業界研究の入口!メーカーへの就職に必要な基礎知識を紹介・おすすめ企業つき!

市況分析

業界研究の入口!メーカーへの就職に必要な基礎知識を紹介・おすすめ企業つき!

業界研究を進めようと情報収集中の方へ!
この記事は、メーカーへの就職に必要な基礎知識を紹介しています。
最後には、ベンチャー・中小企業い特化した就活サイトCheerCareer(チアキャリア)がおすすめする企業を紹介しているので、業界研究・企業研究の参考にしてください♪

メーカーにはどんな種類があるの?

メーカーとは、製造業のこと。

言葉通り、物づくりの会社です。
物づくり大国日本、なんて言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

普段私たちが使う形があるものを作っている会社は、全てメーカーです。
パソコンも、スマートフォンも、洗剤や入浴剤、タオル、ティッシュや文房具まで。
お店に売っているものを作っている、というのは分かりやすいですが、一般消費者には馴染みのない、企業向けのものを作っているメーカーもあるのです。

工程ごとの区別

<素材メーカー(上流工程)>
車を例に見てみましょう。分解して見てみると、タイヤがあって、ボディがあって、エンジンがあって、ハンドルがあって…と数多くの種類に分けられます。さらに細かく見ていくと、タイヤはゴムとアルミ、ボディはアルミやカーボン、ハンドルにはウレタンと、それぞれの素材でできています。

この素材を作るのが、素材メーカーです。
ボーキサイトという鉱石からアルミを作る、石油からゴムを作るということをしています。

金属やゴムの他にも、ガラスや紙、繊維、化学品など、素材メーカーの中にもたくさんの種類があります。

<部品メーカー(中流工程)>
素材メーカーが作った素材を使って、製品に用いる部品を作る企業が部品メーカーです。

車で言うと、エンジンを作る会社、タイヤを作る会社、ブレーキをつくる会社、タイヤを作る会社、などです。
さらに、その部品をつくるために必要なねじを作る会社、鉄板をつくる会社も部品メーカーです。

小さいものを扱うから小さい会社?というわけではもちろんありません。
例えばねじやボルトを専門に扱う部品メーカー、イワタボルト株式会社は、日本各地に営業所があるだけでなく、海外に工場があり、製品を世界中に輸出しています。
売り上げも数百億を計上。
むしろ上流工程に行けばいくほど、高度な研究や技術者が必要になるため、規模が大きくなる傾向にあります。

<加工メーカー(下流工程)>
ここまでくると、馴染みがある企業も増えてきます。
加工メーカーは、素材や部品を加工したり組み立てたりして、消費者がお金を出して購入する製品を作る企業です。

自動車メーカー、家電、食品、アパレルなど。普段私たちが耳にする企業の多くは、この加工メーカーにあたります。

<総合メーカー>
研究・開発・生産・最終加工まで、全ての工程を自分の会社で行う企業が総合メーカーです。
化粧品メーカーや医薬品メーカー、家電メーカーに多くあります。

種類ごとの区別

<農林/水産>
自然界から資源を採取して利益を得る農業、林業、水産業。得たものを加工して販売する場合は、製造業(第1次産業)になります。

<食品>
調味料・油・小麦粉などの食品原(食材)、パンや菓子、冷凍食品などの加工食品、ビール・清涼飲料水・コーヒーなどの酒類・飲料などを開発・製造しているのが食品メーカーです。

<建設/設備関連>
住宅をはじめ、超高層マンションやビル、さらには空港やダムなどあらゆる建築物を作ります。

<住宅/インテリア>
上記とも重なりますが、家を作る企業をハウスメーカーと言います。
家具や照明を作るのもメーカーです。

<アパレル・服飾関連>
皆さんが着る服やアクセサリーを作るメーカーです。

<繊維/紙/パルプ>
素材メーカーに属します。
繊維というとアパレル業界とのつながりをイメージしますが、衣服だけでなく、自動車や航空機の内装にも繊維は使われています。

<化学/石油>
これも素材メーカーに属します。採掘や仕入れの段階で、海外との取引も。

<薬品/化粧品>
医薬品の開発には長い年月がかかります。
基礎研究にかける時間とコストが大きいため、体力のある大手企業が多い傾向にあります。

<ゴム/ガラス・セラミックス>
素材メーカーに属します。自動車業界、住宅、個人・企業向けと、様々な方面に需要がある分野です。

<鉄鋼/金属/鉱業>
素材メーカーです。鉄を加工してつくった素材を自動車や電化製品、建築用材料などに提供しています。
原料の鉄鉱石から粗鋼まで一貫生産する高炉メーカーと、鉄くずなどを溶かして粗鋼にする電気炉メーカー、原板を加工する単圧メーカーの大きく3つに分けられます。

