悪魔こそ我が道標

2024.12.20

悪魔こそ我が道標


 かつて『聖飢魔Ⅱ』というバンドがいた。イロモノバンドと世間から指を差され、権威ある音楽雑誌にすら酷くこき下ろされていたものの、しかしその確かな技術と情熱で数多くの人々を熱狂の渦に巻き込んだ、伝説的なバンドだ。1999年に解散こそしたが、5年に1度ある再結成ライブは常に即ソールドアウトと、今もなお変わらぬ人気を誇っている。その昔あまりにも低い評価を下した音楽雑誌の編集長から直々に謝罪を受けるほどに大きな存在となった彼らは、「魔界から来た悪魔達」と自ら名乗っている。そんな彼らを馬鹿にする声は時折耳にするが、本人達は澄まし顔で胸を張って歩いている。その姿のなんと痛快なことか!

 そんな彼らの歌から、私は人生の道標を得た。彼らが歌い続けているのは3つのメッセージ。「胸を張れ」「夢を見ろ」「自分であれ」。個性的であるということが、どれほど孤独で辛く、しかし大切なことであるか。
 偏差値70を超える県下1位の高校へ進学するもその後落ちぶれ、果てには大学を中退するまでに至った私が出会った彼らは、あまりにも鮮烈だった。夢を見ろと繰り返し歌う彼らに背中を押され、自分の夢を常に追いかけてきた。おかげさまで今年の末から起業を果たし(あまりにも自由度が高いこのLimeという会社だからこそ出来たことではあるが)、自分の夢を見続けられる業界での挑戦権を得ることが出来た。

 今の自分は、彼らと胸を張って会うことが出来るだろうか。そんなことをいつもいつも、私は考えている。



nextバトン>>>儀間さん
「人生で一番教訓になったこと」

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