スタートアップベンチャーでインターンをするメリット・デメリット

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スタートアップベンチャーでインターンをするメリット・デメリット

就職活動において、インターンシップは企業や業界を深く知るための重要な機会です。

特に、「爆速で成長したい」「実践的なビジネススキルを身につけたい」と考える就活生にとって、スタートアップ企業でのインターンは非常に魅力的な選択肢であるといえます。

しかしその一方で、特有のデメリットや注意点も存在します。

この記事では、スタートアップでのインターンにおける圧倒的なメリットと、知っておくべき要注意なデメリットを徹底的に解説します。

さらに、後悔しないインターン選びのための具体的なポイントまでご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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スタートアップ企業とは?

スタートアップ企業とは、一般的な中小企業とは異なり、既存の市場に新たな価値を創造したり、これまでにないビジネスモデルを構築したりすることに重点を置いているのが特徴です。

組織体制も非常に流動的で、少人数精鋭で意思決定が速く、社員一人ひとりの裁量権が大きい傾向にあります。リソースは大手企業に比べて限られていることが多いですが、その分、社員の創造性や柔軟性が強く求められます。

このスタートアップ企業におけるインターンは、事業の立ち上げから成長フェーズまでを肌で感じることができ、大手企業では味わえないような、事業の当事者として深く関わる機会が多く、自身のスキルアップや経験値を高めることができるでしょう。

安定志向とは異なる、より実践的で成長に繋がる経験を求める就活生にとっては、スタートアップ企業によるインターンは実りのあるものになるでしょう。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。
スタートアップとは?ベンチャーとの違いや就職するメリット・デメリットを解説!

スタートアップでインターンをするメリット

爆速で成長できる環境

スタートアップ企業でのインターンシップは、まさに「爆速」で成長ができる環境であるといえます。

大手企業と比較して組織体制が非常にフラットで、少人数で事業を行っていることが多いため、インターン生であっても非常に大きな裁量権が与えられます。そのため、入社直後から重要なプロジェクトの一員として参加したり、時には主担当として業務を任されたりすることも珍しくありません。

これにより、学生のうちから実践的なビジネススキルを身につけ、周りの就活生と差がつくような経験を積むことができるでしょう。

また、特定の職種に限定されず、マーケティングや営業、開発、広報など、多岐にわたる業務に挑戦できる機会も豊富です。自身の適性や興味のある分野を深く探求できるだけでなく、幅広い視点からビジネス全体を理解する力を養うことができるでしょう。

経営層との距離が近く、直接学べる

スタートアップの大きな魅力の一つは、経営層との距離が非常に近いことです。

大手企業では役員や社長と直接話す機会はほとんどないかもしれませんが、スタートアップでは日常的に経営陣とコミュニケーションを取り、直接フィードバックをもらったり、ミーティングに参加したりすることが可能です。

これにより、経営者の視点や事業創造のプロセス、意思決定の背景などを肌で感じることができます。それは、将来企業で働くにしても、起業を志すにしても、非常に貴重な経験となるでしょう。

ビジネススキルが身につく

スタートアップでのインターンは、単に業務をこなすだけでなく、実践的なビジネススキルを深く身につける絶好の機会です。

常に変化し続ける市場の中で、新しい価値を生み出し、既存の課題を解決していくというスタートアップ特有の環境において、「どうすれば解決できるか」「もっと良くするにはどうすればいいか」といった思考を常に行うことで、課題発見能力や解決能力が飛躍的に向上します。

また、限られたリソースの中で最大限の成果を出すために、論理的な思考力や分析力、そしてそれを実行に移す行動力が養われます。企画立案から実行、そして検証までをスピードを持って行うことで、座学では得られない生きたビジネススキルを習得できるでしょう。

自身の成果が事業に直結するやりがい

スタートアップでのインターンシップの最大の魅力の一つは、自身の仕事が事業の成長にダイレクトに結びつくという「やりがい」を感じられる点です。

大手企業では、組織が大きいため、自分の担当業務が全体の中でどのような意味を持つのか、その貢献度を実感しにくいことがあります。しかし、スタートアップでは、インターン生であっても個々の業務が事業の根幹に大きく影響を及ぼします。

