就活で大学だけでなく高校名も学歴フィルターに?履歴書が見られる理由を紹介!

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就活で大学だけでなく高校名も学歴フィルターに?履歴書が見られる理由を紹介!

就活が始まり、ESや履歴書を提出する機会が増えてきましたね。
その時、どうしても気になってしまうのが学歴フィルター。

それだけでお祈りされるわけではないにしろ、
就活で自分の大学名や高校名がどのよなものかによって、人事からの印象は変わるのでしょうか。

今回は、企業からみた学歴の捉え方です。

https://www.tiktok.com/@cheercareerceo/video/7236492078463618312

学歴は大学名から?高校名から?人事はどこを見る?

履歴書を書く際に、どこから書くべきか悩んでいませんか?

一般的に新卒の場合は高校名から記入しますが、
中学受験をして名門校に通っていた、などのアピールができる場合には
中学校名から記入しても構いません。

後述しますが、特にポテンシャルを重視する企業の場合、
大学受験以前の中学・高校の学歴で判断する企業もありますので
しっかりアピールしましょう。

単純な偏差値以外にも、例えば出身高校と大学が地理的に離れている場合は
大学から一人暮らしを始めた?と想定できます。
変わった経歴の場合では特に、
履歴書から自分がどのようにみられているか準備していくといいでしょう。

学歴フィルターの存在

「高校名や大学名によって採用が変わるのは、本当なの?」
「学歴フィルターって存在するの?」
という問いに対して、
100%自信をもってNOと答えることはできません。
ただし、あくまで一部のケースです。
基本的に学歴は判断項目の一つとして捉えられるものです。

その上で、学歴が重視される場合、というのは

  • 大量のエントリーがあり、期日までに全てを精査できないような募集
  • 特定の資格・経験が必要で当該学部に限定される場合 などの場合です。

多くの場合、ES等と併せて学歴は総合的に判断されるでしょう。

タイプ別の学歴の捉え方

就活において企業の採用基準や学歴の捉え方、見る部分は異なります。
そのうえで、一概に就活で学歴を見る企業ばかりではないことを、あらかじめお伝えしておきます。
ここではいくつかのタイプを紹介しましょう。

1, 学閥があり、特定の大学かどうかを捉えるタイプ

これは大手企業や官公庁といった高学歴が集中する組織や、
銀行や地方中小企業など地元の学校が集中する企業に多いです。

企業内に出身校ごとの派閥・まとまりがあり、
企業側に「この学校から何名採用する」というノルマを課している場合もあります。

学校の就職課やゼミとつながりを強く持っている企業も多いので
教授推薦などが無いか一度確認してみるといいでしょう。

また"特定の大学"からの採用なので、ある意味一番フィルタリングが厳しいケースです。
この場合はこの企業に固執するより、他の企業に目を向けることをおすすめします。

2, 地頭の評価として捉えるタイプ

この企業群は大学名のブランドや入学偏差値を知識や頭の回転、発想力の能力値と捉え、
テストや面接とは別にポテンシャルを測るものとして評価します。

学歴を地頭として捉える場合、生来のポテンシャルを見るために
大学の偏差値に加えて卒業した高校、中学を加味して判断する企業もあります。

一般的なイメージの学歴フィルターはここに該当するでしょう。

3, 技能経験の指標として捉えるタイプ

大学で何を勉強していたかを確認するケースです。
研究職や医師、弁護士等の専門職については言うまでもないですが、
一般的にはエンジニア募集の場合に情報系や理系かどうかを見ている場合が多いですね。

また、デザイン系職種の募集の場合も特定の芸術大学や学部を期待していることがあるので
異なる学部に在学中にデザインに目覚めた人はポートフォリオで挽回しましょう。

4, 学歴を評価しないタイプ

いわゆる「学歴不問というケースです。
この中にも、高卒からOKという企業から四大卒であれば誰でもという企業まであります。
テストやESよりも面接とマッチングを重視する傾向が強いです。

