バイトリーダー多発注意報発令中!~ESで大事なのはそこじゃない~

ES対策

バイトリーダー多発注意報発令中!~ESで大事なのはそこじゃない~

皆さんにES作成において一つだけ伝えたいことがあります。

「バイトリーダーがこの時期急激に増加しています!」

⁉⁉どういうこと⁉⁉

要するに、ESの自己PRなど、いわゆる「ガクチカ」の項目にやたらバイトリーダーの経験を書く人が急増しているということ。

本当に皆さんがバイトのリーダーとして活躍していたのなら、日本は今頃もっと良くなっているはず…

最近ESの書き方がいまいちよくわからない!
という学生さんとお話しする機会がありますが、どうも少し誤解が生じているような気がしてなりません。

ESは目立ったこと、成功体験など、いいことだけをまとめた成果報告シートではない

この認識がなければ、
何かすごいこと、何かの成功体験を書かなければならない。
という思考に陥り、バイトリーダーになってみたり、部活やサークルの副部長になったりするのだと、私は考えています。

バイトリーダーであったことを否定する根拠もなければ、そもそもそんな立場でもない。
(ちなみに私は学生の時、バイトリーダーとサークルの代表をがっつり書いた身です…(笑))

ES作成をする際に大事にして欲しい観点は
 ・「どんな役職を持ったか」ではなく「どんなことを実行したのか」
 ・「どんな成功体験をしたのか」ではなく「どのようにして課題を乗り越えたか」
 ・「そこからどんな感情になったか」ではなく「そこから何を学び今後どう活かすか」

ということです。

それぞれの観点について詳しく解説していきます。

「どんな役職を持ったか」ではなく「どんなことを実行したのか」

役職は、まわりからの信頼や評価の高さを図る一つのモノサシであることは間違いないです。
しかし、大事なのは、役職ではなく、自分が属する環境で何を実行したのかです。
役職を記すのであれば、一言ほど役職に就いた理由を述べると良いかもしれません。

「どんな成功体験をしたのか」ではなく「どのようにして課題を乗り越えたか」

”成功は結果論の話であり、次また同じようにして同じ成功を得られる確証はない”ということを覚えておいてください。
一方で、結果に至るまでのプロセスは行為であるため、ほとんどの場合、同じようなことができます。

「そこからどんな感情になったか」ではなく「そこから何を学び今後どう活かすか」

上記のような経験だけを書くと「成功しました、すごいでしょ!」で終わってしまいます。
かといって、「嬉しかった。」「悲しかった。」「よかったです。」「ダメでした。」というだけでは、ただの感想文に過ぎません。
そこから何を学び、今や今後に繋がっていくのかを書くことで、企業はこれまでどのように成長し、企業に入ってからどのように成長していくかを知ることができます。

人事が求めている要素

人事が求めている要素として大事なことは、これらの「行為の再現性」です。
人事が「ガクチカ」のエピソードを知ることで、企業に入って仕事をする中で似たような困難が生じた場合、

この人はどのようにして課題を乗り越えるのか、そしてその方法が会社の方針と合っているか

そして、それにより

この人自身の成長が見込めるか

を見ようとしています。

そうなると、自ずと結果ではなくプロセス重視で表現した方がいいということがわかります。

関連記事:ガクチカの作り方3ステップ!思いつかない場合の対処法も解説【例文あり】

バイトリーダー多発注意報の最後に…

繰り返しになりますが、ES作成で「ガクチカ」についてのエピソードは

 ・「どんな役職を持ったか」ではなく「どんなことを実行したのか」
 ・「どんな成功体験をしたのか」ではなく「どのようにして課題を乗り越えたか」
 ・「どんな感情になったか」ではなく「そこから何を学び今後どう活かすか」

を書くようにしましょう。

ちなみに、ESは選考が進むにつれて、面接において重要なネタになってきます。
どんなエピソードを書いたのか忘れてしまった…となってしまわないように、提出する前に必ずコピーをとっておきましょうね!
オンラインで提出の場合も間違って消してしまわないように注意です!

関連記事:ES(エントリーシート)の正しい書き方とは?企業が見ているポイントも解説【例文つき】

この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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