不動産ベンチャーはやめたほうがいい?特徴・魅力・収入事情を紹介!
「不動産ベンチャーって大手不動産とどう違うの?」
「不動産ベンチャーなら若くても稼げるって本当?」
「不動産ベンチャーはやめとけって噂を聞くけど、どうして?」
そんな疑問はありませんか。
この記事では、
- 不動産ベンチャーとは
- 不動産ベンチャーと大手不動産企業との違い
- 不動産ベンチャーの収入事情
- 不動産ベンチャーに向いている人の特徴
- 不動産ベンチャーの新卒採用
について解説します。
記事の後半では不動産ベンチャーの企業を紹介していますので、不動産ベンチャーへの就職を考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
不動産ベンチャーとは?
不動産ベンチャーとはどのような企業でしょうか。
ここでは、
- 不動産ベンチャーの特徴
- 不動産ベンチャーで働く魅力
- 不動産ベンチャーがやめとけといわれる理由
に着目して解説いたします。
不動産ベンチャーの特徴
不動産ベンチャーの特徴は主に下記の3つです。
- 特化型サービスである
- IT化が進んでいる
- 幹部社員との距離が近い
特化型サービス
不動産ベンチャーは特化型サービスを展開しているため、フルサポートができることが強みです。
不動産マッチングサービスや不動産投資など、それぞれの企業で特化している分野があります。
例えば不動産投資に特化している企業では、企画・設計・販売・賃貸・管理まで一貫して1社でサービスを提供します。
不動産ベンチャーは、より専門的に、特化している分野を突き詰めていく役割があります。
IT化が進んでいる
不動産ベンチャーと言えば、不動産テックと考える方も多いでしょう。
不動産テックとは、IT技術を活用したサービスのこと。不動産業界の抱える課題をテクノロジーで解決したり、不動産の新たな価値を生み出したりすることが大きな目標です。
サービスとしてIT化を促進することは、より魅力的な商品開発にも繋がります。
例えば、スマホやパソコンからバーチャルモデルルームを内覧できたり、鍵を持っていなくても直ぐに内覧できるスマートロックなど、販売を促進する効果があります。
企業自身にとっても、内覧にかかる人件費の削減や、少数精鋭でも一人一人のパフォーマンスを最大化するなどのメリットがあるため、更なるIT化が期待されます。
不動産ベンチャーで働く魅力
不動産ベンチャーには、大手不動産企業にはない魅力があります。
具体的には以下の2つです。
- 幹部社員との距離が近い
- 最先端のIT技術に触れられる
幹部社員との距離が近い
不動産ベンチャーは少数精鋭で働くため、幹部社員との距離が近く、意見を聞いてもらいやすいという魅力があります。
社長や取締役と直接関わりを持ち、一緒にプロジェクトをしたり、大切な仕事を任されたりするでしょう。
大企業では組織形態に沿ってレポートラインがありますが、ベンチャーの場合は直接社長から請け負うタスクもあります。
そのため、社長の想いに共感できるか、会社の方向性を受け入れられるかも企業選びをするうえで大切な観点です。
最先端のIT技術に触れられる
不動産ベンチャーは、最新IT技術を積極的に導入することで大手不動産企業との差別化を図っています。
ITやIoT、AIを活用したサービスでの情報提供や顧客集めなども多く、住宅の在り方も日々進化しています。
最新のITをいち早く手に取り、ノウハウを学べることは不動産ベンチャーの魅力です。
不動産ベンチャーがやめとけと言われる理由
「不動産ベンチャーはやめたほうがいい」という噂を耳にすることもありますよね。
「不動産ベンチャーは給料がいい」
「成果報酬なので、収入はあがりやすい」
このようなイメージが先行してしまっているため、実際に働いてみてギャップを感じた場合に「やめとけ」と言われることが多いです。
しかしながら、これは不動産ベンチャーに限ったことではありません。単に選んだ会社の文化が、自分の価値観とは合わないものだった可能性が高いです。
たとえば、給与が高いと思って入った会社でも、みなし残業が含まれていて労働時間が長かったり、成果報酬制で思うように給与が上がらなかったりなどすることは、不動産ベンチャー以外でもあり得ます。
大切なのは一つ一つの企業を研究し、自分の価値観とマッチしていることを確認して就職することです。
自分の価値観が同じ企業で働くならば、収入をあげることや効率的な仕事をする努力ができるはずです。
不動産ベンチャーと大手不動産企業との違い
不動産ベンチャーと大手不動産企業とでは、働く上で求める目的が違います。
不動産ベンチャーで働く場合は自らが改革を起こす中枢に居たいという考えが軸です。
若いうちに成長することや、社長と密接な関わりを持つことを重視しているでしょう。
