人事が徹底解説‼︎新卒採用におけるエントリーシートの重要性と効果的な書き方について

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人事が徹底解説‼︎新卒採用におけるエントリーシートの重要性と効果的な書き方について

はじめに

 23卒の学生の皆さん!こんにちは!Cheerで人事責任者をしております高階です!
多くの皆さんはインターンシップに参加したり本腰を入れて就職活動を始められていると思います。
今回は、就職活動におけるエントリーシートの重要性や書き方、そして、就職活動に出遅れないためにも全体のスケジュールなどを踏まえながらお話していこうと思います!!
 

2023卒の就活について

 2023年卒の就活スケジュールは、経団連(日本経済団体連合会)と政府を中心に議論がされ、基本的に2022年卒の採用選考から変更はないことがすでに決定しています。
つまり、2022年3月から採用情報の解禁、6月から選考が解禁されます。
また大学3年生向けにおこなわれるインターンシップは、2021年の夏から開催されています。

23卒の就活スケジュールについて

2023卒の就活はいつから何からはじめるべき?

 ズバリ早ければ早いに越したことはないです!ですが、今からでも充分間に合います。
できるだけ早めに準備していただきたいのは下記3点です。

早めに就活準備をすべき3つのポイント

1つ目は、必要なモノ・環境を揃えること。

プロフィールに使用する写真の選定・撮影、スケジュール帳の購入、自宅の通信環境の整備など、就職活動で必要になるモノ・環境は早めに揃えておけると良いでしょう。

2つ目は、どのような業界・企業にエントリーするかを考えること。

四季報や業界地図を見たりしながら、どのような業界・企業にエントリーするかを2021年5月〜できるだけ早めに考えておくことも重要です。

まずは、「どのような仕事であればやりがいを感じられそうか?」「企業を選ぶ際に何を重視するか?」を考えながら、自分なりの企業選びの基準(=就活の軸)を作ってみてください。

自分なりの企業選びの基準(=就活の軸)は、就職活動を通じてアップデートし続けるモノなので、このタイミングで100%の納得感まで至っていなくても大丈夫です。

3つ目は、エントリーシート、自己PRを作成してみること。

2021年6月以降、インターンシップの選考で、エントリーシートの提出が求められます。
エントリーシートの質問項目は企業によって異なりますが、自己PRを一度作成しておくことができれば、「ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)」や「自分自身の強み」など、様々な質問に転用することができます。

質問項目の文字数も企業によって異なりますが、200文字~400文字程度であることが多いので、まずは300文字~400文字で自己PRを作成してみるのが良いでしょう。
300文字~400文字の自己PRを作成することができていれば、部分的に削って200文字以下もしくは300文字以下にすることは簡単です。

エントリーシート、自己PRはなぜ重要か?

エントリーシートの重要性

 重要度が高い理由としては、

  • 就活生の人柄や、自社との相性が分かる項目だから
  • 入社意欲があるか確かめられるから
  • 学生時代の頑張りやエピソードで、入社後どのように活躍してくれるかをイメージできるから
  • 物事に対して、どのように取り組む人材かを見極めることができるから

といった理由が挙げられます。
人事の担当目線でお話をさせていただくと、あらゆる採用をする上で、新卒採用における学生の方の情報はかなり少ないというのが本音です。
例えば、中途採用でお話をさせていただくと、転職の際には履歴書以外で「職務経歴書」が必ず求められます。
そこでどういう経験や成果をあげてきたかといった部分をじっくり深ぼることができます。
また、長年人事をやっていると世の中に数ある企業がどんな特徴を持っていて、何を大事にしているか、つまり会社における特徴のようなものが自然と把握できてきます。
履歴書に記載の社歴や資格、それにプラスして職務経歴書があるので中途採用の場合はある程度情報量があるのです。

それに対して新卒採用は履歴書からは学歴と資格くらいしか判断する材料がありません。また、資格も年齢を重ねている中途採用と比べて取得できるものも限られてくるので、極端にいってしまうと学歴と年齢くらいしか材料がありません。

