市況分析 2020.11.27
第二新卒とは?新卒との違いや転職活動に有利・不利なポイントを紹介
「第二新卒って言葉は知っているけど、新卒とどう違うのだろう」
「3年以内に辞めると再就職や転職は難しいのかな」
…というふうにお悩みではありませんか?
仕事選びは一生を左右する大きな機会ですから、働き始めたばかりの皆さんの中には、
いまの仕事について日に日に悩みが増しているという方も少なくないでしょう。
そこで、この記事ではそんな第二新卒の転職に関するお悩みを、
就活サイトである当CheerCareer(チアキャリア)が専門的な観点から解決します。
具体的には
* 「第二新卒」の定義とは?「新卒」や「既卒」との違い
* 第二新卒が採用市場にて需要拡大する背景
* 転職が有利に進む第二新卒ならではの3つのメリット
* 転職が不利になる第二新卒のデメリットは「やる気と人物像」
* 第二新卒の賞味期限はいつまで?転職に最適な時期とは
の順番にご紹介していきます。
これを読めば誰でも第二新卒の転職事情について理解できるので、ぜひご一読ください。
## 「第二新卒」の定義とは?「新卒」や「既卒」との違い
「第二新卒」とは、一般的には学校を卒業し、**就職してから1~3年以内に就職・転職をする若年層**の人材を指します。
学校の卒業と同時に就職をする人を指す「新卒」や、
学校を卒業後に正規職員としての職歴がない「既卒」とは意味合いが異なる言葉です。
年齢でいえば、四年制大学を卒業して就職したと仮定すると、25歳くらいまでが第二新卒にあたります。
### 第二新卒が採用市場にて需要拡大する背景
近年、採用市場における第二新卒の需要が高まっています。
この理由の一つとしては、3年以内の離職率が高まっており、
そもそも第二新卒が転職を考えることが一般的になっていることが挙げられます。
厚生労働省では新規学卒者の離職状況のデータ を公表していますが、
平成28年3月卒のデータでは、**3年以内に離職した人は実に全体の32%**にもなります。
また、同年の新規学卒者の中で、2年以内に離職した人は21.9%、
1年以内に離職した人は11.3%と多くの人が短期間で離職していることがわかります。
以前は「新卒で働き始めたら3年は続けるべき」といった言説が支持されていたため、
3年以内に離職した人材の需要の高さに対して懐疑的な人もいるかもしれません。
しかし、こちらのデータを見る限り、もはやそのような価値観は前時代的なものだといえるでしょう。
さらに、『マイナビ転職』が2016年に行った「第二新卒者の採用見通し」の調査 では、
**62.1%もの企業が第二新卒者の採用に積極的**であるという結果が出ています。
加えて、2019年に実施された「2030年までの間で採用・人事施策に関して予想される変化」のアンケートでは、
**50.2%の企業が「新卒・第二新卒採用を中心とした若手人材確保の重要性が高まる」**と答えています。
こちらの調査結果からもわかるように、たとえ3年以内に離職した人材であっても、
それだけを理由に採用しないという企業は減っています。
むしろ、不足しがちな若手社員を補充するためにも、第二新卒の採用に積極的な企業さえあるという状況です。
## 転職が有利に進む第二新卒ならではの3つのメリット
第二新卒が転職活動を行う際に、企業側にメリットに感じてもらえる内容は主に以下の3つです。
* 新卒と近しいフレッシュさがある
* 新卒社員と比べれば教育コストが低い
* キャリアビジョンがある程度固まっている
上記のメリットを意識してアピールできれば、転職活動が成功する確率もグッと高まります。
以下で、メリットごとの詳細を見ていきましょう。
### 第二新卒のメリット1:新卒と近しいフレッシュさがある
企業が第二新卒者を採用するメリットの一つとして、新卒と近しいフレッシュさが挙げられます。
フレッシュさがあることによる企業側のメリットは主に下記の3つです。
* 長期的に自社に貢献してくれる可能性があること
* 成長の余地があること
* 自社のマインドに順応してくれやすいこと
#### 長期的に自社に貢献してくれる可能性がある
たとえば、40代の中途社員を採用した場合、
これまでに培ったスキルを活かして即戦力になることは可能ですが企業に貢献できる時間は20年程度に限られます。
一方、20代前半の第二新卒であれば、40年近く企業に貢献できる可能性があり、
中長期的なことを考えれば貴重な人材となりえます。
#### 成長の余地がある
まだ仕事の経験が少ない人材は、ある程度教育する必要はあるものの、
柔軟性が高く物事を吸収するスピードも速い傾向にあります。
そのため、中途採用者に比べて「これから成長するという期待値が高い」といえるでしょう。
#### 自社のマインドに順応してくれやすい
たとえ同じ職種・業種で働いた経験があっても、企業が変われば仕事の進め方やルールなども変わります。
しかし、中途採用者は、これまでのキャリアに対する自信から、前職のやり方に固執する可能性も少なくありません。
その結果、業務で失敗したり、新しいやり方に納得できなかったりと、社内の雰囲気に馴染めない場合もあります。
一方で、第二新卒者は、新しい仕事の進め方に不満を覚えにくく、企業に順応しやすいといえるでしょう。
以上のような理由から、新卒に近いフレッシュさがある第二新卒者を採用することは、企業にメリットがあるといえるでしょう。
### 第二新卒のメリット2:新卒社員と比べれば教育コストが低い
第二新卒を採用することで、企業は教育コストを抑えられます。
その理由は、第二新卒者が新卒者よりも社会人経験が豊富であるためです。
未経験の新卒者を採用する場合、ビジネスマナーや仕事の進め方などを一から指導する必要があるため、
研修に時間がかかり、教育コストがかさみがちです。
企業によっては、新卒者の研修に半年もの時間をかけ、その後OJTで仕事を教えるというケースも少なくありません。
