グループディスカッションの効果的な対策とは?練習方法や企業側の実施目的を解説
「グループディスカッション対策はどうしたらいいの?」
「グループディスカッションは何を見られているの?」
といった疑問を抱えていませんか?
そこで、この記事では就活サイトである「チアキャリア」が専門的な観点から就活におけるグループディスカッションについて解説します。
具体的には
- グループディスカッションとは
- 企業がグループディスカッションをする目的
- グループディスカッションの出題例と対策
- グループディスカッションで人事が見ているポイント
- グループディスカッションの練習法
の順番にご紹介していきます。
この記事を読めばグループディスカッションの対策が取れるようになるので、ぜひご活用ください。
グループディスカッションとは
グループディスカッション(通称GD)とは、5名から7名程度を1グループとして、決められたテーマやトピックについて結論を出すための話し合いのことです。
採用活動の中では、一次選考や二次選考の中で行われたり、個人面接とセットで実施されたりすることがあります。
グループディスカッションでは、チームの中で積極的な姿勢があるか、協調性・コミュニケーション能力が発揮されているかなどが見られています。
企業がグループディスカッションをする目的
なぜ企業は、グループディスカッションをするのでしょうか。
そこには次のような目的があります。
- 効率よく採用を進めたいから
- グループの中でどのような能力が発揮されているかを見たいから
効率よく採用を進めたいから
グループディスカッションは同時に複数名の人材を評価できるので、効率よく採用活動ができます。
特に従業員数の多い大企業や学生から人気のある企業では、グループディスカッションを用いてできるだけ多くの人を採用しようとするのが一般的です。
一次選考でグループディスカッションを取り入れる企業であれば、早期から応募者をふるいにかけて、優秀な人材を確保したいと考えています。
グループの中でどのような能力が発揮されているかを見たいから
グループの中でどのような能力が発揮されているのかを見たいという目的で、グループディスカッションを設けることもあります。
個別面談では、協調性やコミュニケーション能力、リーダーシップ、論理的思考力などは学生の持つエピソードの中でしか知ることができません。
しかしグループディスカッションであれば、現場でこれらの能力をダイレクトに確かめることができます。
組織で必要な能力については、社会に出て働く上で欠かせないものばかりです。
そのため企業は選考のプロセスでグループディスカッションを挟み、チームの中で活躍できる人材なのかどうかが見たいと考えています。
グループディスカッションの出題例と対策
グループディスカッションは、主に次の4つのタイプがあります。
- 課題解決型
- 抽象データ型
- 討論型
- 資料読み取り型
それぞれのタイプについて、どのようなテーマが出されるのかについて紹介し、対策すべきポイントなどについて解説していきます。
課題解決型
「課題解決型」は、課題について解決策を導くことを目的とするグループディスカッションです。
一例ですが、課題解決型の場合は次のようなテーマが出題されます。
- お盆前に都心部の渋滞をなくすには?
- 自社が食品ロスをゼロにするには?
- デジタルに慣れていない教員にICTを活用してもらうには?
課題解決型はグループディスカッションの中でもポピュラーなタイプであり、論理的に話ができるかどうかが見られています。
参加者は、まず現状の問題をピックアップし、原因はどこにあるかについて話し合う姿勢が必要です。
次に課題を解決するには何が必要かを互いに提案しあって、どのようなステップを踏まなければならないかなどについて考える思考が求められます。
→ 【課題解決型】グループディスカッション対策!人事から高評価をもらうには?
