夜分に失礼します（こちらは予約投稿です）

突然ですが、今読んでいるのが「保身」という本、
かつて新聞を賑わせた地面師事件に関するノンフィクションです。
報道では、巧妙な詐欺により大企業であっても騙されたという捉え方をされていました。
しかし、この本ではそうではなく、
かなり疑わしい案件で、関連会社やライバル企業、自社内からも疑問の声があがったが、それにも関わらず57億円の決済を行い、結果地面師グループに騙されたと書かれています。
 
そして騙された社長を糾弾した会長ではなく、だまされた当事者の社長が、これ以上のミスの追求を恐れ会長辞任へ持ち込んだクーデターが勃発したという、
なんとも後味の悪く胸糞の悪い本です。
これを小説の筋書きにしてしまったら「こんなの現実離れしている」と一刀両断されたことでしょう。
大企業におけるゴタゴタやぐちゃぐちゃは、半沢直樹シリーズよりもすさまじいものだと思います。
 
逆に人間の欲望とか、弱さ、保身が余すことなく書かれていて、そこがすごく面白く、興味を引きます。
それだけではなく、企業ガバナンスや危機管理、営業と管理のあり方など、示唆に富む話がふんだんにあり、すごく勉強になります。
 
全営業パーソンだけではなく、全ビジネスパーソン必読の書、といっても過言ではありません。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322004000016/

全く会社の話をしていませんが、一応当社も新卒採用を行っています。
ここにある大企業よりは風通しは良い会社だと、自負しております（自負になっていない）
https://cheercareer.jp/company/seminar/3979