例えば、自分が作成した資料が新規顧客の獲得に繋がったり、提案した改善策がサービスの利用者数を大きく伸ばしたりするなど、自分の努力が具体的な数字や成果となって目に見える形で現れます。

自身の貢献が明確に事業の成長に繋がっているという実感を伴うことで、働くことの意義を深く理解し、自己肯定感を高めることができるでしょう。

スタートアップ企業でインターンをするデメリット

労働環境や待遇面の課題

特に設立間もないスタートアップでは、インターン生の給与が比較的低い、あるいは無給であるケースも珍しくありません。交通費や昼食代などの手当も十分でない場合があり、経済的な負担が生じる可能性も考慮する必要があります。

また、事業の立ち上げ期や急成長期にあるスタートアップでは、社員一人ひとりの業務量が多く、長時間労働になる可能性もあります。残業が常態化したり、休日出勤を求められたりすることもあるため、学業との両立が難しくなることも否定できません。

大手企業のような充実した福利厚生や研修制度が整備されていないことも多いため、自身の希望する待遇や労働条件と照らし合わせて慎重に検討することが重要です。

業務範囲の広さ

スタートアップでのインターンは、その業務範囲の広さがメリットである一方で、戸惑いや負担となる可能性もあるといえます。

少人数体制であるため、インターン生であっても専門分野を問わず、様々な業務を任されることがよくあります。
例えば、マーケティングのインターンとして入社したはずが、経理のサポートやオフィス環境の整備、あるいは突発的な顧客対応まで担当することになる、といったケースも起こり得ます。

これにより、多角的なスキルを身につけられる反面、特定の専門性を深く追求することが難しくなったり、自分が本当にやりたかった業務になかなか集中できない、という状況に陥ることも考えられます。

成果を出すプレッシャーと自己管理能力の重要性

スタートアップでのインターンシップは、高い裁量権と引き換えに、成果を出すことへの強いプレッシャーが常に伴います。少人数で業務を回しているため、インターン生であっても一人ひとりが事業の成果に直結する重要な役割を担うことになるからです。

そのため、「与えられたタスクをこなすだけ」という姿勢では通用せず、常に「どうすればより良い成果を出せるか」「事業に貢献できるか」という視点で自ら考え、行動することが求められます。

自ら課題を見つけて解決策を提案する積極性と、限られた時間の中で最大のパフォーマンスを発揮するための自己管理能力が、成功するために不可欠であるといえるでしょう。

大手企業への就職を目指す場合のアピールポイントの難しさ

スタートアップでのインターン経験は、特定の企業文化や働き方を強く反映しているため、大手企業への就職を目指す際に、そのアピールポイントを明確に伝えることが難しい場合があります。

大手企業は、安定性や組織としての協調性、長期的なキャリアパスを重視する傾向があります。

これに対し、スタートアップで培われる「カオスな環境での主体性」や「スピード感重視の実行力」といった経験は、そのままでは大手企業の人事担当者に響きにくい可能性があります。

もちろん、スタートアップで得た課題解決能力や主体性はどの企業でも評価されるべき内容ではありますが、それを大手企業が求める形で言語化し、具体的にアピールする工夫が必要であるといえるでしょう。

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スタートアップのインターン選びのポイント

自分の目的を明確にする

スタートアップのインターン選びに後悔しないために重要なことは、「なぜインターンに参加するのか」という自分の目的を明確にすることが挙げられます。

単に「インターンをしたい」という漠然とした理由だけでは、数あるスタートアップの中から自分に合った企業を見つけることはできず、参加したとしても期待通りの学びを得られない可能性があります。

