WEB業界とIT業界の違いとは?IT業界とweb業の中での位置付けと、求人でも使われる特徴的なキーワ
少し前までは"IT業界"といえばSIerや社内システム開発!という色が強かったですが、
昨今ではほとんどの企業が自社のHPを用意しており、そのためのWEBやアプリの開発・コンサル会社が増えました。
メディアをメイン事業にしていない企業でも、マーケティングなどを目的として
オウンドメディアやオウンドサービスといったWEBサービスを展開している企業は多いですね。
そんな企業のWEB対応を支え、発展させているのがWEB業界。
ITのシステムを作り、運用し、発展させていくところは"システム開発"と同じなのですが、
WEB業界ではその特性から様々な違いがあり、それが求人にもあらわれています。
今回は、「WEB業界に興味があるけれど、他のIT業界との違いがわからない」と言う人や
「IT業界の中の違いを知りたい」と言う人に向けて、WEB業界について解説していきます。
あ、文系就職を考えている方もご心配なく。
IT/WEB業界といってもエンジニアだけでなく、営業やマーケッター含めた全体についてお話ししていきます。
IT業界の種類
上でweb業界と比較するために"情報処理サービス"や"システム開発"などのキーワードを出しましたが、
まずこのIT業界の区分から触れていきましょう。
皆さんがIT業界とweb業界の違いを知っていくうえで重要になってきます。
IT業界は大きく5つに分類できます。
- インターネット・Web業界
- 通信業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 情報処理サービス業界
これらを簡単に説明していきますね。
インターネット・WEB業界
製品としては就活生の方にも一番身近かもしれません。
ブラウザで検索して、webページを開いて、開いた先の記事を見たりサービスを利用する。
これらの触れたサービスを開発・運用・提案しているのがインターネット・WEB業界です。
PCやスマホで何かを検索する際に、インターネット業界はなくてはならない存在です。
仕事内容は、主にWEBサイトやWEBサービスの作成やマーケティング、運用を行います。
通信業界
インターネットや電話を繋がる様に、ケーブルやアンテナを設置したり管理したりしているのが通信業界です。
光ファイバーや携帯用アンテナを設置したり、ケーブルテレビ含む各家庭への回線工事もこちらの業界ですね。
通信業界はIoTや5G、MVNOなど昨今ホットなキーワードが多くあり、これからの発展も大きい分野です。
今まではdocomoやSoftbank、auなどが市場を占めていましたが、現在は楽天やワイモバイルなど様々な企業が通信業界に進出してきています。
ソフトウェア業界
パソコンや携帯電話の基盤となるOSの開発から、いわゆるシステム開発まで含みます。
馴染み深いものはアプリ開発や、家電量販店などに並んでいるパッケージソフト開発ですね。
一番多いのは、学生のうちは馴染みが薄い社内システムの開発です。
各企業ごとのニーズに応じて顧客管理や売りあえげ管理などを目的として構築されるシステムですので、
必要な企業の数だけニーズが存在します。
現代社会においてシステムを効率良く、利便性を高く構築していくことが重要になってきます。
ハードウェア業界
あなたが今このページを見るために使っている機械も作っている業界です。
パソコンやスマートフォンもそうですし、プリンターなどの周辺機器、家電なども含まれます。
開発から生産、販売までの投資が大きな業界ですので、必然的に大手企業の割合が大きい業界です。
情報処理サービス業界
大規模なシステムを開発・運用するための技術者派遣や、その開発会社をまとめあげ
クライアントのニーズを満たす様にプロジェクトを推進するSIerがこの業界です。
銀行や保険業界などの大規模開発を行うのが情報処理サービス業界です。
Web業界がもつ、他にはない特徴。IT業界との違い
ここまで各業界についてざっくり解説しましたが、ここからはWeb業界について詳しく話していきます。
5つの業界を挙げましたが、Web業界が持つ他の4つにはない特徴を紹介しましょう。
Web業界の特徴1 - 技術発展が爆速
これが最も一番大きな特徴です。
web業界の基盤となるwebブラウザや開発言語、検索エンジンなどですが、
改修・更新が毎年、いや毎月、いや毎週、多いものだと毎日のペースで行われます。
web業界に携わる人にとって、時々刻々と変わる最新情報を如何にキャッチアップするかは非常に重要です。
昨日の情報がもう古くなっていたり、参考にした情報が間違っていたり、ということもよくありますので
最新で正確な情報をインプット・アウトプットし続けることが求められます。
そのため、日々の市場調査や情報収集が重要になってきます。
Web業界の特徴2 - 開発・運用サイクルが爆速
他の業界と比べて、Web業界は開発期間も運用後の更新期間もかなり早いです。
公開後の修正・改修が容易なこともあり、とりあえずスモールローンチ(最小限の機能で公開)してから
ユーザーの反応をみつつ改修をしていく、という手法が頻繁にとられます。
アクセスユーザー情報をリアルタイムで確認してマーケティングができるので、
メディアサイトで、記事を公開してみて伸びが悪かったら即日編集して更新、というのもよくある光景です。
Web業界の特徴3 - 小規模・リモートが多い
一つのwebサイト、webサービスを作成して運用するコストが低くなり、
web業界では少人数でも開発・運用出来る様になったため小規模の企業やフリーランスの方が多いです。
また、最終的にwebで公開するものなので、リモートワークとの親和性も高い業界です。
Web業界の求人で使われる特徴的なキーワード
Web業界ならではの特徴的な職種、キーワードを紹介します。
面接や求人の中でもさらっと使われていることが多いので、
エントリーする前後で確認しておきましょう!
