2020.11.30 面接対策
【Web面接対策】面接前から面接後までで注意すべきこととは?~現役就活生が語る11のポイント~
コロナウイルスの流行により、選考のあり方が大きく変わりました。
「就活のオンライン化」です。
企業説明会や面接、GDなど、感染拡大防止の観点からオンライン上で行われることが増えましたね。
以下の記事でもその実態について書かれています。
[22卒学生600名に聞く『オンライン就活』意識調査](https://corp.en-japan.com/newsrelease/2020/23122.html)
今回はその中でも、誰しもが経験するであろう「Web面接」についてお伝えします。
対面と違って、面接官や場の雰囲気がつかみづらく、やりにくさを感じている人も多いかと思います。
私も選考などでベンチャー企業から大手企業まで20回ほどWeb面接・面談を受けましたが、
移動などがなく気軽に受けられる反面、オンラインならではの難しさがありますね。
そんなWeb面接におけるポイントを、私の実際の経験や人事の方の声をもとにお伝えします。
<目次>
1.Web面接の現状
2.Web面接で就活生が気を付けるべきポイント
3.Web面接で面接官の印象に残るためのとっておきの方法(※ただし企業によりけり)
4.現役就活生として約20社のWeb面接・面談を受けて思ったこと
5.ポイントを押さえてWeb面接を成功させよう
## 1.Web面接の現状
21卒の本選考では、面接を対面形式からオンライン形式に切り替える企業が一気に増えました。
6月1日の選考解禁日に企業から対面での呼び出しがあった学生は、全体の約2割にとどまったとのデータもあるようです。
「アフターコロナ」「ウィズコロナ」のニュースタンダードをあらゆる人が模索し始めた今、
面接のやり方も以前のようには戻らないかもしれません。
私たち学生も、Web面接ならではの準備を進めていく必要があります。
## 2.Web面接で就活生が気を付けるべきポイント
Web面接を受けるにあたり注意すべきことは様々ですが、
ここでは私の経験や人事の方の声をもとに、11点ご紹介します。
面接前、面接中、面接後に分けて見ていきましょう
### Web面接で就活生が気を付けるべきポイント1:面接前
#### ①通信環境の整備
Web面接はインターネット回線を使用して行います。
そのため、回線の速度が遅い場所で行うと、
途中で画面や音声が止まってしまったり通信が途絶えてしまうことがあり、
円滑に面接を行うことができなくなります。
カラオケ店やカフェなどの公衆Wi-Fiは不安定である場合が多いため、
有線LANケーブルがある場所やルーターの近くといったインターネット接続が安定した場所で受けるようにしましょう。
また、Web面接はオンライン会議システム(ZoomやGooglemeet、Skypeなど)を使って行います。
指定されたアプリを事前にダウンロードし、上手く動作するか確認しておきましょう。
#### ②背景
いくら身だしなみをきっちり整えても、
後ろに映る自室が散らかっていては面接官にだらしのない印象を与えてしまいます。
面接前にきちんと片付けるか、白い壁の前で面接を受けるのが無難です。
#### ③通知音や振動
Web面接中にSNSやe-mailの通知音が鳴ってしまうことがあるかもしれません。
また、スマートフォンで面接を受ける場合は、通知音だけでなく振動にも注意しなければなりません。
普段なら便利なマナーモードですが、面接中に端末が振動してしまうとカメラの映像が大きくぶれてしまいます。
サマーインターンの選考で集団Web面接を受けていたとき、ある1人の学生が通知をオフにするのを忘れていたようで、
面接中に何度も「ブー」という音とともに映像がぶれていました。
面接官にも迷惑がかかってしまうので、事前に確認しておきましょう。
#### ④映像の確認
Web面接が始まる前に、画面に映る映像に問題がないか確認しておきましょう。
照明の場所や角度によっては、自分の顔が暗く映ってしまうことがあります。
同じ人でも、顔の明るさによって相手に与える印象が大きく変わります。
以前参加した模擬面接会で指導してくれた人事の方も、
画面に映る顔が暗いとネガティブな印象を持ってしまうとおっしゃっていました。
Amazonや楽天で専用のライトがお手頃価格で買えるので、必要に応じて用意しておくと安心です。
#### ⑤服装
カメラに映る範囲だけ服装を整え、下はジャージやスウェットでWeb面接を受けている人も多いのではないでしょうか。
途中で起立しない限り面接官にばれることはありませんが、企業や面接官によっては起立を求めてくることもあるようです。
ひとりの大人として、身だしなみという意味でも、対面の面接に向かうときと同じ格好でWeb面接に臨みましょう。
#### ⑥緊急連絡先の確認
準備万端でWeb面接に臨んでも、予期せぬトラブルで通信が切断されてしまうことがありかもしれません。
マイページやHPに緊急連絡先が記載されているはずですので、事前にメモしておくと万が一の時も安心です。
### Web面接で就活生が気を付けるべきポイント2:面接中
#### ⑦笑顔
Web面接は対面とは異なり、画面を通してだと自分の表情が相手に伝わりにくいです。
いつもの3割増しの笑顔で話すように心がけましょう。
私も意識しているポイントで、ある企業のインターン選考中では、
