犬か猫かはLimeで選べ

2023.06.03

犬か猫かはLimeで選べ

【暗い部屋に1人テレビはつけたまま僕は震えてる何か始めようと】

仮面ライダー役の宮脇天龍です。冗談は2秒で切り上げろ、と誰かが言っているので切り上げます。松方弘樹のマグロ一本釣りくらい勢い良く。
ライダーを目指していた時期がありました。一緒に目指した俳優仲間は一年後にライダーになっていました。画面越しの彼のノリノリの顔。いわんや我が悔しさよ。

※俳優???と不思議に思った人は「努力の方向性について」を参照のこと。


閑話休題。結果にコミットしようと3ヶ月は頑張ったので、先日観るのを我慢してた『シン仮面ライダー』を観に行く。
最近、少し人間関係に疲れてきたので空想の世界に行ったが、これが今の自分によく響く。

背景を話すと、Limeは精神と時の部屋なので3ヶ月でマネジメントする立場に到達しており、ベジータも真っ青。
元から人間関係には綱渡りのように気を遣って、言いたいことも言えないポイズンな俺はストレスが溜まりがちなのである。
それを消化してくれる『シン仮面ライダー』もとい、庵野秀明御大。いつもありがとうございます。


簡単に映画の流れを説明すると

ー主人公は自分の優しさからヒロインを救おうと悪の組織との戦いに身を投じるが、
優しさは弱さの紙一重なので、敵を救おうと隙を見せたために悲劇が起きてしまう。
そしてフラッシュバックする---警官だった父が立てこもり犯を救おうとして家族を残し、死んだ過去。
彼は決断する---父のような優しさと、父が持てなかった強さを共存しようと。
ついに優しさと強さを共存させた彼は悪の根源、いわゆるラスボスを救うことで長いようで短かった戦いに幕を下ろすのだったー


この映画の良さは優しさと強さを共存させているものの、主人公自身が本来備えていた優しさはベースに構えたまま、彼の物語が結末を迎えることにある。
俺も人に気を遣ってしまう弱さを肯定していいんだ、と思えた。あくまで強さとして、ね。
そうすると一気に吹っ切れた。ありのまま、自分らしく生きていけばいいのだと。
そんなことを話したくなる人も会社にできた。
自己完結な自分のこれまでの人生と訣別できるような気がして、なんとなく嬉しい。


ということで映画の帰り道は、サイクロン号を乗り回すような爽快感。


以上、仮面ライダー役の宮脇天龍でした。冗談は2秒で切り上げろ、と誰かが言っているので切り上げます。

餌にかかったあなたに少しでも隙を作らないように。
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