企業から見た大学の人的資本論的見地とシグナリング論的見地

少し小難しい話ですので、この節は飛ばしても大丈夫です。
そもそも大学とは何を目的とした場か、という話をしましょう。

みなさんはなぜ、大学に通う選択をしたのでしょうか?
ちょっと考えてみてください。

a. 研究者になるため
b. 国家資格や専門技能を身につけるため
c. 教養と社会性を身につけて、縁を育むため
d. いい会社に行くため
e. みんな行くからなんとなく

おそらく、このどれかに当てはまるでしょう。
特に、下の2つに当てはまる人が多いのではないでしょうか。

歴史的に、そもそもの大学の存在目的は大きく3つです。

  1. 研究機関
  2. 専門的な職業訓練
  3. 社交界にでる準備の場

1は研究機関としての性質は、大学院にいってポスドクになって、
というルートですね。目的aに当てはまります。

2の専門的な職業訓練というのは目的bに相当し、医学部や法学部、
建築やデザイン系の学部をイメージしていただくとわかりやすいでしょう。

3は古代日本や中世ヨーロッパにおける、貴族が教養を育む場です。
現在でも"大学ブランド"があるところはその傾向が強いでしょう。
目的cがこのタイプです。

さて、目的eは置いておいて、dが残りました。
本来、一般的な"企業に就職する"という目的は大学にはなかったんですね。
ではなぜ、大学にいくと「いい会社に行ける」のでしょうか。

ここで、企業側に視点を移しましょう。
人事は大学を(潜在的に)どのような場としてみているのでしょうか。

高校や大学の学歴を企業が見るうえでの一つの観点として、
「大学は知識や能力を得る場で、大学に通うことはそのための投資である」
という考えがあります。

大学で教養を学ぶことによって、入社後のパフォーマンスが上がると予想されるため、
その投資をしてきた人材を優先的に採用しようという発想です。

これは、人的資本論に基づくものです。
"大学へ通う"という投資を経た人材は仕事に有用だ、という前提ですね。
大学できちんと勉強してきた人は仕事でも生かせるだろう、という考え方です。
この観点では、「大学で〇〇を学んできた」というアピールが強く刺さるでしょう。

一方で、"卒業大学名"だけで判断しようというのがシグナリング理論です。

「生産性が高い優秀な人間は良い大学を出ているはずだ」という考えの元、
求職者側から提示された"卒業大学"という能力の証明を持って
採用基準とします。

この場合、大学で何をやったかは関係なく学歴はあくまでラベル(シグナル)として作用します。
特に学歴フィルターにつながる視点ですね。
良い大学に入った人は優秀だろう、という考え方です。
「大学OBに〇〇さんがいる」というとアピールできるかもしれません。

この二つの観点のどちらか、もしくは両方が混ざった視点で
企業はあなたの学歴を評価します。

ESや面接では、
相手の評価ポイントと自分がアピールしたいポイントを
うまくすり合わせて対策しましょう。

学歴に悩むよりも、それ以上の魅力を伝えられる練習を

ここまで書きましたが、
そもそも、学歴というのは今悩んだところで変えることはできません。
(院に行って学歴ロンダする!という人はこの記事をご覧になっていないでしょう)

履歴書に書く以上に学歴自体をアピールすることはあまりないので、
必要以上に気にすることなく、自然体で臨みましょう。

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※参考文献
佐野 晋平 (2015) 「人的資本とシグナリング」日本労働研究雑誌 2015年4月号(No.657)
https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2015/04/pdf/004-005.pdf

この記事を書いた人
Showgo

アプリもwebもインフラもサーバーもミドルもフロントもデザインも配線も企画もマネジメントも設計もコーディングもやる元営業のフルスタックエンジニアです。最近アプリからwebに戻ってきました。ここ一週間で8000行以上書いているようです。

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