食品ベンチャーとは?3つの領域から向いている人の特徴まで解説

市況分析

食品ベンチャーとは?3つの領域から向いている人の特徴まで解説

「食品ベンチャーってどんな業界?」
「食品ベンチャーを代表する企業を知りたい」
といった疑問を抱えていませんか?

そこで、この記事では就活サイトである「CheerCareer(チアキャリア)」が食品ベンチャーについて解説します。

具体的には

  • 食品ベンチャーにおける3つの領域
  • 【アグリテック】食品ベンチャー企業の一覧
  • 【フードロス】食品ベンチャー企業の一覧
  • 【フードデリバリー】食品ベンチャー企業の一覧
  • 食品ベンチャーの職種
  • 食品ベンチャーに向いている人の特徴

の順番にご紹介していきます。

この記事を読めば、食品ベンチャーについて詳しい情報が手に入るので、ぜひご活用ください。

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食品ベンチャーにおける3つの領域

まず食品ベンチャーには、大きく分けて3つの領域があります。
どの領域に力を入れているかは食品ベンチャーによってさまざまです。

  • アグリテック(農業生産)領域
  • フードロス領域
  • フードデリバリー(中食)領域

アグリテック(農業生産)領域

アグリテックは農業(Agriculture)と技術(Technology)を掛け合わせた造語で、ITを駆使して農業を効率化させる領域です。

主に農業向けに、農作物の収穫量や品質を上げたり生産者の作業を負担させたりする技術を提供する事業を展開しています。

フードロス領域

フードロス領域では、食べ残されて廃棄される食品の社会問題解決を目指しています。

SDGs(持続可能な開発目標)の12では「つくる責任 つかう責任」が設定されていて、フードロスは現在世界的にも注目される課題の一つです。

フードデリバリー(中食)領域

配達員と飲食店をつなげて家庭やオフィスに料理を届けるのが、フードデリバリー領域です。
フードデリバリーは、2020年以降問題となっている新型コロナウイルスの影響で外食産業が落ち込むなか、高い注目を集めています。

これまで展開するエリアが限定的だったフードデリバリー領域ですが、現在は各企業とも対応エリアが順次広がりつつあるのが特徴です。

【アグリテック】食品ベンチャー企業の一覧

アグリテック(農業生産)領域に力を入れる代表的な食品ベンチャーを2社紹介します。

ファームノート

「ファームノート」は、主に酪農家・牧場主へ向けて牛遺伝子検査サービスを展開する食品ベンチャーです。

「世界の食糧問題を解決する」という目標を掲げ、クラウド上で牛の個体データや遺伝子データを確認できる「farmnote」というシステムを販売しています。

国から事業が評価され、「第5回日本ベンチャー大賞・農林水産大臣賞」「第8回ものづくり日本大賞・内閣総理大臣賞」などを受賞する今注目のアグリテックベンチャーです。

ルートレック・ネットワークス

「ルートレック・ネットワークス」は、デジタルファーミングで持続可能な農業の普及に努める2005年創業の食品ベンチャーです。
デジタルファーミングとは、AIを活用して栽培プロセスを予測する技術を指します。

なかでも代表的なシステムが、国内だけでなく、アメリカやイスラエルでも特許を取得した「ZeRo.agri」です。
果樹類栽培の収穫量や品質向上を促進する「ZeRo.agri」は全国に導入実績があり、全国300台以上の施設や事業所で利用されています。

【フードロス】食品ベンチャー企業の一覧

フードロス領域に力を入れる代表的な食品ベンチャーを2社紹介します。

デイブレイク

「デイブレイク」は、「作り手から食べ手までのより良い未来を創造する」をミッションにし、特殊冷凍販売事業を展開する食品ベンチャーです。
特殊冷凍とは、特殊な冷凍機によって本来ロスになりそうな農作物を美味しく作り変える技術のことで、世界のフードロス問題解決に大きく貢献しています。

またECメディアを活用して、本来フードロスとされるような食品を世界中に届ける取り組みも行っています。
番組や雑誌でたびたび紹介されるなど、企業の取り組みに注目が高まるベンチャー企業です。

バリュードライバーズ

「バリュードライバーズ」は、食品を通じてWEBマーケティング支援や店舗ビジネスコンサルティングを行うベンチャー企業です。

代表的なサービスに「tabeloop(たべるーぷ)」があります。
「形が不揃い」「傷ついている」といった理由で市場に出せない商品を、tabeloopに登録した売り手が販売できるフードシェアリングサービスで、食品メーカーや小売業などが利用しています。

