種類別に読み解く就活に活きるインターン攻略法

長期インターン

種類別に読み解く就活に活きるインターン攻略法

最近、学生から
実務型の成長できるインターンでどこがおすすめですか?

そのような質問をTwitterからももらうことが増えてきました。

・1dayのインターンだと結局セミナーでよくわからない
・どこの会社のインターンも同じように感じる
・ ルーティンワークで、自分のやり方よりもマニュアル重視
・ 裁量権がある、といっても、あくまでも学生インターン業務の範囲だけ

このような声が目立ってきているように肌で感じています。
コロナ禍の影響で、リモートワーク をする会社が増え、
インターンの受入状況にも変化が出てきているようにも感じます。

面接などの就活の場でもオンラインも増えたため
より企業理解、仕事理解の深まる実践型のインターンの需要が増えているのでしょう。

将来自分が社会に出たらどうなるのかをイメージするためにも、
企業でインターンをすることはおすすめできるので
今回はインターンシップについてご紹介します。

まず、インターンシップに参加しようと思ったとき、
あなたはどのような条件でインターンシップを探しますか?
インターンと聞いて何を想像しますか?

会社名や、場所、インターンシップの内容など会社によって様々で、
いざインターンシップに参加しようと意気込んでみても、
どこに行けば良いかわからず悩んでしまい中々行動に移せない学生も少なくはありません。

職業体験型のインターン?
グループワークのインターン?
セミナー型の1DAYインターン?

実はインターンといってもいろいろな種類があります。
長期のインターンもあれば短期のインターンも存在します。

一昔前はそんなこともなかったのですが、某大手就職サイトなどの影響もあり、新しい概念のインターンが生まれました。
長期や短期のインターンにはそれぞれ特徴があります。

今回は、数あるインターンシップを大きく、
「短期インターン」と「長期インターン」に分け、その2つの違いを紹介していきます。

この2つの違いをきちんと知ることで、自分の目的に合ったインターンシップ選びのヒントをつかみましょう!

そもそもなぜ企業はインターンシップを募集するのか?、
その辺りの要素も重要なポイントになりますね。

一般的なインターンシップの概念/定義

インターンシップとは、学生が一定期間企業などの中で研修生として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行える制度。
日本においては、大学本科生では3年次の夏・春の長期休暇中に行く事がほとんどで、
3年秋から本格化する就職活動に先駆けて就業体験を積むことで、就職活動本番でのミスマッチを防ぐ目的もある。
就職サイトでも、従来の就職情報に加え、インターンシップ情報も提供するサイトが増えている。
また、近年では大学院、短期大学、専修学校専門課程(専門学校)、高等専門学校、高等学校(特に職業高等学校)でもインターンシップ制度の導入が進んでいる。

《企業の目的》

・企業と学生の間でのミスマッチを解消
現在、新卒採用で入社した社員が入社3年以内に退職する、離職率が35%ほどと言われています。
なぜ学生や企業が真剣に一生懸命活動したにも関わらず、このようなことが起こるのか。
離職理由を調べて見ると「イメージしてた仕事内容と違った。」「社員と合わないと思った。」などの声も出てきます。
このミスマッチをなくすために、ありのままの社内を感じ、見て欲しいとインターンシップを導入する企業が増えています。

・企業の戦力として活躍してもらうため
インターンしようとする意欲的な学生は基本的にベンチャー企業の中で評価が高いです。
なぜなら、インターンをしようと思う時点で、向上心が高く、意欲や能力が優れていると考えられるからです。
そのため、インターンとして活躍し、成長してもらうことはもちろんですが、
お互いに臨めばそのまま入社も大歓迎!という企業もたくさんいます。
最近では、より実践型のインターンが経験できるベンチャー企業のインターンが非常に人気になってきています。

・就活解禁前で選考という言葉が使えない方仕方なく・・・

この事情は結構多いと思います。
実際に1dayのインターンに参加してみたら、実質セミナーだった、なんて声もたくさんききます。

企業の目的が何なのか考えながら、インターンシップに参加することで
自分なりのいい就活の進め方がみつかるかもしれませんね。

それでは、企業のインターンの目的を頭に入れた上で
「短期インターン」と「長期インターン」についてみていきましょう。

実践型の長期のインターンの特徴

  • 職業体験ができるので、仕事のリアルな部分に触れられるケースが多い
  • 社員との関係性も構築できる
  • アルバイトや歩合など、しっかりお給料を稼げる働き方もある
  • そのまま入社パスが得られるケースも多い
  • 社会人と対等に仕事ができるので、成長の場がたくさんある

