面接官が就活生の「強み」から知りたいことって?最強の強みアピール方法
「自分の『強み』がわからない...」
「どんな『強み』だと印象がいいのだろう?」
就職の面接試験では、必ずといっていいほど「あなたの強みは何ですか?」と聞かれます。面接のなかで聞かれるあなたの「強み」は、面接官への最大のアピールポイント。
周りの就活生から頭1つ抜けた、面接官の目を引くアピールをしたいところです。
この記事を読めば、あなたの強みを効果的にアピールする方法がわかります!
面接官が「強み」で見ているポイントや、自分の強みの見つけ方も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
面接官が就活生の「強み」で見ているポイント
あなたの入社意欲を問う「志望動機」などと同じように、面接官が「強み」を聞くことにも理由があります。
そのため、面接官があなたの「強み」を聞く理由や、見ているポイントを理解することが重要です。
まずは、面接官が就活生の「強み」で見ているポイントをお伝えします。
- 社会や会社で働くときに活きそうか
- 実績や結果といった根拠があるか
- 自社にマッチした人材か
社会や会社で働くときに活きそうか
面接官は就活生の強みを聞いて、社会や会社で働くときに活きそうかを見ています。
採用するからには当然、企業へ貢献できる人材を探しているからです。
特に新卒の採用は本人のスキルよりも、将来企業に貢献できるようなポテンシャルを持ち合わせているかが重要視されます。
しかし、いくら魅力的な強みを述べても、その強みが会社で働くときに活かせなければ意味がありません。
例えば、海外へ展開するIT企業へ就職したいのに、「手先が器用」という強みがあってもあまり役には立たないでしょう。
社会や会社で働くときに活かせる強みでなければ、あなた自身の魅力が伝わらないことに加えて、その強みを活かして働けなくなります。
そのため、社会や会社で働くときに活かせる強みを見極めて、アピールすることが重要です。
実績や結果といった根拠があるか
面接官は就活生の強みを聞いて、実績や結果といった根拠があるかを見ています。
ここで重要なのは、実績や結果そのものではなく「根拠があるか」です。
いくら魅力のある強みをアピールしたとしても、実績や結果といった根拠がないと、面接官に不信感を抱かせてしまうからです。
本当は強みでもないことを述べて就職したとしても、企業に貢献できない・トラブルばかりを招く状態では、企業にとって不利益になってしまいます。
そのようなリスクを防ぐためにも、面接官は強みの根拠までを求めています。
強みの根拠がわかることで信憑性が増して、はじめて入社後の活躍イメージを与えられるのです。
自社にマッチした人材か
面接官は就活生の強みを聞いて、自社にマッチした人材かを見ています。
- 企業理念に沿った自分物か
- 自社の仕事で適性を発揮できるか
- 一緒に働きたいと思える人物か
特に企業理念や適性のミスマッチは、新卒社員の早期退職を招く原因です。
企業にとっても社員にとってもマイナスでしかないため、企業の方向性と人材のミスマッチを防ぎたい意図があります。
また同じ企業で働く限り、「あなたと一緒に働きたいか」も見られています。
特に大手企業ではチームで仕事を進める場面が多いため、そのなかで企業にいい影響をもたらす人材・人柄であるかも重要視されるのです。
自分の「強み」の見つけ方
面接で聞かれる「強み」で見られているポイントがわかったところで、早速あなたの強みを決めていきましょう。
しかし、なかには「自分の強みがわからない」とお悩みの方も少なくありません。
そこで次に、自分の「強み」の見つけ方についてお伝えします。
- 過去の経験や実績から考える
- 他人から客観的な意見をもらう
- 短所を長所に言い換える
過去の経験や実績から考える
自分の強みを見つけるときは、過去の経験や実績から考えてみましょう。
- 大会で残した成績
- 誰かに褒められた出来事
- アルバイトなどの経験から発見したもの
この方法は、過去の経験や実績という根拠があるので、そこから自分の強みも見つけやすいかと思います。