また「SWEETS POCKET」というサービスは、フードロス削減を目的に賞味期限が短いものを格安で取り扱っていて、消費者は店頭で買うよりも安く食品を購入可能です。

まさにBtoBとBtoCの二軸展開をする食品ベンチャーの代表格と言えるでしょう。

【フードデリバリー】食品ベンチャー企業の一覧

フードデリバリー領域に力を入れる代表的な食品ベンチャーを2社紹介します。

パンフォーユー

「パンフォーユー」は、地域のパン屋さんと消費者をマッチングさせるプラットフォームを構築する食品ベンチャーです。
原料メーカーや物流会社と提携して、一般家庭やオフィスにパン屋のパンを届けるサービスを展開しています。

冷凍保存されたパンは、自宅やオフィスの冷凍庫で長期保存が可能で、忙しくてパン屋に直接足を運べない人から多く利用されています。

Uber Eats

「Uber Eats」は、新型コロナウイルスの影響により中食が主流になる状況で、急速に知名度を上げた食品ベンチャーです。
弁当屋やレストランの料理を、配達員が一般家庭やオフィスへ届ける事業を展開しています。

食品を届ける配達員はスキマ時間を活用して収入が得やすく、消費者はアプリを登録しておけば注文から支払いまで簡単にできます。

対応エリアが順次拡大しており、成長を続けている食品ベンチャーの一つです。

食品ベンチャーの職種

食品ベンチャーの職種は、主に次の3つです。

  • 営業・コンサルタント
  • エンジニア
  • 経営企画・新規事業計画

営業・コンサルタント

一つ目に営業・コンサルタントがあります。
取引先の抱える課題をヒアリングし、自社のサービスを提案して導入を勧める仕事です。

自社のサービスに関する専門的な知識はもちろんのことですが、相手にわかりやすく説明したり安心感を与えながら話を進めたりする難しさがあります。

そのため高いコミュニケーション能力と相手に寄り添う気持ちが求められる職種と言えるでしょう。

エンジニア

二つ目がフードテック領域で主に活躍するエンジニアです。
フードシェアリングやフードロボットといったシステムの開発・構築に携わる職種で、ITに関して高い専門性を有しています。

未経験者が務めることは少なく、過去に開発経験のあるエンジニアが担当することがほとんどです。

経営企画・新規事業計画

最後に課題経営企画・新規事業計画です。
経営企画・新規事業計画の担当者は、常に経営者の目線を持ち、経営戦略の立案から予算の管理まで実に幅広い業務を担当しています。

自社サービスに関する知識はもちろん、食に関する社会課題への意識も持っておかなければ務まらない責任感の重い職種と言えるでしょう。

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食品ベンチャーに向いている人の特徴

食品ベンチャーに向いている人の特徴は、主に次の3つです。

  • 「食」で社会問題を解決したい人
  • 自分で考えて行動できる人
  • 環境の変化に合わせられる人

「食」で社会問題を解決したい人

まず大前提として、向いているのは「食」で社会問題を解決したいという気持ちのある人です。
ただ「食事が好き」というだけではなく、なぜ食を取り巻く社会問題に関心があるのか、どのようなビジョンを持って働きたいのかといった部分まで考えを巡らせる必要があります。

実際食品ベンチャーで働く人は、「農村でのホームステイ経験で食育に関する問題を知った」「アルバイトを通じてフードロス問題に関心を持った」といった何かしらのエピソードを持っていることがほとんどです。

自分で考えて行動できる人

ベンチャーである以上、自分で考えて行動できる人が重宝されます。
体質として自ら仕事を見つけ出し成果を出すことが求められているからです。

上司からの指示を待つのではなく、自分のやりたいことや解決したい課題などを提案し、推し進めていく能力が求められます。

環境の変化に合わせられる人

環境の変化に合わせられる人も食品ベンチャーに向いているでしょう。

新型コロナウイルスの影響やITの発展などにより、食品を巡る環境も目まぐるしく変化しています。
今までどおりこなしていた業務が古くなれば、すぐに新しい知識やスキルを身につけなければなりません。

常に自信をアップデートして、あらゆる状況に対応できる人材が重宝される業界です。

ベンチャー企業ならCheerCareerで探してみてください!

今回は、食品ベンチャーについて紹介しました。
3つの領域に分けて企業を紹介してきましたが、「社会問題を解決したい」という想いは、いずれの企業も共通して持っています。

食品ベンチャーで働くのであれば、企業の理念を十分に理解した上で、自分がそこで力を発揮できるかどうかを考えてみることが大切です。

ベンチャー企業への就職を考えている方は、一度「CheerCareer(チアキャリア)」をチェックしてみてください。

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