面接で好印象を与える声の表現法

面接対策

面接で好印象を与える声の表現法

今回は、「声の表現法」について記事を書こうと思います。

何故、この内容の記事を書こうかと思ったのかというと、
最近、キャリア面談をしていて、
伝え方・話し方を工夫すれば、同じ内容の自己PRでも
もっと魅力的にアピール出来るのになぁ~と思ったからです。

東京オリンピック・パラリンピック招致のプレゼンで、
「お・も・て・な・し」の演出をしたマーティン・ニューマンの著書
パーソナル・インパクト(「印象」を演出する、最強のプレゼン術。が記載されている本)
の中で以下のような事を述べています。

『人は、変化に敏感です。従って、声の変化をうまく使えば、 伝えたい内容をしっかりと印象づけることが出来ます。 声質では、深く呼吸し、十分な息を使って発声すれば、あたたかい声に聞こえます。 逆に息を出し惜しみすると、冷たく聞こえます。 エネルギーを込める/込めない、つまり声質の強弱は変化を伝える一つの方法です。 だから、呼吸法が大切です。 スピードに関しては、ゆっくりと話していた人が 急に興奮して早口で話し出したら、相手はこれまでとは違った印象を感じて、 「何だろう」と耳を傾けてくれます。また、互いに話しをするときには、 「間」を意図的にコントロールすることが大切です。 ピッチ(抑揚)で大事なのは、音楽のようにリズムよく話すことです。 淡々と話す人よりも、抑揚のある話し方をする人の方が、 あたたかく、明るい印象を受けます。』

では、実際に声の表現力をアップさせるにはどうすればよいのか。
それは、抑揚・強調・間・緩急の4つのポイントを意識する!!ことです。
その中でも今回は「抑揚」について書きます。

①抑揚(イントネーション)

イントネーションとは、言葉の調子、音の上がり・下がりのことです。
声の調子が上がることを昇調・下がることを降調・平坦なことを平調と言います。
そして、同じことを発言しても、音の上がり下がりで、全く違う意味に聞こえるのです。

例えば、「あなた」という言葉
あなたと語尾を上げると甘える感じになり、
あなたと語尾を下げると怒っている感じになります。
また、語尾を上げる話し方は、通常、「~ですか?」などの質問や、
「~ですよね?」など確認するときに使います。

それ以外で使用すると「会話に自信のなさ」を相手に印象付けてしまうのです。
抑揚は、語尾を下げる事が基本となり、
語尾を下げると自信があるように聞こえるので、
面接では、語尾を下げて話すようにしましょう!!

実際に面接で使える挨拶の抑揚

面接では、最初と最後に挨拶をしますが、
その際にもこの「抑揚」の技が使えると効果的です。

例えば、
「おはようございます。」→「おようございます。」
「しつれいします。」→「しれいします。」

色付けされた「は」「つ」を上げて挨拶をしてみて下さい。
そうすると、「明るい・元気」という印象になりませんか?

面接での明るく・元気な挨拶は、
間違いなくプラスの評価になりますので、
是非、実行してくださいね♪♪

残りのポイント3つ(強調・間・緩急)
については、次回お伝えします!!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※この記事は、「新卒採用基準: 面接官はここを見ている 2015/2/6出版
廣瀬 泰幸 (著)」を引用しております。

②強調(プロミネンス)

私たちは、大切なことは力を込めて話します。これが、強調です。
強調は、「際立たせ」「際立ち」「対比の強調」などとも言います。
強調したい部分を強めて(大声で)言うのが、
一般的ですが音を高くしても強調されます。
では、実際に声に出して色付けされた部分を強調して読んでみましょう。

(A)私は 利恵子さんが 好きです。 →【他の人は知りませんが、私は】
(B)私は 利恵子さんが 好きです。 →【他の人ではなく、利恵子さんが】
(C)私は 利恵子さんが好きです。 →【嫌いではなく、好きなんです】

いかがでしたでしょうか?聞こえ方・意味合いが変わってきますよね。
このように、同じことを話していても、
強調するところによって、伝わる意味が変わってきます。

皆さんも面接で、大切なことを伝える際は、
どこを強調するとより面接官に伝わるのかを考えてみましょう。

例えば、「私は 御社が 第一志望です」「私は 営業職が 好きです」という言葉。
強調する箇所を変えることにより、
どんな伝わり方をするか友人等と試してみると面白いと思います。
ちなみに、この技術は呼吸を上手くコントロールすることがポイントなので、
忘れないでくださいね。

③間(ポーズ)

「間」のない会話は、正に「間抜け」です。
逆に間を効果的にとることにより、相手に強い印象を与えることが出来ます。
間をうまくとる時に大切なことは、
「重要なことを話す前に、間(ポーズ)を入れると、
その後に話すことが強調される」ことを知っておくことです。

重要なことを伝えるためにとるベストな間は、「2秒間」です。

面接で「間」を使う例

「私はメーカー、(間)中でも電子部品業界を志望しています」や
「私の長所は、(間)実行力と課題発見力です」等です。
相手に強く印象付けたい所を考え、うまく間を使ってみて下さい!!

④緩急(チェンジオブペース)

具体的には、話すスピード(はやく、ゆっくり)や
声の大小(大きな、小さな)を変えることです。
人は変化に敏感ですから、総合的にこの緩急がつけられると
話し方の表現力が飛躍的に高まり、聞き手の印象に残りやすい
コミュニケーションをとることができます。

声のスピードの重要性

「学園祭の準備は、6月1日から10月31日まで4ヶ月間にわたって行われました。」

6月1日から10月31日をカレンダーに日が
塗りつぶされるようなイメージを持ってゆっくりと話し、
4ヶ月を強調すれば、相手には、時間の長さや
その間にどれだけ力を入れたのかが伝わります。
時間の長さを伝える際には、ゆっくり話した方が、
印象が強く、伝わりやすくなるのです。

声の大小・高低の重要性

声を大きくしたり小さくしたり、
高くしたり低くしたりすることによって、
聞き手を飽きさせない、メリハリのある
聞き手・面接官の印象に残りやすい話し方になります。

例えば、感動した時に発する「おぉー」を、大きな声で発するのと、
小さな声で発するのとでは、感動の大きさが違って伝わります。

最後に、友人同士等で「模擬面接」をする際には、
是非これまでお伝えした声の表現技法を使用し、
面接で好印象を与えられるよう取り組んでみて下さい♪♪

※この記事は、「新卒採用基準: 面接官はここを見ている 2015/2/6出版
廣瀬 泰幸 (著)」を引用しております。

この記事を書いた人
平塚

代表取締役 平塚ひかる
年間で10万人が利用する就職サイトチアキャリアを運営する株式会社Cheer代表取締役。
新卒で入社した会社を3ヶ月目の22歳で役員に。1年目で営業成績1位、全社MVP。営業・マーケや開発・広報・人事管轄の取締役として従事したのち独立。
第一回日本中小企業大賞三冠・三年連続受賞したのち殿堂入りし、審査員就任。
東京都の【多様な主体によるスタートアップ支援展開事業】分科会審査員を2期連続担当。
意思決定層のジェンダーギャップに取り組む「スポンサーシップ・コミュニティ」発起人を務める。

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