就職サイトでも、従来の就職情報に加え、インターンシップ情報も提供するサイトが増えています。
また、近年では大学院、短期大学、専修学校専門課程(専門学校)、高等専門学校、
高等学校(特に職業高等学校)でもインターンシップ制度の導入が進んでいるようですね。

成長できる「長期インターン」

長期インターンシップは、2週間前後~が長期と言われ、長いところは数か月に渡るインターンシップを行っている会社も。
また、報酬のあるインターンシップは長期が多めです。
長期インターンシップは選考のあるものが多く、参加するには参加意欲とある程度の覚悟が必要です。

長期インターンの特徴は何と言っても実際の業務に直接関われるということです。
全ての長期インターンが必ずしもそうなわけではありませんが、
多くの長期インターンは、実際に営業に行ったり、業務に関わる企画や制作に携わったり、
社員の方から指示が与えられ実際の業務を行う、まさに「仕事」を体験できるインターンシップなのです!

しかし、仕事を任されるということは、責任が生じる、ということは言わずもがな。
しっかりとした目的意識を持ち、誠意を持ってインターンシップに臨まなければなりません。

ですが、大変な長期インターンで得られるものはこれからの就活において非常に役に立つことばかり間違いなしです。
実際に業務を行うことで、仕事がどのようなものか理解が深まります。
自分の興味のある分野のインターンシップに参加すれば、
本当にそれは将来自分が歩みたい分野なのかどうかの見極めがある程度できるでしょう。

反対に、全く興味のない分野のインターンシップに参加することで、
今まで気づかなかった得意分野の発見があるかもしれません。

そもそもインターンシップの一番の目的は企業研究、業界研究も大切ですが、
就職後のミスマッチを防ぐためのものだと思います。

興味がある、おもしろそうだから、大学で学んでいるから、などの理由でインターンシップに参加せず就職してしまうと、
「思っていたのと違う……」という悲惨な状況になりかねません。

もちろん自分にすごく合った会社を見つけ幸せな人生を歩み始めることができる人もいますが、
実際には新卒の3割がたったの3年以内に会社を辞めてしまっているのが現状です。
理由は様々ではありますが、一番多い理由としてあげられるのが「会社と合わなかった」が一番多いのです。

せっかく一生懸命就活をしてやっと貰えた内定!のはずが
こんなことになってしまうのはとってももったいないことだと思いませんか?

就職は人生においてとてもビッグなイベントであると同時に社会人への大事な第一歩です。
自分に合った会社選びをするには、とにかく自分の足で行動するしかありません。
と長くなりましたが、まとめると長期インターンというものは、実際にリアルな仕事をすることができ、
それによってその会社が、仕事が、本当に自分に合っているかが確認できる!というものです。

迷ったら、まずは自分の興味のある分野の長期インターンに参加してみるのがおすすめです。

就活に活きる人気の実務型のインターンの探し方

何を目的にインターンを探すか、にもよりますが
お給料をもらいながら、社会人と仕事してビジネス的に成長もできちゃう。

こんなに一石二鳥なことってないと思います。
給与体系は様々ですが、企業によってはアルバイトのように有給でインターンを募集している会社もたくさんあります。

どのタイミングでインターンを探すのかにもよりますが
有給で実務を経験できるインターンは非常にメリットがたくさんあります。

有給長期インターンのメリット

・一流のビジネスマンが働く環境の中でインターンをしながらお金を稼げる
・スキルアップを目指せる
・企業の中で実務を経験することでしかわからないことを知れる
・その経験が就活にも役立つ。

それって最高じゃないですか。

社会人になる上で、本当にちゃんと働けるのかが不安……。
そんなあなたは、長期の有給インターンで
社会人の人と一緒に学びながら就業体験をして、
社会に出る前に「自分にできることはなにか?」を分析してみることをお勧めします!

長期実践型の有給インターンの給料っていくら?

