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シュタットベルケとは?特徴や今注目される理由を紹介

2024.06.12

シュタットベルケとは?特徴や今注目される理由を紹介

エネルギー事業と地域新興を結びつけるための理想的なモデルとされている、シュタットベルケ。シュタットベルケはドイツ発祥の文化で、自治体が出資する公共サービス事業者を指し、日本では「都市公社」と呼ばれています。
ここでは、シュタットベルケの概要や特徴、注目を集めている理由などを解説します。シュタットベルケについて理解したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

■シュタットベルケとは?
電気・ガス、水道、交通、廃棄物収集などの公共サービスを行う事業者のうち、自治体が資金を提供している事業者をシュタットベルケと呼びます。シュタットべルケはドイツ発祥の文化であり、直訳すると「街の事業」。日本では「都市公社」と呼ばれるものがシュタットベルケに該当し、2016年の電力自由化にともないシュタットベルケの様式を取り入れる民間企業が増えています。
シュタットベルケは、地域が抱える問題を解決する方法の一つです。電力事業など利益の出やすいサービスを軸に公共サービスを広く展開することで、利益が出たサービスの収益を他のサービスに充てることができるからです。公共交通や公共温水プールなどの採算が取りにくいけれど需要のあるサービスを続けるには、シュタットベルケの考え方を取り入れることが一つの解決方法となります。

■シュタットベルケの特徴
複数の事業を展開し、収益の出やすい事業の売り上げをそうでない事業に補填・投資できることが、シュタットベルケを採用するメリットの一つです。一般的なシュタットベルケでは、下記の図のようにエネルギービジネスで利益を出し、公共交通や通信など利益の出にくい事業に充てることで地域に必要なサービスを維持しています。これを踏まえ、シュタットべルケの特徴を3つ紹介します。

■会社の元手の多くを自治体が負担する
シュタットべルケは運営を民間企業が行い、自治体が事業に必要な元手を負担することが最大の特徴です。出資金の割合は団体によってさまざまですが、半分以上を自治体が出していることが必須で、多くの場合で100%自治体が出資をしています。自治体が資金を提供し、経営ノウハウを持つ企業が運営を行うことで、より迅速で効率的な運営ができるなどのメリットがあります。

■様々な公共サービスを行なっている
シュタットベルケでは、以下のような公共サービスを展開しています。
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