就活生必見!適性検査の特徴と知っておきたい対策方法について
「適性検査って何?」
「適性検査はどうやって対策すれば良いの?」
といった疑問を抱えていませんか?
そこで、この記事では就活サイトであるチアキャリアが専門的な観点から就活における適性検査について解説します。
具体的には
- 就活における適性検査ってどんな検査?
- Webを用いた適性検査の種類
- 言語系の対策方法
- 非言語系の対策方法
- 適性検査を突破するポイント
- 就活における適性検査に関するQ&A
の順番にご紹介していきます。
この記事を読めば適性検査について理解が深まり、突破する方法についても情報が得られるので、ぜひご活用ください。
就活における適性検査ってどんな検査?
適性検査とは、求職者のスキルや能力を測るために実施される検査のことです。
大きく分けて能力検査と性格検査の2種類があり、筆記のほかマークシート方式やWebテスト方式で実施されることがあります。
能力検査
能力検査(能力適性検査)は、学生の基礎的な学力のほか、一般常識や倫理的思考力を測るために実施される検査です。
小学校から高校生までのレベルが出題され、次のように言語と非言語の2種類に分けられます。
言語 | 国語全般の知識が問われる検定。文章の理解力や語彙力、表現力などを測る能力検査。グローバル企業の検査では、英語が出題されることも。 |
非言語 | 推論や損益算など数学全般の知識が問われる検査。問題数が多くスピーディーに解く力が必要。 |
企業によって実施方法は異なりますが、能力検査は筆記テストやWebテストで実施されます。
性格検査
性格検査(適性検査)とは、学生の人となりを知るための検査です。回答に正解はなく、その人が持つ仕事への価値観や特徴などを把握する目的で実施されます。
性格検査は、ペーパーテストのほかWeb形式でも実施されることが多い検査です。
得られた結果をもとに、企業は自社との相性を見極め、入社後にチームワークを発揮して働いてもらえるかどうか、理念に共感してもらえるかといった判断をします。
設問数は一般的に200問から300問程度です。そのため迷わず直感的に選んでいくスピード感が受験者には求められています。
その他企業独自の検査
能力検査・性格検査は委託業者が作成(民間テスト)するのが主流ですが、企業によっては独自の検査を実施することもあります。
企業独自の検査の場合、一般常識や計算問題に加えて、小論文・作文などが実施されることもあるでしょう。
小論文・作文は、企業の風土に関して思うことや志望動機について聞かれるなど、出題はさまざまです。
Webを用いた適性検査の種類
一例ですが、Webを用いた適性検査には次のようなものがあります。
- SPI3
- 玉手箱
- TG-WEB
- GAB
- GPS
SPI3
SPI3は、年間利用者数14,400社、受験者数215万人(2021年12月期実績)と多くの企業で採用されている適性検査です。
能力検査と性格検査があり、出題も非常にバランスが取れています。SPI3はスマートフォンのアプリや書籍等で出題傾向を学習できるので、事前の対策が可能です。
玉手箱
玉手箱は自宅で受験できるWeb試験で、大手企業で採用されている適性検査です。
言語と非言語のほか、英語についても能力テストが充実しています。自社との相性や学生の就業意欲を知る目的で実施されることが多いです。
玉手箱は1問あたりの回答時間の短さが特徴で、受講する側は正確性とスピードが求められます。
TG-WEB
TG-WEBは、言語・非言語、性格適性を測る適性検査です。SPI3や玉手箱に比べると知名度は低めですが、難易度の高さに定評があり、優秀な人材を確保したい大手企業で導入されています。
非言語分野は計算問題のほか、暗号を読み解くような問題も出題されるのが特徴です。筆記試験は用意されておらず、Webとテストセンターで受験ができます。
GAB
GABは総合的な適性検査で、主に総合商社や専門商社、証券会社など外資系の採用試験で用いられることの多い適性検査です。
言語や非言語、性格診断が出題され、傾向としてはSPI3と類似しています。しかしGABでは処理能力も要求されており、解答スピードが重視されているのが特徴です。
GABは筆記試験に加え、テストセンター(C-GAB)や自宅のWebで受験できます。
GPS
GPSは、Web上で実施される適性検査です。基礎能力・パーソナリティ・思考力の3つを測る目的で実施されています。
難易度としては高くありませんが、制限時間が短く問題数が多いため、スピーディーな回答が求められます。また思考力の項目では、音声や動画による出題が行われるのもあります。
関連記事:【SPI対策】Webテストの種類や効率的な勉強方法を徹底解説!
