【就活における業界研究】誰でも出来る!志望業界を絞るおすすめワーク
就活中、企業選びをしていく中で「業界研究」は必須!と言われますが、
同時に「どう取り組めばいいの?」と困ってしまう学生さんも多いのではないかと思います。
特に今年はコロナの中、先行きが見えにくいし、
授業やゼミの宿題に追われていて時間もない…!
そんな時だからこそ、おすすめ出来る業界研究ワークがございます!
これは実は、企業選びの際にも応用が効く優れもの。
最初に作成する時少し時間はかかりますが、
作ったらその後何度もアップデートを重ねることで、より納得感を持って就活をすることが可能です。
限られた時間の中だからこそ、
しっかり取り組んで自分の将来について考えていきましょう!
就活における業界一覧
さて、そもそも業界ってどういうものがあるんだろう?
そう思う方はこちらの章で「就活における業界」をおさらいしていきましょう!
(もし既に知ってるよ!という方は読み飛ばしてください。笑)
まずは単語的な意味から。
間違いやすい単語と共に、意味を確認していきます。
単語 | 意味 |
---|---|
業種 | 事業や営業の種類。その企業が携わっている分野のこと。 |
業界 | 業種や取り扱い商品を同じくする仲間。また、そういう人々の社会。 就活における業界は、業種を取り扱う事業やサービスによって、より細かく分類したもの。 |
職種 | 職業や職務の種類。企業内の役割。 |
今回話していくのは、太字で示した「業種を取り扱う事業やサービスによって、より細かく分類したもの。」になります。
業界の区分ですが、発行する団体の定義によって異なることがあります。
たとえばマイナビの場合は、以下の8種類。
「メーカー」「商社」「小売」「金融」「サービス」「ソフトウエア・通信」「マスコミ」「官公庁・公社・団体」
CheerCareerの場合は、さらに細かく14種類になっています。
「メーカー」「商社」「流通・小売」「金融・証券・保険」「広告・出版」「ソフトウェア・情報処理」「コンサル」「不動産・住宅」「外食・フード」「医療・福祉」「教育」「人材」「エコ・リサイクル」「ファッション・美容」「サービス」
そのため、利用していく団体によって多少の違いは生じるものの、
業界動向search.comや中部経済新聞辺りを参考に考えていけば、基本的な業種は網羅できることかと思います。
小分類まで見ていくと、非常に多くの業種があり、ここから絞り込むの!?なんて迷ってしまうかもしれません。
まずは大雑把なカテゴライズで考えつつ、気になる業界を細分化して考えるのが現実的でしょう。
志望業界を絞るメリット、デメリット
ちなみに今回は「業界を絞ること」を前提に話を進めておりますが、
この行為には以下のようなメリット・デメリットがあります。
志望業界を絞るメリット
- 深堀りできる、研究する時間が増える
- 面接・ESの志望動機を作成しやすくなる
- その業界に集中できる
志望業界を絞るデメリット
- 続けていく内にしっくりこない、興味が持てないとなった時方向転換がし辛くなる
- 思っていた仕事内容と違う(見ていなかった他の仕事の方がよかった)
このデメリットについては必ず確認し、意識した上で絞り込むようにしていきましょう!
就活の中盤で必ず相談される悩みが、
「最初に決めていた業界に全部落ちてしまったけど、どうしよう」というものです。
特に今回はコロナで、最初に行きたいと考えていた業界が新卒募集自体止まってしまった…!なんて悲しいこともありました。
もしあなたが、まだ就活を取り組んでいく中で余裕があるとするなら、このワークに取り組んだ後もぜひ「興味のない業界も合わせて見る」ことを推奨します。
これによって「興味がないと思っていたことが正しかった」ということが実証され、より集中して志望業界に取り組むことができるからです。
志望業界を絞る3つのステップ
さてこの記事の本題、業界を絞るステップにきました。
今回は、以下の流れで志望業界を絞っていきます。
- 自分のキャリアプランを考える
- 働く上でのこだわりを知る
- 業界ごとに分けて算出してみる
これは今後、企業選びをする際にも役立つので、
ぜひ紙面やエクセルなどにまとめて、大切に保管しておきましょう!
1. 自分のキャリアプランを考える
まず、「10年後、20年後にどんな自分になっていたいか」をなるべく具体的に考えていきます。
とはいえいきなり10年後……といっても、
どんな風に働くかも分からないのに想像できない!なんて方も多いことでしょう。
ところで、いつも目標を決める・計画を立てる時、どんな風に考えていますか?
基本的に、以下の2種類の方法になるかと思います。
- 近い未来のちいさな目標から順序立てて考える
- 遠い未来のおおきな目標から逆算していく
「10年後の自分を考える」と言われた際、
普段1のパターンで取り組んでいる人は、まったく想像が出来ずにそこで止まってしまいます。
でも「入社1年目くらいだったら想像できる!」のであれば、
まずはそこから書き起こしてみましょう。
私はひとまず「直近3年」と「20代に成し遂げること」で考えていたりしました。
もちろん1年区切りで順々に考えていく方針でも構いません。
大事なのは「自分がやりやすい方法で言語化すること」。
なるべく具体的にと言いましたが、それが難しければ曖昧な状態でも構いません。
まずは自分の考えをここでしっかり言語化してみましょう!
