有給インターンを始めよう!求人を探す前に知っておきたいこと徹底解説
「有給インターンは就活に有利になるって本当?」
「有給インターンのお金事情って?」
「有給インターンって私にもできる?」
と悩んでいませんか。
この記事では、
- 有給インターンとは
- 有給インターンをするメリット
- 在宅フルリモートの有給インターン
- 有給インターンの労働条件
- 有給インターンを始める前にすること
について解説します。
有給インターンのことを知って、ぜひ検討材料にしてください。
有給インターンとは
有給インターンとは、学生が収入を得ながら、実際に企業で就業経験をつむことです。
しかし、インターンは無給のものが多いので、金銭的にも時間的にも厳しいと感じて諦めてしまう学生もいます。
また、アルバイトと混同している方も多い印象です。
ここでは、
- インターンシップで給与が出る仕組み
- 無給インターンと有給インターンの違い
- 有給インターンとアルバイトの違い
について説明します。
インターンシップで給与が出る仕組み
有給インターンは企業にとってもメリットがあります。
- インターンを受け入れることが社会貢献活動になる
- 正社員採用時のミスマッチを防ぐ
- 優秀な人材を確保する
- 社員教育の機会になる
- 企業の広報活動の一環になる
特に新卒採用においてインターン制度を取り入れる企業が多いです。
有給インターンに参加する学生はスキルや意識が高い学生が多い傾向にあります。そのため、就活が解禁される前に有給インターンという形で優秀な学生との関わりを持ちたいからです。
もちろん、企業がインターンを実施するのにカリキュラムを組んだり、選考をしたりと、インターン生を受け入れるためにかけなければならないコストもあります。
しかし、それ以上に利点があるので、有給インターンを実施しています。
無給インターンと有給インターンの違い
無給インターンと有給インターンの違いは、主に就業期間で決まると言えます。
無給インターンは1日や1週間などの短期のものが主です。仕事を教わって1度実行してみて終わりの場合が多く、社会勉強と認識されています。
中にはアルバイトと同じ業務内容で無給のインターンもあり、「ただ働き」であるという社会問題にもなっています。
一方で、有給インターンは1ヶ月以上の長期間です。仕事を教わった上で、更に自身で考えながら動くことを求められます。
任される仕事の内容も、有給インターンの方が責任のある仕事の場合が多いです。
職へのより深い理解と企業のリアルを知るためには長期で有給インターンに参加することがおすすめです。
有給インターンとアルバイトの違い
有給インターンとアルバイトはそもそもの目的が違います。
インターンシップは職業体験をすることや、個人の適性を測ることが目的です。自分で考えて動くことが求められることが多いため、単純作業をひたすら時間いっぱいまでするという作業的な仕事は該当しません。
一方で、アルバイトは労働時間の対価として収入を得ることが目的です。指示された通りに動くことが求められます。
同じ期間のインターンシップとアルバイトでは、インターンシップをしていたということの方が就活に有利になることもあるでしょう。
有給インターンとは?無給との違いや給与相場、参加するメリットを解説
有給インターンをするメリット
有給インターンには、大学卒業後の自分に役立つメリットが多くあります。
専門的なスキルや社会人としての基本的なスキルが身につくことが最大の魅力と言えるでしょう。
有給インターンは実際に企業で就業するので、正社員に近い働き方をします。そのため、正社員として組織に属した時の人間関係やワークライフバランスを体感できるでしょう。
また、有給インターンは場合によっては就活において有利になることもあります。有給インターンをしていたことや有給インターンを通して学んだことが、「ガクチカ(=学生時代に頑張ったこと)」として良い題材になるでしょう。
就職先に考えている業界と関連するインターン先を選んだのならば、就職する前に自分の適性を確認できるという利点もあります。
学業やその他サークル活動に費やせる時間が減ることもあります。しっかり両立して有給インターンに参加出来たことを主張できれば、インターンの勤務時間数が比較的少なくても、自分の強みにできます。
普段学校では経験できないことを有給インターンでは経験できるので、就活や就職後の自分にとって有利になるでしょう。