言語系の対策方法
ふだん文章に親しんでいない学生の場合、言語系も油断することなく対策が必須です。
ここでは次の順で、言語系の対策方法を2つご紹介します。
- 速読術を身につける
- 漢字は意味を理解する
速読術を身につける
言語系は、速読術を身に着けておくと良いでしょう。適性検査は問題の正解数だけでなく、処理能力の早さも問われることが多いからです。
速読術は、本を読むときに速さを意識して読むことで培われます。またSPI3の過去問等を使い、時間どおり回答できるかどうかを逐一ストップウォッチで計測するのも効果的です。
わかる問題は可能な限りすぐ回答し、残った時間で難しい問題を考えるように進めていきましょう。
漢字は意味を理解する
日常で触れる漢字は、一つひとつ意味を理解しながら読んでみましょう。言語系の漢字問題は、意味を理解しておけば容易に解ける問題が多いからです。
例えば類義語の問題で言えば、「起源」は「物事のおこり」という意味です。その類義語を考えれば選択肢の中にある「発祥」が正解だとすぐ判断できます。
さらに二語の関係性や熟語の成り立ちについても理解を深めておけば、さらに高得点をとれるようになるでしょう。
非言語系の対策方法
非言語系は難易度が高いものが多く、理系の学生であっても油断せず事前の対策が必要です。
ここでは次の順で、非言語系の対策方法を3つご紹介します。
- 四則演算に慣れておく
- 問題集で定番の出題項目を把握する
- 必要な公式は暗記しておく
四則演算に慣れておく
できるだけ計算問題を解き、四則演算に慣れておきましょう。四則演算とは、小学校のころに習う足し算・引き算・掛け算・割り算のことです。
「大学生に必要ない」と軽視されがちな四則演算ですが、非言語では必ずと言って良いほど出題があります。
特にペーパーテストでは電卓の使用が不可な場合もあるので、素早く計算できるように練習しておいた方が良いでしょう。
問題集で定番の出題項目を把握する
問題集を解き、定番の出題項目を把握しておきましょう。
適性検査の種類を問わず、非言語で出題される項目は主に次のとおりです。
- 推論
- 確率
- 損益算
- 代金の精算
- 表の読み取り
- 集合
- 場合の数
- 分担計算
- 速度算
- 割合など
出題頻度は種類によって異なるため、過去問などを解きながら傾向を掴んでおきましょう。得意項目については、満点を取れるレベルまで学習をしておくことが大切です。
必要な公式は暗記しておく
必要な公式は全て暗記しておきましょう。公式を使えるようにしておけば、非言語においてどのような出題があっても柔軟に対応できるようになります。
覚えておきたい非言語の公式は、次のとおりです。
損益算 | 利益 = 売価 – 原価 定価 = 原価×(1 + 利益の割合) 売価 = 定価×(1 – 割引率) |
速さ | 速さ=距離÷時間 |
濃度算 | 食塩水[g]× 濃度[小数]= 食塩水[g] |
順列 | nPr=n! / (n−r)! |
組み合わせ | nCr=nPr / r! = n! / r!(n−r)! |
いずれも小中学校のときに学ぶ公式ですが、今一度暗記してみましょう。
関連記事:【落選したら悔やんでも悔やみきれない!】Webテスト選考(SPI、玉手箱)を通過するための勉強法
適性検査を突破するポイント
就活で受けることの多い適性検査を突破するポイントを、次の順に紹介します。
- 消去法を意識する
- 時間配分に注意する
- 性格検査は素直に回答する
1.消去法を意識する
能力検査では、消去法を意識しながら解き進めましょう。消去法とは、明らかに間違っている選択肢を除外し正解の確率を上げる手段です。
たとえ難しい問題が来ても、消去法を利用すれば確実にわかるものから選択肢を絞っていくことができます。
2. 時間配分に注意する
能力検査、性格検査ともに時間がシビアなので、配分には注意しましょう。
問題が解けるのかどうか早めに判断することも重要です。解くのが難しいと思われる場合は次に進み、残った時間で考えるようにしましょう。
性格検査は1問にかかる時間は少ないですが、テストによって200問から300問質問が用意されていることもあります。能力検査同様、時間配分に注意して素早く回答しましょう。
3.性格検査は素直に回答する
性格検査は嘘偽りなく素直に回答しましょう。
得られた結果の良し悪しを判断するのは、検査を実施する企業です。そのため性格検査に正解はなく、嘘をついてまで良い印象を与えようとする必要はありません。
性格検査は企業との相性を確かめるものなので、矛盾が起こらないよう素直に回答しておいた方が良いでしょう。
就活における適性検査に関するQ&A
最後に就活における適性検査に関する疑問をピックアップしました。
これから就活を控える学生は、こちらもあわせてチェックしてみてください。
適性検査が実施されるタイミングは?いつから?
Webテストは、多くの場合選考の初期に実施されます。
一方でペーパーテストは、一次面接の前段階または一次面接と同日に行われるのが一般的です。
能力検査で落ちる人の特徴は?
能力検査で落ちる人の特徴は、主に次のとおりです。
- 時間配分ができず、計画通り解き進められない人
- 過去問などを解いておらず、試験慣れしていない人
- 計算式の公式を覚えていない人など
言語・非言語ともに小学校から高校生までに学ぶ内容が多いので、油断する学生は多いでしょう。しかし事前に対策している人と全くしていない人とでは、結果に大きな差が出ることがあります。
性格検査で落ちる人の特徴は?
性格検査で落ちる人の特徴は、主に次のとおりです。
- 企業が求める人物像とミスマッチがある
- 回答に矛盾が多い
- 「一度も嘘をついたことがない」「人を嫌ったことがない」など極端な回答が多いなど
性格検査は企業との相性が強く関係しているため、良い回答を考えるよりも、求める人物像や経営理念を熟知しておくことの方が重要です。
適性検査で落ちる確率は?
適性検査で落ちる確率は、検査の種類や企業の方針によって異なるため一概に言及できません。
たとえ適性検査の結果が良くなかった場合でも、エントリーシートや面接の結果によって合格ラインに入ることもあります。
適性検査は企業との相性も大切!チアキャリアの就活適性検査をお試しください
適性検査は、特に能力検査の対策をしっかりと進めておくことが大切です。
SPI3やGABなど企業が実施する検査内容がわかっている場合は、問題集やアプリを活用して早い時期から学習しておくと良いでしょう。
ただし性格検査については、たとえ良い回答ができていたとしても、企業とのミスマッチによって不合格になってしまうこともあります。
そのようなことにならないよう、あらかじめ自分の適性を知り、どのような業界・職種が自分に向いているのかどうかを判断することが大切です。
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