抽象型
「抽象型」は、抽象的なテーマから結論を出すタイプのグループディスカッションです。
一例ですが、抽象型の場合は次のようなテーマが出題されます。
- 「風通しの良い職場」に欠かせない3つのポイントを考えてください
- 世界中の人に受け入れられる日本食を検討してください
- 動物を題材にしたオンラインゲームを考えてください
抽象型は、定義について考えるものや複数あるものから選択させるもの、企画を考えるものなどさまざまなアプローチから出題されます。
テーマとしては単純明快でわかりやすいものばかりですが、結論を導き出すには柔軟な思考力や発想力が必要です。
また抽象型は意見が多くなりがちなので、メンバー同士で共通認識を持つことが大切です。
例えば「風通しの良い職場」であれば、風通しとはどのような意味があるのかをメンバー間ですり合わせなければなりません。
共通認識をもとに具体的な内容について話し合うことで、結論までのアプローチが見つけやすくなります。
討論型
「討論型」は賛成と反対、あるいは必要か否かなどに分かれて討論するタイプのグループディスカッションです。
一例ですが、討論型の場合は次のようなテーマが出題されます。
- 国が豊かになるためには環境と経済のどちらを優先すべきですか?
- 人工知能による業務効率化はこれからの社会で必要ですか?
- 小学生のスマートフォン利用は必要ですか?
討論型はつい自分の主張を正当化しがちですが、グループディスカッションでは相手と衝突しないように話を進められる協調性や調整力が見られています。
また相手の意見を受け入れつつも、自分の意見・主張をブレずに持てているかといった「周りに流されない力」も必要です。
資料読み取り型
「資料読み取り型」は、企業が用意した資料を読み解きながら解決策を考えるタイプのグループディスカッションです。
一例ですが、資料読み取り型の場合は次のようなテーマが出題されます。
- 「加速する高齢化の状況」をもとに、これからの社会で必要な高齢者サポートを考えてください
- 「消費動向調査」をもとに、今後消費者に受け入れられる新商品を開発してください。
- 立地調査の結果をもとに、どのエリアに新店舗を出店するべきかを考えてください。
他のグループディスカッションと異なり、議論に入る前に資料を確認する時間が設けられていることがほとんどです。
資料読み取り型は事実が前提となっているため、柔軟な思考力や発想力よりも論理的に物事を考える力、数値を読み解く分析力などが見られています。
限られた時間の中で情報を整理し、チームで意見を出し合って結論を導く難しさのあるテーマだと言えるでしょう。
グループディスカッションで人事が見ているポイント
人事が何を見ているかを知ることが、グループディスカッションを突破するカギとなります。
グループディスカッションでは、主に次のようなところが見られています。
- 積極的な姿勢があるか
- 論理思考力があるか
- 斬新な発想力があるか
- リーダーシップがあるか
- 相手の意見を否定していないか
- 発言の量は適切か
- 相手の話をしっかり聞いているか
積極的な姿勢があるか
議論の内容はもちろんですが、積極的に議論に参加できているかといった部分が見られています。
考えるのが難しいテーマが出されたときでも、誰かが発言するのを待っていてはいけません。
「まず情報を整理しましょうか」「共通認識を決めておきましょう」など自分から発言して、チームを動かしていく姿勢が大切なのです。
発言しにくい空気の中でも、誰よりも早く意見を出したり提案したりできる人は、積極的な姿勢を評価してもらえるでしょう。
論理思考力があるか
グループディスカッションでは、論理思考力があるかを見られています。
ここでいう論理思考力とは、自分の意見について理由を添えながら順序立てて説明できる能力のことです。
特に資料読み取り型のグループディスカッションを実施する企業では、論理思考力を重視する傾向があります。
感覚ではなく、根拠をもって主張のできる人は論理思考力が高く評価されるでしょう。
斬新な発想力があるか
企業によっては、グループディスカッションをさせて斬新な発想力を見ようとしています。
特に研究職やディレクター、マーケターなどでは、斬新でユニークな発想力が必要です。
課題解決型、抽象型のグループディスカッションを実施する企業は、発想力を重視する傾向があると言えるでしょう。
固定概念に囚われることなく、独自の目線で誰も思いつかないような意見やアイデアを出せる人は、発想力がある人材として評価されます。
リーダーシップがあるか
グループディスカッションでは、リーダーシップがあるかについてもチェックされます。