面接官から「面接中も常に笑顔で進めやすかった」と言ってもらえました。
#### ⑧ジェスチャー
自身の雰囲気を伝えづらいからこそ、適度にジェスチャーを交えて話すと効果的です。
こうすることで相手に生き生きとした印象を与えることができますし、少し緊張をほぐすこともできます
ただし、やりすぎには十分注意しましょう。
#### ⑨目線
これはWeb面接ならではの注意点です。
面接中はつい画面に映る面接官の顔を見てしまいがちですが、
それでは面接官からすると少し下を向いているように見え、目線が合わなくなってしまいます。
慣れるまで違和感があるかもしれませんが、自分が話している最中は画面の上にあるカメラを見るようにしましょう。
#### ⑩話し方
Web面接は接続から面接開始まで独特の緊張感がありますが、始まってしまえば対面の面接と同じです。
結論ファーストで、簡潔かつ分かりやすく話すよう心がけましょう。
また、場合によっては音声にラグが生じることもあります。
緊張して早口にならないよう、ゆっくり話すことを意識するとよいです。
### Web面接で就活生が気を付けるべきポイント3:面接後
#### ⑪お礼メール
必須のものではありませんが、ビジネスマナーの一つとして面接後に感謝メールを送ると第一印象がアップするかもしれません。
面接官もわざわざ時間を取って、そして環境を整えて面接をしてくれていますので、
一度お礼メールを送ってみてはどうでしょうか。
## 3.面接官の印象に残るためのとっておきの方法(※ただし企業によりけり)
Web面接ならではのメリットを生かした、とっておきのアピール方法をご紹介します。
ずばり、
『自己紹介や自己PRでパワーポイント資料を活用する』
です。
「そんなことしていいの?」と思う方もいるかもしれません。
もちろん、事前に画面共有を禁止されている場合はできませんが、
そうでなければ手段の一つとして検討する価値は十分あると思います。
以前私があるベンチャー企業で面談を受けた際、パワーポイント資料を活用して簡単な自己紹介を行ったところ、
「文字として見られるから理解しやすい。とてもありがたい。」と言っていただけました。
Twitterでも以下のような書き込みがあります。
```
3年の2月から就活始めた友人
4月の面接ではオンライン面接
自己PRや自己紹介、最後に一言や
逆質問、志望動機用のパワポを作り
のぞんだらその場で速攻内定貰った
やれることや尖りかたを考えて
熱量高くぶつかりにいくのって
マジで大切だし、そこまでの熱量を
ぶつけてもらったらそら嬉しいよな
```
出典:[Twitter](https://twitter.com/puyopuyo1998/status/1318450385720279040?s=29)
このあたりの対応は企業によって変わってくるかとも思うので、
不安な場合はOB訪問などの際に尋ねてみてはいかがでしょうか。
## 4.約20社のWeb面接・面談を受けて思ったこと
いち就活生として、今までインターン選考やスカウトを通して約20社面接や面談を受けました。
まだまだ経験としては浅いですが、その中で特に重要だと思ったことを3つご紹介します。
### 照明は大事
グループ面接やGDを受けて一番感じた部分です。
画面に映る顔が暗いと、学生の私でもネガティブな印象を受けます。
いくら素晴らしい内容のことを話していても、画面が暗いと伝わる魅力が半減してしまいます。
面接は顔合わせの意味もあるので、相手にしっかり自分の顔や表情を見せるべきでしょう。
多くの面接官が口をそろえて言うポイントでもあるので、やはり気をつかうべきところだと思います。
### マイク付きイヤホン(ヘッドホン)を使うのがベター
グループ面接で、パソコン内蔵のマイクに向かって話している人を見かけることがありますが、
声がこもって聞こえたり、小さくて聞き取りづらかったりすることが多いです。
面接官側もその人が話している内容よりも聞き取ることに意識が向いてしまい、上手く伝わらないこともあるかもしれません。
マイク付きのイヤホンやヘッドホンを使うほうがよいでしょう。
あなたが話している最中に、画面に映る面接官や他の学生たちが同時にイヤホン(ヘッドホン)を
付けた耳元に手をもっていったときは、あなたの声が上手く聞こえていないことを示している場合が多いです。
### しゃべりすぎない
Web面接限ったことではないですが、重要なポイントだと感じています。
1つの質問に対して2分も3分も話し続けていると、それを聞いている面接官も途中で飽きてしまいます。
「結局何が言いたいの?」と思われてしまうかもしれません。
私は、初面接のときに1つの質問に対して長く話しすぎたせいで、途中で制止されてしまったことがあります。
今思えばどう考えても話しすぎでしたが、あの時は初めてで緊張していたため、まとまりのないまま話し続けてしまっていました。
面接はあくまでコミュニケーションですので、演説にならないように意識すべきだと思います。
## 5.ポイントを押さえてWeb面接を成功させよう
以上、Web面接のポイントをお伝えしました。
Web面接にやりにくさを感じているのは学生も企業も同じです。
だからこそ、少しの意識や心遣いで他の就活生と差をつけることができるのではないかと思います。
細かなところにも気を配りつつ、一歩一歩頑張っていきましょう。