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ロス&ダメージとは?どんな問題があるか、気候変動のリスクを解説

2024.06.19

ロス&ダメージとは?どんな問題があるか、気候変動のリスクを解説

ロス&ダメージとは、気候変動によるさまざまな被害が世界的に問題化する中で、自然災害などへの適応能力が低く、対策が追いついていない発展途上国への悪影響を指します。2023年にドバイで開催されたCOP28では、そのような発展途上国への新たな支援策として資金措置を施すことを決定しました。
本記事では、ロス&ダメージの概要や具体的に生じている問題について解説します。環境対策に関心のある学生のみなさんも、ぜひ最後までご覧ください。

■ロス&ダメージとは?
ロス&ダメージとは、気候変動による悪影響が引き起こす「損失と損害」のことです。とくに、適応能力の低い発展途上国はこれらの悪影響を避けられず、大きなダメージを受けると考えられています。気候変動による悪影響とは、干ばつや洪水、海面上昇による土地の消失、豪雨、竜巻などです。

気候変動対策には、温室効果ガスの排出量削減による「緩和」対策と、社会的・経済的システムを調整することによって被害を回避する「適応」対策の2つがあります。このどちらの対策でも対処できないもの、及び回避できなかったものがロス&ダメージです

■ロス&ダメージはすでに途上国で大きな問題になっている
ロス&ダメージは、先述したように気候変動への適応能力が低い発展途上国で深刻な問題につながりやすく、すでに問題化している国もあります。

例えばバングラディシュでは、塩水侵入による地下水の塩化、ブータンではモンスーンの変化による洪水や土砂崩れの増加、ミクロネシアでは海岸侵食など、すでに多くの地域で大きな被害が発生しているのが現状です。

すでに適応能力を超えて悪影響が出ている地域もあり、被害額は6,000億ドルにものぼるといわれています。バングラディシュなどの発展途上国を対象とした研究レポートによれば、被害があった地域の60〜96%もの住民が、気候変動に起因する被害の影響を長期的に受け続けています。

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