そのため、人事はエントリーシートから学生の思考性やポテンシャルを見るしかないというのが本音です。
つまり、エントリーシートがめちゃくちゃ大事になってきます。

以上を踏まえ、採用担当者が「会ってみたい、直接話を聞いてみたい」と思うようなエントリーシート並びに自己PRを作成することが大切です。

エントリーシートの書き方

エントリーシートのマナー

 まず、エントリーシートを書く上での前提条件となるマナーについてです。

普段の話し言葉は使わない

「~な感じ」「わたし的には」などの話し言葉は、社会人と接するうえでは適さないので使わないようにしましょう。
下書きをして客観的に見直し、普段の話し言葉を使っていないか気をつけるといいです。

顔文字や記号は使わない

エントリーシートは企業に提出する公式の応募書類です。メールやSNSでよく使う顔文字や「☆」「!」などの記号、そして(笑)(泣)などの使用は公式書類にはふさわしくないので避けてください。

気持ちを表現するならば、言葉で伝えるよう心がけよう。

大きな余白はできるだけなくす

「志望動機」や「自己PR」などの記入欄は、なるべく余白のないように記入しよう。記入欄の大きさは、企業がその質問に対する適切な回答スペースとして設けているものです。
「書くことがないから…」と大きな余白を残すと、「やる気がない」「熱意に欠ける」と受け取られる可能性があるので注意が必要です。

なお、手書きの場合、余白を埋めるために全体のバランスを崩すような大きな文字で書くのは避けましょう。書くことがなく、ごまかそうとしていると誤解される可能性もあります。
手書きの場合は黒のボールペンまたは万年筆を使って、丁寧に記入しましょう。
字のうまい、下手にかかわらず、読み手のことを考えて、読みやすい字で書くことが大切です。

誤字・脱字に注意する

 誤字・脱字ゼロは社会人の基本です。
誤字や脱字があった場合は、注意力不足や雑な印象を与えてしまうこともあります。記入後は見直しを忘れず行ってください。

エントリーシートのよくある基本項目の書き方

 まずは、基本的な項目について見ていきましょう。

基本情報の書き方

 氏名、住所、メールアドレス、日付、写真、生年月日、電話番号などを書く欄があります。

住所は都道府県名から、マンション・建物名なども省略せずに記入しましょう。また、長期休暇中に企業から書類が届く場合がありますので、現住所以外に「その他住所」や「帰省先住所」の欄がある場合は、それも正しく記入してください。電話番号は日中連絡が取りやすいものを。日付は、応募先企業に提出する日を記入します。メールに添付して提出する場合は送信日を、郵送する場合は投函日を、持参する場合は持参日を記入しましょう。

学歴の書き方

 どの時点から書くべきか、明確な決まりはありませんが、新卒の就職活動では義務教育の卒業時である『中学卒業』から書き始めるのが一般的です。学校名は省略せず、正式名称で記入するようにしてください。

志望動機の書き方

 エントリーシートで聞かれることが多いのが志望動機です。
志望動機を書く時は、まずは『仕事選びの軸を考える』、次に『なぜこの企業に魅力を感じたのかを考える』、そして『入社後の活躍イメージを伝えてまとめる』のがポイント。あなたの仕事選びの軸とその企業との接点、そしてその企業のどんなところに魅力を感じているかを伝えましょう。さらに、そこに自分の強みも一緒に伝えることで、あなた自身の思いを伝えられるとともに、入社後の活躍イメージを持ってもらいやすくなると思います。

自己PRの書き方

 自己PRで重要なのは、自分らしさを具体的にエピソードとともにわかりやすく伝えること。
「長い時間一緒に働く仲間として『どんな人なのか?』『どういう個性で、何を得意としているのか?』などを正しく人事担当者に理解してもらうことが大切です。また、伝える際は自分の強みや長所、個性、スキルなどをアピールするだけでなく、それらを裏づける根拠を示すことが重要。『こういうことをした』という事実や結論を書くとともに、そこに至ったプロセスを具体的に示すことであなたらしさを伝えられるでしょう。

