【面接対策】CheerCareer運営会社の人事に聞いた、面接で見ているポイント

面接対策

【面接対策】CheerCareer運営会社の人事に聞いた、面接で見ているポイント

「書籍やネットに面接対策の情報はたくさん載っているけど、
実際に面接・採用に携わっている人事の生の声が聞きたい!」
というのが就活生の本音ですよね。

今回はCheerCareer運営会社(株式会社Cheer)の
人事部マネージャーである髙階 健司さんに
新卒1年目ファンマーケティング事業部の私、北川が
「面接で見ているポイント」をテーマにインタビューしました!

CheerCareer運営会社の人事に聞いた、面接で見ているポイント

服装やオンライン面接における通信環境について

北川:まずは服装についてお伺いしたいのですが、最近はオンライン就活が主流で、
面接でも私服・服装自由が多いですが、ぶっちゃけこれは建前ですか?
リクルートスーツの方が印象が良いとかありますか?

髙階:確かにリクルートスーツ着て参加される方は
「ちゃんと準備しているな」という印象は受けますね。
最低限襟付きシャツなどがおすすめです。
ただ服装が決め手になるということはありません。

北川:前に書籍で「面接では必ずおでこを出せ」というのを見たのですが、
実際髪型はどれくらい重要視していますか?

髙階:そこまで意識してないですが、
マナーとして髪型のセットはしておいた方がいいと思います。
髪がボサボサだったり、寝癖があるのはNGです。

北川:オンライン面接でスマホで接続するってどうなんでしょうか?

髙階:スマホはあまりお勧めしないです。画角などでわかります。
できればPCがいいです。スマホで接続していると、
「PCを持っていないのかな?」
「PCに慣れていない、PCスキルが低いのかな?」
といった悪い連想をされる可能性があるので、そういったリスクは背負わない方が良いです。

北川:オンライン面接での背景ってどれくらい気にされてますか?
後ろは無地の壁とかが良いのでしょうか?またバーチャル背景を使うのはOKですか?

髙階:背景は気にしていません。
部屋が煩雑だったりしてそれが写ってしまうくらいであれば、
バーチャル背景を使った方がいいです。

マナー・表情について

北川:次にマナー面なのですが、就活生が遅刻した場合どう思われますか?
無断欠席され、リスケを求められたら対応しますか?

髙階:遅刻は厳禁です。
それだけで「この方は社会人になった時に商談にも遅れるかも」という印象を持たれます。
リスケは事情にもよりますが、心象は悪くなります。

北川:面接からわかるビジネスマナーは言葉遣いだと思いますが、
実際どれくらい面接での言葉遣いを見ていますか?

髙階:言葉使いも見てますね!TPOに合わせた言葉使いができる方かも見ているポイントの一つです。

北川:面接では笑顔が大切とよく言われ、
模擬面接でも就活生に「笑顔・表情」に関するフィードバックをよくするのですが、
面接で見ているポイントとして「笑顔・表情」はやはり大事ですか?

髙階:印象の問題ですが、やはり元気に笑顔で受け応えできる方の方が印象としてはいいですね。

北川:オンライン面接では目線をどこに向けるのがベストなのでしょうか?

髙階:基本はカメラやPCの画面を見て、
目を見て話しているという印象を与える方が良いと思います。

話し方・面接資料について

北川:面接に限らずあらゆるビジネスシーンにおいて「結論から話せ」と言われますが、
面接での話し方・論理構造で見ているポイントは何ですか?

髙階:結論ファーストは大事です。
あとは質問に対して、適切に建設的な回答ができるかどうか
(一般的に地頭と言われますが)は見ています。

北川:面接では早口とゆっくりとした話し方どちらが良いですか?

髙階:正解はどちらでもないと思います。
相手に伝わりやすいワードをチョイスして、
「伝える」という気持ちで話ができるかが重要です。

北川:面接の質問の受け答えでは、大体何秒くらいから長いと感じますか?

髙階:ここも具体的な部分はなく、
しっかりと起承転結していればある程度長くても問題ないですが、
とりとめない会話や答えが長く続かないようにしましょう。

北川:面接中、履歴書・エントリーシートはどれくらい見ますか?
その内容は重要視していますか?

髙階:これは非常に大事ですし、他の学生と差別化できる唯一の事前情報になります。
ここの書き方で一定の人間性や思考性は判断できると思います。

頻出質問について

北川:面接で必ず聞く質問は何ですか?また、その意図を教えてください。

髙階:*私は事前に学生さんのエントリーシートなどを見て、
その方に応じて質問や面接の流れを変えているので、必ず聞く質問はあまりないです。
*

北川:最初の自己紹介で見ているポイントは何ですか?

髙階:準備ができているかという部分見ています。
大学名やそこで学んでいることなどをしっかり伝えてくれると嬉しいです。
よく名前と大学名だけ伝えて自己紹介を終える方がいますが、
面接官としては少し拍子抜けしてしまうというのも本音かもしれません。

この自己紹介から質問を出したり、面接の構成を考えたりしています。

北川:ガクチカは役職や実績よりも思考や動機、
課題設定・創意工夫が重要と聞きますがぶっちゃけどうなんでしょうか?
ガクチカで見ているポイントは何ですか?