しかし、第二新卒者はたとえ1年~3年以内に辞めていても、社会人として働いた経験があります。
以前勤めていた企業で十分研修を受けている可能性もあるため、社会人としての基礎的な部分を一から教育する必要がありません。
第二新卒者は即戦力とまではいかなくても、短期間の研修を行えば十分な戦力となることが可能なのです。
このように教育にかかるコストを抑えられる点も、企業が第二新卒者を採用するメリットといえるでしょう。
### 第二新卒のメリット3:キャリアビジョンがある程度固まっている
ある程度キャリアビジョンが固まっている第二新卒者の採用は、企業にとってのメリットといえるでしょう。
このような人材は、目指したい方向が決まっていることから採用の際にミスマッチを起こしにくいためです。
キャリアビジョンとは、仕事における将来の目標を定め、
その目標に向かってどう行動すればいいのか具体的に計画を立てることを意味します。
たとえば、将来管理職になりたい場合でも漠然としたイメージを描くのではなく、
「何年後までに実現したいか」「そのためにはどのようにステップアップしていけばいいのか」といった
具体的な目標を定めることが、キャリアビジョンといえるでしょう。
このように具体的な目標を持っている人材は、業務内容や理念に共感できる企業で働くために転職活動を行っています。
そのため、自社にマッチする人材を探している企業としても、第二新卒者は有力な候補となり得るといえるでしょう。
## 転職が不利になる第二新卒のデメリットは「やる気と人物像」
第二新卒として転職する場合のデメリットは、「やる気と人物像」に問題があると見られやすいことでしょう。
これは、早い段階で離職したことで、「仕事が続かない」といったマイナスイメージがつきやすいためです。
たとえば、前職を一年以内に辞めている場合には、履歴書でどのような自己PRを書いても
「この人はやる気がないのではないか」といった懸念を与える可能性が少なくありません。
また、退職理由はポジティブなものばかりではなく、職場の人間関係や前職の環境への不満などから辞めている人も多くいます。
そのため、「協調性がないのではないか」といった心配を与えるケースもあります。
退職理由を隠し通せればいいですが、早期に仕事を辞めている以上、面接で理由を深掘りされるケースも多いはずです。
このようなデメリットを解消するためには、退職した理由がポジティブなものであることを上手く伝える必要があるでしょう。
採用担当者に退職理由について納得してもらえれば、やる気や人物像に関する懸念点も払拭されます。
一方で、第二新卒の転職についてスキルや経験の不足を心配している人もいますが、これは明確なデメリットにはなりえません。
なぜなら、企業が第二新卒を採用する際には、応募者のポテンシャルを評価することが多いためです。
第二新卒者のスキル・経験値の不足については企業も十分わかっているため、この点については心配しなくてOKです。
そのため、第二新卒の転職では、やる気や人物像に問題があると見られないようにアピールするのが大切です。
## 第二新卒の賞味期限はいつまで?転職に最適な時期とは
では、第二新卒として転職するのに最適な時期はいつでしょうか?
結論からいえば、**第二新卒の転職時期のベストなタイミングは「2年目か3年目の4月」**です。
4月は多くの新人が入社するタイミングであるため、求人が多いだけでなく、充実した研修を受けやすいというメリットがあります。
また、一緒に仕事を始める同期が多いため、新しい仕事に対して不安が大きい場合にも4月の入社をおすすめできます。
一方で、10月に入社すれば、新卒者ではなく中途の転職者と関わる機会が増えるというメリットがあります。
さまざまな年齢や職歴の人と同期になることは、自身の視野を広げるきっかけにもなるはずです。
さらに、10月入社では研修期間が短く、すぐ仕事に取り掛かれる場合もあるため、前職の経験を活かしたい方におすすめです。
なお、一般的には転職活動では3ヶ月程度の時間が必要になるといわれています。
そのため、4月入社を目指すのであれば1月に、10月入社を目指すのであれば7月に転職に向けて動き始めるといいでしょう。
ちなみに、2年目か3年目がベストとしているのは、
1年目では「退職までの期間が短すぎる」とマイナスイメージを与える可能性があるためです。
第二新卒は新卒に近しいフレッシュさを優遇されるケースもありますが、あまりに早く仕事を辞めた場合には
「仕事に対する意欲やストレスへの耐性がないのでは?」と採用担当者に心配されるかもしれません。
そのため、できれば1年目の10月時点での入社を目指した転職活動は避けた方がいいでしょう。
また、3年目を過ぎると、第二新卒の肩書を使えないケースも増えてきます。
第二新卒としてのメリットを活かして転職したい場合には、3年以内の転職を目指しましょう。
このような理由から、第二新卒の転職にベストなタイミングは「「2年目か3年目の4月」」、
次点で「2年目か3年目の10月」といえます。
## 第二新卒の再就活はCheerCareerへご相談ください!
今回は第二新卒の転職市場における需要の高まりや、第二新卒のメリット・デメリットについて解説してきました。
「新卒で始めた仕事を早く辞めてしまうのは良くないのかな…」という負い目を感じている人もいるかもしれません。
しかし、第二新卒は貴重な若手の人材として転職市場では需要が高い立場にあります。
現在の仕事に不満を抱えている人が、自分の将来を変えるために思い切って転職することは悪いことではありません。
とはいえ、現在の仕事を続けながら転職活動を行うのは大きな負担になるため、
転職エージェントや就活サイトなどを上手に活用することが大切です。
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