【課題解決型】グループディスカッション対策!人事から高評価をもらうには?

グループディスカッション

【課題解決型】グループディスカッション対策!人事から高評価をもらうには?

就活の選考で定番となっている「グループディスカッション(GD)」

苦手意識を持っている学生も多く、どれだけ対策したところでグループメンバー次第。
テーマも当日まで分からないため、対策しようにもどうしたらいいのか分からない。
そのような思いから、十分に対策せずに挑む就活生が多いのではないでしょうか?

しかしグループディスカッション(GD)は、どんなテーマでも人事が評価するポイントは同じ。
人事からの評価ポイントやコツさえ掴めば、選考を通過することは難しくありません。

そこで今回はグループディスカッション(GD)の対策方法をお教えするので、
是非試して十分準備をしてから、グループディスカッション(GD)に挑んでみて下さい。

<目次>
・グループディスカッション(GD)とは?
・企業がグループディスカッション(GD)を行う理由とは?
・企業が就活生に求める能力とは?
・グループディスカッション(GD)の進め方
・グループディスカッション(GD)の対策方法
・テーマ別グループディスカッション(GD)の例題
・まとめ

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グループディスカッション(GD)とは?

グループディスカッション(GD)とは、就職活動で行われている選考の一つです。
就活生をランダムにグループ分けし、企業から与えられたテーマについてグループ内で討論し、時間内に結論を出させる選考方法のこと。

その中でも主流なのは、
課題解決型のグーグルディスカッション(GD)
になります。

ただ討論するだけではなく、企業によっては全体の前で結論を発表することもあります。
時間やテーマは企業によって様々で、毎年異なったテーマが用意されています。

討論を行い、課題を解決するだけでなく、グループディスカッション(GD)中の参加態度も見られているので、常に気を抜けません。
時間内に結論を出し課題解決をすることが大前提なので、時間配分も重要です。

では、なぜ企業は選考にグループディスカッション(GD)を採用しているのか知っていますか?
知ると知らないとでは内定獲得の可能性に大きな差が出るので、抑えておきましょう。

企業がグループディスカッション(GD)を行う理由とは?

企業が選考でグループディスカッション(GD)を行う理由は主に2つ。

・企業が就活生に求める能力がグループディスカッションで判断しやすい
・1度に多くの就活生を評価でき効率が良い
 
上記の理由から多くの企業ではグループディスカッション(GD)を採用しています。

テーマに対して最適な結論を出すことも重要ですが、上記2点も意識してグループディスカッション(GD)に挑むべきです。

では、具体的に企業が就活生に求める能力とは何なのか?ご紹介します。

企業が就活生に求める能力

日本経済団体連合会が2018年に発表した「新卒採用に関するアンケート調査結果」に記載されているデータを見てみましょう。

上から順に、企業が新卒採用の際に重要視している能力が挙げられています。
このデータ内から、グループディスカッションで判断できる就活生の能力を抽出しました。

  • コミュニケーション能力
  • 主体性
  • 協調性
  • 論理性
  • 課題解決能力
  • リーダーシップ
  • 柔軟性
  • 創造性   その数8/20! 実は、企業が就活生に求める能力はグループディスカッションでほぼ判断可能。

この「求める能力」が、そのままグループディスカッションの選考における「評価ポイント」になっています。

企業は「コミュニケーション能力」を最も重要視。
つまり、グループディスカッションでどんなに斬新で面白い発言をしても、チームメンバーと上手くコミュニケーションを取らず、独りよがりな就活生は評価につながりません。

自分1人が意見をたくさん出すのではなく、メンバー全員で協力して議論を進めることが内定獲得には必須。

例えば、グループディスカッションにおける”リーダーシップ”とは、みんなを引っ張るよりも、メンバーそれぞれの得意分野を理解しポテンシャルを引き出すこと、と考えましょう。

では次にグループディスカッションの進め方について説明します。

グループディスカッション(GD)の進め方

グループディスカッションを円滑進めるために7つのフローが存在します。

テーマによって進め方に違いはありますが、1番シンプルなグループディスカッションの進め方をご紹介するので是非参考にして下さい。

グループディスカッションフロー1「人事からの説明を聞く」

最初に選考で行うグループディスカッションについて人事から説明を受けます。

この時間にテーマや制限時間、注意事項もまとめて言われることが多いので、グループの誰かが聞いているから大丈夫だろうと思わず、メモを取りながら集中して聞きましょう。

グループディスカッションフロー2「役割分担」

グループ内で課題に沿った役割を決めましょう。
最初にそれぞれの役割を明確にしておくことで、グループディスカッションをスムーズに進めることができます。

決めるべき役割は下に表記します。

ファシリテーター(司会)