髙階:その活動などを通して、しっかり自分の意思を持ってやりきっているかという部分は見てますね。
分からないことがあったり、不十分な点があることは当たり前として、
その中でどういう存在意義を作ってきたかというエピソードは武器になります。

北川:印象に残っているガクチカを教えてください。

髙階:上記の通り、これをやっておけばいいという答えがあるものではないので、
その活動内容よりも本人の意思や行動を見ています。
強いて言えば私が10年以上前に話した自身のガクチカは覚えています。
そのくらいしっかり棚卸ししましたね。

北川:自己PRで見ているポイントは何ですか?

髙階:何かしら根拠に基づいているPRで具体的であることが大事です。
その先にビジネスでどう活きるかというところまでブレイクダウンされているといいです。

北川:志望動機で見ているポイントは何ですか?

髙階:これも先ほどの質問と同様で、ちゃんと裏打ちされているかが大事だと思います。
その企業に受かるためだけの志望動機は見透かれると思ってください。
社会人として何を成し遂げたくて、その理由は何か、
そのために自分が今何をしなくてはならないかという部分ですね。

北川:長所と短所で見ているポイントは何ですか?

髙階:これは当たり前かもですが、
短所を短所のまま話すのはあまり思考できてないのかなという印象を受けます。
「短所は〇〇です。でもこういう理由があって、こういう意味で長所と表裏一体です。」
などのように話せるようにしておきましょう。

北川:面接で「弊社が第一志望ですか?」や「他社の選考状況を教えてください」と
聞く意図を教えてください。また、そこで見ているポイントを教えてください。

髙階:私は「弊社が第一志望ですか?」と聞いたことはないです。
ちゃんと説明会や面接を通して、自社の魅力訴求を行う責任は人事をはじめとして企業にあると思っています。
学生の意向をあげるのも人事の仕事ですね。
その上で他社の状況は聞くことがあります。
意向をあげたり、来て欲しい学生さんをしっかりクロージングできるようにする戦略の一つです。

北川:逆質問で見ているポイントは何ですか?

髙階:企業のことをしっかりと理解しているかという理解力や分析力を見てますね。
薄っぺらい質問はNGです。

北川:面接であえてするトリッキーな質問はありますか?ある場合、その意図も教えてください。

髙階:質問ではないですが、面接時に「弊社に受かる」というスタンスではなく、
就活を一緒に成功させましょうという話はすることがあります。
まだ、社会に出たことがない学生さんにしっかりと情報を伝え、
正しい選択肢を持ってもらった上で最終的に弊社を選んでもらいたいと思っています。

その他のポイント

北川:どんな話の内容だと熱意が伝わってきますか?

髙階:内容よりは本人が熱意を持って話せることをしっかりと考えて伝えて欲しいです!

北川:嘘をついていたらわかりますか?また分かった場合、どういった印象を受けますか?

髙階:ここは一定わかってしまいます。例えば、御社が第一志望です。というようなケースは何回かありますね。
それで心象が悪くなるわけではないですが、やはり誠実に本当に思っていることを伝えてくれた方が嬉しいです。

北川:面接で自己分析をしてるかどうかは重要視していますか?

髙階:無知の知という言葉を私もよく使って、戒めていますが、
しっかりと自分の考えや今後について棚卸しすることは必ず必要です。

北川:面接で業界研究・企業研究は重要視していますか?

髙階:情報収集することは社会人になっても必ず活きるので、
情報収集と分析というのは大事です。

北川:現在はベンチャーの人事をされていますが
ベンチャーならではの面接で見ているポイントはありますか?

髙階:これはベンチャーだから大手だからという感覚は持っていないですね!
しっかりベンチャーと大手のそれぞれの良さをわかっていて
ベンチャーを選ぶ学生さんなのかは見ています。

北川:一次面接、二次、最終と選考段階によって見るポイントは
どのように変わるのでしょうか?

髙階:一言で言うと、選考過程で成長しているかは大事だと思います。
必ずしも100点で面接合格するケースって多くないと思います。
1次の面接を通して、学んだことなどを次の面接でしっかりと伝えることが大事です。

北川:その他面接で見ているポイントがあれば教えてください。

髙階:見ているのは「覚悟感」。
入りたい企業に対する情熱ではなく、就活を成功させてやるんだ、
社会人としてやってやるんだという覚悟感。
本腰入れて考えてる学生は自ずと今、
何をしなくてはいけないかというのが順序立てて考えられているし、
結果、根拠に裏打ちされた志望動機なども考えられるはずです。
「学歴」はほとんど見てない。参考程度です。
ただ、社会人は結果を出さなくてはいけない。
そういう上で、一発勝負の大学受験で結果を出したことがあるという事実は
何かしらの部分でプラスに働くことはあると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
私が一番印象に残った髙階さんの言葉は
「内容よりは本人が熱意を持って話せることをしっかりと考えて伝えて欲しいです!」
ですね。

変に企業に迎合せず、自分が本音で熱く語れるエピソードを選ぶことが大切なんですね。

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この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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