組織で働く以上、チームをまとめて業務に当たることのできる人材は、企業も特に欲しいと考えているのです。
議論が脱線しないように軌道修正ができる人、意見が散らばっているときに上手くまとめられる人などは、リーダーシップが高いと言えるでしょう。
相手の意見を否定していないか
相手の意見を真向から否定してしまっていないかなども、グループディスカッションでは重要なポイントです。
もちろん議論である以上意見が衝突することもあります。しかし自分の意見が絶対というスタンスで相手を否定してばかりいては、チームの雰囲気も悪くなってしまうでしょう。
当然グループディスカッションも同様です。正しいことを言って論破ばかりしている人は、論理的思考が高い反面、協調性に欠けた人物としてマイナス評価を受けることがあります。
たとえ自分の意見と異なる場合であっても、まずは相手の意見を尊重し、角の立たないように話を進める姿勢も大切です。
発言の量は適切か
一度に発言する量についても、人事は注目しています。
話が冗長で長い人は、結局何が言いたいのかわからない印象を与え、論理的思考力がないと判断されてしまいます。
逆に話が極端に短い人の場合は、チームへの貢献度が低く、消極的な印象を与えてマイナス評価を下されることがあるでしょう。
そのためグループディスカッションでは、適度に発言しながらも簡潔でわかりやすく意見を出せる人が高い評価を受ける傾向にあります。
相手の話をしっかり聞いているか
グループディスカッションは、発言する人に目が向けられていると思われるかもしれません。しかし、実は聞いている人の姿勢を見ているときもあります。
チームの誰かが意見を出しているときに、どこか上の空であったり、貧乏ゆすりをしたりしていると協調性がなく、集中力に欠ける人といった悪いレッテルを貼られてしまうでしょう。
そのためグループディスカッションでは、適度にメモを取ったり相槌を打ったりして、相手の話を真剣に聞いているという姿勢も必要なのです。
グループディスカッションの練習法
グループディスカッションは、以下の方法で練習ができます。
- 就活サイトやキャリアセンターを利用する
- メンバーを集めて練習する
- 動画を撮影する
- 就活サイトやキャリアセンターを利用する
就活サイトやキャリアセンターを利用する
最も効果が期待できる練習法が、就活サイトやキャリアセンターの利用です。
いずれの場合も、複数名が同時に参加できるグループディスカッションに関するセミナーや講座を定期的に実施しています。
特に、就活のプロからアドバイスがもらえる就活サイトはおすすめです。
就職に関するノウハウを持った担当者から手厚いサポートが受けられるだけでなく、グループディスカッションに特化した就活イベントなども随時紹介してくれます。
グループディスカッションが終わったあとには、担当者から直接フィードバックを受けることもできるので、一人で練習するよりも効率良く進められます。
関連記事: 【25卒・26卒最新】人気就活サイトおすすめ9選比較!サイト毎の特徴やメリットをご紹介。
メンバーを集めて練習する
メンバーを集めることができれば、グループディスカッションの練習ができるでしょう。
同じタイミングで就活をしている友人や知人、ゼミのメンバーなど世代の近い人に声をかけて練習をする学生もいます。
顔の知れた人との練習はリラックスして臨むことができ、本番でも緊張することなく自然体で力を出し切れるようになるでしょう。
動画を撮影する
一人で練習をする場合は、動画を撮影しておくと良いでしょう。
動画を見返せば、第三者の目線で話すときの表情や言葉遣い、振る舞いなどをチェックできます。
また「緊張すると話すスピードが早くなる」「話しながら髪を触っている」といったクセについても、気づくことができるかもしれません。
改善点を意識しながら練習を繰り返すことで、一人でも高い練習効果が得られます。
グループディスカッションのことならチアキャリアにお任せ!
今回は、グループディスカッションの効果的な対策や練習方法について詳しく解説しました。
グループディスカッションの出題は、主に4つのタイプがあります。
どのようなタイプのテーマが出題されるかについては、ホームページや口コミサイトを活用して、企業の過去の選考事例などを調べてみても良いでしょう。
入念なリサーチと練習を繰り返しながら、本番で能力を発揮できるようにしていくことが大切です。
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ぜひチアキャリアに登録いただき、就職活動に役立てていただければと思います。