在宅フルリモートの有給インターン
有給インターンの中には在宅でフルリモートのものもあります。
例えば、マーケティングやプログラミングなどは、基本的にはWebやPCで完結することが多いです。
在宅でのインターンは、どちらかというと仕事そのものの体験を重視しているため、会社に出勤することや、会社の雰囲気を体感することは少ないでしょう。
在宅であっても報酬は時給制の企業が多いため、仕事ができる環境を自分で見つけたり、しっかり集中できる時間を作ったりできる人が向いています。
正社員も在宅で働いているという企業もありますが、インターンだけが在宅の場合もあるので、企業研究を踏まえてインターンをする場合は注意して選定しましょう。
有給インターンの労働条件
有給インターンはどのような労働条件なのでしょうか。
得られる収入や手当、福利厚生などの労働条件を事前に確認しておきましょう。
労働条件を確認する上で知っておきたいことは下記の4つです。
- 給与形態
- 源泉徴収
- 有給休暇
- 社会保険
それぞれ詳しく解説します。
給与形態
有給インターンの給与形態は時給制や月給制、成果報酬型など様々ですが、時給制をとる企業が多数を占めています。
時給の相場は、下記のように幅広いレンジで設定されています。
営業職 | 1100円〜5000円 |
エンジニア職 | 1200円〜3000円 |
マーケティング職 | 1100円〜3000円 |
インターン生の経験や知識によって、また任せられる仕事内容によって時給が変わります。
特に営業は、正社員でもインセンティブ制を取っているところも多く、時給金額が記載されていない求人も多いです。
インセンティブ制とは、目標の達成率に応じて報酬を支払う制度です。給与や賞与への上乗せや、グループ店舗の割引、特別休暇の付与などがあります。
また、給与とは別に交通費などの手当を記載している企業もあるので、時給だけではなく、総合的に報酬を見て判断する必要があります。
源泉徴収
インターン先の企業にとって、インターンシップの報酬が給与として扱われる場合、企業側には所得税の源泉徴収義務が発生します。
源泉徴収とは、所得税を差し引いた金額で支払われる給与のことです。
給与が8万8千円以上ある場合は、企業は所得税を抜いた金額を給与として支払います。
源泉徴収をされているのであれば、毎年12月頃には源泉徴収票をもらった方が良いでしょう。
有給インターンとアルバイトなどを掛け持ちしている場合や親の扶養に入っているのに収入が103万円以上になる場合は、自分で確定申告を行わなければならない場合もあります。
有給休暇
有給インターンなら有給休暇を取得することが可能です。
労働契約が結ばれていることが有給休暇取得の条件なので、労働性の低い無給インターンでは有給休暇の取得は難しいでしょう。
また、有給休暇が付与されるタイミングは企業によりけりですが、多くの場合、入社から6ヶ月立っていることなどが条件になっているため、長期でのインターンであるということも重要です。
所定労働時間の80%以上を出勤している必要もあるので、あまりに欠勤を続けていると付与されない場合もあります。
例えば、週30時間以上働く場合は正社員と同じく10日間の有給を付与されますが、週2、3日で働く場合などは勤務状況に応じた日数になります。
長期で有給のインターンを始める時は、有給の日数や取り方などに関して予め確認しておくと気持ちよく有給を取得できるでしょう。
社会保険
正社員の4分の3以上の時間を働く場合には社会保険に加入することになります。
社会保険に加入すると、健康保険料と厚生年金料が給与から控除されます。
例えば1日8時間働き、週休2日制の正社員がいる企業でインターンをする場合、1000円の時給で週30時間以上働くと社会保険の対象になります。
社会保険に加入すると年金受給額が増えたり、保険料の負担が軽くなることもあります。
学生をする傍ら有給インターンをするとなると、社会保険の対象になるほど働くことは難しいですが、インターンを始める前に社会保険加入の有無も確認しておくと良いでしょう。
有給インターンを始める前にすること
有給インターンを始める前に知っておくべきことはなんでしょうか。
せっかく有給インターンをするならば、最大限に有益な経験になるように準備をしましょう。
事前にしておくべきことは主に次の3つです。
- 目的を明確にする
- 就活でアピールできる成果が出せるものを選ぶ
- 念入りに下調べをする
