています。
よく耳にする「ベンチャーキャピタル」とは?
ベンチャーキャピタルとは、成長の見込みがあるベンチャー企業やスタートアップ企業といった未上場企業に対して出資をする組織や会社のことです。
日本国内のベンチャーキャピタルにおいては、銀行や証券会社、保険会社といった金融機関が運営する企業がほとんどです。
財務状況が改善される、事業提携しやすくなるなどのメリットがあり、資金額が少ないベンチャー企業が資金を調達する上で欠かせない存在と言えます。
関連記事:【就活】ベンチャーと大手の違いは?それぞれの特徴やメリットを解説
ベンチャー企業に向いている人
ベンチャー企業に向いている人は、大きく分けて次の4つです。
- 大きく成長したい人
- 仕事が楽しいと思える人
- 主体的に仕事に取り組める人
- 将来的に起業や独立を考えている人
大きく成長したい人
大きく成長をしたい人は、ベンチャー企業に向いています。
ベンチャーでは入社してすぐにさまざまな業務に携われるチャンスがあり、短期間で経験やスキルが積みあがるからです。
具体的には、次のような成長が目指せます。
- 専門性の高い知識が得られる
- 社内調整力
- マネジメント能力
- 臨機応変な対応力
- 自分で考えて行動する力など
すぐに活躍できる社員へと成長を果たしたい、という想いを持つ就活生ならベンチャー企業は成長できるフィールドが広がっていると言えるでしょう。
仕事が楽しいと思える人
仕事が楽しいと思える人は、ベンチャー企業で問題なく働けます。
成長過程にあるベンチャー企業は、激務になることも多く「楽しくてやりがいがある」という気持ちが何よりも大切だからです。
ベンチャー企業への入社は、自分のやりたいこと、極めたい部分を明確にし、目的意識を持って入社をしなければモチベーションを維持するのが難しいでしょう。
「仕事が楽しい!」と思える職場であれば、ベンチャーで長く働くことができます。
主体的に仕事に取り組める人
主体的に仕事に取り組める姿勢を持った人が、ベンチャー企業では重宝されます。
新しいビジネスモデルを構築するベンチャー企業では、一般企業以上に社員一人ひとりのアイデアや主体性を尊重する傾向にあるからです。
上司に臆することなく意見を出し、提案のできる社員の方がベンチャー企業の場合は歓迎されます。
逆に言えば、上司からの指示をただ待つだけの社員では、ベンチャーの中で活躍するのが難しいと言えるでしょう。
将来的に起業や独立を考えている人
将来的に起業や独立を考えている人も、ベンチャー向きと言えるでしょう。
ベンチャー企業は、経営者層との距離も近く、働きながら起業や独立に関するノウハウが吸収できるからです。
「将来自分が経営者になりたい」という気持ちを持つ人なら、ベンチャーの中で大きな学びが得られます。
ベンチャー企業で働くメリット
ベンチャー企業で働くメリットは、主に次の4つです。
- 成果次第で高給が期待できる
- 経営者目線で仕事に関われることが多い
- 入社時期関係なく意見が通しやすい
- 新卒でも責任のある役職を任されることがある
成果次第で高給が期待できる
ベンチャー企業は、いわゆる実力主義な体質を持っているため、大きな成果を上げることができれば、勤務年数が短くても昇進や昇給が期待できます。
年功序列や勤続年数にとらわれないベンチャー企業ならではのメリットと言えるでしょう。
ただし資金の少ない段階にあるベンチャー企業に入社する場合は、大企業のような給与や福利厚生が得られない可能性はあります。
経営者目線で仕事に関われることが多い
ベンチャー企業は幹部クラスの社員と一緒に仕事をする機会が多く、経営者目線を持ちながら仕事にとりくめます。
また日常的に社長と接することができる企業なら、質の高い意見交換や提案などができるようになるかもしれません。
ゆくゆくは独立して、若いうちから自分で起業を目指すこともできるでしょう。
入社時期関係なく意見が通しやすい
ベンチャー企業は横と縦のつながりが両方とも強く、率先して意見を言えばそのまま反映されることが多いです。
ベンチャー企業は比較的若手も多いので大手企業や中小企業より会議などでも意見が言いやすい雰囲気があります。
そのため、自分が良い意見をいればすぐに実装されることが多く、スピーディーに話が展開されていきます。
新卒でも責任のある役職を任されることがある
ベンチャー企業は起業したばかりの場合人材不足の場合が多く、任される業務も責任のある仕事を任される場合があります。「新卒で責任のある業務を任さるのは不安」と感じるかもしれませんが、その分給与もアップしていきます。ベンチャー企業はやった分だけしっかり反映されるので、仕事のやりがいがあります。
