人事部門責任者の野村です。


人事部門に所属する存在としても、キャリアコンサルタントとしても、人の人生に伴走する機会があります。
キャリアに関する話をしていて感じるのは、「未来についてを何も考えていないから、今何をやっていいのかがわかっていない人が多い」ということ。


チームでの仕事は、登山に例えられることが多いです。
登る山を決めて、仲間と協力しながら頂上を目指す。
登る山によって、準備が変わるし、一歩の積み重ね方が変わる。
その過程が、チームでの仕事に似ているからです。


個人のキャリア構築も、登山と同じです。
ゴールをイメージするから、今やることが決まります。
これまで積み重ねてきたことで、今の自分は成り立っていますし、今からの積み重ねでしか、自分の未来は決まりません。
だから、どんなゴールにいつのタイミングで到達したいかを決めるんです。
そうしないと、今何をやるべきかがわかりません。


「こういう生活を送りたい」
「こんな人生を送りたい」
それだけじゃ足りません。


「だいたい何歳くらいでそうなりたい？」
この問いが大切です。


Aさん：65歳でそうなりたい。
Bさん：35歳でそうなりたい。
AさんとBさんで、なんとなく同じような姿を思い描いているとしたら、両者の時間の使い方は大きく変わります。
BさんはAさんと比較して、30年早くゴールに到達する想定をしているので、Aさんと同じように日々を過ごしていたらダメですよね。


時間の使い方に、正解も不正解もありません。
目指すべきゴールに、いつぐらいのタイミングで到達したいかが重要なんです。
だから、自己啓発や自己研鑽をしていない人を見ても、なんとも思いません。
ただ、ゴールや到達したいタイミングを聞いて、「えっ、今のペースで大丈夫？」と思うことはあります。
そんな時は、「本気でそのゴールを目指してるの？掲げてるだけの理想じゃないの？」という問いを立てます。
誰かからの導きでは、本気度は出ません。
自分で自分の心を燃やさないとね。


うちの会社では、「なんで今、この会社でこの仕事をしているの？」と問い続けます（少なくとも入社後3年間は研修の中で問い続けます）。
自分の人生と向き合うからこそ、仕事とも本気です向き合えますから。