ロールモデル(正解)のない時代を生きる

市況分析 2019.06.19

ロールモデル(正解)のない時代を生きる

新卒一括採用の終わり、終身雇用の終わり。 最近では年金についても騒がれたりして、自分たちを取り巻く状況がどんどんアップデートされていっています。 ただその全貌が見えていないために、「どうしたらいいのかわからない」「何をすればいいのか分からず苦しい」といった相談をよく受けています。 そういった人向けに今がどんな時代なのかを、親の時代と呼ばれる20年前と比較をしながら解説していこうと思います。 # 直近20年間における、世界に訪れた大きな変化 ### 1. 世界人口の爆発的な増加(59億人→76億人) 少子高齢社会が嘆かれている日本でずっと暮らしているとあまり実感がなかったりするんですが、実は世界では爆発的に若者が増えています。 そして押さえておきたい豆知識「若者の増加数は、景気の勢いに大きく影響する」。 若者がいると市場が広がるため、全体の景気がよくなります(あくまで大雑把な豆知識です。自然災害などその他例外も多々あります) つまり世界の動向としては、ぐっと市場が広がり、経済が大きく動く状態にある。 打って変わって日本。先ほども述べましたが、少子高齢社会になっています。 所謂バブル経済(〜1990年)の時期は、ベビーブームで育った人たちが活躍する時代にありました。 そこからどんどんと出生数も下がっていき、今は完全に「若者<お年寄り」の構図が完成されています。 ここから「国内<国外」の方が、経済の動きが大きいことがわかります。 国際化の声もどんどん大きくなっていますが、こういった人口統計の移り変わりがあるからなんですね。   ### 2. IT技術の発展 この20年間で成人のインターネット利用者は 41%→89% に。 携帯電話をほぼ全員が持っている時代が訪れました。 これにより、既になくなった仕事などが多く存在し、ひとが取り組む仕事はどんどんと高度化してきています。 (昔はそろばんを弾いて計算していたものが、今ではExcelを使って関数などで計算していくなど) AI技術が今後発展していく中で、今度は単純労働ではなく、工程が複雑で人を雇うにはお金がかかる仕事が積極的に自動化されていくでしょう。 たとえばプログラミング自動作成技術や自動車運転技術、ビックデータ分析などは現在既に形になり始めつつありますね。 恐らく将来的には、機械に任せられない複雑な仕事か、機械に任せるよりひとに頼んだ方が安く済む単純な仕事に二極化していくことが考えられます。 日本に関しては、少子高齢社会の到来により、労働人口の減少が直近の大きな社会問題として存在しています。 少ない人数でより効率的に仕事を回していくために、人を介し、手数料などを貰っていた仕事などはどんどんIT技術で補われていくでしょう。 また、国際化に伴い、物事が標準化されていく方向に進んでいます。 オリンピックを前にしてキャッシュレスの流れは大きく進展していますね(電子マネーの普及、無人レジの導入など) アナログを愛していた日本ですが、デジタル化の流れには抗えないでしょう。   ### 3. 組織から個人の時代へ 昔は組織を介して他人とつながっていましたが、今はご存知、IT技術の発展により個人と個人が繋がれる時代になりました。 「ギグエコノミー」と呼ばれる、終身雇用とは真逆の単発・短期的な働き方も生まれています。 必要な知識や技術が提供できれば生活できるようになり、組織に所属する意義などを見直す必要も出てきましたね。 特に日本においては、人生の長期化により定年時期もどんどんと後ろ倒しになっていくことが予想されています。 それにより終身雇用制度は崩れつつあり、一生において特定の企業に居続けることがメリットではなく寧ろリスクに変わりつつあります。 また、新卒一括採用も終わりを告げ「この時期にこれをすればいい」という、決まった指標がなくなってしまいました。 何も技術がなくとも新卒として入社すればあとは企業が育てる〜というのが慣例でしたが、民間企業における教育訓練費は、90年台以降漸減傾向にあります。 1991年時点で 1670円/月 だった教育訓練費は、2016年時点で 1112円/月 に。(参考資料:[⼈⽣100年時代構想会議](http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/top/hyouka/k_42/pdf/s3-1.pdf)) より個々人が企業にただ従属するのではなく、自分自身で考えて未来を選択する必要性が生まれてきています。     ## 3つの変化を受けて見える「これからの時代」 上記の変化から、親の時代とは全く違う時代を今生きていることがわかると思います。 しかもこれで変化が終了した訳ではなく、これからより加速的に変化していく時代の中を生きていく必要があるため、余計に将来への不安定さを感じることが多くなることでしょう。 「親に聞けばいい」「会社の言う通りにすればいい」という今まで無意識に手本にしていたロールモデルがない今、どのように生きていけばいいのか。 実は、その答えは簡単です。 3で告げた通り、今は「組織の時代」から「個人の時代」になりました。個人の時代は現時点で前例(ロールモデル)がない、当たり前や正解がない時代のこと。 だからこそ、自分自身に問いかけ、どう進みたいかを考えていく時代です。 そこで必要になるのは**「自分自身で考えて、選択し、行動すること」**です。 もちろん、そんなことは知っている!と思っている方が大半かと思います。 それでも「知っている」と「だから行動する」は決してイコールではありません。知識を実際の行動にまで落とし込める人は随分と少ないものです。だからこそ冒頭のように「どうすればいいか分からない」と悩んでいる人が多いのだと思います。 そんな方は、ぜひ以下のことを思い出してください。   ### 迷った時に取るべき4つの行動 1. 調べる 2. 本を読む 3. 人に聞く 4. とりあえず試す 何かに悩む時、迷う時のほとんどの原因はその事柄に関しての情報不足です。 そしてその情報不足を解消するには、基本的に上記の行動でしかなり得ません。近道のようなものは存在せず、上記の行為を行うか、悩みが過ぎ去るのを待つかの二択です。 今はIT社会ですし、1はさっくりできるかと思います。 また、本屋に並んでいるビジネス本を読んで見識を深めたり、実際にインターンに行って働くという行為を体感するのもいいでしょう。 ただ人に聞く際には、親や親戚の言うことは少しだけ距離を置いて聞いた方がいいかもしれません。距離を置いて、彼らがどのような人生を生きてきた上でその発言をしているのか、そして今がどんな時代なのかをもう一度確認して飲み込む必要があるでしょう。 上記4つの中で一番早いのは3の「人に聞く」こと。特に、専門家に聞くことです。CheerCareerではプロのコンサルタントがあなたの就活をサポートします。 もし上記4つが実際の行動にうまく結び付かなければ、ぜひ下記からお申し込みください。 https://cheercareer.jp/lp/agency 時代は移り、一度の人生でひとつの会社という考え方は変わらざるを得ない状況に置かれています。 それでも会社選びというのはいつだって緊張するものです。 ぜひたくさんの行動を起こしながら、自分自身のビジョンにあった道を選んでくださいね。
この記事を監修した人
平塚
代表取締役 平塚ひかる
2013年、立教大学在学時からアイ・パッションに参画し、すぐにトップセールスに。
入社4ヶ月目の22歳で最年少執行役員に就任。

会社の成長や就活のあり方を変えるというビジョンへの想いは、人1倍強く、
入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞するなど、常にトップを走り続けるスーパービジネスウーマン。
現在はCheerの代表取締役としてマーケティングや開発・広報・人事なども担当。

学生時代は名だたる有名企業や大手から引っ張りだこで
今でも一緒に働こうとアプローチを受け続けるほど(笑)
就活生への入社支援実績はCheerCareer1です。

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