カフカと絶望とについて

2020.03.16

カフカと絶望とについて

こんにちは。インターンの加山です。


就活生のみなさんの中には、なかなか就活がうまく行かない方もいると思います。失敗が続くと気持ちも落ち込みますよね。そんな時は気持ちの切り替えが重要かと思いますが、それが結構難しい...
私の場合、ネガティブな人の話を聞くことで気持ちが楽になることがあります。相談した相手から励ましの言葉やポジティブな意見をもらうのも嬉しいのですが、自分がひねくれているせいで響かないことが多々あります。

一方、ネガティブな言葉を聞いていると、自分は対して悩んでいないような気になってきます。同じように落ち込んでいる人・悩んでいる人がいることに安心できるんですよね。

そんな私の愛読書に、頭木弘樹さん編訳の「絶望名人カフカの人生論」(2014、新潮文庫)があります。カフカとは、「変身」や「審判」等の作品で知られる作家フランツ・カフカのことです。

彼の作品は現代の文学や映画・舞台にまで大きく影響を与えており、20世紀を代表する作家と評されます。しかし、生前から世界的に評価を受けていたわけではなく、保険局員として生計を立てていました。才能がありながら、日の目を見ることなく41歳という若さで生涯を終えたのです。

「絶望名人カフカの人生論」では、そんなカフカの悲観的・消極的な言葉の数々が彼の日記や手紙から引用されています。偉大な作家でありながら、まさに”絶望名人”といえるような極端にネガティブな考え方を窺うことができます。

この本の最初のページをめくると、早速カフカの言葉が。

ーすべてお終いのように見えるときでも、まだまだ新しい力が湧き出てくる。
それこそ、おまえが生きている証なのだ。ー

あれ、全然絶望してないじゃん、むしろポジティブじゃん...と思いつつ、さらにページをめくると続きが現れます。

ーもし、そういう力が湧いてこないなら、そのときは、すべてお終いだ。もうこれまで。ー

しっかり絶望していました。力が湧かなければ、やはりすべてお終いなんですね。なかなかのネガティブ発言ですが、先の言葉で終わるよりも不思議と心に響きました。

紹介した本の中では、カフカの言葉や性格、人間関係についても紹介されています。

就活中は不安やストレスを抱えることも少なくないと思います。そんなとき、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。気持ちが軽くなるかもしれません。

あと説明会に来ても軽くなりますので
https://www.passion-navi.com/company/seminar/2944

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