【企業分析】ベンチャー企業での仕事と育児の両立のリアル
「ーぶっちゃけ、ベンチャー企業って、頑張りは認められても法律があってないようなもので、残業も多いし、ましてや産休育休は取れず、女性は長く働けないですよね?」
たまに、そんな声をお聞きします。
大手企業ですと、
産休育休取得は当たり前で復帰後管理職まで就くような多様なロールモデルも存在し、
「妊娠=退職」という先入観は薄れつつあります。
実際のところはどうなのでしょうか?
ベンチャー企業でもワーママとして働くことができるか判断するには何をみればいいのでしょう?
ベンチャー企業の場合は、あなたがワーママ第1号となることも!?
先に述べた通り、大手企業においてはワーママ(子育てをしながら働く女性)は珍しい存在ではなくなり、母となってから働くことはイメージできなくても、なんとなく安心できますよね。
ベンチャー企業の場合は、そもそもの従業員数が少ないため、ロールモデルを探すどころか、自分自身が妊娠出産をする社員の第1号、ワーママとなる可能性があります!(女性社員第1号となることもあります・・!)
どの企業も多様性を大切にしたいと思いつつも、ノウハウがなければ試行錯誤となりサポートが難しいことも想定できます。
じゃぁ、やっぱりベンチャー企業は産休育休を取れない?ワーママになって働くことは難しい?
・・・答えは、ずばり企業によりけりです!
ワーママの壁って?
ワーママになるには、どんな壁があるのでしょうか?
時系列に見ていくと、主なことは・・・
①妊娠中の体調不良に耐えられる?両立できる?
②産休育休は取得できる?
③保育園に入れる?
④育児と仕事、両立できる?
どれも個人差があり企業の考え方、自治体の体制により程度は異なりますが、
①妊娠中の体調不良に耐えられる?両立できる?と②産休育休は取得できる?は、
法律により企業側のサポートや従業員の権利が定められており、企業により理解の差はありますが壁は低くなりつつあります。
※詳しくは厚生労働省委託 母性健康管理サイトを参照。
働く女性側、企業側双方の視点から確認できます。
③保育園に入れる?は、基本的には自治体の責任です。
企業のあり方によって差がでるのは、④育児と仕事、両立できる?です。
では、ベンチャー企業において育児と仕事の両立がしやすい企業かどうかはどんな点を見るといいのでしょうか。
ベンチャー企業で、子育てをしながら働けるかどうかのポイントは?
「子育てをしながら働くことはできますか?」面接で聞いてみることは難しいですよね。
自分の努力よりも企業側のサポートに依存している人と映りかねませんし、そもそもワーママ社員がいない会社であれば想像できず具体的な回答は難しいかもしれません。
面接中の質問や、企業情報から以下を引き出してみると良いでしょう。
働き方の多様化を進めているか?どのように捉えているか?
働き方の多様化(リモートワーク等)は、ワーママ支援のために始まったものではありません。
業務の効率化や経費節約といった企業利益のため、また妊娠出産子育てや介護、従業員自身の闘病などワークライフにハンデのある従業員を支援し、特にハンデのない従業員においてもライフの充実に繋げる狙いもあります。
ワーママにとっては、「決まった時間(業務時間内)に決まった場所(会社)で決まった成果を出さなくてはならない」ということが難しくなることもあります。
しかし、難しいといっても、少しの融通(時間や場所)で期日には一定成果を出し続けることができるケースもあります。
働き方の多様化が進んでいる企業は、最新のIT技術を取り入れており、社員間の効率的な情報共有も意識していると見ることができます。
環境的な働きやすさ
ワーママだけの制度ではないので、気後れしないで済む
情報共有もスムーズでチーム体制を築きやすい
という社風であり、ワーママにとっても働きやすいことが期待できます。
女性活躍推進法の成立に伴い、各企業も女性が働きやすい環境・制度に目を向ける傾向にあります。
現在の制度でも、ワーママのリアルなライフスタイルには不十分な点はあるかもしれませんが、女性だけ(特にワーママ)だけに制度だけが先走っているように映ると他従業員への不公平感も多少なり生まれます。
ワーママだけが働きやすい、のではなく様々な背景の方、ハンデのない方にとっても働きやすい制度であることがポイントです。