2. 働く上でのこだわりを知る
続いて自分自身を深堀りするため、働く上でのこだわりを見ていきましょう。
就活の中でよく話に出る「こだわりカテゴリ」を、以下の表にまとめています。
カテゴリ | 詳細 |
---|---|
仕事内容 | BtoB/BtoC 商材が有形/商材が無形 1つを極める(スペシャリスト)/幅広くこなしていく(ゼネラリスト) 新規事業を創造する/既存事業を拡大する |
成長 | 大きな仕事を任せてもらえるか 自分の市場価値を上げられるか 管理職になる/一流プレイヤーになる |
周囲との関係 社風 |
個人で動く/チームで動く 社内イベントの有無 |
働き方 制度 |
勤務地(勤務地、転勤、リモートワーク 等) 制度、福利厚生(家賃補助、育休制度、副業 等) 給与(初任給、昇給頻度、最終的にもらいたい給与額) 労働時間、残業時間 1つの企業にずっといたい/転職ありきでキャリアアップを狙う |
企業・業界 | 世間的に有名か 安定しているか 業績が伸びている |
ビジョン | 業界や業界内の会社が目指す方向性は明確か 自分の行きたい方向と一致しているか 今後伸びる業界か |
取り急ぎ書き出したものなので、おそらくこの他にも「自分はこれにこだわりたい!」なんてものがあるかと思います。
それらを含めて、自分が大事に思うものをピックアップし、表に書き出していきましょう。
そして優先順位をつけて「これは絶対に譲れない(比重が高い)から3pt」など、数値を付けていきます。
【例】
優先度 | 重視する条件 | 比重 |
---|---|---|
1 | 成長:一流プレイヤーになる | 3pt |
2 | 仕事内容:1つを極める(スペシャリスト) | 2pt |
3 | 周囲との関係、社風:称賛しあう風土がある | 2pt |
4 | …… | 1pt |
5 | …… | 1pt |
3. 業界ごとに分けて算出してみる
先ほどスコアリングしたものを、業界ごとに当てはめて、確認していきます。
優先度 | 重視する条件 | 比重 | IT | コンサル | … |
---|---|---|---|---|---|
1 | 成長:一流プレイヤーになる | 3pt | ◎ | ◎ | - |
2 | 仕事内容:1つを極める(スペシャリスト) | 2pt | ◎ | △確認 | - |
3 | 周囲との関係、社風:称賛しあう風土がある | 2pt | △確認 | ✕確認 | - |
4 | …… | 1pt | - | - | - |
5 | …… | 1pt | - | - | - |
合計 | 6pt | 4pt | -pt |
※ ◎…1pt、△…0.5pt、✕…0pt などで算出
まずは気になる業界から確認してみるのが良いでしょう。
この際、「あまりこの業界のことを知らないな…」と思ったら、
「確認」とメモしつつ、
とりあえず知っている情報でスコアリング→余裕がある時に調べる→修正する と反復する形で取り組んでいくのがいいと思います。
ここまで落とし込んで、
ようやく自分の優先順位が可視化され、かつ業界との相性なども見えてきたはずです。
自己分析と情報収集を何度も往復して行う必要が出てきますが、
自分の価値観を定量的に可視化できるため、納得感を持って就活ができる。というメリットが生まれます。
企業研究の際も、先ほど洗い出したこだわりを元に志望度を確認していくことが可能です。
作り込むメリットの方が大きいと思うので、
闇雲に業界を探すよりも、まず自分自身の軸を確認しながら取り組んでみてください!
オマケの業界研究!現在伸びてるおすすめの業界は?
最後に、一般的に言われている「現在伸びている業界」をご紹介していこうと思います。
今、主に注目されているのは、下の8業界!
業界 | 注目理由 |
---|---|
IT | 日々新たな技術が生まれており、ビジネスチャンスも豊富! |
インターネット広告 | 2009年から右肩上がりに成長を続けている注目の業界 |
エンタメ | ソーシャルゲームや動画配信を中心に、市場拡大が加速していくと予想 |
医療 | AIの活用を始めとして、新たな医療技術の開発が進められている |
介護福祉 | 高齢化社会が進んでいる故の需要の高さ |
人材派遣 | 働き方改革の影響による労働の多様化に対応していく必要性がある |
農業 | 世界的にも重大な食糧問題を解決していくため、農業の技術革新が必要不可欠 |
食品 | 家庭での料理の代行となる「中食」のニーズ急増 |
農業のように、これは衰退しているのでは…?という業界も、
実は将来的なことを考えると「なくなっては困る=技術革新が必要」と、ITによるテコ入れが必須になっていたりします。
こういった既存の分野とITを組み合わせた新しいビジネスの形を「X-Tech(クロステック)」と言います。
- 人材:HRTech(HRテック)
- 農業:AgriTech(アグリテック)
- ファッション:FashTech(ファッシュテック)
- 食料:FoodTech(フードテック)
など、様々な言葉が生まれているため、
ぜひX-tech分野もチェックしてみてください!
「この業界に行きたいけど、ちょっと斜陽気味なのかな……」という業界も、もしかしたらテクノロジーにより再び注目を集めているかも知れません。
X-techを詳しく知りたい場合は、以下の記事もおすすめです!
ぜひこういった最新の業界動向も押さえつつ、
取り組んだワーク表をもとに、納得感のある就活を進めてください!