それぞれ詳しく説明します。
目的を明確にする
まず、有給インターンをする目的を明確にしましょう。
職業自体を検討するためなのか、仕事の体験をしたいのか、あるいはその会社のことを知るために正社員に近い働き方をしたいのかを決めます。
収入を得るだけなら、有給インターンではなく、アルバイトでも良いです。
明確な目的を基に有給インターンを始め、その目的を達成することで、有給インターンでの体験がより意味深いものになります。
有給インターンの経験を就活で活かすためには、どのような目的で有給インターンをしたのかという始まりの部分から話ができることが大切です。
就活でアピールできる成果が出せるものを選ぶ
有給インターンシップはただ参加しただけでは就活で有利になりません。
有給インターンシップを通じて、企業が就活生に求めるスキルや知識が身についていることが大切です。
例えば、社会人としての基本的なマナーや、自らが思考して主体的に動ける行動力などが見られるポイントです。
もちろん、その会社で役にたつ専門スキルが身についたなら更に効果はあると言えますが、まずはマナーや姿勢を学ぶことができるインターンを選ぶと良いでしょう。
つまり、個々人が在宅でデータ編集をするだけのインターンより、会社に行って正社員と関わりを多くもつインターンの方が評価される可能性は高くなります。
また、仕事内容も検討したいです。
それなりの責任がある仕事をインターンシップを通して経験したということが、就活においては評価されます。
何を考え、どのように行動に移したのか、その結果を振り返ってどう考えるのかを伝えられなければ有利にならないでしょう。
ただ時間を費やせば完了するような作業的な業務ではなく、プロジェクトベースのような自身の考え次第で結果が左右されるような仕事を選ぶことも重要です。
念入りに下調べをする
有給インターンを始める前に念入りに下調べをしましょう。
有給インターンには即戦力が求められる場合が多く、初めからそれなりのスキル・経験がなければそもそも選考を通過し難いものもあります。
全く見当もつかない仕事ではなく、自分のスキルや関心が向いている仕事を選ぶと良いでしょう。
参加したいインターンがどのような仕事なのかを念入りに調べることで、自分がどのように即戦力になれるかがイメージできます。
選考に挑む前にしっかりと仕事のイメージをして、自分と雇い入れる企業がWinWinの関係であるということをアピールできるようにしましょう。
\インターン探しなら「CheerCareer」/
「有給インターンをしたいけど、どうやって見つけたらいいの?」と考える人も多いかもしれません。
有給インターンは全ての会社が行っているわけではなく、大学の夏休みや春休みに合わせて1〜2週間ほどの短期インターンシップを開催する企業が多いです。
募集人数も少ないため、有給インターンは自ら情報をとって探していかなければなりません。
そこでおすすめなのが、「CheerCareer」です。
「CheerCareer」は、プロフィールや自己PRを登録しておくだけで、企業からオファーが届く、就活スカウトサービス。
たくさんの優良ベンチャー企業やスタートアップ企業があるので、自分では見つけられないような目新しい企業と出会える可能性が高まります。
ベンチャー企業やスタートアップ企業の中には、通年で有給インターンを募集している企業もあるので、ぜひ情報をチェックしてみてくださいね。
関連記事:インターンシップとは?~新たな制度についても詳しく解説~
まとめ
有給インターンは職業体験ができ、企業のリアルを知ることができる絶好の機会です。
この記事のポイントを最後にもう一度まとめておきます。
- 有給インターンは長期で、職業体験や個人のスキルアップが目的で自身の適性を見るためのものであること
- 有給インターンをすると専門スキルや社会人の基本スキルが向上すること
- 在宅フルリモートの有給インターンは企業カルチャーよりも専門職でのスキル向上のためにすること
- 有給インターンでも勤務時間によっては源泉徴収、有給や社会保険の対象となること
- 有給インターンを始める前に目的を明確にし、就活に活かせる内容のものや自分に適性がありそうなものを調べること
有給インターンを検討している方の参考になれば嬉しいです。
有給インターンや長期インターンに興味がある方はぜひこちらの記事も見てみてください!
長期インターンとは?メリットやデメリット・おすすめの探し方や体験談までご紹介