ベンチャー企業と大手企業、新卒で入るならどっちがいいか?

市況分析

ベンチャー企業と大手企業、新卒で入るならどっちがいいか?

「大手企業とベンチャー企業で迷っています。」

ここのところ頻繁に聞く悩み事の一つ。
これを見て
「そうそう、私も迷っている!!仲間がいて安心した!」
と思うことなかれ。

この命題、実は悩み深度でいくつか層に分かれているようだ。
今回はその深度に合わせて
大手とベンチャーの二極について考えていく。

目次
企業分析/自己分析が浅い「大手企業とベンチャー企業迷っています。」
業界が決まったうえで「大手企業とベンチャー企業迷っています。」
きちんとキャリアを見据えた上での「大手企業とベンチャー企業迷っています。」
まとめ-大手は○○、ベンチャーは××の一般論について。

企業分析/自己分析が浅い「大手企業とベンチャー企業迷っています。」

この段階においては、悩んでいる、当然出会う「思考」に近い。
就活を意識し始めた初期段階で出会う「大手企業は安定」「ベンチャー企業は裁量権が大きい」という一般論もどきを知り
自分にはどっちが向いているのだろう、と自分自身すら業界や業種が理解できていない状況に当然通る道であり、正直この段階でどっちがいいとは誰も断言できない。
まずは各種分析をしっかりしましょう。

関連記事:自己分析とは~なぜ就活で自己分析が必要なのか?やり方や注意点も解説~

関連記事:就活の業界研究のやり方を徹底解説!業界研究の方法、おさえるべきポイントは?

自分に合う業界やなどが理解できたうえでの「大手企業とベンチャー企業迷っています。」

実はこのパターン、ある程度答えは出ていると考える。
というより、自分の特徴や合いそうな業界が決まったうえで悩んでいる時点で
「大手企業」が向いている。「何となく大手企業見ている」よりも格段に大手企業が向いていいる。

なぜか?

それは企業としての本質を見抜いておらず、外見ばかり(他者評価)にとらわれているからである。
企業の違いの本質は「どのようにしてお金を稼いでいるか」であり
企業そのものの人数規模感などではない。

他者評価を自分のキャリア選択に少しでも加味しているのであれば、間違いなく大手企業の方がいい。

大手の○○とベンチャーの△△と名指しできるレベルでの「大手企業とベンチャー企業迷っています。」

本気で迷わなければならないフェーズはここにある。
上述2つの状況との大きな違いとしては
・入社してやりたいこと。/社会人としての何かしらやりたいことが決まっている。
・大手とベンチャー企業の名指しができていること。-ある程度働くイメージができている。
かつ双方の働き方の違いも理解している。

いわば葛藤状態のようなものである。このような状況になると他人からの助言というものはいよいよ効果を発揮してくる。

大手はスーパーマリオ型、ベンチャーはオープンワールド型

両者ともにゴールは同じであるが、方法が違う。
大手は与えられた業務や課題をコツコツ行なっていけばいずれ技が磨かれ達成できる。
時間はかかるが着実に努力を積み重ねることが得意な人は大成できる。
一方でベンチャーは、やり方、仕事の範囲、自分の役割も自由であることが多い。その代わり最短で結果を出すこと。または試行錯誤のスピードを上げていくことが求められている。
着実性よりも、裏技でいきなりラスボスを倒すイメージである。

大手は環境がある、ベンチャーは環境を作る。

大手の場合自分の役職や部署、福利厚生などは会社から付与されることがほとんど。
その分業務に全振りして楽しむことができる。
一方でベンチャー企業の場合は
自らが一緒に部署を立ち上げたり、社内の悩みやニーズをくみ取り新しい福利厚生などを加えることができる機会がある。
居場所を自らの手で作ることができる人にはワクワクできるうってつけの環境である。

関連記事:もしかして大手病かも?ベンチャーと大手の違い

まとめ…

ここまでいわゆる、大手企業は○○だからいい、ベンチャー企業は△△と言われている。
というような世の中に出回っている一般論に準じて話してきた。

だが、忘れて欲しくないのは
一般論がすべてを網羅しているわけではない。ということである。
あまたの企業は、自社と他社という差別化を図って今日まで生き延びているのである。
そう考えた時、一般論が個別具体的な場で通用しないのは当然である。

だから一般論で満足せず、是非迷っているからこそ
情報を集め多くの人と意見を交わし、本当に自分が合うと思った企業を見つける努力を続けて欲しい。

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この記事を監修した人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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