【注目のコスメ・化粧品業界】業界構成からみるベンチャー企業
女性に人気の化粧品・コスメ業界ですが、近年はメンズコスメの流行りもあり男性にも人気の業界となっています。
漠然と憧れはあるものの、実際はどんな業界なのか、どんな構成なのか知らない人が多いでしょう。
この記事では、化粧品業界の構成を詳しく紹介します。
コスメ・化粧品業界が分類される美容業界とは?
美容業界といっても様々な視点からみることができるでしょう。
例えば、一番に美容業界といったら化粧品の製造・開発・企画といえるでしょう。
しかし、それ以外にも幅広く美容業界に含まれます。
例えば、サプリメント開発なども美容業界と言えます。
その他には、美容関係のものをブランドマーケティングやインフルエンサーを起用して宣伝やSNSのアカウント運用も美容業界の仕事です。
あとは、意外なものでいうとWEBデザインも美容関係のサイト作成、ヨガなどの美容サロンも美容関係といえます。
コスメ・化粧品業界の業界構成について
コスメ・化粧品 業界構成とは
コスメ・化粧品業界というと、化粧品メーカーが思い浮かぶと思います。
実際は、化粧品メーカーだけではなく、研究・開発・製造の工程を一部を担う様々なメーカーで構成されています。
1. 化粧品メーカー
自社で基礎研究・処方開発~製造を行う、資生堂・コーセー・花王のような大手化粧品メーカーから、開発や製造は外部へ委託する中小企業と幅広く存在します。
2. OEMメーカー
自社製造できない化粧品メーカーから、開発・製造を受託します。
自社工場・自社開発機能があり、多くの化粧品メーカーの製品に携わることができます。
3. 原料メーカー
化粧品の訴求ポイントで重要な原料の基礎研究~製造、化粧品メーカー、OEMメーカーへの販売行っています。
4. 資材メーカー(容器・包材)
化粧品は容器に入り、外装箱や袋などの包材で梱包され販売されます。
その容器や包材を設計・製造・販売しています。
大手とベンチャーの割合
先にお伝えした構成の中で、大手企業やベンチャー企業の割合は市場動向と共に変化しています。
化粧品メーカーや企画コンサルティング企業は、近年、ECでの販路が充実してきており、ベンチャー企業の参入が多くなっています。
一方、OEMメーカー・原料メーカー・資材メーカーは工場が必要であり・研究・設計・開発が求められるため、大手や中小の昔からある企業が主となっています。
OEMについては、3年前くらいから、中国での『MADE IN JAPAN』人気から、中国のOEMメーカーが日本へ工場拠点を創る動きも活発になってきています。
コスメ・化粧品業界の業界構成から考える就活
コスメ・化粧品 業界構成別特徴
1.化粧品メーカー
自社ブランドを持ち、基礎研究、ブランディング、企画・マーケティング、販売と自社完結しています。
ベンチャー企業では基礎研究~製造はOEMに任せすスタンスが主です。
自社の化粧品アイテムにダイレクトに携われることがメリットですが、市場で売れなかった場合のリスクが高いことはデメリットとなるでしょう。
2.OEMメーカー
多くの化粧品メーカーの製品に携われることは大きなメリットではないでしょうか。自社ブランドではないため、売れない時のリスクはありません。
ブランディングや企画・マーケティングに携わりたい方は、物足りないかもしれません。
5. 原料メーカー
自社オリジナル原料が化粧品の訴求となり、全世界で採用されるチャンスがあることは面白いところではないでしょうか。
また、化粧品メーカーと共同開発ができたり、表には出にくいですが、裏方として化粧品メーカーを支えています。
化粧品は原料がなければ成り立たない製品ですので、縁の下の力持ちとして活躍することができます。
6. 資材メーカー(容器・包材)
化粧品は中身も大切ですが、容器や外装も大切です。
消費者が手に取るには、見た目が好みであるか否かがポイントとなり、化粧品メーカーは容器や外装にこだわりを持っています。
容器・外装を介して、化粧品メーカーの大切な商品を支えることができます。
仕事内容
1.化粧品メーカー
- 処方開発/基礎研究
- クリエイティブ(ブランドロゴデザイン・容器外装デザイン・LPデザイン)
- 企画・マーケティング(ブランディング・製品企画・マーケティング)
- 営業(卸業者・店舗) 2.OEMメーカー
- 処方開発/基礎研究
- 企画・マーケティング(処方企画・マーケティング)