<機械>
建設に使うフォークリフトやクレーンなどの建設機械や自動車、家電、ロボット産業など、これも幅広い業界とのつながりがあります。
機械を作る機械というものもあります。

<プラント/エンジニアリング>
プラントは、石油やガスなどのエネルギー、化学、医薬、金属など、社会や経済を支える重要な物資の生産設備のことです。
社会や経済に大きな影響を及ぼします。取引相手は官公庁やインフラ設備会社など。

<電子/電気/OA機器>
生活に必要な家電や電気用品をさらに便利に、快適に利用できるようにするための研究・開発が日々重ねられています。
最近では、リチウムイオン電池に続く、ポストリチウムイオン電池の研究開発が熾烈に。

<自動車/輸送用機器>
自動車業界は、トヨタをはじめ、日本が世界に誇る巨大産業です。
工程でメーカーを区分するときの例に出したように、自動車は数多くの部品・素材が必要になります。
そのため数えきれないほどの下請け会社や系列会社を抱え、雇用機会を生み出しています。

<精密/医療機器>
精密機器業界には、デジタルカメラなどの光学機器から、産業用の計測機器や検査機器などが含まれます。
精密機器は日本がこれまで得意としてきた分野でもあり、医療機器は新興国を対象とした事業が拡大しています。

<印刷/事務機器/日用品>
こちらも身近に感じられる業界ですね。
しかし、ペーパーレス化とともに事務機器や文房具などの日用品の出番も減っています。
「書きやすい」「使いやすい」「おしゃれ」などの訴求ポイントを追及してヒットしている企業も。

<スポーツ/玩具/ゲーム製品>
スポーツメーカーというと、アディダスやナイキのような外資系のメーカーが思い浮かびますが、ミズノやアシックスなど、日本のメーカーもあります。スポーツ庁ができたこともあり、今後の拡大が期待できます。
おもちゃやゲーム業界は、コロナ禍のステイホームの影響もあって好景気です。教育と密接に関わっている、知育系のおもちゃやゲームにも注目。

<その他メーカー/製造関連>
上記に含まれない、専門的な商材を扱うメーカーも数多くあります。
防災関連製品やベビー用品、特定の市場の細かなニーズに答えるというメーカーもあります。

余談ですが、経済産業省が2020年に出している「グローバルニッチトップ企業100選」という企業の一覧があり、これを見ていると、こんな産業があったのか!と、面白くておすすめです。
企業研究・業界研究の息抜きにどうぞ。

グローバルニッチトップ企業100選 選定企業一覧(経済産業省)

メーカーの中での職種

メーカーで募集されている職種についても簡単にご紹介します。
<営業>
どの業界でも必要な、商品を顧客へ届ける役割の職業です。営業に行く先は、取引先企業や商社、小売店です。
<商品企画>
市場のニーズを調査・分析し、既存商品の内容を改善する・新商品の企画を立てて開発を行うのはこの職種。
<研究開発>
素材メーカーは、ここに力を入れている場合が多いです。
企業を支える技術の研究・開発をねらい、商品企画部門と連携しながら、新しい商品を開発したり、既存の製品の改良を行います。
<生産管理>
市場にきちんと製品が出回るためには、計画的に生産を行う必要があります。生産量や品質を管理するのが、生産管理の仕事です。
<製造>
工場などの生産ラインで、実際に製品を作る仕事です。
<広報>
良い製品があっても、人に知られなければ、その商品が購入されることはありません。企業や製品のイメージアップをはかり、人に広く伝えていく役割です。
<資材調達>
製品の生産に必要な素材がなければ、製品を作ることはできません。
必要な素材を国内外から買い付ける仕事です。独自のルートで仕入れる場合と、商社と連携する場合とがあります。

メーカーにはどんな企業がある?BtoBの企業にも優良企業多数!

メーカーと聞いてすぐに思いつくのは、食品メーカーやハウスメーカーかもしれませんが、素材メーカーや部品メーカーなど、企業に対して商品を販売するBtoBの企業にも優良企業が多数です!