グループディスカッションの討論を進行する。
発言していないメンバーから意見を求める。

討論が白熱し意見がまとまらなかった場合、最終的にまとめるなどのリーダー的役割。

タイムキーパー

討論を制限時間内に終わらせるため、「あと〇分です!」とメンバー全員に声をかけ、
グループディスカッションにおける時間管理をする役割。

書記

討論であがった案をメモし、メンバー間で認識にズレがないかを確認するため、書き留めた内容をメンバーに共有する役割。

※オンライン上のグループディスカッションでは、パソコンでメモを取って共有する必要があるため、タイピングスキルが求められます。

発表者

グループディスカッション終了後、全員の前で自分たちのグループの結論を発表する役割。
 

グループディスカッションフロー3「時間配分を決める」

グループディスカッションのテーマや制限時間に合わせて全体の時間配分を決めます。
時間が足らず討論の結論をまとめることができない等、最悪の事態を避けるためにも必ず行いましょう。

グループディスカッションフロー4「定義付け」

グループディスカッションのテーマが抽象的だった場合、討論に入る前に最初にするべきなのが定義付け。

例えば、「社会に影響力のある新規事業を企画せよ」といったテーマだったとしましょう。
では”影響力がある”とは一体どういった状態のことを指しているのでしょうか?
“多くの人が知っている”、“多くの人が利用する”、”社会貢献できるもの”など人によって”影響力がある”の定義は様々ですよね。

グループメンバー全員が異なった認識でグループディスカッションを行っても、結論はまとまりません。

そこで事前に共通認識を持って話し合うことが重要となります。

資料を読み取ってグループディスカッションを進める「資料読取型グループディスカッション」でも同様に、個人で読み取った情報を共有し認識を擦り合わせてから進めていくと効率が良いです。

グループディスカッションフロー5「意見を出し合う」

定義付けが終わったら、それぞれ意見を出し合いましょう。
個人が考えたことを発表する時間なので、論理性や創造性・課題解決力をアピールする絶好のタイミング。

しかし、他のメンバーの意見を頭ごなしに否定し、自分の意見が絶対に正しいと主張する行為は「クラッシャー」と見なされ、企業からの評価は得られないため要注意。

内定がもらえる可能性はほぼ0となるので、必ず周りを見ながら意見することが大切です。

グループディスカッションフロー6「意見の整理・まとめ」

個人で出し合った意見をまとめていきます。
それぞれの意見で似たようなものは一括りにし、正反対の意見が出た場合はどうしてそう考えたのか、メンバー全員が納得いくまで議論を重ねます。

グループで1つの答えを出す必要があるので、バラバラのままではいけません。

必ず意見が1つにまとまるまで話し合いましょう。

グループディスカッションで意見をまとめる際、多数決ではなく議論を重ねてお互いが納得した状態で意見をまとめると、しっかり討論していると見なされ人事からは高評価。

グループディスカッションフロー7「発表の練習」

自分は発表者じゃないから関係ないなんて思っていませんか?

グループディスカッション中の態度が評価の対象となっていることはもちろんですが全体の前での発表は、あなたが属するグループの評価にそのまま直結します。

つまり、全体での発表次第ではグループディスカッション中の評価がひっくり返るなんてことも。
発表者が上手く発表できるようにメンバー全員でサポートしてあげて下さい。

進め方は以上です。
では次に、グループディスカッションの対策方法についてご説明します。

グループディスカッション(GD)の対策方法

グループディスカッションで評価されるポイントは先ほども説明しましたが、大きく2つのグループに分けることが可能。

  • コミュニケーション能力
  • 課題解決能力   上記2つをグループ別に対策していきましょう!

コミュニケーション能力

協調性や人の話を聞く態度など、意識次第ではすぐにできるようになります。
逆に誰でもできるからこそ、できていなかったら悪目立ち。

他のメンバーが話しているのに遮って自分が話し始める、人の話を聞いていないなどの行為は発表の妨害行為。

自分が聞く立場に回ったときの態度こそ、気を付けましょう。

そして、コミュニケーション能力に自信がない就活生は、色々な人と話してみて下さい。
人と話すことに慣れているかどうかで、コミュニケーション能力は大きな差がでます。

たくさんの人と会話をして、コミュニケーションスキルを高めていってください。

こちらの記事も合わせて、グループディスカッションに挑むのがおすすめです。
「就活で必須なコミュニケーション能力の伸ばし方」についての記事はこちら!