長期実践型のインターンを募集している企業約200社について給与を調べました。

結果……

日給制インターンの企業の平均給料は約5,000円
時給制インターンの企業の平均給料は1100円〜

インターンの際の交通費は支給されるところがほとんどと言って差し支えないほど多いです。

日給制を時給換算しても1日5時間以上という表記のまま考えると平均時給1000円弱となり、
給与に関しては、アルバイトと同等ですね。

ただ、企業によっては、「日給5000円~12000円」や「時給1000円+インセンティブ+交通費」など、
給与に幅を持たせる企業もありました。
こういった企業は、インターンでも仕事の成果に対して、しっかりと評価する企業に多く、ベンチャー企業に見られます。

実際に長期インターンで活躍した学生を口説く企業も増えてきていて、
インターン経験者は新卒入社のタイミングでお給料が違う、なんてケースもたくさん存在します。

社会人のスタートダッシュを早めに切っている、という言葉があっているようにも思います。

大企業のインターンの場合の給料は?

ところで、誰もが知るような大企業でのインターンシップは、有給インターンってあるのでしょうか。
基本的に大手就職サイトでのインターン募集には、
「なし」、もしくは「昼食代+交通費」というスタイルが多くみられました。

その理由は、実務とは少し離れた内容を扱うためかと思います。
あくまで戦力として扱う訳ではなく、企業紹介や職種内容の理解を目的に行っています。

よく目にしませんか?
TOPエンジニアが語る技術力向上セミナー!とか。業界の裏話セミナーとか。

どちらかと言えば、セミナー型や企画営業での
企画のシミュレーションや商品企画の社内プレゼンテーションのような内容が多く、
直接的な会社の利益には繋がっていません。
あくまで戦力として扱う訳ではなく、企業紹介や職種内容の理解を目的に行っています。

インターンの会社への貢献度=お給料

一方、インターンでも一定の成果を評価してインセンティブを給与に付加するベンチャー企業では、
実際の業務を学んで行く中で、会社への貢献度を加味しているようです。

インターン中に仕事を通して、より実務に近い内容まで踏み込んで学ぶことができるようです。
社会人と同じ様にインターン生に一人で営業を任せたり、プログラミングを行うようなイメージです。

高い給与を貰うことは、その分、会社への貢献度が重要になってきます。
営業系の仕事で成果を上げればインターンとはいえ、多額のお金を稼ぐこともできそうです。

短期インターンの特徴

  • セミナー型やワーク形式が多い
  • 業界研究や雰囲気を調べるにはもってこい
  • 基本単発になるので時間の拘束がない
  • 企業からすると正直お客様状態
  • 基本的に無給が大半

気軽に参加できるのが「短期インターン」のいいところです。

最近では1dayのインターン説明会やセミナーを通して
気軽に話を聞くインターンを開催し、
そこでお互いにマッチした学生を長期インターンに誘う、ということも多いようですね。

そもそもインターンをなぜしようと思いますか?
お給料のため?就職のため?経験のため?自己成長のため?

人それぞれ価値観はあっていいと思いますが、迎い入れる企業も真剣にみなさんを迎え入れようと努力しています。
また、学生時代の貴重な時間は今しか本当にありません。

その貴重な時間は無駄にならないよう、インターンを通して何を得たいか、
学びたいか、企業でどんなことを実現したいかを考えてインターンに挑んだ方が実りの大きいものになることでしょう。

そもそも短期インターンの定義って?

短期インターンは、1Day(ワンデー)と呼ばれる1日だけの超短期間のものから、
2、3日、更には1週間程度のものが短期インターンだと一般的には言われています。

短期インターンの中でも1Dayが一番気軽に参加できるインターンシップです。

選考のないものも多く、まずはすぐに「インターンデビューをしたい!」と思っている学生や、
部活やアルバイトで忙しい学生には最適ですね。

内容は1日という短い時間の中でのプログラムなので、
会社の説明とお題が与えられ学生同士のちょっとしたグループワークが主な内容なところが多いです。

2、3日~1週間前後のインターンシップでは、1Dayと比べ丁寧に時間を掛けグループワークを行い、
プレゼン、フィードバックという流れが主な内容です。
1Dayと比べると、より会社の雰囲気や業務の疑似体験をすることができます。

短期インターンのデメリットとしては、やはり結局「疑似体験しかできない」という点です。
実際に自分がその業界に向いているかどうかの判断を決めるのは短期インターンでは難しいところです。