馴染みがない、と書きましたが、実際にはみなさんの生活にも密接に関わっています。
自分たちとの生活の繋がりに気付いて、興味をもてると、いろいろな企業研究もやりやすくなりますよ。

BtoBのメーカーにはどんなものがあるか考えてみよう

とはいってもBtoBの企業は私たちの生活で目にする機会が少ないので興味がわかないという方も多いと思います。

BtoBのメーカーに興味をもつためにちょっとした隙間時間にできるおすすめの方法は、身近にある日用品でも、家電でも、服でも、何か一つ選んでじっと見てみることです。

例えば清涼飲料水。
手元にドデカミンがあるので見てみますが、メーカーはアサヒ飲料です。
中身の甘い炭酸水が欲しくてスーパーなりコンビニなりで買うわけですが、入れ物がなければそれも叶いません。

ドデカミンが入っているのはペットボトル。
アサヒ飲料は、自社でペットボトルを作っているわけではなく、ペットボトルを作るメーカーから仕入れています。
ペットボトルメーカーも、素材をどこかしらから仕入れていて、その素材を作るメーカーもあるわけです。

さらに、ペットボトルの周りにはラベルがあります。
シュリンクラベルというのですが、それを作っている会社もあって、シュリンクラベルを見ると、原材料名が記載されていて、果糖ブドウ糖液糖とか、調整ローヤルゼリーとか、アステルパームとか人参エキスとか入っていて、それを作っている素材メーカーもあるわけです。

他にも、材料の正確な量を計って混ぜて製品にするための機械や、ペットボトルにシュリンクを巻きつける機械、出来上がった商品を段ボールに詰める機械…と想像をしていったらいくらでも。
ちょっと見ただけで、一つの製品が出来上がるまでに、ものすごい数の企業が関わっていることに気付けます。

メーカーに絞らず考えると、ロゴをデザインしている人がいるんだなとか、これを印刷する業者があるんだよなとか、このラベルに印刷されている文字のフォントは誰が選んだんだろう、そもそもこのフォントは誰がデザインしたんだろう…とかいろいろ出てきます。

疲れたときにこれをやると、色んな人が頑張って仕事してるんだな…と思えて、ちょっと元気が出ます。
さきほど紹介した、グローバルニッチトップ企業100選と併せて、業界研究・企業研究の息抜きにどうぞ。

メーカーのおすすめ企業

ここまで、メーカーに関する基礎知識をお伝えしてきましたが、最後はベンチャー企業に特化した就活サイトCheerCareer(チアキャリア)が選ぶおすすめ企業を紹介します。

株式会社クリテック工業

株式会社クリテック工業
橋梁用伸縮装置(ジョイント)という言葉を聞いたことがありますか。
橋梁(キョウリョウ)とは、要するに橋の事です。大きな川に、何車線もの橋がかかっていますよね。
あれは、1枚の板でできているわけではなくて、短い橋をつないでできています。
そして、一見形が変わらないように見える橋ですが、気温の変化により伸縮しています。
そうなったとき、ミチミチに繋がっていると、気温が高くなって橋が伸びたとき、橋全体の形が歪んでしまうのです。
そのため、橋と橋のつなぎ目に余裕を持たせる橋梁用伸縮装置(ジョイント)が必要になってきます。

色々な仕事が、IT技術やAIの進化によって形を変えていく中、このジョイントを作る仕事は、橋がある限り、車がある限り必要になるため、安定していると言えます!

株式会社トイファクトリー

株式会社トイファクトリー

自動車メーカーの中でも、キャンピングカーに特化した会社です!
バンやミニバン、ワゴン車等をキャンピングカーにした「バンコンタイプ」の生産台数が日本一!
なんと社員は、キャンピングカーレンタル無料♪

株式会社サティス製薬

株式会社サティス製薬
基礎化粧品のOEM(受託製造)が主力事業の、化粧品メーカーです。
植物原料を使うこと、有効性No.1がポリシー。
メーカーの依頼に応じて、原料の基礎研究から製品開発、広告・販促などのマーケティングまで手掛ける総合メーカー!

他にも、CheerCareer(チアキャリア)限定の掲載企業多数。
ぜひご覧ください!

この記事を書いた人
ayano

一般企業2社→公立小学校教員→フリーランス
できれば履歴書は(長くなるから)もう書きたくありません。
子供たちが、夢や目標をもって社会に出ていくことを応援するフリーライターです。

ハリネズミとポケモンが好き。
アイコンは小学校を辞めるとき子供がくれたミミッキュ。

ayanoのTwitterアカウント

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