過去にどんな経験をしたのか・どのような行動を起こしたのか・どのような結果につながったのかなどを細かく分析して、自分にしかない強みを探してみましょう。
他人から客観的な意見をもらう
自分の強みを見つけるときは、他人から客観的な意見をもらう方法もあります。
家族や友人、大学の先生などあなたが客観的にどのような強みがあるのか聞いてみましょう。
あなた自身は気づいていない、素敵な強みが見つかるかもしれません。
そして一緒に、なぜそれが強みだと思うのか根拠となるエピソードも聞いてみてください。
教えてもらった根拠も、面接でアピールするときの参考になります。
面接でアピールする自分の強みに悩んだら、周りの人から客観的な意見をもらいましょう。
短所を長所に言い換える
自分の強みを見つけるときは、短所を長所に言い換える方法もあります。
「短所が長所に?」と疑問に思うかもしれませんが、ときに短所は長所の裏返しになります。
多角的な目線から、短所を長所に言い換えてみましょう。
```【短所を長所に言い換える例】
・せっかち→行動スピードが早い
・心配性→責任感がある
・飽きっぽい→さまざまことに興味を持てる
・他人の目が気になる→他者への気配りができる
・主体性に欠ける→協調性がある
```
上記のように見方を変えると、あなたが思っているよりも短所は長所になるのです。
特に自分の強みが浮かばない方、短所ばかりが浮かんでしまう方は、短所を長所に言い換える方法で自分の強みを探ってみましょう。
「強み」をアピールするときの文構成
あなたの強みが決まったら、アピールする際の文章を作成しましょう。
次に、強みをアピールするときの文構成についてお伝えします。
- 結論
- 具体的なエピソード
- 自分の考えやとった行動
- 仕事での活かし方
- 志望する企業で貢献できること
構成①:結論
強みをアピールする際は、まず「強み」である結論から述べましょう。
どの場面にも当てはまりますが、結論から述べることで話を聞く側も想像しやすくなるからです。
結論と根拠となる話を混ぜると、「結局何が言いたいの?」と面接官に主張が伝わりにくくなってしまいます。
また結論から述べる話し方は、就職後にも役立ちます。上司とのコミュニケーションや、顧客との大事な商談のときにも活かされるスキルです。
強みをアピールするときは、まず結論を述べてから根拠となる事柄の説明へとつなげましょう。
【例文】
・私の強みは集中力があることです。
・私の強みは協調性を大事にできるところです。
・私の強みは変化に対する柔軟性が高いところです。
構成②:具体的なエピソード
強みにあたる結論を述べたら、次に具体的なエピソードを話します。
必ず強みを述べる際は、セットとなる「根拠」が必要です。
主張する強みに具体的なエピソードを根拠として語ることで、話に信憑性が増します。
具体的なエピソードを添えて話すことで具体性が増し、採用後のイメージも湧きやすくなるでしょう。
【例文】
・私の強みは、粘り強いところです。(結論)
小学生2年生から大学生にかけてバレーボールに打ち込んできました。
コートにボールを落とせないバレーボールを通して、
粘り強さが鍛えられました。(具体的なエピソード)
構成③:自分の考えやとった行動
具体的なエピソードの中には、自分の考えやとった行動も述べましょう。
これまでしてきた経験や実績も誇られるものではありますが、面接試験で問われるのは「立ちはだかった課題を、どのように乗り越えてきたか」の過程です。
特に新卒は持ち合わせたスキルよりも、課題解決への向き合い方が問われます。
いくら結果を出してきたとしても、行き当たりばったりで仕事をする人を企業側としては迎え入れたくないからです。
就職後に課題に直面した時でも、自分で考え行動できる人材であることをアピールする要素になります。
「課題に対して、どのような行動をしたのか」「なぜ、そのような行動をしたのか」までをまとめて、筋道を立ててアピールできるように準備しましょう。
【例文】
大学のバレーボール部では、県大会ベスト8入りを目標に活動していました。
しかし、私たちの学校は、ボールをつなぐ粘り強さに欠けるという課題がありました。