エントリーシートの書き方(実践編)

 最後に実践編として、皆さんが悩みがちなアピールポイントについて、「CheerCareer」の項目に沿って細かい部分やテクニックを紹介していきます。

 卒業論文・ゼミなど

 卒業論文や所属しているゼミなど事実を記載するだけでは不十分でまだまだ手を入れられるポイントがあります。
自己分析をした容量で、「なぜそれを選んだか」「その中で自分は何を成し得たり、学んだか」という部分を考えるのが1番重要になります。人事としては、その背景を知りたいと考えています。そこに主体性があったり、思考してきた学生なのかを見ています。
そして、ビフォーアフターも記載するようにしてください。卒論を書いた結果、自身でどういう気づきがあったか、ゼミに所属することでどういう行動変容などがあったかをできるだけ具体的に記載するようにしましょう。

趣味・特技など

 エピソードトークができない趣味や特技はNGです。
これも先述した内容と同様にその趣味・特技を通して垣間見れる学生の背景を見ています。
どういう理由なのか、それにどれだけ没頭してきたか、などの熱量も記載できるといいです。
趣味・特技に打ち込んだ熱量を仕事に転換してくれる方かどうかの見極めもされています。

自己評価(長所・強み)

 自己評価は考えすぎると起承転結で話ができなくなったり、「文章を作る」ことをしてしまうと自信のなさから説得力に欠けてしまう学生を多く見てきました。ここは本音ベースで構成するようにしましょう。また、エピソードトークと併せて、その強みが社会人になった時にどう活きるかといった部分まで発展させて内容を組み立てると良いです。

自己評価(短所・弱み)

 短所は長所と違って少しだけテクニックを使ってください。この部分ができていない学生はすごく多いです。
すぐに誰でもできることなのですが、大事なのは「短所を短所のまま終わらせないこと」
例えば、短所を書いた後に、それを打開するために〇〇するという努力を続けています。と結んだり、短所と長所は表裏一体である内容でまとめるのもテクニックの一つです。
誰にでも短所はあるものですが、それは視点を変えれば違った長所にならないか。社会人としてこれまでの短所を打破できる術は何かを考えてまとめると良いでしょう。

その他自己PR

 この項目はこれまでと違って、縛りがないので、1番悩んでしまうポイントかもしれません。
おすすめなのは、これまでの自分の人生の中で「最も情熱を注いだもの」についてまとめることです。
自信を持って話せる内容をここに持ってきて欲しいと思います。
自己PRに正解はありません。その為、人事としてもどんなPRが出てくるのかな?と期待しています。
そこで熱量も持って語れることを記載することで、内容の説得力も増し、面接時でもあなたの自信が面接官に伝わるはずだと思います。
また、どうしても自信を持って語れるエピソードがない場合、これは面接官の好みにもよりますが、私は正直に伝えて欲しいなと思っています。
あくまで参考程度ですが、
「まだ、私は自信を持って成し遂げた事柄はないかもしれません。ですが、社会人になるに当たって、入社までに必ず〇〇を成し遂げようと思っています。面接を通して成長していく私を見てください‼︎」
というように素直に今の自分を見つめて本音ベースで言ってくれることは面接官としても気持ちの良いものです。

面接官も感情のある人間です。
エントリーシートをどう書いたら受かるかという目先にフォーカスしてしまいがちですが、あなたのエントリーシートを受け取った面接官がどういう感情を抱くか、ワクワクさせることができているか一度視点を変えて考えてみるといいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回はエントリーシートの書き方についてお話させていただきました。
学生の皆さんが少しでも何かの役に立てていただけたら幸いです。
また、就活についての情報やノウハウなどについてお話しできればと思います!!
よろしくお願いします!!

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この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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