就活がうまくいかないときに身につけたい「考える力」
ESやグループワークなどで自分の意見を求められたとき、
みなさんは即座に考えて、まとめて、結論を出すことができますか。
このような場面で必要なのが「論理思考(ロジカルシンキング)」です。
ただし実際にロジカルシンキングがどういうもので、どうしたら身に付くのかまで理解していない人が多いのではないでしょうか。
今回は就活だけでなく、これから先社会人になってからも使える重要な考え方「論理思考(ロジカルシンキング)」について書いていきます。
論理思考(ロジカルシンキング)のすすめ
論理思考(ロジカルシンキング)とは
論理思考(ロジカルシンキング)とは、考えを整理し、筋道を立てて考える ことを言います。
就活やビジネススキルのワードとしてよく聞くと思いますが、
なぜ論理思考(ロジカルシンキング)が注目されているのかというと
さまざまな問題や課題に向き合う際に、物事を整理し、筋道を立てて思考し続け、結論を出すことが求められるからです。
学校教育自体も、これまではとにかく知識を詰め込み、詰め込んだことをどれだけ理解しているか、というところを見ていましたが、
2020年教育改革により、知識の習得だけでなく、学んだ知識を自分で考えて・表現して・判断して社会に生かすような教育に変わっていくことになりました。
就活やビジネスに限らず今後の人生において、「考える」ことはこれまで以上に重要視されるのです。
論理思考(ロジカルシンキング)のポイント
実際にロジカルシンキングをやってみろと言われても、どうしたら良いのか分からない、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
基本的に、課題に対して何故?を繰り返して、その課題に対する深堀りすることがポイントです。
また何故?に対する考えは1つとは限らないため、複数思い浮かぶ場合はその考えも挙げておきましょう。
深堀を繰り返して、もう考え尽くしたなと思ったタイミングが自分のロジカルシンキングをした結論となりますが、
最初のうちは、慣れないことに頭を使ったために疲れてしまい考えることを諦めてしまいたくなりますが、
諦めてしまうとロジカルシンキングが身に付かないので諦めずに考え抜きましょう。
論理思考(ロジカルシンキング)の鍛え方
少し前にも書きましたが、ロジカルシンキングは慣れないと疲れてしまうので、鍛える必要があります。
どのように鍛えるかというと、これもまた「話す」編と同じになりますが、とにかく数をこなすしかありません。
ただしとにかく考えると言うわけではなく、
「頭の中で考えたものを紙に書いて整理する」ということをやっていきます。
紙に書くメリットとしては
- 頭の中にあったモヤモヤが明確になる
- 頭の中を俯瞰で見て考え直すことができる
- 新たな考えも生まれやすい
- 考えを整理しやすい
- 記憶に残りやすい などと、とにかく整理し、理解し、深掘りするには良いことづくしなのです。
紙に書いて整理する(入門編)
基本的に紙に書き出す時は、
- 大きな紙に、サインペンで書く
- 最初に課題を書き、その課題に対する自分の考えを書いていく
- 上記を繰り返して深掘りしていく(分からない場合は「分からない」「思いつかない」と書いても良い) と、型にはめて考えてみることで、ロジカルシンキングが慣れていないでも、考える流れを身につけることができます。 そして、紙に書き出すことを繰り返すと、頭の中で考えるようになります。
ロジカルシンキングに慣れたら(上級編)
紙に書いて思考することに慣れてくると、次第に頭の中でロジカルシンキングができるようになります。
その後必要になってくるのが、考え続ける力です。
思考の深掘りを紙に書いてできるようになったら、
今度はとにかく頭の中を、型にはめずにがむしゃらに書き出してみましょう。
ここで紙に書く目的は、思考の仕方を覚える・身につけるためではなく
思考を繰り返して考え続ける力をつけるためです。
そのため、入門編と違ってフレームワークを使うと型にはめることに意識を使い、思考を停止してしまうことは避けたいところです。
また、考え続けるために何枚も紙に書き出し、数を熟すことが大切です。
論理思考(ロジカルシンキング)ができたら
紙に書き出して自分の考えがまとまったところで、一度上司やロジカルシンキングができる人にまとめたことを説明してみましょう。
そこでもらったフィードバックも、紙に書き足してメモしておきましょう。
(自分の書き出した考えと違う色のペンで書くとよいでしょう)
このようにロジカルシンキングのトレーニングを続けていると、紙に書いていることを頭の中でできるようになり、
さらにロジカルシンキングを軸とした自分なりの考え方を確立できるようになります。
頭の中でロジカルシンキングができるようになり、さらに自分なりの考え方で結論まで持っていくことができれば
面接やグループワークなどでも他の人と差をつけられるようになりますので、ぜひ習得をおすすめします。
「思考」のための準備
そもそも「自分なりに考えて結論を出す」ためには、事前に考えるための材料を集めておく必要があります。
これは突然思いついたり、道に落ちている訳ではなく
地道に新聞や本を読んだり、それに関連する情報を自分で調べたり他の人の考えを聞いたりと、自分で行動して集めなければいけません。
就活では企業の選考を受ける際に、その企業に対する情報や業界研究をしてから挑むと思いますので
選考準備や事前知識をしっかりしていきましょう。
話の構成の重要性
考えを文章としてまとめる時は、話の構成を分かりやすいものにすることが重要です。
特にストーリーや自分の考えを文章として作る時におすすめなのが「PREP法」です。
これは、1番伝えたいことを最初に持ってくる手法で、理由・具体例を述べた上で最後にまとめで結論をもう一度述べる方法になっています。
- P:結論をいう「これは〜だと考えます」(Point)
- R:理由「何故なら」(Reason)
- E:具体例「例えば」(Example)
- P:結論をもう一度言う「だからこそ〜だと考えます」(Point)
ESに書く際や面接で聞かれたことに対する回答としてPREP法を意識すると、より自分の考えを説明しやすくなるでしょう。
まとめ
就活がうまくいかない、特に考えることが苦手だと感じる人向けにぜひ身につけてほしいスキル「「論理思考(ロジカルシンキング)」についてまとめました。
ロジカルシンキングは就活だけでなく、社会人になった後のビジネススキルとしても重要なスキルとして求められます。
鍛えるためには紙に書き出して何度も考え続けるという地道なトレーニングが必要ですが、
紙に書いて考える癖をつけると、頭の中でもロジカルシンキングができるようになってきますので、
ぜひ面倒くさがらずにやってみてください。
また話す力を身につけるための「話す」編の記事も書いていますので、
話すことに苦手意識がある方はそちらも合わせて読んでみてくださいね。
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