一方で、大手不動産企業で働く場合大手企業のブランド力で大きい仕事をしたり、物事の仕組みを学んだりできます。
大企業での組織の仕組みを学び、確立された手順の中で大規模な仕事に携われる可能性が高いです。
働く上で何を求めるかによって、不動産ベンチャーと大手不動産企業を選び分けると良いでしょう。
不動産ベンチャーの収入事情
不動産ベンチャーは若くても稼げると言われています。
20代で年収1千万円も可能だと言われているのは、インセンティブ制を取っているからです。
インセンティブ制とは、目標の達成度合いに応じて報酬がもらえる制度のことです。
営業職であれば、住宅1棟に対して数万円や売上額の数%というように決められています。
例えば、新卒の月給は25万円〜30万円です。目標達成度合いに応じて加算される報酬があれば、一般的な新卒より収入が高くなります。
インセンティブを個人賞与と呼んでいる企業もあり、目標ごとのインセンティブではなく、定期的な賞与の感覚でしょう。
昇給の機会も大企業より回数が多い場合があります。日々の頑張りが伝わる業績を出し続ければ、より早く高収入になる可能性が高いです。
一方で、一定時間分の残業代が固定残業代として月収に含まれている場合もあるので、月給で企業を比較検討する場合は注意して確認しましょう。
高い収入からスタートでき、個人の努力次第で収入が増やせることは不動産ベンチャーの魅力です。
不動産ベンチャーに向いている人の特徴
不動産ベンチャーに向いている人はどのような人でしょうか。
向いている人の特徴は、下記の4つです。
- まちづくりや人に関心がある
- 自ら考え決断できる
- コミュニケーション能力を磨き成長したい
- ストレスにうまく対処できる
それぞれ詳しく説明します。
まちづくりや人に関心がある
不動産業界は、まちづくりに大きく貢献している業界です。
住宅を販売することや建物の運用企画をすることが、まちの景観をつくり、地域住民の生活を支えることに繋がります。
不動産ベンチャーは企画から管理まで一貫して業務を担うため、建物が建ったあとも人々の生活に触れることになります。
まちづくりをすることや、人の生活をより良いものにすることにやりがいを感じる方が不動産ベンチャーに向いていると言えます。
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自ら考え決断できる
不動産に限らず、ベンチャー企業では自ら考え、決断することが求められます。
大手企業なら1から10まで教えてくれるようなことでも、ベンチャー企業では自らが率先して情報を得ていく必要があるでしょう。
教えられたことだけをひたすら完璧にすることが好きならば、そもそもベンチャーではなく大手のほうが向いています。
いわれるがままではない自由さを楽しめるのがベンチャー企業の醍醐味です。
コミュニケーション能力を磨き成長したい
不動産ベンチャーでは特にコミュニケーション能力のスキルアップが期待できます。
ベンチャー企業ならではの、少数精鋭における社内の密なコミュニケーションを学べます。
また、不動産業なら営業職になる可能性も高く、投資をする企業や住宅を購入する個人のお客様など、多岐にわたるシーンでコミュニケーションを取る機会があります。
言い回しや声のトーンなどを指摘され、悔しい思いをすることもあるでしょう。
悔しい思いや、上手くいかないもどかしさを超えた先には、自分の成長があると信じてコミュニケーション能力を磨いていくことが大切です。
ストレスに上手く対処できる
どのような仕事にもストレスはあるものですが、大手不動産企業に比べると不動産ベンチャーでは上手くストレスに対処できる人が長く続けられるでしょう。
不動産ベンチャーは大手企業に比べて知名度や広告にかけられる費用が限られるため、販売促進には個々人の営業力が必須です。
営業ではさまざまな人と会い、時にはオーナーと賃借人の間に入って問題解決をしなければならないこともあります。
また、内覧の都合上どうしても休日に時間をつくらなければならなかったり、18:00以降にお客様とのやり取りをしなければならなかったりするでしょう。
人と接することや時間調整をすることにストレスを感じる可能性が高いです。
自分なりの方法でリフレッシュして、ストレスに上手く対処できることも必要です。
不動産ベンチャーの新卒採用
一般的にベンチャー企業は少数精鋭のため、新卒採用はしていない企業もあります。
たとえ新卒採用をしていても、採用人数は10名未満と、狭き門であることには変わりないでしょう。
また、不動産ベンチャーに関心をもって選考に応募する学生はインセンティブ制にも期待をしていることが多いです。
しかし、入社して直ぐは学びの期間であるということを念頭においておくとよいでしょう。