仕事と育児の両立のリアル:コロナでの変化
仕事と育児の両立についてコロナ禍でTwitterでの呟きも増えたように感じています。
リモートワーク、在宅で仕事する人が増え、子供がコロナで保育園に預けられない時期があったこともあり、テレビ会議の向こう側にお子さんもいる、なんてこともとても増えたと思います。
「大変だ」という意見も数多くあるのも分かりますし、実際に私も娘が家にいる状態で、在宅で商談や面接などをしていたので気持ちもよく理解できます。
しかしながらリモートで仕事と育児の両立についてメリットを感じたこともたくさんあります。
働き方の変化に(強制的にも)柔軟に対応できることを学んだ
コロナがなかったら、ここまでスピード感を持って在宅やリモートなどここまで柔軟に多様性のある働き方ができたかというと、そうではなかったかもしれません。
自粛期間に不要不急の外出を控える緊急事態宣言が出て、保育園封鎖。
これにより強制的に家でいかに効率的に最大限のパフォーマンスを上げられるか、それを考え実行するしかなかったと言えます。
弊社の場合は、すぐにディスコードでバーチャルオフィスを開設し、つながりを感じながらも在宅で仕事をするという環境を作れたことも柔軟に対応できた要因の一つですね;
子供に働くについて触れる機会を提供できる
我が家の場合は娘は1歳6ヶ月ではあるものの、家で一緒にいながら仕事をすることで、”働くとは”について触れる機会は提供できているのかな、なんて感じたりもしています。
就職サイトを運営していると、どうしても就活生の背景に環境要因を考える機会がたくさんあります。
個人の価値観が養われる大きな要素でもある幼少期の環境要因として、私も親という重要な役割と責任をになっているわけなので、子供の働くことに関する価値観や選択肢については日頃から考えるものがありました。
とはいえ、どのように仕事に触れてもらうかってなかなか実行できるすべを見いだせていない中でコロナの事態になったので、強制的に同じ空間にいながら仕事をするという環境になったわけです。
他のご家庭でも同じ状況になっているはずなので、意図せずともご両親の働く姿をみる子供たちが増えているということは事実だと思います。
このことで日本の社会的課題でもある教育問題の解決の糸口が少しだけ見えたような気もしています。
プライベートの雰囲気・人柄まで知れる・伝えられる
コロナでリモートしているとMTGや商談でお子さんの姿がチラホラ。
そうなると雰囲気が柔らかくなったり笑いが起きたり、その人の人柄も見えたりしてオンラインでありながらもとても心温かい気持ちになった、なんて経験ありませんか?
面接でもそうで、今後弊社はリモートワークと上手く付き合いながら組織を作っていくため、どんなふうに働いているのかもリアルな様子を見せることができてとても良いことだと感じています。
あなた自身がワーママとして働く上で大切なこと
企業の姿勢を気にすることも大切ですが、それ以上にワーママとなる当事者自身がどのような意識で接するかも大きなポイントとなります。
「制度として定められているので、産休育休後は復帰させてくださいね」
では、角が立ってしまいますよね。
新卒入社であれば、社会人としてのベースを作り上げるところからスタートするため、
早期に成果が出たとしても、それ以上に企業から人物としても信頼されるようになること。
仮にあなたがワーママ第1号となり企業側の理解が追いつかなかったとしても一方的な態度ではなく、企業側とともに「その企業らしい」ワーママスタイルを模索する姿勢を持つこと。
ワーママになると、多少なりとも他のメンバーに助けられるシーンが増えます。
その時にはきちんと感謝の気持ちを伝え、自身が助ける立場になった時は快く引き受けましょう。
ベンチャー企業在籍中に母となることは、大手企業でのロールモデルにとらわれずあなたらしいワーキングマザースタイルが確立しやすいかもしれません。
いつの日か、熱気溢れるベンチャー企業でワークライフバランスが取れたワーママ第1号となって会社を盛り立て、社会に新たなサービスやプロダクトを生み出してみませんか?
ベンチャー企業を探すなら!
ベンチャー・成長企業に特化した就活サイトCheerCareer(チアキャリア)!
企業検索はこちらから