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中小企業の脱炭素化に向けた取り組みについてわかりやすく解説

2024.06.11

中小企業の脱炭素化に向けた取り組みについてわかりやすく解説

脱炭素社会に向けた社会的機運が高まり、今や大企業だけでなく中小企業にも脱炭素経営に対する取り組みが求められるようになっています。とはいえ「具体的になにをすればいいのかわからない」という企業も少なくないでしょう。
今回は、中小企業が脱炭素経営に取り組む際の手順やメリット、実際の企業事例などを紹介します。

■脱炭素経営とは?
脱炭素経営とは、気候変動対策の視点を織り込み、地球温暖化の主な原因である二酸化炭素の排出ゼロを目指す企業経営です。
従来、企業の気候変動対策というと、あくまでCSR活動の一環として行われることが一般的でした。しかし、近年では地球温暖化をはじめとする環境問題への社会的危機感が増したこともあり、企業にとって気候変動対策は経営上の重要課題となりつつあります。そのため、全社を挙げて脱炭素経営に取り組む企業が増加しているのです。

■脱炭素経営を行うべき背景
自然災害による被害の発生頻度は年々増加しており、気候変動が企業の持続可能性を脅かすリスクとなりつつあります。そのため、脱炭素化によってリスク回避や機会獲得を目指す動きがビジネスにおける潮流となっています。これらの背景について、詳しく解説します。

■気候変動リスク
1つ目の背景として、気候変動による経営リスクへの備えがあげられます。
例えば、2011年に発生したタイの大洪水では、多くの日本企業が生産拠点の長期浸水、サプライチェーン寸断などの被害を受けました。国内でも、2018年度に西日本豪雨などの自然災害が頻発したことで、損害保険会社における自然災害の保険金支払額は過去最高を記録しています。
このような気候変動リスクを回避するため、脱炭素経営の重要性が高まっているのです。

■気候関連機会
気候変動に対する危機感の高まりをビジネスチャンスととらえ、新事業を生み出している企業もあります。例えば、大手ハウスメーカーでは、快適な暮らしだけでなく、エネルギーや防災等の社会課題を解決することをミッションに、エネルギー収支がゼロになる「ZEH住宅」の標準化を促進しています。また、大手エネルギー企業は、再生可能エネルギーの台頭とコスト低下、金融機関の化石燃料関係に対する融資の厳格化を踏まえ、火力燃料の割合を縮小し、再生エネルギー部門の拡大を図っています。

■脱炭素経営を行うメリット
企業が脱炭素経営に取り組むメリットとして、

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