関連記事:新卒でベンチャーに就職するメリット5選!向いている人の特徴や失敗しない企業選びのポイントも紹介
ベンチャー企業で働くデメリット
ベンチャー企業で働くメリットは、主に次の3つです。
- 収入が安定しない可能性がある
- 教育や福利厚生が整っていない可能性がある
- 価値観の不一致
収入が安定しない可能性がある
収入が安定しない可能性がある点は、ベンチャー企業のデメリットです。
創業期はまだ経営基盤が整っておらず、利益があまり生み出されていないことがあります。
ベンチャー起業への入社を目指すときは、どのステージにおかれている企業なのか、利益率はどれくらいなのか、安定性はあるのかなどをチェックしましょう。
教育や福利厚生が整っていない可能性がある
ベンチャー企業は、教育や福利厚生が整っていない可能性があります。
大手企業や中小企業のように潤沢に資金がないベンチャー企業では、退職金制度や各種社会保険といった福利厚生が充実していないかもしれません。
とは言え現在は、人材確保を目的に福利厚生に力を入れているベンチャー企業も増えつつあるため、社員同士の交流会やバースデー休暇など魅力的な福利厚生を設ける企業も出てきています。
価値観の不一致
ベンチャー企業はは成長意欲や経営者に将来なりたいなど、前に進みたい欲が強くないと一緒に走っていくのは難しいです。
社員の人は常に成長しガンガン進んで行こう!という気持ちを持っている人が多いため、その熱に耐えらないか合わないなと感じリタイアする人もいます。
ただ「自分を成長させたい」「新しいことに若いうちから挑戦したい」と考える就活生にはベンチャー企業はおすすめです。
就活の時に自己分析をしっかり行い自分が求めている仕事は何か、どんな環境で働きたいかを明確にしておきましょう。
関連記事:スタートアップの離職率が高いって本当?就職するメリット・デメリットを解説!
ベンチャー企業へ就職する前に確認しておくこと
ベンチャー企業へ就職する前に確認しておくことは、主に次の3つです。
- 待遇面をしっかりと確認する
- 将来ビジョンを明確にする
- 自己分析をしっかり行う
待遇面をしっかりと確認する
まずはしっかりと、入社したいベンチャー企業の待遇面を確認しましょう。
先に述べた収入が安定しない可能性がある、教育や福利厚生が整っていない可能性があるといった不安要素があるからです。
またベンチャー企業は採用担当者が決まっていないことがあり、給与や福利厚生に関する説明が不足している場合があります。
そのため面接で、待遇面で疑問に思っていることは全て解決しておくようにしておきましょう。
将来ビジョンを明確にする
ベンチャー企業へ入社する前に、将来ビジョンを明確にしておきましょう。
将来ビジョンが定まっていなければ「思っていた以上に収入が少なかった」「考えていた働き方にギャップがあった」といった問題が起こってしまいます。
入社後にどのように活躍したいのかをじっくり考えて、就活の軸を明確にしてからベンチャー企業を選びましょう。
自己分析をしっかり行う
これはベンチャー企業に限らずですが、就活中の自己分析はしっかり行いましょう。
自分の性格や本質、何が譲れないかなどを紙に書いてみると自分のことが客観視できるため就活では役立ちます。
自己分析は企業を選びが迷うことがなくなるのももちろん、ESや面接でも活用できるので、就活生は自己分析を行うことを強く勧めます。
もし自己分析のやり方があまりわからない、どうやったら効率的に自己分析ができるかなど感じている就活生はこちらの記事を合わせて読んでおきましょう。
関連記事:自己分析とは~なぜ就活で自己分析が必要なのか?やり方や注意点も解説~
ベンチャー企業への就職はチアキャリアにお任せください!
今回はベンチャー企業について詳しく解説しました。
ベンチャー企業は華やかなイメージを持たれがちですが、実際に働いてみると大変だったという人は大勢います。
一方で「大きく成長をしたい」「自分の裁量で仕事を進めていきたい」と考える人にとっては、非常に魅力のある企業形態だと言えるでしょう。
まずは自分がベンチャー企業という働き方が向いているのかどうかを、じっくりと考えてみることが大切です。
ベンチャー企業の内定獲得を目指すならチアキャリア」の利用がおすすめです。
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ぜひチアキャリアにご登録いただき、ベンチャー企業への就職を成功させてください!