「就活で業界が絞れない」を解消!8大業界の特徴と業界研究のコツを知ろう

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「就活で業界が絞れない」を解消!8大業界の特徴と業界研究のコツを知ろう

就活を進めるなかで「業界が絞れない」と悩んでいる方は少なくないはず。
多くの就活生が一度は頭を悩ませるのが「業界」についてです。
では、就活において業界が絞れず方向性が定まらないのはどうしてでしょうか?
それは、「業界の知識が足りていない」という要因があるかもしれません。
就活をとおして業界についての知識が身に付けば「絞れない」は解消するでしょう!

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就活をはじめる前に知っておこう!そもそも「業界」とは?

就活をしていると頻繁に登場するワードですが、「業界」とはそもそも何でしょう?
なんとなく把握しているつもりでいても、本来の意味を問われると戸惑う方もいるかもしれません。
「業界」とは何かというと、「企業を産業で分類したもの」
扱っている商品やサービスなどが同じ企業の集まりのことを言います。
また、似た言葉である「業種」とは企業が営む事業の分種類ことです。
「製造業」「建設業」「金融業・保険業」「医療・福祉業」などが当てはまります。
「業界」は「業種」をより細分化したものです。
就活における専門用語は様々ですが、漠然とした捉え方ではなく
本来の意味を知っておくことも重要ですね!

業界はどのように分類される?

8大業界一覧  

業界の分類方法には様々ありますが、大きくこの8つに分けることができます。

①メーカー
②金融
③商社
④サービス
⑤通信
⑥マスコミ
⑦小売り
⑧官公庁・公社・団体

この8業界は厳密にいうと、国や経団連が定義づけしているものではありません。
業界の分類は企業や調査機関によって異なります。
8つの業界をより詳細に分類することもでき、
例えば、2023年度版の業界地図では182の業界が取り上げられています。
就活を進める中で、より細分化した業界を知ることで
解像度が上がりそれぞれの魅力に気付くことができるでしょう。

就活生ならおさえておきたい 8大業界の基礎知識

①メーカー
メーカーとは製品を製造・生産し、提供する業界のこと。
製造するものによって、食品メーカー、自動車メーカー衣料品メーカーなどと呼ばれる。
メーカーは関連企業が幅広く、経済規模はGDPの約2割を占める。
また、日本メーカーは品質の高さや安全性が高さから、世界中から大きな信頼を得ている。

②金融
金融という言葉の意味は「資金に余裕がある人が、資金を必要とする人に融通すること」
お金を滞りなく循環させる事で、企業や人を支える役割を担っている。
銀行・証券会社・保険会社などの機関が代表的だが、
近年ではITと金融を掛け合わせたFinTech等の新規サービスが参入している。

③商社
商社は、ものを売りたい人と買いたい人の橋渡しをし、その仲介料で収益を上げる。
商社には「総合商社」と「専門商社」の2種類が存在する。
総合商社は扱う商品のジャンルを限定せず、大きな取引を行うこともある。
専門商社では特定のジャンルに特化した商品を扱う。

④サービス
顧客に対し、サービスを提供することで対価を得る仕事。
提供するサービスは形あるモノに留まらず、
「作ったものを提供する」「情報を提供する」「快適な環境を提供する」の大きく3つに分けられる。
また、個人にサービスを提供する「BtoC」と企業にサービスを提供する「BtoB」の2つが存在する。
それぞれの例として、BtoCは「旅行、飲食、教育」、BtoBは「建設・土木、人材」などが挙げられる。

⑤ソフトウェア・通信
ソフトウェアとは、コンピューターを動かすためのプログラムのこと。
その開発を行うのがソフトウェア業界。開発するソフトウェアは、OSやアプリケーションが挙げられる。
また、通信とは電波や通信にまつわるサービスを提供する業界。
主に「固定通信」「移動体通信」「ISP」の3つで構成されている。

⑥マスコミ
インターネット、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのメディアを通じて、世の中にあるあらゆる情報を多くの人に伝える業界。
スマートフォンなどのモバイル端末の普及が加速したことにより、
近年ではインターネットで情報を収集する人が増え、
テレビ局や出版社も、動画やWebサイトなどのサービスを続々スタートしている。

⑦小売り
メーカーや卸売業者から仕入れた商品を、消費者に販売するのが小売業。
幅広い商品を取り扱う、スーパー、コンビニ、百貨店の他、
ドラッグストア、架電量販店、アパレル点などの専門点がある。
基本的なビジネスモデルとしては、仕入れ価格と販売価格の差額から利益を生み出しているが
一部ファッション業界等を中心に、製造~販売を一貫して行う「製造小売業」がある。
卸売業者による中間コストを削減できるメリットがある反面、在庫を抱えるリスクもある。

⑧官公庁・公社・団体
民間ではできない、国の公的な事業を行い公共福祉に貢献する団体。
官公庁は国と地方自治体の役所の総称で、内閣府、国会、最高裁判所、日本銀行などが含まれる。
また、公社・団体とは地方公共団体や公立の学校や病院のこと。
関連記事:就活の業界研究のやり方を徹底解説!業界研究の方法、おさえるべきポイントは?

就活でつまずかない 業界研究のコツ

まずは広く浅く業界全体を知ろう

就活において業界研究とは、知らないことを知ることで視野を広げることが目的の一つとも言えます。
そのため、はじめから興味の範囲や好きなことで絞りすぎりないことがポイントです。
就活を終えた方に、「就活で後悔していることは?」と聞くと
「もっと幅広い業界を見ておけばよかった」という声がトップに上がります。
まずは広く浅く業界の全体像を把握しましょう。

業界研究でおさえておきたい必須項目

業界の全体像を把握するためにも、調べておきたいのが以下のような項目です。

・市場規模
・ビジネスモデル(サービスの特徴)
・職種と仕事内容
・課題、将来性
・業界内での有名企業は?

それぞれの業界でどのような企業やサービスがあるのかを知ることで
業界や企業の関係性がイメージしやすくなるでしょう。
そして、業界の動向や将来性を知ることが、キャリアプランの設計にもつながります。

業界分析と同時に自己分析を行う

業界研究をすすめながら、業界や企業を絞るための「判断基準」を定めることも必要です。
これは、就活軸のようなものと考えて良いかと思います。
冒頭で「業界を絞れないのは業界の知識がないから」とお伝えしましたが、
もう一つの要因として、「判断基準が不明確」ということも考えられます。
業界に対して、何が面白いと思ったか、どこが興味を持てないポイントか
自分の考えを言語化できていないという状態ですね。
判断基準を明確に定めるためにも、業界の情報を調べながら以下のような点を洗いだしてみましょう。

・共感できる点
・魅力に感じた理由
・共感できない点
・興味が沸かない理由

簡単に言えば、調べて感じたことを言語化する作業です。就活において言語化能力はとても重要!
言語化した一覧から、共通項を分析して何を基準に絞り込むかを決めていきましょう。
もちろん判断基準は複数あってもOKです!

◆もっと自己分析について知りたい方はこちらの記事がオススメ◆
自己分析とは~なぜ就活で自己分析が必要なのか?やり方や注意点も解説~

業界研究を通じて就活の方向性を定めるには?

ここまで業界の分類や研究方法についてお伝えしましたが、
就活の方向性を定める上で、業界は決して1つに絞る必要はありません。
様々な意見はありますが、選択肢は複数あった方が就活も進めやすくなります。
ただ、選考過程で志望動機を伝える際や
就活が佳境に入り、いざ入社先を決めるにあたって業界知識は必要です。
だからこそ、就活の早い時期から業界研究を進めて知識を深めましょう。

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この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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