目的が明確であればあるほど、それに合致するスタートアップ企業を見つけやすくなり、インターン期間中も何を学ぶべきか、どのように行動すべきかが明確になります。

自身のキャリアビジョンを見据え、インターンを通じて何を達成したいのかを具体的に言語化することから始めましょう。

企業のフェーズと事業内容を理解する

スタートアップベンチャーは、その成長段階によって企業フェーズが大きく異なります。

シード期(創業期)、アーリー期(立ち上げ期)、ミドル期(成長期)、レイター期(成熟期)といったフェーズによって、企業が抱える課題や求められる人材、インターン生に期待される役割も大きく変わってきます。

シード期やアーリー期の企業では、まだ事業が固まっていないため、カオスな環境の中で多岐にわたる業務を経験できる可能性が高い一方、失敗リスクも高いといえます。

一方、ミドル期以降の企業では、ある程度事業が安定し、組織体制も整ってきているため、より専門的な業務に集中できるかもしれません。

また、インターン先の事業内容が、自分の興味や関心と合致しているかも非常に重要です。企業の採用サイトやHP、ニュースリリース、SNSなどを確認し、どのようなビジネスモデルで、どのような課題に取り組んでいるのかなどをしっかりと理解しましょう。

インターンシップの内容と担当業務を確認する

インターンシップに応募する前に、具体的なインターンシップの内容と、自分が担当することになる業務を徹底的に確認しましょう。

募集要項に記載されている業務内容が曖昧な場合は、積極的に質問し、インターン期間中にどのような業務に携わるのか、具体的なプロジェクトやタスクを明確にすることが重要です。

また、インターン生の裁量権の範囲や、社員からのフィードバック体制がどの程度整っているのかも確認すべきポイントです。

指導してくれる社員がつくのか、定期的なミーティングは設けられているのか、自分の成果に対する評価はどのように行われるのかなどを事前に把握しておくことで、インターン期間中の学びの質が大きく変わってきます。

質の高い学びを得るためには、単に業務をこなすだけでなく、適切な指導やフィードバックを受けられる環境が不可欠であるといえるでしょう。

報酬の有無と労働条件を事前に確認する

インターンシップを始める前に、報酬の有無と具体的な労働条件について必ず確認しておきましょう。

スタートアップでのインターンは、給与が支払われる有給インターンと、給与が支払われない無給インターンが存在します。自身の経済状況や、インターンに費やせる時間、期間を考慮し、どちらの形態が自分に合っているのかを判断する必要があるといえます。

また、報酬が支払われる場合でも、時給や日給、月給など、具体的な金額を確認し、交通費や残業代の支給についても明確にしておくことが重要です。

勤務時間や勤務日数、勤務形態(週に何日、1日何時間勤務するのか、リモートワークは可能かなど)も事前に確認し、学業や他の活動との両立が可能であるかを検討しましょう。

実際に働く社員やインターン生の声を聞く

後悔しないインターン選びのためには、実際にその企業で働いている社員や、過去・現在のインターン生の生の声を聞くことが非常に有効です。

企業のWebサイトやSNSで発信されている情報だけでなく、企業が開催している説明会やカジュアル面談に参加したり、OB/OG訪問をすることで、リアルな職場の雰囲気や社員間の関係性、業務の実態などを知ることができるため、直接質問する機会を設けることが重要です。

まずは、インターンへの参加を検討する前に、このようなステップを踏むことで、入社後のミスマッチを防ぎ、より充実したインターンシップ経験に繋げることができるでしょう。

こちらの記事もご覧ください。
【27卒必見!】ベンチャー企業でのインターンをおすすめするワケとは?

まとめ

スタートアップ企業でのインターンシップは、実践的な経験やスピード感、経営層との距離の近さなど、多くのメリットがあるといえます。一方で、責任の重さや業務範囲の広さなどのデメリットも考慮する必要があります。

インターンシップを選ぶ際は、自身の目的や希望する業務内容、企業のフェーズや文化をしっかりと確認し、無理なく続けられる環境を選ぶことが重要です。

また、実際に働く社員やインターン生の声を聞くことで、よりリアルな情報を得ることができます。
これらのポイントを踏まえて、自分に合ったスタートアップ企業のインターンシップを選び、貴重な経験を積んでください。

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