WEBマーケティング関連の特徴的な用語
Webマーケティングとは、webサイトを運用してサイトにくる人を増やしたり、
サイトに来てから会員登録をしてくれる人、登録後に商品を買ってくれる人などを増やすための調査や更新を行う仕事です。
WEB業界の営業は、WEBマーケティングの知識を備えて運用も手掛ける、ということもよくあります。
SEO
Search Engine Optimization:検索エンジン最適化、の略です。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、関連するキーワードで検索された時に最初の方に表示されやすくなるような施策を行います。
Googleのアルゴリズムの更新をいち早くキャッチアップして対応していくことが重要ですね。
※Yahoo!の検索アルゴリズムはGoogleと同じです。
MA
Marketing Automation :マーケティング自動化、の略です。
「ユーザーが押してくれるボタンのデザインはA、Bどちらがいいのか?」の様なテストを手作業でなく自動で行う様にして、
マーケッターの仕事を実際の数値と方向性の策定に集中させるためのツールです。
PV、UU、CV、CVR
サイト訪問者の解析で使われる用語です。
PV:ページビュー(ページをみられた数)
UU:ユニークユーザー(サイトに訪れた人数。PVとの違いは、一人が何ページみても1カウント)
CV:コンバージョン(会員登録や商品購入など、サイトを訪問した人が設定した目標を達成した数)
CVR:コンバージョンレート (PVやUUに対して、上で述べたCVに至った割合)
グロースハッカー
WEB業界求人で見る特徴的な職種。
主にメディアサイトで、そのサイトのコンテンツやデザインを改修・増加させてPVやCVなどを高める人。
WEBマーケティングとの違いは、WEBマーケティングの方が数値をみて調査し全体の方向性を打ち出すことがメインなのに対して
グロースハッカーは記事コンテンツを作成・編集することがメインのことが多い点。
開発・エンジニア関連の用語
Webデザイナー
webサイトの見た目をつくる人。
画像をつくるだけでなく、コーダーが行う部分の仕事も併せて行うことも多い。
絵がうまいというよりはWebデザインのルールを知ってる方が大事。
UI/UXデザインも行えると強いです。
UI / UX
UI:ユーザーインターフェース(ユーザーがみたボタン配置など)
UX:ユーザーエクスピエリエンス(ユーザーがサイト全体を通して感じる体験)
webサイトやアプリのデザインで使われる用語。
元々はUI、押しやすいボタン配置や読みやすい文字の組み方が重視されていたが、
その先のユーザーが感じる体験も重要だよね、とUXと言う言葉が使われる様になった。
簡単に言うと、見た目良くてもサイトが重かったりアニメーションがくどかったら嫌だよね、と言う話。
コーダー
主にHTML/CSS/javascriptでWEBサイトをする人。
デザイン画像と同じものをブラウザで見える様にコードを書きます。
機能などは特につくらないので、開発未経験の人でもハードルは低いです。
フロントエンドエンジニア
ブラウザで見える部分を作る人。
コーダーとの違いは、機能の開発まで含むことがある点。
webサイトによっては、データベース以外の部分が全てフロントエンド(ブラウザで見える部分)で処理しているため
システム全体設計を含むことも
もしエンジニアを検討している学生さんや就活生の方がいれば、下記の記事も合わせて読んでみてください。これからの企業選びに参考になりますよ。
☞未経験からエンジニアを目指す全ての学生の方へ
まとめ
Web業界は、その性質上インターネットで探せば大体のことは答えがでてきます。
しかも業界としての動きが激しい分、新しい用語や情報のキャッチアップが得意な人が多いので、
聞き覚えのない言葉がでてきても「知ってて当然」と流されてしまいがちです。
情報更新や発展の早さや世界の技術発展速度を感じてみたい人はweb業界が適しているかもしれませんね。
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