解決力よりも重要?曖昧なゴールを具体化する"問題設定力"の身に付け方【勝てない敵の倒し方3】
勝てない敵の倒し方、第三弾です。
「分からない問題に直面した時にどう対処していくか」
という大枠に沿っていくつか書いていきます。
- 1 "知らない"にもレベルがある。5段階の"無知の知"について
- 2 "考える"だけで答えが出ない?思考プロセスを整理し行動に移そう
- 3 解決力よりも重要?曖昧なゴールを具体化する"問題設定力"の身に付け方(当記事)
新型コロナウイルスによって日々非日常の様相を呈している昨今、
経済も先の見通しがとれず不安になっている就活生の方も多いのではないでしょうか。
いささか難しい言葉選びに凝っているshです。
今回の記事は混迷の一途を辿る世の中で、具体的な目標が得られない時に途方に暮れない方法をお伝えします。
何かをしなければ行けないけれど、何に手をつければいいかわからない
という経験のある方は是非、最後までお付き合いください。
ふわっとした目標とは
仕事の中でもプライベートの中でも、具体的な行動が目標になることはあまりありません。
作業内容まで具体化されていない、
さらに言えばゴールすらはっきりしていない"ふわっとした"目標が主題になることが多いです。
所謂RPGゲームを例にとって定義してみましょう。
ふわっとレベル0 「この8Gで道具屋で薬草を買って東の家に住む親に届けてくれ」
ふわっとレベル1 「魔王を倒してくれ」
ふわっとレベル2 「世界を平和にしてくれ」
レベル0は言われた通りにすればいいだけです。
指示された通りに手足を動かせば達成する、齟齬も出にくいオーダーですね。
レベル1は結果は数値などではっきり出せますが、
そこに行き着くまでのロードマップを描かないと達成が難しいものです。
レベル2は結果すらはっきりしておらず、達成後のビジョンが依頼者にさえ描けていない状態です。
「平和とは・・・?」と到達点の定義から始まります。
さて、CheerCareerで就活対策記事を見ている読者の方々は
きっとベンチャー企業・成長企業で
- ルールに縛られるより自由に働きたい
- 裁量権をもって働きたい
と考えている方が多いでしょう。
実際CheerCareerの掲載企業は稟議や規則をこれから固める、
裁量権が多い働き方ができる職場が多いです。
ふわっとレベル1〜2の曖昧な目標に対して
やり方は任せるからなんとかして達成してくれ
というオーダーになる傾向があります。
"裁量権が多い、自由に働ける"というのは、
逆に言えば細かい指示や具体的な行動は与えられずに
"達成方法を自分で考えなければいけない"ということです。
逆に大手企業ではシステムがすでに出来上がっていたり、
仕組みを考える人が別の場所にいるので
「そもそものやり方」まで考えなくても仕事が回るんですね。
「こまっているからなんとかして!」
今回はふわっとレベル1の一つ、
「こまっているからなんとかして!」対処法をまとめましょう。
一般的にはKPIを立てたり5W1Hで分解したりするのですが、
今回は我流の対処法をお伝えします。
Step1、トリアージ
トリアージとは、救急の現場での用語で
患者の容体レベルを分類し対処する優先度を振り分けることを言います。
ここでは"困っている度"を分析し、
- 影響範囲(どれだけの人に影響が出るか
- 影響レベル(どれだけの支障が出るか
- 代替案の有無とそのコスト
- 対応コストと最短での解決スパン
から優先度を図ります。
代替案の対応で回るのであれば一旦は姑息療法で良しとし、
後から抜本的解決に取り組むこともあります。
Step2、影響とコストの見積もり
上で挙げたトリアージにふくまれますが、
その影響と解決コストを判断する必要があります。
どれだけの
- クライアント
- 社員
- ユーザー
- 金額
- 将来的なリスク
に影響があり、解決のためにどれだけの
- 時間
- 人員
- 金銭
- 能力
- リスク
を取ることが必要かを判断します。
Step3、解決案の提示
1、2、で判断した優先度の元、解決案を提示します。
- 抜本的な解決案A, B...
- 代替的な解決案A, B...
といくつか提示できるといいですね。
Step4、実行
あとは行動に移すだけです。簡単ですね。
問題設定に必要なポイント3つ
先に具体例から示してしまいましたが、
曖昧なゴールを具体化するためのポイントをお伝えします。
1、問題の発露を明確にすること(何故「○○したい」と思ったか)
最初の目標が具体的であればあるほど、本質から離れているケースが多いです。
得てして「野球したい」と言っていても実際にはサッカーをして満足したり、
スマブラやりたいといってもマリオカートで満足するものです。
「飽きるほど芋粥が食べたい」を鵜呑みにして鍋いっぱい用意したところで、
見るだけで飽きてしまうこともあるでしょう。
ここで必要なのは自分ないし相手の要望に対して、
「それを達成することで何を成し遂げたいか」
を切り取ることです。
バットもボールもない状態で「野球をしたい」とき、
グランドを予約したりメンバーを集めたりしなくても
バッティングセンターに行くことで解決するかもしれません。
2、多角的な視点から解決案を練ること(取りうる手段は全てとる)
問題の発露を切り取れたら、次はその解決方法を練ります。
ブレインストーミング的に大量に案を出してから実現度を図るのが良いでしょう。
アイデアを出す場合によくやるのが、
- 金を使う方法
- 人を使う方法
- 時間を使う方法
- 頑張る方法
に切り分けて考えるとわかりやすいです。
アイデアが出たらそれぞれの方法における
- 解決度( 抜本的解決か姑息的解決か )
- コスト( 金銭的コスト、人的コスト、時間的コスト、維持コスト、学習コスト... )
- リスク( 再発リスク、他への影響 ) を評価します。
ここで学習コストを勘定にいれると
問題解決しつつ自分の成長もできて一石二鳥ですね。
職業柄な部分もありますが、"今は知らない、できない方法"でも
数日もあればできるようになるだろう、と見積もることは多いです。
3、解決案から適切な案を選択すること
2、で出したアイデアから実行する案を選択します。
基本的には解決度が最大になり、
かつ一時的・継続的なコストがかからない方法がベストですが、
手持ちによっては最小コストが最適ではないこともあります。
状況によっては、納期が最短になるものや、質が最大になるもの、
キャッシュが最小になるものなど別の基準で選択することになるでしょう。
複合的にアイデアを採択したり、
当座をA案でしのいだ後B案に移行、みたいなケースも含めて
広く考えましょう。
どうしても自力で解決できない時は
先輩後輩や同期、Yah○○!知恵袋など他の人を頼りましょう
就活でお悩みの場合はCheerCareerにもご相談ください
CheerCareer 就活相談はこちら