【業界研究】人材業界・人材ビジネス

市況分析

【業界研究】人材業界・人材ビジネス

一括りに「人材業界」「人材ビジネス」とは言うが、どのような会社や事業を思い浮かべるでしょうか。

「人」にまつわる仕事だということは、誰でも推測はつくでしょう。
しかしながら、具体的にはそれぞれがどのようなビジネスモデルで成り立っているのか、説明できるでしょうか。

多くの業界本が出ている中、
この人材業界のビジネスを大きく3つに分けている本もあれば、4つに分けている著者もいます。
(HRtechもカウントするのであれば、5つだが)

何がどう違うのか、今回は紐解いていきたいと思います。

人材業界・ビジネスは簡単に大きく分けて3つ

解りやすく分けると、大きく3つのビジネスに分けることができます。

【1】求人メディア (求人広告)

【2】人材紹介 (人材エージェント)

【3】人材派遣

(【4】人材教育・人材評価=説明割愛)

(【5】HR×AI=HR tech、こちらも説明割愛)

【1】求人メディアとは?

いわゆる「広告」の中でも、「求人」に特化しているのが求人メディアです。。
求人広告を通じて、求職者(or就活生)と企業のマッチングをゴールとします。

具体的な仕事内容としては、求人広告を掲載したい企業へのコンサルティング、求人原稿の編集、よりマッチした人物を集めるためのWebマーケティングがメインとなります。

人材を募集したい企業は広告掲載料を支払うことで、ある一定期間、そのメディア上に自社求人を掲載が可能となります。

今、ご覧いただいているこのCheerCareerも、この求人メディアに分類され、就活生を応援するナビです。
※就活生と企業を繋ぐ架け橋として、どんどん機能も追加、これからもぜひ活用してほしいです。

ex)
新卒向け:リクナビ、マイナビ、キャリタス就活、あさがくナビ、CheerCareer…等
中途転職者向け:リクナビNEXT、マイナビ転職、エン転職、ビズリーチ、doda…等
※それぞれの求人メディアには特長があることもお忘れなく

求人メディアを運営する会社の求人を紹介

株式会社Cheer - 【22〜24卒】「人材業界を知る」自社メディア掲載企業の採用コンサルタント職《有給実務インターン》

【2】人材紹介orエージェントとは?

人材紹介と名の通り、
「人材」を「紹介」するのが、人材紹介会社の役割。

ただし、人材紹介業は後述の人材派遣業同様、厚生労働大臣の許可を得て行うビジネスです。
(人材紹介業=有料職業紹介事業、人材派遣業=労働者派遣事業・特定労働者派遣事業)

人材紹介業も、具体的には求人企業と求職者のマッチングになるが、基本的には「正社員」「契約社員」(いわゆる企業に直接雇用される)案件を扱っています。

求人が発生した企業からの依頼を受け、自社に登録している求職者からマッチングする人材を紹介(仲介)します。

紹介した求職者が企業に内定承諾をもらった時点で、企業から紹介料をもらうビジネスモデルとなっているため、
求職者からお金をもらうことはありません。
また、内定承諾後はその企業との『直接雇用』となります。(派遣との違い)

個性もキャリアプランも違う就活生一人ひとりを、就活生の「どうなりたいか」に重きを置き、応援しています。

ex)
リクルートエージェント、マイナビエージェント、パーソルキャリア、パソナキャリア、エンエージェント…等

紹介人材紹介orエージェントの会社の求人を紹介

JHR株式会社 - 【設立半年/平均年齢25歳】人材系スタートアップ企業の創業メンバーとして一緒に働きませんか?

【3】人材派遣とは?

人材紹介とよく混同されやすいのが、この人材派遣業です。

その名の通り、
「人材」を「派遣」するわけなのだが、

人材紹介業との大きな違いは、
紹介(派遣)した求職者自身の雇用元が異なるという点です。

人材紹介業は、
求職者の雇用元が、紹介先企業(実際に働く企業)との直接雇用になるのに対し、

人材派遣業は、
求職者の雇用元は、派遣先企業(実際に働く企業)ではなく、派遣会社が直接雇用する形となります。

よって、
その求職者が派遣社員で働き始めると、その人が辞めるまで派遣会社がサポートします。

なお、人材派遣も前述の通り、厚生労働大臣の許可を得て行うビジネスです。

ex)
リクルートスタッフィング、パソナ、アデコ、マンパワー、ヒューマンリソシア、テンプスタッフ…等

人材派遣の会社の求人を紹介

株式会社グロップ - 超安定経営【3年間で128%以上の成長率】世界で100万人の雇用を生み出す

人材業界・人材ビジネスまとめ

いかがでしょうか。

同じ人材業界の会社とは言え、ビジネスモデルも違えば、それぞれに働く人のスキルも異なることは容易に想定できるでしょう。

求人メディアでは「広告」を扱うことから、広告に関しての基礎知識はもちろんのこと、求人の表記方法で法律が絡むことも多いことことから労働基準法求人広告倫理等の知識は必須となります。
また企業が求める人物像に訴求するようなライティングの知識も必要です。

人材紹介では、企業が紹介会社に求めることは「自社が求める人材」を「いかにピンポイントで紹介」してくれるか否か。
そのため、一社一社の企業への理解は深くなくてはなりません。う
(その企業の取り巻く環境、業界の売上規模、平均年収、職種など)
時として、採用コンサル的な知識やスキルも必要になります。

人材派遣に関しては、ある特定の職種(業務)を企業のニーズから派遣するため、その職種への理解も重要だ。
また求職者が派遣スタート後も、安心して働けるようにフォローをしていくことが肝となります。

今回は簡単ではあるが、人材業界の中でも異なるビジネスモデルの3業態を取り上げてみたが、いかがでしたでしょうか。

それぞれにやりがいも適正も異なるが、いずれも「人」と「企業」の架け橋であることは間違いない。

この記事を書いた人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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