困難を乗り越えたとき、自分はどう強くなるかを想像しよう

自己分析

困難を乗り越えたとき、自分はどう強くなるかを想像しよう

2020年1月、中国一部のみの疫病だと軽視していた新型コロナウイルスの猛威は世界中を揺るがし、4月になった現在も予断を許さない状況です。 このような新型コロナウイルスの影響で皆さんを取り巻く環境は信じられないほど大きく変わりました。就活中の人、職場で働く人、学校で学んでいる人もその変化に対応していかなければならないのは紛れもない事実で、重要なことです。 『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』というダーウィンの言葉通り、変化への対応は平時でも求められる能力ですが、こういう緊急かつ危機的な状況ではよりその力が求められるようになってきます。 **気付かされる大切なこと** 2020年4月以降、私の会社もリモートワークになり働き方に大きな変化が訪れました。 リモートワークと出社のバランス良い働き方と違い、全てリモートワークでの働き方は、効率性や費用対効果が一段と良くなるかと思いましたが、実際にはそう上手くはいかない現実がありました。 働く仲間と実際にオフィスで顔をあわせて雑談し、ちょっとした事でも相談や確認、指示することが意外にも重要なことを再認識させられました。リアルなメンバーとのコミュニケーションが気分転換やリラックスを生み出し、職場でのコミュニケーションなしの絶え間のない仕事は、予想以上に疲労することに気が付いたのです。 また、通勤時間がなくなるデメリットが意外にもありました。 毎朝、駅まで移動し電車での新聞を読み、オフィスまで20分ほど歩くというルーティンが仕事へ取り組むための準備体操のような切り替え時間だったことに改めて気づかされました。自分自身にとって20分の徒歩が、思考を深めるのに本当に大切だったのです。 **環境変化への対応力こそがビジネスの基本** 収束の兆しがまだ見えない状況ですが、いつか必ずコロナウイルの克服、それに対応した平時の状況が訪れるでしょう。 アフターコロナともいわれていますが、このコロナウイルスの状況が収束しても社会の在り方は大きく変化すると思います。 今まで当たり前だった商慣行やビジネスモデルも変化し、そこにピンチ以上のチャンスが訪れてくるのです。 就職活動中の人、就業中の人もこのコロナの状況を自分と向き合う時間、社会と向き合う時間に充てるのには良い機会であり、来るべきアフターコロナをチャンスに変える準備期間に充てるべきです。 **外に出れないなら、内を探索しよう** 外出自粛である機会をどう活かすか。人となかなか会えなかったり、社会との接点が少なくなっている今だからこそ、 日ごろ疎かにしがちな自分との対話に時間を割くのはとても有意義だと思います。 中長期的な人生設計をしてみるのはいかがでしょうか。同居する家族がいるのなら、色々と共有してみるもの良いと思います。 特に就活中の人は、いま一度自分の働く動機を深堀りすることをお勧めします。 自分の働く動機を深堀りすることは、マラソンの様に長いビジネス人生にとって大切です。 働く目的が報酬・給与やインセンティブ、職場環境や福利厚生のみだとしたら、長くワクワク働ける可能性は低いと思います。 外発的動機と内発的動機という言葉はご存知でしょうか。 外発的動機とは、何かしたら外から何か貰えるというような損得勘定です。そして内発的動機とは、この為に奉仕することが人生にとっても社会にとっても意味のあることだと感じる「何か」です。 もちろん、大切なのは内発的動機です。 そしてその「何か」を掴むため、今この状況で自分や社会と向き合う贅沢な時間があることはチャンスだと思います。 **ワクワクできるものは何か** 外発的動機ではなく、内発的動機でワクワクできる働く目的とは何か。 それをみつける方法は人それぞれですが、私は社会の課題やそれを解決するためのビジネスモデルを知るため、新聞を読んだり、優良企業の経営手法を書いた本や経営者の伝記を読むなどしています。新しい考えや潜在的に感じていた大切なものを刺激してくれる活字が、私にいつも行動への切っ掛けを与えてくれました。 今回のコロナウイルスのような危機でなくても社会には日常から色々な課題が山積しています。そして世の中の変化も早く、技術も日進月歩で変わっていきます。そのような社会の流れ、課題に対して自分がどの様に貢献でき、それをクリアした時に訪れるワクワク感。それこそが自分の成長の証なのだと思います。 ワクワク感を与えてもらうのではなく、誰かに貢献し、社会をより良くした先の成長実感こそがワクワク感の源泉です。 「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、    あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。」 ジョン・F・ケネディの有名な言葉でが、未来ある就活中の人たちはこの逆境こそ、これから誰かの為に強くなる準備期間だと思って頑張って欲しいと思います。
この記事を書いた人
櫻井
株式会社Cheerの取締役。
ストレングスファインダー認定コーチ。
新卒で大手アミューズメント企業に入社し、最年少で採用責任者に抜擢。
29歳の時に浅井とともに起業。
会社1の愛読家であり、頭が良すぎて変わり者である。
とにかく人望が厚い2児の女の子の教育熱心パパ。

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