月給+インセンティブ、年間休日だけで会社を判断せず、企業理念などの価値観が自分の価値観とマッチしているか確認して企業選びをすることがオススメです。
不動産ベンチャーの企業紹介
ここでは、今注目されている不動産ベンチャー企業3社をご紹介します。
- 株式会社ReVieグループホールディングス
- 株式会社パートナーズ
- 株式会社BEARS
株式会社ReVieグループホールディングス
株式会社ReVieグループホールディングスは、『「ヒト」「モノ」「オカネ」の新しいインフラを創ること』をビジョンとして掲げています。
グループ会社にまで成長していますが、2013年創業のまだまだ新しい不動産ベンチャーです。
事業内容は、不動産コンサルティング、中古再生、不動産活用、賃貸管理までを一貫して行っています。
ジョブローテーション制度や資格手当など、社員の成長やスキルアップのサポートが期待できます。
社員旅行や誕生日会、バースデー休暇など、福利厚生の面でも充実していると言えます。
従業員数 | 40名(2020年4月現在) |
給与 | 月給25万円以上+インセンティブ |
残業 | 月30時間分の固定残業手当込み |
休日 | 年間休日105日、GW、夏季休暇、年末年始休暇、有給休暇、産休・育休など |
選考 | 社長面接(WEB)→役職者面接(WEB)→社長面接(対面) |
出典:株式会社ReVie
株式会社パートナーズ
株式会社パートナーズは、「一人ひとりのいい生き方のパートナー。」をビジョンに掲げています。
2016年から2022年までベストベンチャー100社に選ばれている急成長企業です。
事業内容は、不動産投資、賃貸管理、クラウドファンディング、保険など多岐にわたります。
OJT、研修制度、資格取得支援制度など、スキルアップを目指すサポートが充実しています。
また、メンター制度を採用しているので、社会人としての悩みなども含め、キャリア全体のことを相談できる環境です。
新人賞(入社3か月以内に目標を達成した場合30万円支給)があることも魅力的です。
従業員数 | 100名(2023年4月現在) |
給与 | 月給30万円(営業職のみ+インセンティブ) |
残業 | 固定残業手当含まず |
休日 | 完全週休2日制(年間休日約107日)※勤務時間はフレックス制 |
選考 | 会社説明会→面接(WEB)→部長&マネージャー面接→先輩社員面談→社長面接(対面) |
出典:資産運用総合アドバイジングカンパニー/株式会社パートナーズ (partners-re.co.jp)
株式会社BEARS
株式会社BEARSは、「TOKYOの不動産価値向上を通じて、日本全体の価値をあげる」ことをビジョンに掲げています。
特徴的な事業内容は、デジタルプラットフォーム事業です。AIを活用して、購入者と物件のマッチングを行うサービスを展開しています。
そのほかにも不動産投資事業や、不動産鑑定事業、開発リノベーション事業を手がけ、上場を目指している注目企業です。
従業員数 | 21名(2023年4月現在) |
給与 | 月給25万円(営業職のみ+インセンティブ) |
残業 | 固定残業手当含まず |
休日 | 年間休日125日以上、完全週休2日制(水・日曜日)、祝日休み、年末年始休暇、GW休暇、夏季休暇、慶弔休暇、有給休暇、産前¥戦後休暇、育児休暇、介護休暇、子の看護休暇、バースデー休暇(本人・配偶者・子供) |
選考 | 会社説明会→面接(WEB)→二次面接→最終面接 |
出典:BEARS Inc.|Real estate company that enriches people's lives
今回紹介した企業の他にも、新卒で入社できる不動産ベンチャーが数多くあります。
「他にもどのような不動産ベンチャーがあるのか見てみたい!」
そんな方に、活用したい就活サービスが、「チアキャリア」です。
まとめ
不動産ベンチャーはIT技術の発展に伴い、急成長している業界です。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 不動産ベンチャーは特化した分野において一貫したサービスをしている
- 幹部との距離が近かったり、最先端のIT技術に触れられたりすることが魅力
- 不動産ベンチャーは稼げなかった、残業があったと誤解されていることがある
- 自分の目的によって、不動産ベンチャーと大手不動産企業を選び分けると良い
- 不動産ベンチャーではインセンティブ制で追加収入を得られる場合が多い
- 不動産ベンチャーに向いている人の特徴は、まちづくりや人に興味がある人
- 不動産ベンチャーで働くなら、自分で考え行動することや、ストレスに対処できることも必要
- 不動産ベンチャーは新卒採用も行っているが採用人数は少ない
不動産ベンチャーへの就職を考えている方の参考になれば嬉しいです。