そこで私たちは、大会に向けてレシーブ強化に力を入れ、
ボールを最後まで落とさない練習をしました。
結果、最後までボールを追いかける気持ちと、
ボールが落ちそうになっても食らいつく粘り強さで勝ち上がり、
念願のベスト8を達成しました。
構成④:仕事での活かし方
結論や具体的なエピソード、自分の考えやとった行動まで述べたら、その経験をどう仕事で活かすのかを話します。
当然、就職するからには述べた強みを、仕事でどう活かすのかまではっきりさせなくてはいけません。
その強みが結局、企業で活かせるものでなくては採用される可能性も下がってしまいます。仕事での活かし方まで述べられると、面接官側も入社後のイメージが湧きやすく好印象を持たれるでしょう。
【例文】
御社に就職することができましたら、営業部に勤めたいと考えております。
持ち前の粘り強さを活かして、顧客に断られても諦めずに行動し、
新規案件の獲得につなげたいと考えております。
構成⑤:志望する企業で貢献できること
最後に自分の強みが、志望する企業で貢献できることを述べて締めくくりましょう。
ここで重要なのは、「企業が求める人材そのもの」であることをアピールすることです。
あなたの強みが企業の求める人材にマッチしてこそ、企業側にとってあなたの魅力が伝わりやすくなります。
あなたが企業に貢献できる、貴重な逸材であることを強くアピールしましょう。
【例文】
この粘り強さを活かして、新規顧客の獲得など御社の売上向上に貢献していきたいと考えております。
【企業別】面接官の目を引く「強み」
世の中には大手企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業などさまざまな規模の企業があります。
そして強みをアピールするときは、企業によって言い方を変えるだけで合格率もグンと上がりますよ。
そこで最後に、面接官の目を引く「強み」を企業別にお伝えします。
大手企業
大手企業で強みをアピールするときは、以下の強みをアピールできると合格率がグンと上がります。
- 協調性がある
- コミュニケーション能力が高い
大手企業では1つのプロジェクトに対して、複数人のチームで仕事をする機会が多い傾向にあります。
そのためチームで動くための協調性や、仲間とのコミュニケーション能力が不可欠です。
特に新卒採用の場合は、スキルではなく協調性やコミュニケーションなどの社会的基礎部分が重要視されることを抑えておきましょう。
中小・ベンチャー企業
中小・ベンチャー企業で強みをアピールするときは、以下の強みをアピールできると合格率がグンと上がります。
- 積極的で成長意欲がある
- 主体性がある
- 変化に柔軟で粘り強い
中小企業やベンチャー企業は、少数で仕事をするため1人ひとりの主体性や成長意欲が求められる企業です。
OJTなどの教育体制が整っていないことも多く、大手企業のような十分な教育が受けられないこともあるでしょう。
そのような環境の中でどれほど成長する意欲があるのか、主体的に仕事を進められるかが重要視されます。
また変化に柔軟で粘り強いことも、合格率を上げる強みになります。
特に発展途上中のベンチャー企業は、働き方や方針の変化が凄まじい環境です。
そのような変化に柔軟に対応できる力や粘り強さをアピールできると、面接での合格率がグンと上がるでしょう。
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まとめ
この記事では、面接であなたの強みを効果的にアピールする方法を紹介しました。
自分の強みをアピールするときの構成は、以下の5つでした。
- 結論
- 具体的なエピソード
- 自分の考えやとった行動
- 仕事での活かし方
- 志望する企業で貢献できること
面接では自分の魅力を伝えられる「強み」が、採用担当者の目に留まるかが合格か不合格の分かれ道といっても過言ではありません。
「強み」を聞かれた時に見られているポイントを抑えて、魅力的で根拠のある強みをアピールする必要があります。採用担当者の目に留まる唯一無二の「強み」を見つけて、志望する企業への合格を目指しましょう。