サイバーエージェントに落ちたあの日

2024.11.14

サイバーエージェントに落ちたあの日

父が大手企業に勤めていたことから、いつかは自分も大手企業に勤めるのだと思っていました。

厚労省の官僚であった祖父が天皇から紫綬褒章を授かり、いつかは自分も日本中に影響を与えられる人物になりたいと思いました。

名のある大きい組織に入り、長い時間をかけて上に登ることが成功であり、それこそが目指すべき大人の姿だと考えてきました。

大学三年生の時、大きな組織を志し、大手企業やメガベンチャーを中心に就職活動をしました。
そして、サイバーエージェントの最終選考に進んだ際には、これで少しでも理想の大人に近づけると、自身のキャリアへの期待感に心が躍りました。

しかし、あらゆる企業の選考を受ける中で、自分が理想とする大人がどこにもいないことに気が付きはじめました。

自分が企業に望むものは、社会的な地位やステータスであり、就職活動は家族や親戚から「父や祖父に引けを取らない」と認められるための手段に過ぎなかったのです。

それに気が付いたとき、自分が理想としていた大人は承認欲求を満たしたいがための薄っぺらい虚像であると自覚しました。

それからは、父や祖父とは別の道で成功を収めたいと思うようになりました。

大きい組織に入って質の高いサービスを提供するのではなく、全くの0から新しいビジネスモデルを構築し、世の中にインパクトを与えるようなプロダクトを生み出したいと、心の底から確信しました。

初めてLimeに訪れた冬、和気あいあいと事業について話し合うLimeメンバーを見て、未来の自分がそこにいるような気がしました。

自分はこの環境でいち早く活躍する必要がある、そう確信したのを今でも覚えています。

サイバーエージェントの選考に落ちたあの日、歯を食いしばるような悔しさのなかに、どこか晴れ晴れとした気持ちもありました。

それはきっと、大きな組織への迎合を断ち切って、自分自身の可能性を広げられると確信した、自信と期待感に引き起こされたものだったと思います。

自身の力で新しい価値を創造したいという強い思いを胸に、今日も成果に狂います。

nextバトン>>>松橋さん
お題「急成長を実感した瞬間について」

https://cheercareer.jp/company/seminar/4344
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