企業選びでも重視される福利厚生とは!

市況分析

企業選びでも重視される福利厚生とは!

こんにちは。
突然ですが、皆さんは福利厚生を正しく理解していますか?
日々、キャリア面談をしていると、こんな学生と出会うことがあります。

学生さん:会社選びで最優先は、福利厚生面の充実です。
私    :福利厚生って具体的にどんなものが欲しいの?
学生さん:例えば、残業時間が少ないとか
      残業があっても残業代はきちんと支払われるとか、
      後は、年間休日が120日以上とかですかね。
私:    「・・・それって福利厚生ではないですよ…。」
学生さん:「えっ?じゃ、福利厚生って何ですか?」

はい、こんな感じの会話を多々します(^^;)

なので、今回は企業選びのポイントにもなる福利厚生について書きます!!

そもそも福利厚生とは・・・

福利厚生とは、会社で働く従業員およびその家族が安定した生活を送れるよう
「給与以外に提供・支給される制度」のことです。
また、従業員のモチベーションアップや能力の向上、
定着率の向上なども目的に設けられています。

福利厚生の種類

福利厚生には、「法定福利」と会社が独自によって定めた「法定外福利」の2種類が存在します。
それぞれどんなものがあるのか見ていきましょう。

法定福利厚生(6種類)

①健康保険料
②介護保険料
③厚生年金保険料
④子ども・子育て拠出金(旧:児童手当拠出金)
⑤労働者災害補償保険料(労災保険料)
⑥雇用保険料

これらは、法律によって定めされた福利厚生のことで
社員を雇用する会社は必ずこの法定福利を社員に対して提供する義務があります。
そして同時に、社員は会社から法定福利を受ける権利があります。

法定外福利厚生(会社が独自で定める福利厚生)

代表的なものとして、
①住宅手当(家賃補助)
②通勤手当
③家族手当の支給
④慶弔見舞金(お祝い事や不幸事について支給・結婚祝いや出産祝い・傷病手当など)
⑤健康診断補助(人間ドックなど)
⑥資格取得支援、受験料補助など自己啓発系のもの
⑦リフレッシュ休暇・アニバーサリー(結婚記念日や誕生日)休暇の付与
⑧ランチや飲み会の費用補助

他にも、携帯電話やスマホなど支給、社員食堂なども法定外福利厚生になります。

人気のある福利厚生

マンパワーグループが18~60歳の男女972人を対象に行った調査によると、
自分が働く企業にあったらいいなと思う(希望)福利厚生は
「住宅手当・家賃補助」が48.3%でトップ。
次点は「食堂、昼食補助」で33.9%との事。

さらに、実際に制度を利用して、あって良かったと思う(実感)福利厚生は
食堂、昼食補助」が17.1%でトップ。
次点は「住宅手当・家賃補助」で(16.7%)
という結果でした。
企業の福利厚生によって生活から切り離せない出費(食費や家賃)を抑えられることが、
従業員にとっては大きなメリットとなるようです。

福利厚生を整えるメリット

よい人材確保に繋がるという良循環

ライフワークバランスを意識する経営者が増えたことによる
馬車馬のように働かせ続け、有休やノー残業デー、週休二日、育児休暇……そんなものはあってなきもの! 
などという、『社畜』と呼ばれる社員ばかりを雇う傲慢な経営者は、
ちょっとでも会社が傾くと共にすぐにスポイルされる社会環境が整ってきたともいえるのです。

それ以前に、福利厚生を疎かに働かせようという企業は、
結果的によい人材確保ができず存続しない世の中になりました。

コロナ禍によってより企業と働き手のフラットな関係性が信頼の上で成り立つという構造が進んでいるように思います。
「社員を大切に」というベンチャーが増えたのは、社会理念の反映でもあ利ますよね。

そう、トップがしっかりすれば社員は安心して能力を発揮できますよね。

「ベンチャー=福利厚生が整っていない」というのは、すでに昔々のお話となりました。
大手企業ほどのバックボーンはさすがにありませんが、法改定という追い風を受け、
ベンチャー勤務者の労働環境は一気に改善傾向にあります。

「よい仕事をするためには、よい環境を与えるべし!」。
当たり前のことが当たり前でなかった悪しき時代を経て、その時代を苦々しい思いで見続けてきた、
経営者たちのクリーンな意識も後押しする形で、ベンチャーの福利厚生は疎かにできないものとなりました。

ライフワークバランスを意識するということも、企業体質自体が違えば、言うは易し、行うは難し。
だからこそ、トップである経営者がライフワークバランスを意識し、
社員を大切にする理念で舵を切り続けることは、
そこで働く社員たちに、なによりのやる気の源である安心をもたらすことになります。

企業選びでも重視される福利厚生まとめ

福利厚生と聞くと、ベンチャー企業や中小企業より、
大手企業の方が種類が多く充実していそうと思う方も多いと思いますが、
福利厚生は、社員の満足度や採用戦略にも関わる重要な要素となるので、
ベンチャー企業や中小企業でも福利厚生が充実している会社はいっぱいあります。

まずは、どんな福利厚生があったら自分自身のモチベーション・満足度が上がるのかをしっかり考えてみて下さいね!!

この記事を書いた人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

平塚のTwitter平塚のFacebook平塚のYoutube

この人の記事をもっと読む
このページをシェアする