目的としては、会社にどのような人がいて、どのような雰囲気なのか、どのような業界なのか等の
企業研究、業界研究がメインと考え参加すると良いでしょう。
インターネットなどで知らべただけでは企業の理解を深めるのは不十分です。
短期インターンを利用し、業界企業研究のために足を運んでみると良いかもしれませんね。

1dayの短期インターンはほとんどの企業が無給

1、2、3日の短期インターンとなると、ほとんどの企業が「支給なし」となります。
あくまで職場体験という名目でのインターンです。
短期インターンでは、大手企業もベンチャー企業も関係なく、実務とは違う業務を行います。
3日でできるオフィスワークなんて世の中に存在しないですもんね。
例えば社内見学や、グループディスカッションを行うため無給インターンの場合が多いです。

企業側の目線で話をすると、新卒採用における母集団形成のために
インターンで学生との接点を増やす目的の場合、
1dayインターンを開催することが多いので、そこでのお給料は発生しない。ということになります。

就活に活きる人気の実務型のインターンの探し方まとめ

そもそもインターンをなぜしようと思いますか?
お給料のため?就職のため?経験のため?自己成長のため?

人それぞれ価値観はあっていいと思いますが、
迎い入れる企業も真剣にみなさんを向かいいれようと努力しています。

また、学生時代の貴重な時間は今しか本当にありません。
その貴重な時間は無駄にならないよう、インターンを通して何を得たいか、学びたいか、
企業でどんなことを実現したいかを考えてインターンに挑んだ方が実りの大きいものになりそうです。

大手企業を志望するにしても、ベンチャーを志望するにしても
そんなの問わない人にとっても、
学生のうちに社会人と一緒に実務でリアルな働くことを経験できるのは
個人的に大きな財産になると思います。

それはお給料だけではなく、その若さという武器があるタイミングで
大きな学びや気づきを得て、そこからの人生の選択肢を広げられるということが
最大のインターンのメリットになるでしょう。

それはもちろん、その後の就活にももちろん生きてくる話です。
ぜひ前向きに企業の実務インターンをチェックしてみてください。

最後に・・・
毎年学生からよくあるインターンに関する質問をまとめてみました。

インターン/よくある質問まとめ

Qインターンシップとは?

学生が企業等において一定の期間、一社会人と同様に働くことです。
実際に働く期間によって、短期と長期に分類されます。

Qインターンシップは大学と両立できますか?

もちろん可能です。
学生によって勤務したい頻度も学業の事情もあると思うのでバラバラですよね。
もちろん、テスト期間なども考慮してくれます。

Qインターンシップに参加すると就職活動に有利になりますか?

どんなインターンをするかによりますが、実際にビジネスマナーや社会人の仕事を見る経験は非常に有益な機会になるでしょう。
また、就職先として、企業からオファーが来るケースもよく耳にします。

Qインターンでお給料はでますか?

どんなインターンかにもよりますが、実践型インターンだと基本的に出す企業が大半です。
しかしながらセミナー型の1DAYインターンだと実践をせずに、勉強させていただく機会なわけなので、当然出ません。

Qインターンシップをするとどのような経験が積めますか?

どんなインターンかにもよりますが、実践型のベンチャー企業のインターンだと、
他の学生が経験できないような実務を行うことが可能になります。
例えば、社長相手に営業活動したり、アプリ開発したりなど、自分自身の成長につながるような経験を積むことができます。

Qインターンで会社に行く際には毎日スーツを着なくてはいけませんか?

企業のスタイルによって異なりますが、基本的に社員さんと同じような格好で問題ないのではないでしょうか。
営業で商談がある日などはスーツの方が無難ですが、毎日リクルートスーツだ!というインターンは珍しいかと思います。

Qインターンは1・2年生でも参加できますか?

参加可能です。
ベンチャー企業ではインターンだろうが正社員だろうが、いい意味で関係ありません。
自分の意思次第でどんどん見える世界が変わってくることでしょう。

Qインターンの勤務時間・曜日は選べますか?

基本的に選べる企業が大半です。
自身の授業の都合などを加味して、企業と相談して決めることができます。
テスト期間などは休むなど、柔軟に対応してくれると思います。

短期インターンと長期インターンの違いまとめ

短期も長期もどちらもメリットがあり、デメリットもあります。
どちらが良いということはそれぞれ目的によって違っていきます。
自分がインターンシップで何を得たいのかをもう一度考え、有意義なインターンシップにしましょう!

この記事を書いた人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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