「ガクチカ」「自分の強み」がわからない⁉ESの書き方~内容編~

ES対策

「ガクチカ」「自分の強み」がわからない⁉ESの書き方~内容編~

「ESが書けない…」「就活でアピールするような頑張ったことがない…」

就活の登竜門ESの作成においてつまずく方も多いのではなかろうか?

ESの作成において最も大変と言われているのが
「学生時代に頑張ったこと」いわゆる「ガクチカ」や強みなどの項目です。

このお題に対して戸惑いを覚える学生の心理として
下記のようなパターンが一定数いるのではないかと考えています。

**1.人に話す/見せるからには「ちゃんと」頑張ったことを書かないといけない。
2.だけど、「ちゃんと」のレベルがどれほどのものか基準がないから調べる。
3.ESの実例に書かれてある内容はどれも自分レベルの「ちゃんと」をはるかに超えている。
(海外留学、バックパッカー、学生団体代表、売上200%アップのバイトリーダーなど…)
4.それほどすごいことはやっていないから、何を書いたら正解なのか分からない…
**

といえます。

本日は、ガクチカに悩んでいる学生に対して、
その悩みを解消する必勝法をお届けしようと思います。

そもそもなぜガクチカを面接官は毎回するのでしょうか。

理由は、ガクチカを通してあなたの強みや頑張った過程を聞くことで、
あなたの行動パターンを想像して、
「入社後、仕事で成果を出せるか」を判断したいからです。

というのも、新卒採用を迎え入れるということは、
企業にとって学生が思っている以上にお金や時間がかかり大変です。
また採用に加え、入社後活躍してもらうための教育コスト
というものも企業にはかかってきます。

1人採用するために企業は、多大で多額の時間とお金を投資しており、
だからこそ学生との面接は非常に慎重になります。

ですので、
「学生が目標や課題に対してどのように取り組んだか?」
「学生がどのように工夫して取り組んだか?」
などの質問を1時間という短い時間で細かく聞き、
「入社後の仕事に対してあなたがどのように取り組むのか?」を予測します。

ここで、ひとつ具体例を入れて見ましょう。
チームワークを重要視する会社に募集したA君がいたとします。

面接でA君は、
「TOIEC900取る為に、ひとり勉学に励みました!」というエピソードを。
「TOIEC900取る為に、チーム1組になり一緒の目標に向かいながら頑張りました!」
というエピソードを。

どちらのエピソードの方が面接官は次に通過させたくなるでしょうか。
もちろん、後者です。

理由は、この会社は”チームワーク”を求めているから。
前者だと、個人での取り組みという印象が強くなります。
ですので、入社後の仕事知識を覚えることは早いとはイメージができたとしても、
チームワークを必要とする自社で働くイメージを持つには材料が少なすぎます。

つまり、他人とのコミュニケーション能力が確認できていないので、
合格させる安心材料が不足している状態になるので、
通過させれないということ。
例え、A君がどんだけ輝かしい実績をもっていたとしてもです。

勘のいい方はお気づきでしょうか。

*学生側は面接を受ける企業ごとに、
求めている素質に合わせてアピールしていかなければなりません。
*

企業ごとに求めている人物像が違います。
なんなら、職種ごとに求める素質も違います。

営業職とひとくくりにしても、
法人営業、個人営業では求められる素質は違います。
会社によっても個人ノルマがあるところ、チームノルマがあるところで、
活躍できる素質は違います。

エピソードの強さは関係ないです。
自分が大したことしていないと悲観的に思わなくても大丈夫です。

ガクチカが「毎日読書することを1年続けた」でも素晴らしいことです。
ひとつのことに真剣に取り組める素質を求められる会社では、
強いアピール材料になります。

このように、エピソードの内容で勝負するのではなく、
『企業ごとに合わせたアピール』の工夫で勝負することを意識して準備していきましょう。

そうしたら、面接通過は目の前!
一緒に頑張りましょう!

目次
知っておきたいES実例のこと
ESは頑張ったことを証明する場ではない。
成功体験<あなたを表す象徴的な出来事≒再現性を意識せよ!
まとめ

知っておきたいES実例の事実:

近年就活に対する口コミや、平等性の観点からESの公開などを行なう
企業や就活サイトが存在する。
もしくは書店などに行けばESの書き方と合わせて実例が多く印字されている。
しかし中には、圧倒的な経歴を持った先輩方のESが公開されていることもしばしば。

そんなとき考えていただきたいのは以下。

ESを大公開しているだけであり、「全公開」ではないという留意。

多くの場合、実例有やES大公開とはうたっているが、
エントリー者や内定者全員のESを公開しているわけではない。
裏を返すと公開されているものがすべてではないという事実に気付く必要がある。

企業がブランドイメージ的に当たり障りのないESを公開するはずがない。

どの企業も優秀な人に来て欲しいのは当然。
だからなるだけよく見えるESを公開するのは当然の心理。
それは同時にESを公開している就活サイトも同様のこと。
そのような市況を踏まえておくことで精神的な不安は軽減されるはず…

・ES公開で学べることは?

大事なのは内容ではなく書き方ということ。
文章の展開、言葉選びは学ぶ部分があるのでその点を上手く吸収すればOK!

ESは頑張ったことを証明する場ではない。

与えられたお題の表面上の問いに答えるだけでは、
ESは頑張ったことを自慢する紙切れに成り下がってしまう。
与えられたテーマの奥を理解する必要がある。
それは、
「頑張ったこと」と言われ何を抽出し、そこで学んだことは何か、
「自分の強み」をこれからどのように活かしていきたいか
という部分を表現できているかにポイントが置かれていること。

成功体験<あなたを表す象徴的な出来事≒再現性を意識せよ!

ES公開などにおいてすごい経験をしている人は、
成功を収めただけではなく、成功までのプロセスがしっかりしていることが多い。
成功したか失敗したかの結果は偶然性や外的要因を含めているため、
本当の意味でのあなたらしさが表現される最たるものではない。
それよりも、どんな結果になろうとも繰り返し行なうことができるプロセスの方が、あなたらしさを表現できるのではないか?
重要なのはプロセスであり結果は2位でも失敗でも構わない。

※ES注意点

気を付けていただきたいのは、失敗や結果が伴わなかったことはどうしてもネガティブ要素をはらんでしまうもの。
だからこそ、ネガティブな事例を挙げる場合はその事例から
「学んだこと」「今に活かされていること」を
明記してギャップを埋める必要がある。

ESまとめ

ESにおいて大切なのは内容(=結果)ではなく、結果に至るまでの経緯やそこで学んだこと、感じたことを通して、あなたらしさを表現することにある。
なので、人に誇るようなことがない、と自信を無くす必要はなし!

この記事を書いた人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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