好きなことを仕事にしたい人が考える2つのこと

自己分析

好きなことを仕事にしたい人が考える2つのこと

学生の方と面談をしているとよく、
「SNSが好きだからWebマーケティングの仕事に就きたいです」とか
「デザインが好きだからデザイナーとして働きたいです」
というご希望を聞くことがあります。

あなたも自分の好きなことを仕事にしたいと思っていませんか?

例えば、「YouTubeを見ている側からYouTuberに転身」
「趣味でTwitterに投稿していた物語がきっかけで作家に」などの話を聞くと、うらやましいと少なからず感じるでしょう。

最近は無料ネットショップなどで、
趣味で制作したアクセサリーやイラストなどを販売できる環境も豊かになり、好きを仕事にすることは可能になってきています。

好きなことを仕事にする方法は、下記でしょうか。

好きなことをやれそうな会社で働く
起業・フリーランスで好きなことをする
好きなことを仕事にできるよう勉強する
副業で好きなことをする
あなたが好きなことをSNSで発信する

しかし、世の中には「好きなことと仕事は分けた方がよい」と考える人もいます。

好きなことを仕事にするのは、やはりリスキーなのでしょうか?

そこで、今日は「好きなことを仕事にしたい」と考える時に、頭に入れておいてほしいことをお伝えします。

好きなことを仕事にしたい人が考える2つのこと

1、消費者としての好きか、生産者としての好きかを考える

仕事にする、ということは生産者になるということです。
誰かのニーズに応えて成果物を納品し、その対価としてお金をいただくことが仕事
です。

この前提をふまえて、あなたの「好き」は生産者としての好きなのかを考えてほしいのです。

生産者としての好き、ということは、例えばどんな業態・業種の企業から依頼をもらっても、
その仕事自体が好きだから苦もなくやれる、ということです。

「やりたくないことや地味な商品を扱いたくない」と思っている状態だとしたら、
それは消費者としての好きという立場でしかないのです。

好きなものに関わっている状態が好きなのか、
好きなものやことを使って価値を提供することが好きなのかを、改めて思い返してほしい
のです。

2、「自分には好きなことを仕事にできないからサポートに回りたい」という考え方の是非

例えば、自分はデザイナーにはなれないけどデザイナーの近くで働きたい、
デザイナーをサポートしたい、という理由で事務職や管理系の仕事を選ぼうとする方もいます。

この時考えてほしいことが、「職種が違うと、求められることが全く違う世界に行くことになる」ということです。

仮にデザイン事務所の事務職になったとしても、仕事内容は納品書や請求書の作成だったり、
デザイナーが使うMacの購入手配だったりするかもしれません。
そして、そういった業務が滞りなく行われることを求められます。
つまり、デザインに関する仕事をしているとは言い難い状態になるのです。

やりたい仕事を事業として持っている会社ならいつか異動もできるかも、
という期待を持つことも考えられますが、その場合でも、通常の中途採用と同じく
「その仕事がすぐにできる人か」を問われます。
そして、その仕事に必要なことは他の職種では身につくことはほとんどないでしょう。

本当はデザインがやりたい、と思っていたのだとしたら、デザインに直接関わることなく、
間近でそれを見ているだけの状態で自分は満足できるのか。
本当にやりたいと思うなら、まず勉強してみる、自分でやってみる、ということの方が近道になりますよ。

人間は本来、好きなことなら何時間熱中していても、あまり苦にならないものです。
大切なのは、自分の好きなものをジャンルや業界として捉えるのではなく、
「どんなことをやりたいのか」という視点で掘り下げること。過去の経験や日常生活を思い返して、
「自分が喜びを感じるのはどんなときか。どんなことなら面白いと感じるか」をよく考えてみてください。

必ずあなたにも、「やりたい」と思えることが見つかるはずです。

最後に、
「好きなことと、得意なこと、どちらで仕事を選んだらよいか?」
このような議論は就活でよくあることかと思いますが、
どうすれば自分にとって最高の仕事が見つかるか、
「生きがい=働きがい」となる仕事の見つけ方をご紹介していきます。

生きがいとは何か

生きがいを一言で説明すると「生きていくはりあいや喜び」と表現できます。
日本人にとって馴染みのある言葉ですが、「人生をいかに生きるかという問いに対する答え」という意味も持ち合わせています。

```人生の意味や価値など、人の生を鼓舞し、その人の生を根拠づけるものを広く指す。〈生きていく上でのはりあい〉といった消極的な生きがいから、〈人生いかに生くべきか〉といった根源的な問いへの〈解〉としてのより積極的な生きがいに至るまで、広がりがある。

出典:世界大百科事典 第2版の解説|コトバンク
```

趣味やスポーツなど、心から楽しいと思えること、
人生を捧げられるくらい熱中できる仕事など生きがいは人によってさまざまです。

子育てが生きがいの人もいれば、仕事、ボランティアが生きがいの人もいます。
自分が楽しさや喜びを感じられるモノゴトが生きがいということですね。

今回は仕事選びの1つの考え方を共有できればと思います。

それがこちら。
生きがい(IKIGAI)のベン図です。

生きがい(IKIGAI)のベン図

モチベーション革命という書籍でも紹介されたこの図によると、
以下の4つ全てが重なるところが、生きがい=働きがいになるスイートスポットと言われています。

・好き
・得意
・稼げること
・世間の人が必要とすること

冒頭の「好きと得意」のどちらで仕事を選べばよいか、という議論はよく聞きますが、
その他の2点(稼げること、世間の人々が必要としていること)についても考えなければいけないということですね。

私も自身のキャリアを振り返ってみると、この図の正しさが身に染みて理解できました。

お金だけ稼げていても、誰かの役に立ってなかったり、仕事が好きだと感じなければどこか空虚に感じます。
逆に、自分のやりたいこと、誰かのために仕事をしていても、それで経済的に十分満たされないとこれもまた心は苦しいものです。

要はバランスが大事であり、この4つを観点から総合的に考えると、
仕事選びはうまくいく(かもしれませんよ)というものです。
※就活において確実な正解はないのであくまでご参考ということで

ちなみに、好きを見つけるためには様々な方法で自己分析をしていく必要がありますが、
得意を見つけるためには、以前のエントリ「【自己分析】才能は誰にでもある!」を参考にしてもらえれば、
多くの発見があるかと思います。

皆さんが、働きがいが生きがいとなるような素敵な仕事を見つけられるよう、参考にしてもらえたなら嬉しいです!

この記事を書いた人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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