課題解決能力

課題解決能力をすぐに身につけるのは難しいです。
なぜなら、課題解決には論理性や創造性といったものには知識が必要だから。

資料から読み取った情報を元に仮説を立てて、どういった行動をとるのが最適か考えるには、”ロジカルシンキング”、”仮設構想力”といった専門的な知識が不可欠。

意見には必ず「根拠」が求められます。その際に”なんとなく”では人事の評価も低いです。

日頃から新聞や本を読む習慣をつけて、経済やビジネスについて勉強しましょう。

また、グループディスカッションには

  • 課題解決型GD
  • 抽象・自由型GD
  • 資料読み取り型GD の3つの形式があります。

これからテーマごとに例題をつけて詳しくご紹介します。

▼グループディスカッションの対策について深く知りたい方は、是非以下の記事も読んでみてください。
☞グループディスカッションの効果的な対策とは?練習方法や企業側の実施目的を解説

テーマ別グループディスカッション(GD)の例題

グループディスカッションのテーマ別に例題をまとめました。
ぜひ就活友達と練習して、企業選考の前に役立てて下さい。

課題解決型グループディスカッション

  • 商品の売上を2倍にする案を企画してください
  • 自社の採用企画を立案してください
  • 地方の人口を増やすための案を企画してください
  • 自社のサービスの利用者を増やす案を企画してください

課題解決型ディスカッションはグループディスカッションにおいて一番ポピュラーな課題になっています。 
内容としては、与えられた課題の解決策をグループで討論するテーマです。
この課題解決型では就活生の「発想力」をチェックしています。

この課題解決型グループディスカッションのコツはたくさん意見を出すこと

文字通り「課題解決型」なので、実現性よりも先ずはたくさんアイデアを出し、その上でグループで擦り合わせをしてください。

課題解決型グループディスカッションでは始めに最終目標を決め、どうすべきかをポイントにメンバーの意見を取り入れながら進めてください!

抽象・自由型グループディスカッション

  • 人間と他の動物の1番の違いは何ですか
  • 10年後に流行っている商品は何だと思いますか
  • 幸せの定義とは何ですか
  • 人間は死んだらどうなると思いますか   このテーマは正解がないお題のため、色々な角度から物事を分析する必要があります。

しかし、色々な考え方をするため議論が脱線しがちに。

そういった際に本題に戻るよう軌道修正すると、人事からの評価も高いです。

資料読み取り型グループディスカッション

  • 資料の中から自社が採用するならどの人が最適か話し合ってください
  • 新しくホテルを建設するならA地かB地のどちらに建てるのが最適か
  • 自社が新しく参入する事業はA・B・Cのどれが最適か
  • 売上目標を1年以内に達成するために最適な施策を3つの中から選択しなさい 

このテーマでは、論理性が重要視されます。
いかに根拠に基づいてグループディスカッションできているかが評価に大きな影響を与えるでしょう。

この資料読み取り型グループディスカッションのコツは、現状分析や原因を特定し意見を言うだけではなく、どのように解決するかまで話すようにしてください!

なぜそのような考えに至ったかを、企業は注目しています。

グループディスカッションについてのまとめ

グループディスカッションでは、第一にきちんと議論することが大切になってきます。

他の学生が出した意見に乗っかるだけでは討論とは言えません。
きちんと自分の意見を持って、論理的に発表することが内定への第一歩。

その上で、自分のグループ内での立ち回りを考えてみましょう。

グループディスカッションは経験を積むことで確実に上手くなります。
諦めずに何度でも挑戦しましょう!

また、こちらのチアキャリアのサイトには実際に就活でグループディスカッションや面接などを経験した就活生の選考体験談が掲載されています!

就活生の選考体験談はこちらから!

  • グループディスカッション(GD)でどのような発言をしたか。
  • 企業でどのような質問を面接でされたか。
  • 企業研究でどんな部分に気をつけたか。

などなど、実際にあった様々な選考体験談をみることができます!
ぜひチェックしてみてください。

また、グループディスカッション対策ができるイベントを開催しています。
ぜひ参加してみてくださいね!

GDチャレンジ

この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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