- 営業(化粧品メーカー) 3. 原料メーカー
- 基礎研究
- 企画・マーケティング(原料企画・マーケティング)
- 営業(化粧品メーカー・OEMメーカー) 4. 資材メーカー(容器・包材)
- 資材開発/設計
- 企画・デザイン(新規容器企画・デザイン)
- 営業(化粧品メーカー・OEMメーカー)
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コスメ・化粧品業界 ベンチャーが増えるわけ
①SNSやインターネットでの化粧品販売が拡大
これまで、店頭で試してから購入の市場要望が高い化粧品業界であり、市場販路をしっかり持っている大手化粧品メーカーが強い業界でした。
2018年くらいから中国やアジアで『MADE IN JAPAN』人気が加速し越境ECが広まり、2020年のコロナウィルスの影響で日本国内でも非接触販売となるEC販路が加速しています。
自分で試して買えない分SNSでの人気や反響が売り上げを大きく左右され、大手化粧品メーカーだからというよりはSNSの仕掛けがうまいメーカーがヒットを生んでいます。
こういった市場変化とD2Cのトレンドを追い風として、ITなどの異業種参入やベンチャー企業の参入が活発化しています。
今や、コスメ・化粧品業界をリードしているのは、ベンチャーといっても過言ではないでしょう。
②男女問わずコスメを使用する機会が増加
現代では女性のみならず男性も化粧をする時代になってきました。
それはいわゆる「ジェンダーレス」といわれる、見た目や言葉遣い、家庭や仕事での役割、職業選択、心のあり方など、あらゆる場面にて男性らしさ・女性らしさといった境界線をなくそうという風潮が強くなってきたのも要因の一つです。
「化粧」というものは見た目を華やかにみせるの以外にも、自分のコンプレックスを隠したり、自分をより魅力的に見せることにも使われます。
そんな部分にベンチャー企業はいち早く認知し、ジェンダーレスコスメの拡大に尽力しています。
コスメ・化粧品業界 注目市場をリードするベンチャー
コスメ・化粧品業界 注目市場
ジェンダーレスコスメ
メンズコスメの流行から、近年はジェンダーレスコスメがトレンドの一つとなっています。
アメリカ・フランス・韓国から発信され、日本・中国へも広がっています。
男性用、女性用という特定をせず性別を超え誰もが「自分らしく心地よく過ごすためのツール」です。
サロン系ドクターズコスメ
製品の市場での差別化が難しい化粧品業界。
個人の悩みを解決するためのサロン系ドクターズコスメが注目されています。
ホームケアでサロンで施術を受けるような特別感が得られるコスメです。
コスメ・化粧品業界 注目企業紹介
化粧品の注目市場を引っ張る注目メーカーをご紹介します。
1.株式会社&US
富山県の地方ベンチャー企業。サロン系コスメを展開し、発想力とスピード、柔軟性で日本全国のサロン業界を支えているパワフルなメーカー。
株式会社&US
2.サティス製薬
「1人でも多くの女性に正しい綺麗を」という理念のもと、ナチュラルかつ高性能な化粧品を通じて、
あらゆる人が肌悩みを解消し、自分にとっての理想の肌を手に入れられる社会を目指しています。
大手OEMメーカーでありながら、ベンチャー志向を持っており、スタートアップ企業を応援する生産対応を行っている。
3.株式会社ディール
設立6年目の美容ベンチャーが新卒採用開始!
株式会社ディールは、『顧客を成功に導く』を企業理念に掲げ、主に化粧品・健康食品・食品・アパレル・家具・旅行、飲食、ジム、教育などのD2C/EC企業を成功に導くための“決済DX”と“マーケティングDX”を推進する事業を複数展開しているITベンチャー企業です。
■インフルエンサーマーケティング事業
■WEBデザイン制作事業
■SNSアカウント運用事業
■キャスティング事業
■SaaS事業(ECキャスティング)
■マーケティングリサーチ事業
4.株式会社FoR
化粧品(コスメ・スキンケア)や美容医療などの「美容」、
暮らし・生活などの「ライフスタイル」、
その他「ヘルスケア」や「エンタメ」など
幅広いジャンルで領域特化型のメディアサービスを展開。
WEBマーケティング関連業務を中心とし、
①WEB広告運用
②メディア企画
③プラットフォーム開発
の3つの分野を適性や本人の希望(挑戦したい事)をベースに仕事をお任せしていきます。