2020.06.20 ES対策
ES講座の落とし穴。落ちるES、受かるES。
ES。
名前の通りエントリーシートのことですが、
企業はこのESで就活生の何をみているのか考えたことはありますか?
今回は企業視点でESについてお話ししたいと思います。
## ESで抑えるべき2種類の質問
ESで企業が就活生に問いたいこと、それは
「過去に何をやってきたか」「将来何をやりたいか」の2つです。
ESでよく出る質問の例をあげると
### 自己PR
学生時代に力を入れたこと/あなたの強み/学業で取り組んだこと/
困難を克服した経験/周囲と人と協調して何かを成し遂げた経験
### 志望動機・将来展望
```
当社を志望する理由/就職する企業を選ぶ際に重視していること/
入社後にやってみたい仕事・夢とその理由/あなたが考える○○業界の未来像
```
これら二つが企業が学生に問いたいことです。
それは、質問は「過去に何をやってきたか」「将来何をやりたいか」の2つということです。
ESでよく出る質問を大きく2つに分けると、
「自己PR・学生時代に力を入れたこと」と「志望動機・将来展望」があります。
前者は、どんな学生生活を送り、どんな価値観を持っていて、
どんな場面で頑張れる人間なのかを伝えるための質問で、過去のあなたについて聞いています。
一方、「志望動機・将来展望」は、企業に興味を持ったきっかけから、
どんな仕事に関心を持っているのか、といった過去から未来に向けたことを聞いています。
これらの質問から、企業は「この人は入社したらこんなふうに働いてくれそうだ」とイメージして、面接を行います。
ですから、**ESに書く内容で迷ったときには、皆さんの将来の働きぶりをイメージできるものを選ぶとよい**でしょう。
その視点を持った上で、
なぜ、よくあるES講座で合格できないのか?を考えてみると簡単です。
世の中の多くのエントリーシート作成講座や書籍では、次のような書き方を教えています。
```
(1)結論(例:私の強みは○○です)
(2)困難だったこと(例:こんなハプニングがありました)
(3)困難だったことの解決策を3つ挙げる(例:私はこうした行動をとりました)
(4)成果(例:結果、こういった成果が得られました)
(5)ここで得たことや学んだこと(例:よって、私はあなたの会社にこんな風に貢献できます)
```
しかし、何百万通以上のエントリーシートを審査してきたプロから見ると、これは、典型的な落ちる文面なのです。
その理由はなぜか?
簡単です。
それは、**(3)で解決のための行動をとったのは良いが、
どのような考え(理由)でその3つの行動をとったのか、ということが全く記述されていないから**です。
要は、審査する側から見ると、「この人は思いつきで行動する人だ」と判断され、落ちてしまうのです。
大事なことなので繰り返します。
企業の採用担当者は、**なぜ、あなたがそのような行動をとったのか?その根拠を大きな判断材料として意識して見ている**のです。
## 受かるエントリーシートはこう書く
**(1)結論(例:私の強みは○○です)
(2)困難だったこと(例:こんなハプニングがありました)
(3)困難だったことの解決策を根拠を交えて3つ挙げる(例:私はこうした行動をとりました)
(4)成果(例:結果、こういった成果が得られました)
(5)ここで得たことや学んだこと(例:よって、私はあなたの会社にこんな風に貢献できます)**
自分自身のエントリーシートと見比べて見てください。
解決のための行動をとっただけではなく、
どのような考え(理由)でその行動をとったのか、ということをしっかりと記述しましょう。